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『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』
監督:吉田康弘
出演:有村架純,國村隼,桜庭ななみ,歸山竜成,木下ほうか,
   筒井真理子,板尾創路,青木崇高他

TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴの3本目。
前述の『くるみ割り人形と秘密の王国』で爆睡してしまい、
引き続きこれも居眠りしそうだと思っていましたが、
かろうじて大丈夫でした。大丈夫だったことに自分でビックリ。

地方鉄道に関わる人たちを主人公にした“RAILWAYS”シリーズ。
第1弾は『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010)、
第2弾は『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2011)でした。
それぞれ中井貴一三浦友和が主演でしたから、
第3弾にして初めて有村架純、若い女性が主人公です。

吉田康弘監督、知らんなぁと思っていましたが、
『旅立ちの島唄 十五の春』(2012)、『バースデーカード』(2016)など観ている。
それと、TVドラマと原作にハマった『プラージュ 訳ありばかりのシェアハウス』
監督と脚本を担当した人でもありました。

25歳の晶(あきら)(有村架純)は、妻と死別した修平(青木崇高)と出会って結婚。
修平の連れ子・駿也(歸山竜成)は晶のことを「あきらちゃん」と呼び、慕っている。
鹿児島出身の修平だったが故郷に帰ることもなく、東京で三人、仲睦まじく暮らしていた。
ところが、修平がくも膜下出血で倒れて急逝。
生活してゆけなくなった晶は、駿也を連れて修平の実家を訪れる。

修平の父親・節夫(國村隼)は息子の死を知らず、突然やってきた嫁と孫にびっくり。
しかし追い返すこともできず、近所に住む妹・幸江(筒井真理子)の協力を得て、
なんとなく共同生活を始める。

今までは修平がいたから、勤めはアルバイト程度だった晶。
駿也の面倒をみるためにはちゃんと職に就かなければならない。
節夫は肥薩おれんじ鉄道のベテラン運転士
電車好きの駿也は、晶も運転士になればいいのにと言う。
自分に運転士など無理だと思っていた晶だが、
ちょうど目にした運転士募集の広告に目を引かれ……。

ま、泣きますよねぇ(笑)。
夫が亡くなって、遺されたのは自分と血のつながりのない子ども。
まだ25歳です。可愛いです。次の相手なんていくらでもいそう。
でも晶は決意する。駿也の親でいる、家族でいると。

晶ととても上手く行っているはずの駿也だったけど、
学校に行けば、お父さんやお母さんのことを作文に書けといわれ、
そのどちらもいない駿也は大いに困って傷つく。
ついつい晶に心ない言葉を投げつけて、自分を責める。
そら泣きます、泣きました。

言葉数は多くないけれど、ふたりを見守るおじいちゃん。國村隼、さすがです。
その妹役の筒井真理子もいい叔母さん。教師役の桜庭ななみちゃんも○。

母親にはなれなかったとしても、家族にはなれる。
客を選ばず、これを選んで観に行った人が皆よかったと思える作品ではないでしょうか。
—–

『くるみ割り人形と秘密の王国』〈字幕版〉

『くるみ割り人形と秘密の王国』(原題:The Nutcracker and the Four Realms)
監督:ラッセ・ハルストレム,ジョー・ジョンストン
出演:キーラ・ナイトレイ,マッケンジー・フォイ,エウヘニオ・デルベス,
   マシュー・マクファディン,ヘレン・ミレン,モーガン・フリーマン他

TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴの2本目。

前述の『ヘレディタリー/継承』をしらふの状態で観るのが怖かったので、
酒をかっ喰らってから観ました。なのに一瞬も眠れず。
本作を観るときになってから睡魔に襲われてしまったのです。
これはもう、いつぞやの“妖怪ウォッチ”のときと一緒。
最初はしっかり起きていたんだけどなぁ。

監督はラッセ・ハルストレムジョー・ジョンストン
キーラ・ナイトレイヘレン・ミレンモーガン・フリーマンまで出ているのに、
途中から爆睡状態になってしまうとは。
最初と最後だけはお目目パッチリでしたからね。

