『新感染 ファイナル・エクスプレス』(英題:Train to Busan)
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ,チョン・ユミ,マ・ドンソク,キム・スアン,
チェ・ウシク,アン・ソヒ,キム・ウィソン他
甲子園ツアーの前に2本ハシゴの2本目。
前述の『ワンダーウーマン』を観たTOHOシネマズ梅田から
大阪ステーションシティシネマへと移動。
スティーヴン・キング絶賛のゾンビもので、ハリウッドリメイクも決定。
原題・英題ともに「プサン行き」の意なのに、邦題を「新感染」にするなんて、
ダジャレもいいとこだと思いませんか。まぁ何でもええですけれど。(^^;
全力疾走で追いかけてくるゾンビってやっぱり怖い(笑)。
投資会社の優秀なファンドマネージャー・ソグ(コン・ユ)は、妻と別居中。
多忙な仕事を理由に家庭をいっさい顧みず、
一人娘のスアンの世話も同居している実母に任せきり。
しかし離婚になったとしても親権は絶対に譲りたくない。
明日はスアンの誕生日。
スアンはどうしても誕生日当日にお母さんに会いたいと言う。
ろくな誕生日プレゼントも用意できなかったソグは、仕事を気にしつつも、
妻が暮らすプサンへスアンを自ら送り届けることに。
ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXに乗車したソグとスアン。
同じ列車に乗り合わせたのは、身重の女性ソギョン(チョン・ユミ)とその夫サンファ(マ・ドンソク)、
男子高校生のヨングクをはじめとする高校球児の一団、
そのヨングクを好きだと公言してはばからない女子高校生ジニ、
謎のホームレスの男、老姉妹のインギルとチョンギル、高速バス会社に勤めるヨンソクなど。
列車が出発しようというときに駆け込んできたのがゾンビウィルスの感染女性。
彼女の様子を見に行った添乗員が襲いかかられて感染。
乗客も次々と噛みつかれてゾンビとなってゆき、車内は大パニックに。
ソグは自分とスアンだけでも逃げ延びようと、
最大限に伝手を使って確保してもらえるよう画策するが、
すでにどこもかしこもゾンビだらけ。
ソグたちを救出してくれるはずだった軍人たちもゾンビと化していて……。
ゾンビ映画として目新しいことは何もありません。
回りくどいことはせずに娯楽に徹した結果、面白い作品になりました。
適度な泣きの場面ももちろん盛り込まれています。
「お父さんは自分のことしか考えていない」、そう涙ながらに訴えるスアン。
仕事仕事で娘のこともないがしろにしていたソグ。
ソグほど社会的地位は高くなくて、一見ガラの悪いオッサンだけど、
妻を大事にするサンファは、いけ好かないソグにもスッと手を差し出すし、
これから母親になるはずのソギョンもスアンを包み込みます。
そんな彼らと行動をともにするうち、ソグにも変化が芽生えるのでした。
最後は泣くこと必至。
こんな切ない“アロハ・オエ”を聴くことになるとは。
やはりゾンビ映画は外せません。
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