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『JUNK WORLD』

『JUNK WORLD』
監督:堀貴秀
 
TOHOシネマズなんば別館にて、前述の『MaXXXine マキシーン』の次に。
 
『JUNK HEAD』(2017)が大好きだったから、第2弾が製作されたと聞いて小躍りしました。
独学で映画作りを学んだ堀貴秀監督による凄いSFストップモーションアニメでしたから。
前作は7年かけて作り、本作はそれから3年かけて。
 
前作の1042年前、地上の生息域減少を危惧する人類は地下開発を進めていた。
そのための労働力として造られたのが人工生命体マリガン。
しかし、感情を持つようになったマリガンは、自身のクローンを増やして人類への反乱を起こす。
 
人類とマリガンの間で戦いが繰り広げられたのち第三次停戦協定が結ばれ、さらに230年が経過。
今は人類が地上に留まり、地下世界はマリガンが支配していた。
 
そんななか、地下世界の異変が察知され、人類とマリガンが調査チームを結成。
人類側の隊長は女性トリス、マリガン側の隊長はクローンのオリジナルであるダンテ。
両者は共に地下都市カープバールを目指すが、その途中、マリガンのカルト教団“ギュラ教”の襲撃に遭う。
ギュラ教の狙いは希少種とされる人間の女性で、トリスが標的になったのだ。
 
ギュラ教との攻防の間に調査チームは次元の歪みを発見。
トリスの護衛役のロボット・ロビンは、トリスを守るために作戦を考えるのだが……。
 
なんともややこしい。第1弾はもっとシンプルだったと思うのですが、それが私の限界だったのかも(笑)。
今回は寝不足で観たということもあるけれど(酒は入っていません!)、途中から睡魔が。
 
人類やらマリガンやらの会話は何語かもわからない言語だから、字幕が付いています。
時折「金曜ロードショー」などと言っているのが聞こえて、それは可笑しかった。
なんかもっと可笑しいのもあったけど、観終わったすっかり忘れていました。なんだったかな~。
 
理解するには少なくともあと1回観なければ無理。けれどわかる自信もありません。
シンプルだった第1弾が懐かしい。アホには難しすぎる。(T_T)
いちばんわかりやすくてただただ引き込まれたのはエンドロールなんだもの。

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『MaXXXine マキシーン』

『MaXXXine マキシーン』(原題:MaXXXine)
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス,エリザベス・デビッキ,モーゼス・サムニー,ミシェル・モナハン,ボビー・カナヴェイル,ホールジー,
   チャーリー・ローワン・マケイン,サイモン・プラスト,リリー・コリンズ,ジャンカルロ・エスポジート,ケヴィン・ベーコン他
 
ダンナがタイへ戻った日、NGKの夕方の回のチケットを取っていました。
吉本新喜劇を観た後にTOHOシネマズなんば別館で2本観て帰る。そのうちの1本目。
 
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演によるホラー3部作の完結編。
1作目の『X エックス』(2022)を観たのは3年前のことですが、まだ今ほどはホラー慣れしていなかった。
で、恐怖をかき消すためにワインを1本空けてから鑑賞に臨んだのです。
そうしたら、べろべろに酔っぱらって、本編が始まってからわりとすぐに寝てしまいました(笑)。
1作目の内容がほぼわからないから、2作目の『Pearl パール』(2023)は観ず。
3作目はどうしようと思いながら、1985年のハリウッドが舞台ということに惹かれて観に行く。
 
『X エックス』の6年後という設定。以下、ネタバレを含みます。
 
6年前、テキサスの田舎でポルノ映画の撮影中に惨劇が起き、たったひとり生き残ったのがマキシーン。
今はポルノ業界で女優と活躍していたが、ポルノだけで終わるつもりはない。
カルト人気を博すホラー映画『ピューリタン』で有名になった女性監督が続編を作ると聞き、
そのオーディションを受けて自分を売り込むことに成功し、マキシーンは見事主役の座を射止める。
 
一方、ハリウッドでは惨殺事件が相次ぎ、巷の人々はこの連続殺人鬼を“ナイト・ストーカー”と呼んで怯えていた。
なぜかマキシーンの友人知人がターゲットになっているようで、
刑事のウィリアムズとトレスから話を聴きたいと言われるが、マキシーンは断固拒否。
自分の身は自分で守るべきだというのがマキシーンの持論。
 
ついに殺人鬼の手がマキシーンにも忍び寄り、迷いつつもマキシーンは記された住所へと出向く。
するとそこにいたのはなんとマキシーンの父親で……。
 
殺人のシーンは例外なくグロい。
序盤、マキシーンが自分のあとをつけてきた男のタマを潰したシーンは、殺しじゃないけどえげつなくて笑った。
スプラッタにもずいぶん慣れてきたというものの、やっぱり直視はできませんねぇ。
 
