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『ヒットマン エージェント:ジュン』

『ヒットマン エージェント:ジュン』(英題:Hitman: Agent Jun)
監督:チェ・ウォンソプ
出演:クォン・サンウ,チョン・ジュノ,ファンウ・スルヘ,イ・イギョン他
 
シネコンで観るものがなくなってきた日、
イオンシネマ茨木の上映スケジュールを眺めていたらこんな韓国作品を発見。
クォン・サンウ主演と知って観に行くことに。
ちょっと田中圭っぽいと私は思う。そして田中圭よりタイプかも(笑)。
 
あらすじもほとんど知らずに観に行ったら、
タイトルから想像していたものと全然ちがって笑った。面白い~。
 
両親と共にドライブ中に事故に遭い、孤児となったジュン。
喧嘩にめっぽう強い彼はNIS(大韓民国国家情報院)にスカウトされ、
鬼教官ドッキュのもと、暗殺要員のエースに育つ。
 
しかし、幼い頃から空想に浸って漫画を描くのが好きだったジュンは、
漫画家になる夢をどうしても捨てきれず、
任務遂行中に自らの死を偽装すると、海中で姿を消すことに成功。
 
それから10年以上が経過。
ジュンは夢を叶えてウェブ漫画家となっていたが、鳴かず飛ばず。
妻の稼ぎに頼るしかなく、毎日罵倒されまくり。
そんな折、ラッパーを目指す娘から「自分の人生を描けばいい」と言われる。
 
まさか暗殺要員だったことを漫画にするわけにはいかない。
酔っぱらってシャレのつもりで描いたところ、
寝ている間に妻がその原稿を送信、編集長が配信してしまう。
 
それが人気を博して大評判となり、国家情報院の目に止まる。
こんなものを描ける奴はジュンしかいないだろうと、
彼が死を偽装したことがバレて……。
 
国家情報院の面々のみならず、ジュンに恨みを持つテロリストからも追われます。
めちゃくちゃ強いはずなのに、妻子の前ではまるで駄目。
出版社やバイト先の建設現場でもコケにされ、
彼が自分はジュンであると告白したところで誰も信じません。
でもやるときゃやる彼がめっちゃ格好よかった。
 
もうちょいシリアスでときどきコミカルなのかと思っていたから、
全編コメディであることに驚きました。
クォン・サンウはどんな役柄でもピタッとハマる。
ドッキュ役のチョン・ジュノも可笑しいし、
ジュンを兄と慕う要員チョル役のイ・イギョンがめちゃくちゃカッコイイ。
 
やっぱり反韓反日とか言ったって、韓国と日本は笑いのツボが似ているのです。

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『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
監督:石立太一
声の出演:石川由依,浪川大輔,子安武人,内山昂輝,遠藤綾,戸松遥他
 
京都アニメーションで悲しい放火事件が起こってから1年。
事件直後に期間限定で上映された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形』(2019)を観て、
私は初めて本作のことを知りました。
いまだにTVアニメ版は観たことがないのですが、劇場版は観ておきたい。
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
感情のいっさいを排除した兵士として育てられたヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦地でギルベルト少佐の「武器」となって戦っていたが、
攻撃を受けて大怪我をした少佐はヴァイオレットに逃げて生き抜けと言う。
 
戦争が終わり、ヴァイオレットはC.H郵便社で自動手記人形として働く。
彼女の書く手紙が評判となり、客は引きも切らず。
そんななかでも淡々と仕事をこなすヴァイオレット。
 
ある日、C.H郵便社の社長はたまたま宛所不明で配達されなかった手紙の中に、
少佐が生存している可能性を見出し、探しに行くことに。
はやる気持ちを抑えながら同行したヴァイオレットだったが……。
 
