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『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』

『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,太地喜和子,下條正巳,三崎千恵子,前田吟,
   太宰久雄,寺尾聰,大滝秀治,笠智衆,岡田嘉子,宇野重吉他
 
2日連続で終業後に寅さん。TOHOシネマズ伊丹へ。
いちばん大きなスクリーンのシアター1で客は私ひとりでした。
 
この日観たのは1976年製作の第17作。
さくらと博の息子・満男が昨日生まれたばかりだったのに、
いきなり小学生になっている。
そして、おいちゃん役の俳優も代わっている。
2日続けて観るといろいろと驚きます(笑)。
 
飲み屋で無銭飲食を通報されそうになっている老人(宇野重吉)を助けた寅次郎(渥美清)。
老人と意気投合、ふたりともぐでんぐでんに酔っぱらい、
寅次郎は、こいつはきっと可哀想な老人に違いないと、家に連れ帰る。
ホームレスかと思うようないでたちの老人に、
おいちゃん(下條正巳)、おばちゃん(三崎千恵子)はビックリ。
しかもこの老人、やたらと態度がでかく、飯の前に風呂だとかあつかましい。
 
翌日には出て行くだろうと思ったら、
あろうことかひとりで鰻を食べに行き、その料金を寅次郎に払わせるではないか。
さすがの寅次郎も腹を立て、老人に文句を言う。
すると老人は反省の色を見せ、墨でさらさらと絵を描く。
それを神田の古書店に持って行けば多少の金を工面してくれるはずだと。
 
言われたとおり、古書店を尋ねた寅次郎。
鰻代を取り戻せればいいぐらいのつもりでいたのに、
その落書きのような絵に付いた値段はなんと7万円。
老人が日本画の大家、池ノ内青観だと知り……。
 
青観と寅次郎が出かけた先、兵庫県の龍野にいた芸者、
ぼたん役を演じたのが太地喜和子。
気っ風の良い姐さんという感じで、同性から見ても魅力的な女優でしたが、
30年近く前にまだ48歳の若さで亡くなってしまったのですねぇ。
 
シリーズの中でも特に人気の高い1本らしく、楽しかった。
宇野重吉と寺尾聰の親子共演もなかなか楽しく。
それにしても寅さんの家族みんな、人が善すぎ。
こんな爺さんを連れ帰ってこられたのにもてなして、
私だったらあり得ないと思ってしまった(笑)。
人に優しくしていれば、良いことが転がり込んでくるかなぁ。
 
まだまだ寅さんを観たいんですけれど、今週は時間が合いそうにもなくて残念。
すでに毎朝私の頭の中では寅さんのテーマ曲が流れている。
 
寅さんでこれは観とけっちゅうのは何作目でしょう!?

—–

『男はつらいよ』

『男はつらいよ』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,光本幸子,笠智衆,志村喬,森川信,前田吟他
 
まさか寅さんを劇場で観る日が来るとは。
あちこちの劇場で洋画旧作がかかりまくっているところ、
TOHOシネマズ伊丹ではなぜか寅さん。
 
まずは1969年の第1作を観ることに。
寅さんって、最初から劇場映画だと思っていたのですけれど、
もともとは連続TVドラマだったんですね。
TVドラマ晩の最終回で寅さんが死亡して抗議殺到。
脚本家だった山田洋次が劇場版を撮ることになったそうな。へ~っ。
 
ハブに噛まれて死んだはずの寅さん帰ってきたってか。(^^;
以降結局50作って、凄いシリーズだなぁ。
本作は4Kデジタル修復版。
 
寅さんこと車寅次郎(渥美清)は、中学生のときに家出。
20年ぶりにふらりと葛飾柴又へ帰ってくる。
幼かった妹のさくら(倍賞千恵子)は見違えるほどの美人に。
さくらを育て上げてくれた叔父(森川信)と叔母(三崎千恵子)も
寅次郎の帰郷に大喜び、温かく迎え入れる。
 
しかし、さくらの見合いに付き添った寅次郎は、
食事のマナーはなっていないわ、下品な話はするわで、席をぶち壊す。
当然、先方から断られて破談に。
皆から非難され、すねた寅次郎はまたプイと出て行く。
 
奈良を訪れた寅次郎は、御前様(笠智衆)親子とばったり出くわす。
御前様の娘で幼なじみの冬子(光本幸子)もこれまた美しく成長。
寅次郎はすっかり冬子に惚れてしまうのだが……。
 
