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『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』

『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』
監督:渡辺歩
声の出演:平田広明,KENN,沢城みゆき,三瓶由布子,チョー,田中真弓,
     有本欽隆,大塚明夫,乃村健次,立木文彦他

TOHOシネマズ西宮でハシゴの2本目。
前述の『るろうに剣心 京都大火編』の終映から10分後の上映開始で、
お盆休み中のレディースデー、トイレ混み混みで大変。
列に並んでいるだけで10分が経過、あわててすべり込み。
席はいつものごとく端っこを確保してあるので大丈夫。

原作は未読、アニメも未見、唯一観たのは実写版の『宇宙兄弟』(2012)。
某サイトのレビューを読んだらものすごく泣けそうで期待大。
原作第1話の4年前という設定のお話です。

幼い頃から宇宙飛行士になる夢を抱いていた南波兄弟。

弟の日々人はその夢を叶え、新人宇宙飛行士ながら、
月面着陸ロケットCES-43のバックアップクルーに指名される。
日々人を抜擢したのは、伝説の宇宙飛行士ブライアン・J。
光栄に思いながらも自分の実力不足を痛感する毎日。

一方、兄の六太といえば、宇宙飛行士になる夢などどこに消えたか、
ミラクルカーという自動車会社に勤務するサラリーマン。
製品開発に携わっているが、斬新すぎる六太のアイデアは上司に理解してもらえない。
上司は六太をバカ扱い、田舎の営業所へと左遷を命じる。

六太の転勤先の営業所は、社員たった5名。客も来なければ仕事もない。
ある日やってきた老人・エビ爺が車の修理を頼みたいと言うが、社員は皆つれない。
エビ爺を家まで送った六太が車を見せてもらうと、なんとそれはトラクター。
無理だと思いつつ着手したところ、トラクターは見事復活。
以来、エビ爺は六太に全幅の信頼を置き、差し入れを持ってきたり、客を紹介したり。

同じ頃、日々人はブライアンになにかと可愛がられ、親しくなっていた。
ところが、CES-43の月面での任務を終えて地球へ帰還するはずだったブライアンが事故死して……。

泣く気満々で観はじめたのですが、これは“宇宙兄弟”ファンのための映画ですね。
通常はあまり出番がないとおぼしき両親の名前が判明することなど、
ファンなら喜びそうな知られざるエピソードの発表といったところでしょう。
半ばはちょっと眠くなり、フツーだったという感想。

それでも。

夏休み中で、小学生ぐらいのお子さんたちがたくさん観に来られていました。
私の隣席もそれぐらいの年齢の兄妹だったのですが、
お菓子を食べるのにも忙しい彼らが反応するシーンが面白かったです。
たとえば、「車のハンドルを運転席と助手席で付け替えられたらいいのに」という台詞に、
兄妹して大笑い。特にお兄ちゃんはとっても楽しそうでした。
こんな映画を観て、子どもたちが想像を膨らませ、いろんなアイデアを持つ。
そうして大人はそれを頭から否定することなく、
無理なんてことはないんだと一緒に考えていけたらいいなと思いました。

人間のみならず、命あるものが亡くなったとき、
「きちんとお別れする」という話にもジワーン。
やはりただものではない良さを持つ『宇宙兄弟』なのでした。
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