早い話が代書屋なんですが、自動手記人形とは面白いですよねぇ。
別に人形じゃなくて、それが職業としての肩書きって、よく思いついたもので。
 
感情をいっさい知らずに育った少女が少佐からもらった「愛している」という言葉。
この劇場版と外伝しか観ていないので、私がわかっていない部分は多々ありそうですが、
その言葉を受け取る前から、彼女は少佐に特別な想いを感じていたよう。
感情、ちゃんとあります。
 
本作で彼女が代書するのは病床の少年が家族に宛てる手紙。
自分が死んだら両親と弟に届けてほしいというもので、そりゃもう涙。
でも、少佐と彼女の再会シーンは、あんたらふたりして泣きすぎやろと思ってしまった。(^^;
劇場内のいたるところですすり泣きが漏れていましたが、
ここまでみんなが泣いているのがわかると逆に泣けない私。
はい、アマノジャクで~す。(^o^;
 
でも、TVアニメ版も観たくなっているのは確かです。

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『アダムス・ファミリー』

『アダムス・ファミリー』(原題:The Addams Family)
監督:コンラッド・ヴァーノン,グレッグ・ティアナン
声の出演:オスカー・アイザック,シャーリーズ・セロン,クロエ・グレース・モレッツ,
     フィン・ウォルフハード,ベット・ミドラー,アリソン・ジャネイ他
 
シネ・リーブル梅田で『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』を観た後、
TOHOシネマズ梅田へ移動して本作を。
関西で字幕版を上映しているのは、TOHOシネマズ梅田となんばだけ。
どっこも上映していないならあきらめるけれど、
上映しているならやっぱり洋画は字幕で観たいです。
 
人間から迫害を受け、丘の上の廃墟に住まうことになったアダムス家。
夫ゴメズ、妻モーティシア、長女ウェンズデー、長男パグズリー。
まもなくパグズリーを一人前と認めるための儀式がおこなわれる予定で、
きちんとこなせるかどうかを心配するおじさんやおばあちゃんが来訪。
屋敷は賑やかな毎日が続いている。
 
そんななか、ウェンズデーは丘の下に暮らしている「普通」の人々に興味津々。
テレビの人気司会者マーゴの娘パーカーと友だちになったウェンズデーは、
「普通」の中学校に通いはじめるのだが……。
 
「普通」に面白かったです。
人間とモンスターと、どっちが「普通」なんだろうと考えさせられもする。
何か悪いことをしでかしたわけではないモンスター。ただ見た目が怖いだけ。
 
えげつないのはマーゴで、人気を取るために何でもする。
彼女に虐げられている娘のパーカーが反旗を翻してスッキリです。
そして教育的にも良いのは、マーゴがばっさりやられて終わりではないところ。
 
ゴメズの顔は生瀬勝久にしか見えません。
吹替版も観るしかないなぁ。

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『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』

『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』(英題:Bring Me Home)
監督:キム・スンウ
出演:イ・ヨンエ,ユ・ジェミョン,パク・ヘジュン,イ・ウォングン,
   キム・イーキョン,パク・キョンヘ他
 
日曜日の朝、シネ・リーブル梅田にて、絶対暗いにちがいない韓国作品を。
 
主演のイ・ヨンエは『親切なクムジャさん』(2005)以来、14年ぶりのスクリーン復帰。
復帰作にもこんなヘヴィーな作品を選ぶのですね。(^^;
 
ソウルの病院で看護師として働くジョンヨンは、
6年前に当時7歳だった息子ユンスと出かけたさいにはぐれ、
以来、行方不明のままのユンスを捜しつづけている。
 
教師だった夫は仕事を辞め、車であちこち捜し回る日々だったが、
ある日、いたずら心から送られてきた偽のユンス目撃情報を受け、
それを信じた夫は駆けつける途中に事故に遭って死んでしまう。
 