というやつで、映像がとても綺麗。
って、元のがどんなだったか知らないけれど。
 
国民的人気シリーズってまぁこんなもんかと思いながら観ていました。
オードリー・ヘプバーンも可憐だったけど、
倍賞千恵子のこの可愛さは何かしらとニコニコしながら。
 
さくらを思いっきりひっぱたく寅次郎に、
今なら問題だわ、こんなシーンなどとも思いながら、
ふーん、あ、そう、てな感じで、わりと冷ややかに観ていたのに、
さくらと博(前田吟)の結婚式のシーンで泣いた泣いた(笑)。
 
魂が浄化されると言っちゃ言いすぎでしょうが、
なんかこういうの、落ち着くなぁ。
 
あと何作か伊丹では上映されるようです。
終業後には行けそうにない時間帯の上映なので、
制覇するのはむずかしそうですが、
時間さえ合えばほかのも観てみたい。
 
ええやん、寅さん。

—–

『ニュー・シネマ・パラダイス』

『ニュー・シネマ・パラダイス』(原題:Nuovo Cinema Paradiso)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ,ジャック・ペラン,サルヴァトーレ・カシオ,マルコ・レオナルディ,
   アニェーゼ・ナーノ,アントネラ・アッティーリ,レオポルド・トリエステ他
 
土曜日に旧作を3本ハシゴ、日曜日はこれ1本に留めました。
109シネマズ箕面にて。
 
1988年のイタリア作品。
こうして旧作を観るとき、過去に劇場で観たかどうかを意外と覚えていないことに気づきます。
これはもしかすると公開当時ではなく、
リバイバル上映を千里中央の今はなき劇場で観たんじゃないかな。
 
ローマに暮らす映画監督サルヴァトーレは、
30年帰っていない故郷シチリア島の母親から、ある人が亡くなったとの報せを受ける。
故郷で暮らした少年時代、青年時代に想いを馳せるサルヴァトーレ。
 
多くの人が好きな作品として挙げる本作のこと。
余計な説明は要らないかと思います。
しかし改めて観ると、こんなシーンあったかいなと思うところいろいろ。
 
サルヴァトーレの愛称はトト。少年時代のトトは本当にずる賢い(笑)。
映画が大好きで、映画館に隙あらば潜り込む。
この映画館というのが村の唯一の娯楽施設で、なんと教会と兼用。
村人たちへの上映に先駆けて神父が検閲し、
ラブシーンはすべてカットするように映写技師に命じます。
 
映写技師のアルフレードこそが、「亡くなったある人」。
映写室にやってきてはちょろちょろと動き回るトトのことが
鬱陶しくてたまらないけれど、可愛くもある。
母親から買い物を頼まれたトトがついついそれを映画につぎ込んでしまったときも、
助け舟を出してトトを窮地から救ってやります。
 
逆に、まともに教育を受ける機会のなかったアルフレードが
小学校卒業の認定試験を受けるときは、
映写室に入れてもらうことを条件に、トトが解答を教える。
この辺りのトトも非常にずるいんですけれど(笑)。
 
以前にも書いたことがあるかもしれませんが、
本作について話すときに必ず思い出すのが、
これほど世界中の人から愛されてやまない作品を好きじゃないって!?と思ったのですが、
今回観て、その気持ちがちょっぴりわかった気がしました。
アマノジャクだねぇ。(^^;
 
ちょっぴり気持ちはわかったけれど、やっぱり泣きましたよ。
とにもかくにもエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。
大人になったサルヴァトーレと一緒にアルフレードの形見を観ながら、
涙が頬を伝うのでした。愛に溢れています。

—–

『タワーリング・インフェルノ』

『タワーリング・インフェルノ』(原題:The Towering Inferno)
監督:ジョン・ギラーミン,アーウィン・アレン
出演:スティーヴ・マックィーン,ポール・ニューマン,ウィリアム・ホールデン,
   フェイ・ダナウェイ,フレッド・アステア,ジェニファー・ジョーンズ他
 
大阪ステーションシティシネマで2本観てからTOHOシネマズ梅田へ移動。
こちらはもともとは“午前十時の映画祭10+”の参加劇場ではないので、
旧作を上映していても“午前十時の映画祭”とは言いません。
でも、上映作品は似たような感じで、旧作の名作だらけ。
 
ちなみに、ステーションシティシネマは座席を3つ空け、
空けた席にはテープを貼って座れないようにしています。
TOHOシネマズは1つ空けるだけでテープも何もなし。
座ろうと思えば座れるから、3人で来た人がくっついて座っているのも見かけました。
そういう人たちに限ってマスクも着けずにくっちゃべっていたりして、これはやめて。
思わずそこから遠く離れた席に移動しました。どっちみちがらがらやけど。
コロナ対策ではステーションシティシネマが段違いで上だと言わざるをえません。
 
