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『ねことじいちゃん』

『ねことじいちゃん』
監督:岩合光昭
出演:立川志の輔,柴咲コウ,柄本佑,銀粉蝶,山中崇,葉山奨之,田根楽子,
   小林トシ江,片山友希,立石ケン,中村鴈治郎,田中裕子,小林薫他

109シネマズ箕面にて、
『劇場版 シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』とハシゴ。

世界的動物写真家・岩合光昭の初監督作品。
岩合さんの知名度が高いからなのか、猫好きの人が多いからなのか、
上映回数は日に2回になっても客の入りは上々。
やたら年齢層が高いうえに、みんな二人連れか三人連れ。
ほぼいつも一人の私はなんとなく浮いている。(^^;

イラストレーター・ねこまきによるコミックエッセイが原作。
といっても私は読んだことがありません。猫だもの、読んでみたいかな。

過疎化が進んで高齢者と猫ばかりが暮らす小さな島。
春山大吉(立川志の輔)は妻のよしえ(田中裕子)に先立たれ、
よしえが拾ってきた猫のタマと二人暮らし。
タマのあとについて毎日散歩するのが日課。

散歩中の大吉と寄っては話す、昔なじみの年寄りたち。
猫嫌いを公言しているのに猫に好かれる巌(小林薫)。
タマが想いを寄せる猫のミーちゃんの飼い主であるサチ(銀粉蝶)。
サチと親しいトメ(小林トシ江)、憎まれ口ばかり叩くタミコ(田根楽子)。

若者もいるにはいる。
郵便配達員の聡(葉山奨之)、医者の健太郎(柄本佑)。
高校生カップルの幸生(立石ケン)とあすみ(片山友希)。
しかしあすみは東京の大学へ行くと言う。

こんな島へある日、美智子(柴咲コウ)が転入してくる。
若くて美人で快活な彼女は、この島にカフェをオープンさせるつもり。
カフェなんて自分たちとは無縁だと思っていた年寄りたちだが、
美智子に手招きされて入ってみると、その居心地のよさに入り浸り。

妻を亡くしてから毎日の食事を自分でこまめに用意していた大吉は、
よしえが遺したレシピノートの残りの頁を埋めるべく、
美智子や島の人々から料理を習って書きとめるようになる。

父親の暮らしを心配する大吉の息子(山中崇)は、東京で一緒に暮らそうと誘うのだが……。

見るからに可愛い猫というのがほぼいないんです(笑)。
どいつもこいつもデブで、ぶちゃカワイイ感じ。やっぱり可愛い。

猫写真で有名な岩合さんならではと思えるような猫たちの表情やしぐさ。
猫を飼っていると「あるある」いっぱいで、ニヤケてしまいました。

のんびりと観ていられる優等生作品です。
—–

『劇場版 シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』

『劇場版 シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』
総監督:こだま兼嗣
声の出演:神谷明,伊倉一恵,飯豊まりえ,山寺宏一,一龍斎春水,玄田哲章,
     小山茉美,大塚芳忠,戸田恵子,坂本千夏,徳井義実他
毎月10日は109シネマズデー。
それが今月はちょうど日曜日と重なったので、迷わず109シネマズ箕面へ。
封切り直後の新作ではなく、このままでは観逃しそうだった作品を選択。
全然知らないんです、“シティーハンター”。
売れっ子漫画家・北条司による原作が『週刊少年ジャンプ』に連載されていたのが
1985(昭和60)年から1991(平成3)年にかけて。
TVアニメの放映開始は1987(昭和62)年とのこと。
面白いのが、少年よりも大人向きの漫画だったために誌面での人気はイマイチ、
単行本はアホほど売れたということですね。
で、私は一度も読んだことのないまま今まで来ていて、
それでも気になるから何も知らんと観に行ったわけですが、
オープニングロールで聞き間違いかと思いました。
もっこり? 今「もっこり」って聞こえたけど、気のせいやんねって。
ところが気のせいなどではなく、お色気満点でワロた(笑)。
脚本は“妖怪ウォッチ”シリーズの加藤陽一が担当のこと。
子ども向けも大人向けも書ける人なんですねぇ。
新宿を根城に裏社会の悪と戦う伝説のスイーパー(始末屋)“シティーハンター”こと、
冴羽獠(リョウ)とその相棒・槇村香は、
大学を休学中の美人モデル・進藤亜衣からボディガードを頼まれる。
亜衣が言うには、疎遠になっていた研究者の父親が先月事故死。
その直後から何者かによって尾行されているらしい。
亜衣があるIT企業のキャンペーンモデルを務めているため、
撮影に獠と香が同行すると、そのIT企業の社長・御国真司が姿を現す。
香と真司はお互いの顔を見てビックリ、なんとふたりは幼なじみだった。
真司が香を誘って食事に出かけても、獠は何も感じていない様子。
それがつまらなくて香は真司とデートの約束を重ねる。
一方、新宿に腕利きの傭兵たちが続々と集まってくる。
彼らはの狙いがまちがいなく亜衣であることがわかり、
獠はなんとか亜衣を守ろうとするのだが……。
最初の「もっこり」で驚き、イケメンでありながらスケベ丸出しの獠に驚き、
シャワーシーンなどお色気バッチリのサービスショットに驚く。
こういうアニメだったのですね。いやいや、おもろかった。
いかにも怪しそうな人が悪者で、善悪わかりやすいのもイイ。
必ず獠が活躍して悪を打破することもわかっているから、安心して観られます。
おそらくTVアニメが最初に放映されていた頃、
食い入るように観ていたであろう年頃のパパが、
男の子連れで鑑賞に来ているのを何組も見かけました。
これって、本当に“シティーハンター”を観るとママに言うて来てる?
“ドラえもん”を観るふりして出てきてません?(笑)