しかし、全体に漂う1980年代っぽい雰囲気が結構好きです。
ミア・ゴス以外の役者もそれっぽくてカッコイイ人が多い。
映画監督役のエリザベス・デビッキは善人役のとき悪人役のとき、どんな作品に出ているときも美しいし、
マキシーンが信頼するレオンを演じるモーゼス・サムニーは歌手でもあるのですね。
刑事にはミシェル・モナハンボビー・カナヴェイル。レオンと刑事ふたりの殺され方も凄絶。(^^;
また、マキシーンを追い回す私立探偵役のケヴィン・ベーコンだけは情けないことこのうえなし。
 
今なら1作目と2作目を直視できるかどうかは別にして酒の力を借りずとも観られる気がします。
マキシーンの活躍をちゃんと観てみようかな。

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『ドールハウス』

『ドールハウス』
監督:矢口史靖
出演:長澤まさみ,瀬戸康史,田中哲司,池村碧彩,本田都々花,今野浩喜,西田尚美,品川徹,安田顕,風吹ジュン他
 
これも封切り日にイオンシネマ茨木にて鑑賞。前述の『きさらぎ駅 Re:』の次に。
 
客の大半がベトナム人だった『The 4 Rascals』を観たとき、予告編でみんなに大ウケしていたのが本作でした。
そのシーンは確かに可笑しかったし、監督が矢口史靖だということもあって、ホラーコメディだと信じていました。
ところが、観てみたら笑えるところなんてまるでない堂々のホラー。(T_T)
 
鈴木家は佳恵(長澤まさみ)とその夫・忠彦(瀬戸康史)、5歳の娘・芽衣(本田都々花)の3人暮らし。
ある日、かくれんぼをしていた芽衣が洗濯機に入り込んだまま亡くなってしまう。
思い出の品を何ひとつ処分できずにいる佳恵に義母の敏子(風吹ジュン)がお焚き上げのチラシを渡す。
 
チラシが風に舞って飛んでゆくのを追いかけた佳恵は、骨董市に出品されていた日本人形に目が釘付けに。
あまりにも芽衣に似たその人形を買うと、髪の毛を切ったり服を着せ替えたり。
食卓に着かせるのはもちろん、乳母車に乗せて出かける様子に忠彦は怯むが、
主治医(西田尚美)からドールセラピーなるものがあると聞いて佳恵に何も言わずに見守ることにする。
 
しばらくして佳恵が妊娠。亡き芽衣の妹に当たる真衣(池村碧彩)が生まれる。
人形の存在すら忘れていたところ、5歳になった真衣が納戸から見つけ出して「アヤ」と名付け、可愛がるように。
以降、しばしば不気味なことが起き、佳恵は人形を処分しようとするのだが……。
 
原案、脚本ともに矢口監督が担当。よくできています。
この監督なのにコメディの要素などまるでないことには驚きました。ま、人形のMRIを撮るのは面白いけれど。
西田尚美が脇役で出演しているのは『ひみつの花園』(1997)があったからに違いなくて、そこだけが嬉しくて笑えます。
 
ちっちゃい日本人形ではなくて、5歳の子どもの等身大。
これが勝手に動いて布団の中に入ってきたり背中におぶさってきたりするのだから怖すぎる。
どういう由来の人形なのかが興味深く、わかったときにはゾーッ。
 
人形供養の専門家として紹介された呪禁師(「じゅごんし」と言うそうな)の(田中哲司)や、
彼に忠告されたにもかかわらず人形をナメて痛い目に遭う刑事(安田顕)とか、
人形の蒐集家でありながらこの人形だけは手元に置きたくないという爺さん(品川徹)とか、皆、芸達者。
 
佳恵と忠彦によって人形が母親のもとに返されるシーンは切なくて涙が出たのに、このオチ!?
ものすごい嫌ミスでした。えーっ。後味最悪(笑)。

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『きさらぎ駅 Re:』

『きさらぎ駅 Re:』
監督:永江二朗
出演:本田望結,芹澤興人,瀧七海,寺坂頼我,大川泰雅,柴田明良,中島淳子,奥菜恵,佐藤江梨子,恒松祐里他
 
封切り日、帰国中だったダンナが旧知の人と飲みに行くというので、私は迷わず映画を観る。
飲みに行ってそないに早く帰ってくるはずもなく、イオンシネマ茨木で2本鑑賞。
 
『きさらぎ駅』(2022)の続編で、監督は引き続き永江二朗
「前作できさらぎ駅から生還を果たした本田望結演じる主人公」とあるのですが、彼女が出ていたことすら忘れていました。
恒松祐里の印象しかないのですけれど、そっか、恒松祐里はあちらに残っているのか。
 
3年前、きさらぎ駅から奇跡の生還を果たした宮崎明日香(本田望結)。
明日香自身があちらで過ごしたのは1日だけだったはずなのに、こちらに戻ってみると20年が経っていた。
 