時はヴィクトリア朝。
ロンドンに暮らす少女クララは、母親を亡くした悲しみから抜け出せないまま。
クリスマスイブ、クララとそのきょうだいは、父親からプレゼントを受け取る。
それは生前の母親が子どもたちに渡してほしいと父親に託していたものらしい。
きょうだいたちは亡き母親からのプレゼントに大喜びするが、
クララに宛てられたプレゼントは意味不明の卵形の箱。
しかもそこには鍵がかかっていて、どうがんばっても開けられない。

がっかりして自室に戻ったクララは、母親の手紙を見つける。
そこには、「この卵の中にはあなたが必要とするすべてが入っている」と書かれていた。
彼女は名付け親のドロッセルマイヤーに箱の開錠を依頼。
実はその箱はかつてドロッセルマイヤーがクララの母親に贈ったもの。
彼の話によれば、かねてから母親は箱をクララに渡したがっていたようだ。

……とここまではしっかり起きていました。
気がついたらクララはすっかり森の中、どうやら異世界に紛れ込んでいる。
えーっ、話についていかれへんやんと思いながら頭を働かすと、
キーラ・ナイトレイ演じるシュガープラムが世界征服を狙い、
ヘレン・ミレン演じるマザージンジャーの失脚を謀っているみたい。
なんとなくそれがわかってからもうつらうつら。

最終的にはクララとネズミの王様とくるみ割り人形のフィリップ、
そしてマザージンジャーが協力して世界を守るのですけれど、
私がふたたび覚醒したのはそのさなか辺り。いや~、寝た寝た。
もうキーラ・ナイトレイの変顔しか印象に残っていないぐらい。

もうじきTOHOシネマズで1ヶ月フリーパスポートをつくるから、
機会があればもう一度観ていることにします。今度は誓って、しらふで。
—–

『ヘレディタリー/継承』

『ヘレディタリー/継承』(原題:Hereditary)
監督:アリ・アスター
出演:トニ・コレット,アレックス・ウォルフ,ミリー・シャピロ,
   アン・ダウド,ガブリエル・バーン他

TOHOシネマズ西宮にて。

もともとホラーが苦手だったのに、恐怖に対する感覚が鈍くなってきているのか、
最近は好奇心のほうが勝って、ついつい観に行ってしまいます。

今年も『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』(2018)を観たり、
『インサイド』(2016)を観たり、『クワイエット・プレイス』(2018)も当然観ました。
そういえば去年は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)を2回観ました。
1回目の鑑賞中に劇場が停電に見舞われ、ちょっとビビった思い出も。

ここ5年ぐらいに観たホラーで印象に残っている作品を思いつくままに公開順に挙げると、
『キャビン』(2011)、『サプライズ』(2011)、
『ドント・ブリーズ』(2016)、『哭声/コクソン』(2016)、
『ウィッチ』(2015)、『ゲット・アウト』(2017)あたりでしょうか。
2013年以前はまだまだ怖くて、ホラーにはそんなに手を出していなかったはずです。
『スケルトン・キー』(2005)だけはどうにも気になり、
日本では劇場未公開だったこともあって、DVDをレンタルして観た記憶が。

で、本作は、直近50年で最も怖い映画との評判です。
なんぼホラーに慣れてきたといっても、そんな評判のヤツに耐えられるのか、私。
ずいぶん悩んだのですが、やはり好奇心には勝てない。
晩に観るのはさすがに怖いので、「映画の日」の朝イチに観ました。

ドキドキします。しらふでは耐えられないかと思い、
朝9時前からお酒を飲んで鑑賞に臨んだ私を許してください。
でも寝られんかった(笑)。

グラハム家は、夫スティーブ、妻アニー、息子ピーター、娘チャーリーの4人家族。
数日前にアニーの母エレンが亡くなったばかりで、葬儀が営まれる。
長年グラハム家を支配してきたエレンの死に、アニーは悲しめずにいるが、
おばあちゃんっ子だった13歳のチャーリーは心を痛めている様子。

ある日、高校生のピーターが同級生に誘われてパーティーに行くと言う。
夜間の外出と車の使用の許可を求めるピーターに、
アニーはチャーリーも連れて行くならという条件で認める。