—–

『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』

『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』
監督:八鍬新之介
声の出演:水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一,皆川純子,
     広瀬アリス,中岡創一,高橋茂雄,柳楽優弥,吉田鋼太郎他

TOHOシネマズ伊丹にて、『九月の恋と出会うまで』の次に。

衰えることのない“ドラえもん”人気。
公開後初の日曜日だったこの日は、どの回も残席わずか。
入場に長蛇の列ができていました。

なんだかんだで劇場版はここ数年必ず観ています。
そして必ず途中で寝てしまう。
またそのパターンなのではと心配でしたが、なんとか耐えて最後まで。
寝なかったという点では最近でいちばん面白い劇場版だったのかも。

ある日、月面無人探査機が生物の体の一部分とおぼしき映像をとらえ、
ニュースで大きく取り上げられて話題になる。
教室内もその話題で持ちきりで、それぞれが正体を予測する。
そんななか、のび太は胸を張って「ウサギに決まっている」と断言。
級友たちの失笑を買い、ドラえもんに泣きつく。

ドラえもんが取り出したひみつ道具は、“異説クラブメンバーズバッジ”。
定説に対して異説を唱える場合、そのバッジを付けていれば異説が本物になるというのだ。
つまり、「月にウサギがいる」という異説が、バッジを付けている間は本当になり、
ウサギが月にいるように見えるらしい。

さっそくバッジを付けて“どこでもドア”で月に乗り込んだのび太とドラえもんは、
月の裏側にウサギ王国をつくることに成功。
月にウサギなどいるわけがないと笑ったジャイアン、スネ夫、しずかを連れて行こうとすると、
その様子を窺っていた転校生ルカが自分も連れて行ってほしいと言う。

ルカはエスパルという不思議な力を持ち、月の裏側で仲間たちと長く暮らしているという。
月にほかの生命体がいることなど誰にも信じてもらえないと思っていたが、
のび太とドラえもんになら信じてもらえるかもしれないと考えたのだ。

ウサギたちとも仲良くなり、ルカの仲間たちとも打ち解けて楽しく過ごすが、
突然現れた謎の宇宙船がルカたちを拉致しようとして……。

ドラえもんマニアで有名な辻村深月が脚本を担当。
元は単なるファンだったのに、作家になって自分で脚本を書ける。
彼女の思いを推し量るとなんだか嬉しくなっちゃいます。

劇場に足を運んだ子どもたちが本当に楽しそうで。
怖がったり大笑いしたり、応援したり。登場人物の気持ちに誰もがなっているのがわかる。

「想像力」の大切さ。なくさないで。
—–

『九月の恋と出会うまで』

『九月の恋と出会うまで』
監督:山本透
出演:高橋一生,川口春奈,浜野謙太,中村優子,川栄李奈,
   古舘佑太郎,ミッキー・カーチス他

体力の低下を感じるのは、なんといっても日曜日の朝。
土曜日の晩に飲み過ぎても、日曜日に映画を観に行くのは平気だったのに、
去年から途端に近い映画館にしか行く気が起こらなくなりました。
109シネマズ箕面がいちばん近いけど、映画2本分の駐車サービスがないのがネック。
109シネマズ大阪エキスポシティなら2本分サービスしてくれるけど、
休日に万博へ近づくのが嫌。ただでさえ毎日通勤しているのに(笑)。
で、ついついTOHOシネマズ伊丹に行ってしまうのでした。

原作は松尾由美の同名小説。
たぶん、彼女の作品は『ハートブレイク・レストラン』しか読んだことがありません。
鑑賞後に注文しましたから、まもなく読む予定。
いわゆるタイムリープもの。面白いのは声だけが時空を超える点。

オーナーの権藤(ミッキー・カーチス)の意向により、入居者はアーティストだけ。
そんな風変わりで瀟洒な低層マンションに引っ越してきた志織(川口春奈)。
志織は別にアーティストというわけでもなく、旅行会社に勤めるOL。
昔からの趣味がカメラだったことから入居が叶った。

入居して間もない夜、空間に一瞬ゆがみを感じたあと、
部屋のどこかから志織を呼ぶ声がして驚く。
声は壁のエアコンの穴から聞こえているらしい。
近づいてみると、声の主は隣の部屋に住む平野(高橋一生)で、
1年後の未来から志織に話しかけていると言う。

