『The 4 Rascals』(英題:The 4 Rascals)
監督:チャン・タイン
出演:チャン・ティエウ・ヴィ,チャン・クォック・アン,フイン・ウエン・アン,
レ・ドゥオン・バオ・ラム,グエン・カオ・キー・ズエン,レ・ジャン,チャン・タイン他
連休最終日に名古屋から来阪する人とランチ&よしもと漫才劇場に行くことになり、
オンラインでチケットを予約したはいいけれど、当日ランチの時間が押した場合に(酔っぱらったせいで(笑))、
チケットが手元にないと焦るから、前日までに発券しておこうと思いました。
で、連休中日の晩、わざわざチケット発券のためにNGKまで出向く。
それだけで帰るのはなんだかもったいなくて、TOHOシネマズなんば別館にてこのベトナム作品を鑑賞。
それにしても何!? このチケットの販売状況は。日に数回の上映のどの回も満席に近い客の入り。
ベトナムでは今年初めに公開されて大ヒットした作品らしいけど、映画データベースのサイトを見ても情報ほぼなし。
タイ作品だと誤っているサイトもあるのにこの混みっぷりはなんだろうと考えてハタと気づく。
シアタス心斎橋に行くとビビることがよくあるのです。
『インサイド・ヘッド2』や『ウィキッド ふたりの魔女』を観たときは欧米人の客が多いことに驚き、
『ネネ エトワールに憧れて』を観たときも、どこの国の人かわからないけど(すみません)、
とにかく日本人以外の客が多いことに驚いたおぼえがあります。
ならば、おそらくなんばとて同じこと。もしや客はベトナム人ばかりなのではなかろうか。
予感は的中。ここはホンマに日本か!?と思うほど、ロビーには異国の人だかり。きっとみんなベトナム人。
このレイトショーに来た日本人客って私だけだったかもしれません。(^^;
先にあらすじを書きましょうかね。
キウ(フイン・ウエン・アン)とクイン・アン(チャン・ティエウ・ヴィ)は幼なじみ。
美人とは言えないキウが人生に何かと苦労している一方で、美人のクイン・アンはちやほやされっぱなし。
美人は美人なりの苦労があるとクイン・アンは、言うけれど、美人のほうがいいに決まっている。
納得はできないが、妬まれていじめられそうになるクイン・アンのことをキウはいつも助けてきた。
美人が得をするのは大人になってからも同じ。
クイン・アンは大手銀行の出世頭クォック・アン(チャン・クォック・アン)に見初められる。
しかし、クォック・アンの心が離れて行っていると感じたクイン・アンはキウに相談し、
その話を聞いたクイン・アンのおじ(チャン・タイン)とおば(レ・ジャン)も心配し、
しばらくクイン・アンとクォック・アンが同棲する家に滞在すると言う。
タロットの結果など知る由もないクォック・アンはひたすらやかましいクイン・アンの周囲にうんざり。
その頃、女性実業家のカレン(グエン・カオ・キー・ズエン)が商談に訪れた銀行でクォック・アンに一目惚れ。
なんとしてでもクォック・アンを自分のものにしたいと考えて……。
英題がなぜ「ラスカル」なのかがわからなかったのですが、ラスカルっていたずらっ子の意味があるのですね。
それにしても4人と言われるとどの4人なのかがわからん。
クイン・アンとキウ、おじさんとおばさんなのか、クイン・アンを除いた3人とジェシカなのかしら。
それはどうでも良いとして、不安的中、観に来たことを最初は後悔しました(笑)。
たぶん客全員(←当然、私は除く)ポップコーンとドリンクを買ってたんとちゃいますかね。
本編が始まってから10分や15分は経ってからも入ってくる人いっぱい。
しかも頭を下げて控えめに入場してくるわけではなく、堂々と。日本人じゃありえない。
スマホの明かりもしょっちゅうどこかで点いている。
笑いのツボも日本人とベトナム人とでは違うのか、どこがオモロイねんというシーンで笑いが起きる。
ベトナム語で聴くのと翻訳字幕ではニュアンスが異なるのかなと思ったりもしますが。
最初はそんな感じでドン引きしていたのですけれど、とにかく観客みんなが楽しんでいる感じなのです。
いたるところで起きる大爆笑に、あぁ、素直に笑えるっていいなぁと段々思いはじめる。
全然理解できんわ、この笑い、と思っていたのに、たまにあるんですよ、私も笑えるところが。
何より、美人とイケメンが出ているのはやっぱりいいですよねぇ。
ルッキズムが問題視される時代とは真逆の方向とも言えるけど。
ほとんど情報はないけれど、クイン・アン役のチャン・ティエウ・ヴィは2018年のミス・ベトナム、
カレン役のグエン・カオ・キー・ズエンは2014年のミス・ベトナムなのだそうです。
クォック・アン役のチャン・クォック・アンもイケメンだし。
監督であり、おじさん役のチャン・タインはマキタスポーツみたい(笑)。
エンドロールが始まると沸き起こる大きな拍手に、心底いいなと思いました。
それぞれ事情があるでしょうが、何らかの理由で日本に来た人たちが故郷に想いを馳せながら映画を観る。
そう思ったら、ちょっとジーンとしちゃって。
やっぱり観てみなきゃわからんもんです。
NGK近辺のコンビニでそれっぽい人を見つけたらエールを送りたくなりそう。
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