パーティー会場で同級生らと楽しむピーター。
居場所のないチャーリーがケーキを食べたところ、それにはナッツが入っていた。
ナッツにアレルギーを持つチャーリーは呼吸困難に陥る。
ピーターは慌ててチャーリーを車に乗せ、病院に運ぼうとするが……。

ホラーの中でも特に、宗教が絡むスプラッタ系が苦手なので、
これは私が怖がるホラーど真ん中。

ウィキペディアにあらすじがすべて載っています。
怖かったので、それを全部読んでから行きました(笑)。
そのおかげで次に何が起こるかわかっている。
いろいろと凄惨なシーンが飛び出すわけですが、覚悟ができているから驚かない。

結果、これが50年でいちばん怖い作品なのかと拍子抜けするぐらい、大丈夫でした。
でもこれ、あらすじを知らずに観に行っていたら、
おそらく私は立ち直れないぐらい怖がっていたと思います。
大丈夫やんと思ったのに、ラスト近くのワイヤーぎりぎり(観た人はわかる(笑))のシーンは、
夜になったら頭の中に甦ってきましたからね。

アニー役のトニ・コレット、迫真すぎ。
彼女主演の作品がもう1本、同じ日に公開されたのですけれど、
本作を観てしまったら、もう1本のほうはコメディにもかかわらず、
あの顔を思い出して笑えない気がします。

オーストラリアでは『ピーターラビット』(2018)の上映前に誤って本作の予告編が流されてしまい、
家族連れの客が騒然となったという笑い話も。笑い話じゃないか。(^^;
アリ・アスター監督、これがデビュー作品ですって。凄すぎる。
—–

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』〈字幕版〉

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(原題:Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン, キャサリン・ウォーターストン,ダン・フォグラー,
   アリソン・スドル,エズラ・ミラー,ジュード・ロウ,ジョニー・デップ他

TOHOシネマズ伊丹にて。
前述の3回目の『ボヘミアン・ラプソディ』と15分もかぶっていました。
3回目だったから、エンドロールが始まったら退出すればいいやと思っていたんです。
しかしついつい“Don’t Stop Me Now”のPVに見入ってしまい、
結局退出したのは“The Show Must Go On”が流れはじめてから。
後ろ髪を引かれる思いで退出して、お手洗いに寄った後に本作上映のシアターに入ったので、
予告編はもう終わっているだろうと思っていたら、ギリギリ間に合いました。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)に続く、
“ファンタスティック・ビースト”シリーズ第2弾。
前作と同じデヴィッド・イェーツ監督。
脚本も同じく、原作者であるJ・K・ローリングが担当しています。

前作で捕らえられた“黒い魔法使い”、グリンデルバルド(ジョニー・デップ)。
史上最強と恐れられている彼は、厳戒態勢を敷いて収監されていたが、
移送されるさいに見事脱出に成功する。
グリンデルバルドはパリに新拠点を構え、
純血の血筋と見られるクリーデンス(エズラ・ミラー)を探しはじめる。

一方、ホグワーツ魔法学校の卒業生ニュート(エディ・レッドメイン)は、旅行禁止命令を受けたまま。
命令解除の条件として、兄テセウスが勤める英国魔法省への入省を求められる。
それをあっさり断ったニュートは魔法省の職員から尾行される。

ニュートは恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)と再会。
グリンデルバルドを倒せるのはニュートだけだと言われ、
魔法界と人間界を救うため、グリンデルバルドを追うのだが……。

これも前作から2年経っているのですよね。
せめて1年後ぐらいにやってくれないと、前の話を忘れるんです。
人間関係がややこしすぎて、前半ついていくのが大変だったので、
間を空けて続編を公開するならば、「これまでのお話」的な説明がほしいなぁ。

ずいぶん忘れていたせいで、ちょっぴり寝ました。またかい(笑)。
久しぶりに見た気がするジュード・ロウのおかげで目が覚めたけど。
M字ハゲが目立たなくなっているような。ま、ジュードはハゲでもカッコイイ
クリーデンス役のエズラ・ミラーがとても気になります。