行方不明の明日香を探し続けていた母親はすっかり老い、同級生たちは40歳になっている。
いくらきさらぎ駅の存在を主張しようとも誰も信じてくれず、整形を疑われる始末。
きさらぎ駅の調査を頼もうと市役所へ乗り込む姿が巷に流れ、「オカルトクレーマー」と呼ばれるように。
 
そんな明日香に密着取材を申し込んできたのは映像ディレクターの角中瞳(奥菜恵)。
明日香も納得のドキュメンタリー作品が完成し、あとは放映を待つのみ。
ところがいざ放映という段になって、テレビ局からNGの連絡が入る。
世の中の人は自分の目で見たものしか信じようとしないのだと諦観する明日香。
 
取材を受けている間にまざまざと蘇ったきさらぎ駅での体験。
あのとき自ら犠牲となって明日香を助けてくれた堤春奈(恒松祐里)をどうしても救出したいと考える。
こうして再びきさらぎ駅へと向かった明日香は……。
 
最終電車に乗り合わせ、きさらぎ駅で降りることになったのは、明日香と春奈のほか4名。
前作からあちらに取り残されたままになっている気弱な青年(寺坂頼我)とチャラいホスト(大川泰雅)、
葬式帰りとおぼしき喪服の夫婦(柴田明良&中島淳子)。
 
生還を果たした者はそのときのことを覚えているけれど、死んでしまった者には前回の記憶がありません。
あちらに再び足を踏み入れた明日香には前回の記憶があるから、どこで何に襲われるのかがわかります。
その記憶をもとに春奈を救出すべく奮闘するのですが、ふと思う、これって全員死んじゃったらどうなるのかと。
 
全員死んだ場合は、ゲームがリセットされて全員が生き返る。前回の記憶を持ったまま。
こうして6人は何度も死んではリセット、またプレイという状況に陥ります。
とにかく生還できるのは最初に光の扉をくぐり抜けた1人だけ。
最初のうちは明日香と春奈を除き、我さきに扉にたどり着こうと喧嘩になりますが、
やがて気づく、みんなで一致団結しなければ誰も生還できないのだということに。
 
本田望結がちょっと演技過剰な気がしなくはないものの、彼女はこういうキャラなのでしょうね。
この物語には合っていますし、ここに引っかかりを感じない人ならば普通に楽しめます。
 
人は自分の目で見たものしか信じないという明日香の言葉が最後に効いて、ほぉっとなるのでした。
嫌なオチだけど怖くはない。それより怖かったのは佐藤江梨子の形相です。(^^;

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『見える子ちゃん』

『見える子ちゃん』
監督:中村義洋
出演:原菜乃華,久間田琳加,なえなの,山下幸輝,堀田茜,吉井怜,高岡早紀,京本大我,滝藤賢一他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
原作は泉朝樹の同名人気漫画で、KADOKAWAが運営する無料コミックポータルサイト“ComicWalker”にて連載中。
監督はなんだかお久しぶりの感のある中村義洋
 
高校2年生の四谷みこ(原菜乃華)は、ある日突然、霊が見えるようになる。
霊が見えるようになったらどうすればよいのかをネットで調べたところ、徹底して無視するのがいいらしい。
その方法で毎日を無事に過ごしていたが、親友の百合川ハナ(久間田琳加)が憑かれやすい体質なのか、
親戚の葬儀に参列した翌日から肩に何かを載せてくる。
自分が「見える」ことをハナに悟られたくないみこは、なんとか言い繕ってハナを神社に連れて行き、祓う。
 
人前では「見える」ことを隠していたのに、写真部の二暮堂ユリア(なえなの)はみこが「見える」ことに気づく。
実はユリアも「見える」人で、それを隠さずに言うものだから、信じない生徒たちから変人扱いされている。
みこは変人扱いされたくないし、何があっても「見える」ことを知られたくない。
 
担任の荒井先生(堀田茜)が産休に入り、代わりに着任したのは遠野先生(京本大我)。
若くて大人しくてイケメンの遠野に女子生徒たちは舞い上がり、特にハナはぞっこんに。
ところがハナが体調を崩し、原因不明のまま入院。
その理由が遠野に憑く霊の嫉妬だと知ったみこは、ユリアと共に遠野を霊から剥がそうとするのだが……。
 
みこは両親と弟の4人暮らし。
最近復職した母親(高岡早紀)に代わって家事を担うみこに対して、母親の態度は酷いと思いました。
しかも父親(滝藤賢一)は全面的に母親の見方で、みこに謝るように言う。
アンマリだよ思っていたけれど、そういうことでしたか。レバニラのくだりには泣く。
 
また、ユリアといつも一緒にいる生徒会長・権藤昭生(山下幸輝)についてもそう。
単純に「見える」だけのホラーコメディだと思っていたら意表を突かれました。
疑わずに観ていたから鮮やかに騙され、なんだか爽やかな気分に。
 
そうだわ、中村義洋監督の作品だということを忘れていた。そりゃ中村監督ならこうなるでしょ。
大好きだった『ポテチ』(2012)を思い出す。やっぱり好きだなぁ。

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