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『エンド・オブ・ザ・アース』

『エンド・オブ・ザ・アース』(原題:Rapture-Palooza)
監督:ポール・ミドルディッチ
出演:アナ・ケンドリック,ジョン・フランシス・デイリー,ロブ・コードリー他

6月中旬にDVDレンタルが開始された2013年のアメリカ作品。
ばかばかしすぎて、もちろん劇場未公開。

相当つまらなくて(笑)、わざわざ紹介するような作品でもないのですが、
あまりに情報が少ないせいで執筆意欲に駆られて。
『大阪最後の日』(2013)を取り上げたときもそんな気持ちでしたが、
少なくとも『大阪最後の日』は作品情報として利用しているallcinemaに載っています。
ほとんどどんな作品も載っていると思っていたのに、これは無し。

だいたい、母音の前の“the”は「ジ」と読むと教育されているのに、
邦題であえて「ザ」と読ませるような作品にろくなものがあるわけない。
『ザ・エンド』(2012)もそうだったなぁ。
原題は、“rapture” が「有頂天」、“palooza”が「狂気じみたパーティー」という意味。

終末が訪れた地球では、熱心なキリスト教信者のみが天国へと召される。
地球に残されたのは不信心な人間ばかり。
リンジーとベンも地球に残されるが、楽観的なふたりは怯えない。

しかし、聖書の黙示録どおり、恐ろしい預言が次々と現実になり、
派手なスーツに身を包んだ悪魔の化身“ビースト”が無茶苦茶し放題。
各地に砲撃を見舞い、夢の国“ディズニー・ワールド”もぶっ壊す。

突然の砲撃や隕石落下にも慣れて驚かなくなったリンジーとベンだったが、
ふたりで資金を貯めて開店する予定だったサンドイッチ屋が直撃を受けて呆然。
ベンの父親の計らいで、職を求めてビースト邸を訪ねるが、
ビーストがリンジーのことを気に入ってしまう。

下ネタ連発のビーストにリンジーはゾゾ~っ。
こんなエロ親父と寝たくはないが、ビーストはリンジーにプロポーズ。
もしもそれを断れば、家族友人知人が皆殺しにされるだろう。
リンジーはベンに相談、ビーストを抹殺して地球を救う計画を練るのだが……。

リンジー役にはアナ・ケンドリック
日本ではさほど知名度は高くないと思われますが、私は大好き。
一風変わった可愛らしさで、いつも印象に残ります。
しかも交際相手は『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007)の監督エドガー・ライト。
きっと才能を見る目があるのでしょう。
そんな彼女の出演作として本作は挙げられておらず、消したい過去なのかもしれません。

また、ベンの父親役はロブ・コードリー
しかし、彼の出演作にも本作はなく、作品としてアラン・スミシー並みなのか。

ひたすら芝刈り、芝刈り機を取り上げられるとエア芝刈り、
そんなゾンビ役を演じるのは『ナイトミュージアム』(2006)の脚本家トーマス・レノン。

こんなふうになかなか楽しい顔ぶれなのですが、とにかくスベる、スベる。
最後はレーザー銃をキリストにぶっ放し、
キリストと悪魔がもみ合って露天風呂に落っこちたところへスピーカーがごろり。
おふたりは感電して昇天というなんとも無謀なオチでした。

笑えませんけど、笑えないことが可笑しい。
憎めないっすねぇ、こういう映画は。
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