1974年のアメリカ作品。
日本でも公開年の1975年に大ヒットしたそうで、
当時の洋画の興行収入記録を更新したとのこと。
これ、165分もあるせいか、私はテレビでもDVDでも観ていません。
アカンでしょ!?(^^;
 
サンフランシスコにお目見えした138階建て、地上135階の超高層ビル“グラス・タワー”。
落成式の日、最上階で華やかなパーティーが開かれる。
客たちがくつろぐなか、設計士ダグ・ロバーツは奔走。
というのも、ダグが指定した仕様とは異なる部品が使われていたと判明したから。
何も起こらなければいいのにという希望は叶わず、81階の倉庫から出火する。
 
ぼやでは済まず、次第に燃え広がり、消防隊が到着。
消防隊長マイケル・オハラハンの指揮のもと、
ビルに取り残された人々の救助と消火活動がおこなわれる。
 
ウィキペディアを読んでから鑑賞したから、見どころいっぱい(笑)。
スティーヴ・マックィーンがポール・ニューマンと同等の台詞の量を要求したとか。
そんな要求をするような奴だから、オープニングクレジットの位置も気にするはず。
ポール・ニューマンより先に名前を出さないとスネたことでしょう。
名前を並べて書くとき、通常は左側に書かれている俳優が格上と見なされ、
スティーヴ・マックィーンの名前が確かに左側に書かれています。
が、右側に名前が書かれているポール・ニューマンのほうが位置が高い。
ポール・ニューマンのほうが5歳上なのだし、敬意を払ってもいいところ、
なんかスティーヴ・マックィーンって器ちっせぇと思ってしまう話ですよね。(^^;
 
前述の『ブルース・ブラザーズ』を観たときと同じことを思う。
今ならCGでなんとでもできるでしょう。
45年前にこれをどのように撮ったのか、凄いです。
ミニチュアを製作したのだろうかと考えると、職人技に驚く。
たとえば『スカイスクレイパー』(2018)と見比べたとき、
『スカイスクレイパー』のほうが映像は綺麗でしょう。
今時の作品のほうが迫力もあるかもしれない。
でもこの時代に「手」でつくられたパニック映画だと思うと感慨深い。
 
見応え十分。
器ちっせぇ男でも、スティーヴ・マックィーンはやっぱり格好よかった。

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『ブルース・ブラザーズ』

『ブルース・ブラザーズ』(原題:The Blues Brothers)
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ,ダン・エイクロイド,キャリー・フィッシャー,キャブ・キャロウェイ,
   ジョン・キャンディ,ヘンリー・ギブソン,チャールズ・ネイピア,ジェフ・モリス他
 
もういっちょ、“午前十時の映画祭10+”
同じく大阪ステーションシティシネマにて。
 
1980年のアメリカ作品。劇場で観るのは初めてです。
昔DVDで観てすごく楽しかったのを覚えているので、
この機会にぜひ大きなスクリーンで観たいと思っていました。
 
コメディアンのジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが中心となり、
結成したのが“ブルース・ブラザーズ・バンド”。
1977年にTV番組“サタデー・ナイト・ライブ”で人気を博しました。
 
ジェイクとエルウッドは孤児院育ちの兄弟。
訳あってジェイクが刑務所に入り、このたび出所。
孤児院の院長でペンギンと呼んでいるシスターから、
近日中に固定資産税5,000ドルを支払わなければ、
孤児院が立ち退きとなってしまうことを聞く。
 
ふたりは“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成してコンサートを開き、
5,000ドルを寄付することを思いつく。
今はそれぞれ別の職に就いているメンバーを探し、
バンドの再結成について話すのだが……。
 
“スター・ウォーズ”シリーズのレイア姫、
キャリー・フィッシャーが謎の女役で登場するほか、
ヨーダの声で有名な映画監督フランク・オズが看守役で最初に登場。
最後にはスティーヴン・スピルバーグもチラリ。
楽器店の主にレイ・チャールズ、バンドメンバーの妻役にアレサ・フランクリン、
牧師役にジェームズ・ブラウン聖歌隊のソロにはチャカ・カーン。
すごい人たちの歌が聴けます。
 
車を何台つぶすねんというカーアクション。
今ならこんなこといくらでもCGでやれちゃうんでしょうが、
当時はどうだったのか。
あ、州兵や警察官のエキストラが何百人もいたって、ウィキぺディアに書いてある!
 
音楽はいつの時代も人の心を救う。

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