それなりに人間関係がわかってきた後半になると、話は一気に面白くなります。
かなりダークで、大人のためのファンタジー。

まだまだ話なかばのため、続きを楽しみにしていますとしか言えません。
次作はもう少し早くお願いできないでしょうか。

しかしなんだこのやる気のないレビューは。
『ボヘミアン・ラプソディ』を語りすぎて、他作品について書こうとするとテキトーになる。(^^;
—–

3回目の『ボヘミアン・ラプソディ』

2回目を観たのが勤労感謝の日。
土曜日は映画を観る時間なく、日曜日を迎えました。
ほかに観たい作品はいろいろあったのですが、
ちょうどこの日曜日は大阪マラソンの開催日。
梅田まで車で行って渋滞に遭ったら嫌だから、伊丹で手を打つことに。
そうしたら、選択肢があまりない。
たいして興味のない作品を観るよりも、何度でも観たいこれがいい。
というわけで、3回目の『ボヘミアン・ラプソディ』
3回目ともなると、台詞もほとんど頭に入っています。
運命の人だと言われながら、バイセクシュアルだと打ち明けられ、
バイセクシュアルじゃなくてあなたはゲイよと答えるメアリー。
彼女が窓辺に向かって「私はいつもこう」と涙を流すシーン。
“I love you, Mary. But…”と、繰り返される“But”。
「つらいのは、あなたは何も悪くないということ」。ほんとにつらい。
フレディと父親が終盤に抱き合うシーンも当然泣けますが、
好きなシーンを挙げてみると、やはりなんらかの演奏シーンが圧倒的。
車を売り払って最初のアルバムをレコーディングするシーンのなんと楽しいこと。
音を右に左に振ったりドラムの上にコインをちりばめたりと、めっちゃ楽しそう。
“Bohemian Rhapsody”のレコーディングシーンでは、ブライアンとフレディの会話が好き。
「譜面どおりだな」「このパートは僕が作ったからね」「もっとロックンロールしろ」「望むところだ」とか。
フレディが、反対されるのを予想しながら「この次にオペラパートが来る」と言ったら、
ブライアンが目を輝かせて「I love it!」と言うところ。
ロジャーが「もっと高く、高く」と言われて「犬笛みたいだ」というところ。
4人がハモって笑い転げるシーンもめちゃくちゃ楽しい。
フレディの遅刻にしびれを切らしたブライアンが、
“We Will Rock You”のもととなるドンドンパッを始めるところ。
そこから繋がるライブシーンも最高。
あ、そうそう。演奏シーンじゃないけれど、
歌詞がショボいとからかわれたロジャーが怒って
そこらのものを次々にブライアンとディーキーに投げつけるとこ。
ふたりが声を揃えて「コーヒーマシンは止めとけ!」と叫ぶのには3回目も笑いました。
ひそかにイイのが弁護士のマイアミことジム・ビーチ。
フレディに“マイアミ”と命名されたときに「常に背後に陽が落ちる」というスベる台詞が笑えるし、
「オペラ、私も好きだよ」とさりげなく援護射撃する良い人。
フレディが勝手にマネージャーのジョン・リードをクビにした後、
いきなりマネージャーを命じられて保留。
ディーキーがベースでリフを奏ではじめるのを聴いて
「マネージャー、引き受けるよ」と言うときも可笑しい。誰も聞いてないし(笑)。
彼がライヴ会場で小さく声を合わせて歌うシーン、ボリュームを密かに上げちゃうシーンも大好きです。
トム・ホランダー、いい声していますよねぇ。
出演作をいっぱい観てきたはずなのに、いい声だなんて思ったことなかった。
バンドのメンバーでもないのに、弁護士役のときにいい声だと気づかされるなんて。
喧嘩別れした彼らがジムの事務所で会うシーンも好きです。
深刻でもユーモアの効いた会話にクスッと笑ってしまうことしばしば。
TOHOシネマズ伊丹で本作を観て、6,000マイルを超えました。
1ヶ月フリーパスポートをつくったら、あと何回か観るかもです。
頭の中は毎日クイーン。

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