心の支えを何もかも失ったジョンヨンは死ぬことすら考えるが、
懸賞金を目当てに寄せられた匿名の情報には信憑性があり、
ユンスがいるらしい場所に向かう。
 
そこは海釣り場として金を取って営業されている場所。
ユンスの写真を持参して経営者家族や地元の警官に話を聞くが、
誰もユンスを見たことがないと言い張り……。
 
この悪夢が一刻も早く終わりますようにと思いながら観ていました。
なかなか終わってくれません。
 
最初のいたずらも酷いし、夫まで失って抜け殻のようになったジョンヨンに、
金と引き換えに情報を提供する匿名の人物はなんと親族。
ジョンヨンの息子は行方不明なんだし、夫も死んだんだから、
自分たちの子どもの教育費に頂いてしまおうという魂胆。
しかし金をくれとか貸せとか直接は言いづらいから、
知り得た情報をジョンヨンに教える代わりに金を出せと言うのです。
 
地元の警官がまた最悪。
釣り場でこき使われている少年がユンスだと知りながら、
ジョンヨンには嘘をつく。
こんな警官、死んでしまえと心の底から願ってしまった。
 
日本ではどれくらいの数の子どもたちが行方不明になっているのでしょう。
韓国ではさらわれた子どもたちがこんなふうに働かされ、
発見されたとしても精神病院に送られたりするという事実に驚愕。
精神的に病んでなどいない、自分の名前を言える子であったとしても、
病院はその子を患者として置いておくだけで金が入るから、
身元を確かめて報告することはしないそうです。
 
ハッピーエンドではありません。観るには覚悟が必要。

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『マティアス&マキシム』

『マティアス&マキシム』(原題:Matthias & Maxime)
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス,グザヴィエ・ドラン,ピア=リュック・ファンク,
   サミュエル・ゴチエ,アントワーヌ・ピロン,アディブ・アルクハリデイ他
 
MOVIX京都にて3本ハシゴの3本目。
 
グザヴィエ・ドランは類い稀な才能を持つ監督であり脚本家であり俳優。
11年前、まだ19歳のときに撮った初監督作が高い評価を受け、
20代半ばでカンヌ国際映画祭の審査員を務めました。
 
ルックスもカワイイ。前歯がリスみたいでキュートです。
俳優としても一流ですが、監督作では監督に徹して出演しないこともある。
本作は監督も主演も彼が務めています。
 
マティアスとマキシムは30歳、幼なじみ。
ある日、仲間たちと同じく幼なじみのリヴェットの別荘に集合したところ、
リヴェットの妹が撮る短編映画への協力を求められる。
挙手したマキシムと賭けに負けたマティアスが出演することになるが、
そこにはふたりのキスシーンが含まれていた。
 
お遊びにつきあっただけだと思っていたが、
そのキス以来、マティアスの心にさざ波が沸き起こり、
マキシムと会っても普通に話すことができず……。
 
早くからカミングアウトしているドラン監督は、
一貫してゲイを主人公に作品を撮り続けています。
かつ、そこには母親との確執を描いていることが多い。
本作もマキシムには薬物中毒酒飲みでヘヴィスモーカーの母親がいます。
 
マキシムのほうはずっと前からマティアスを好きだったことがわかる。
一方のマティアスはそんな想いが自分の中にあるとは想像だにしていなかったと思われます。
自分に戸惑い、どうしていいのかわからなくなっている。
そんな彼が、マキシムのふとした仕草を窓越しに見て、ふっと笑うシーンが好きでした。
あ、やっぱり俺はあいつのことが好きだと自覚したかどうか。
 
『君の名前で僕を呼んで』(2017)に触発されて撮った作品とのこと。
私はやっぱりドラン監督の作品が好きだなと思ったけれど、
この人のわかりやすい作品は批評家に受けないのが定め(笑)。
酷評された『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』ほどではないにしろ、
本作も平々凡々な作品とみなされているようです。
批評家の意見は置いておいて、好きな作品を撮り続けてほしい。
 
どうでもいいことですが、
ツンツン頭の若者に対する「ベジータはそこにいる必要があるのか」という台詞がちょっとツボ。
まさかドラン監督も“ドラゴンボール ”をご存じとは。(^O^)

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