平野はなぜか志織に自分の尾行を頼む。
そんなへんてこな頼みは承諾できないと志織が断ると、
平野を尾行することが人助けになるのだと懇願される。

戸惑いながらも平野の頼みを引き受けた志織。
するとある日、志織が平野を尾行していた時間帯に、志織の部屋に空き巣が入る。
ただの空き巣ではなく、ほかの場所で強盗殺人を起こした犯人で、
もしも志織が部屋に居たら、殺されていたことは間違いない。
知らない間に未来の平野に助けられていた志織。

後日、隣人の平野と言葉を交わすようになった志織は、
この謎について平野に相談をする。
エアコンの穴の向こうの平野は未来の平野だと言うけれど、
どうも隣人の平野とは別人のような気もするのだ。

会社勤めをしながら小説家を目指している平野は志織の話に興味を示し、
このままではいずれタイムパラドクスが生じることに気づく。
殺されるはずだった志織が助かったことで生まれる矛盾。
その矛盾をなくすために、志織は1年後に消えてしまう運命にあると。

それを回避するため、志織と平野は声の主を探し始めるのだが……。

同じマンションの入居者に、浜野謙太中村優子
志織の会社の後輩に川栄李奈。志織の元カレに古舘佑太郎

むずかしいんですよ、タイムパラドクスの話が。
聞いている間は私もわかった気になっているんですが、
ちゃんと考えようとすると、う~ん、わからん。
考えているうちに物語は進んで行ってしまうので、
これはおさらいするために原作を読みたいなと。

むずかしいということは置いておいて、それ以外にちょっと納得しづらいのは、
高橋一生と川口春奈という組み合わせ。12歳差でしょ!?
もう少し年齢を近づけることはできなかったのかと思わなくもないけれど、
仕方ないですよねぇ、高橋一生は若い子が好きなんだから(笑)。
まぁ、はい、高橋一生好きならキュンキュンできます。
説明しすぎの最後がくどいと私は思いましたが、一般的にはこのほうがいいのか。

タイムリープものではないけれど、「同じマンションもの」が私は好きなのかもしれません。
『おと・な・り』(2009)なんかも好きでしたし。
本作は『ターンレフト ターンライト』(2002)に似た雰囲気があります。懐かしい。
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『スパイダーマン:スパイダーバース』

『スパイダーマン:スパイダーバース』(原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)
監督:ボブ・ペルシケッティ,ピーター・ラムジー,ロドニー・ロスマン
声の出演:シャメイク・ムーア,ヘイリー・スタインフェルド,リーヴ・シュレイバー,
     マハーシャラ・アリ,リリー・トムリン他

TOHOシネマズ伊丹で『グリーンブック』を観てから
109シネマズ大阪エキスポシティへ向かい、本作を。
3月8日公開でしたが、前週に先行上映をしていました。
平日の昼間なのに「映画の日」ということもあるのかかなりの混みよう。
IMAX3D版を鑑賞。

“スパイダーマン”といえばピーター・パーカー。
しかし本作ではピーター以外にもスパイダーマンがいるという設定で、
複数のスパイダーマンが登場する楽しい展開。

ニューヨーク・ブルックリンに暮らす高校生マイルス・モラレス。
警察官の父親の希望によって全寮制の学校に入学させられ、毎日が楽しくない。
退学になるようにわざと勉強ができないふりをしてみるが、先生はお見通し。
策略が空振りに終わり、父親と違って愉快で優しい叔父に愚痴りに行く。

その叔父と高架下で遊んでいたさい、突然変異した蜘蛛に咬まれる。
特殊な能力を得たマイルスは、キングピンなる人物が加速器を用い、
異次元の扉を開く実験をしているところを目撃してしまう。

ちょうどそのとき、スパイダーマンのピーター・パーカーが現れ、実験阻止を図る。
ところが加速器が誤作動し、ピーターは負傷。
マイルスが近寄ると、ピーターからメモリースティックを手渡され、
これを用いてキングピンを止めるように約束させられた後、ピーターは死亡。

スパイダーマン死亡のニュースがニューヨーク中に流れ、街は悲しみに沈む。
マイルスはピーターの遺志を継いで二代目スパイダーマンを目指すが、
なかなか上手く行かないうえに、メモリースティックを壊してしまう。

焦るマイルスの目の前に、異次元から来た別のピーターが登場。
さらにはやはり異次元から来たスパイダーウーマン、
フィルムノワール世界から来たスパイダーマン・ノアール、
少女ペニー・パーカー、子豚型スパイダーマンのスパイダーハムが集結。
マイルスは彼らと協力してキングピンと戦うことになるのだが……。

絵が超キレイ。いろんなタイプの作画が混じっていて、
スパイダーハムはまるで手塚治虫のヒョウタンツギ。
マイルスが黒人少年で、ほかのスパイダーマンも人種がちがえば性別も年齢もさまざま。
新しいヒーローの形の複合作品を観るようで楽しい。

本作は第91回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。
ノミネートされていた『未来のミライ』(2018)が私はイマイチだったので、
こっちに軍配が上がったことにはものすごく納得。
久しぶりの3Dは疲れましたが、これは3Dで観る価値ありかも。
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