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『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(原題:Avengers: Endgame)
監督:アンソニー・ルッソ,ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー・Jr.,クリス・エヴァンス,マーク・ラファロ,クリス・ヘムズワース,
   スカーレット・ヨハンソン,ジェレミー・レナー,ドン・チードル,ポール・ラッド,
   ブリー・ラーソン,カレン・ギラン,グウィネス・パルトロー,ジョシュ・ブローリン他
声の出演:ブラッドリー・クーパー,ヴィン・ディーゼル他
 
飲み会続きで映画に行くのもしんどいけれど、
メーデー1日、ファーストデーは行かなきゃもったいない。
またまた這うようにして起きてTOHOシネマズ西宮へ。
 
朝イチの回だというのに混んでいます。
182分って、長すぎるやろ!寝てまうやろ!と思いました。
でも一瞬たりとも眠くならんかったなぁ。
 
ついに完結、“アベンジャーズ”
好きですよ、大好きですけどね、繰り返し観る性分ではないので、
1年前に観た前編の内容をあまり覚えていません。
とにかくサノスによって人類の半分が消滅させられてしまったことを覚えているだけ。
それでじゅうぶんかと。
 
全宇宙の生命の半分が消失し、消えたヒーローも多数。
そんななか、生き残ったヒーローたち、
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ、ブルース・バナー/ハルク
ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンソー、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウが
なんとか打つ手を模索し続けいると、スコット・ラング/アントマンが現れる。
 
スコットは量子世界に閉じ込められていたおかげで何が起こったかを知らずに無事。
その後、量子世界から抜け出すことに成功してアベンジャーズを訪ねてきたのだ。
彼は自分の経験をもとに、タイムマシンをつくることが可能ではと言う。
タイムマシンをつくって過去に戻り、インフィニティ・ストーンがサノスの手に渡るのを阻止しようと。
 
この手の話はトニー・スターク/アイアンマンに相談するよりほかない。
しかしトニーは妻子と共に穏やかに暮らすことを選び、話に乗ろうとしない。
仕方なくブルースがタイムマシンづくりに取りかるのだが……。

とにかくオールキャストですから、楽しくないわけがありません。
終盤にはドクター・ストレンジスパイダーマンブラックパンサーもみんな出てきて大興奮。
誰かひとりのオイシイとこ取りではなくて、満遍なく活躍の見どころがあります。
特に目立っているのはキャプテン・マーベルといえなくもないけれど、
今回はアントマンがいないと進まない話だから、ポール・ラッド好きとしては嬉しい。
クリス・ヘムズワース演じるソーが呑んだくれで腹出たまんまというのが悲しい(笑)。
 
どのスーパーヒーローも知っている人のほうがそりゃ楽しめます。
観ていなければ、せっかく笑えるところなのに笑えない台詞もいっぱい。
でも、アベンジャーズ初見でもそれなりには楽しめるんじゃないですかね。
ロバート・レッドフォードのカメオ出演にもびっくりして笑った。
 
これでほんとに終わりなんだと思ったのは、エンドロールの最後に何もなかったこと。
何にもないマーベル作品なんて、これが初めてのような気がします。
すすり泣きの声も漏れていたのは、よほどのファンか。
いえ、私もトニーとスパイダーマンの少年の抱擁シーンは泣きました。
 
クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンがまたコンビを組む、
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の公開を楽しみに待ちます。
予告編を観るとソーネタもありますしね。
 
ありがとう、アベンジャーズ!

—–

『AKIRA』

『AKIRA』
監督:大友克洋
声の出演:岩田光央,佐々木望,小山茉美,玄田哲章,大竹宏,石田太郎,鈴木瑞穂,
     北村弘一,池水通洋,渕崎ゆり子,大倉正章,荒川太郎,草尾毅他
 
塚口サンサン劇場にて2本ハシゴの2本目。
これが私の「平成最後に観た映画」でした。
 
大友克洋監督の名作であるのは言うまでもないこと。
日本における初公開は1988年7月。
その後、欧米アジア各国で公開され、世界的に高い評価を受けました。
2002年にはリバイバル上映があり、そしてなぜまた今なのかと思ったら、
舞台がちょうど2019年なのですよね。
へ〜っと驚いている私はなんと初見です。(^^;
特別音響上映、1,500円也。価値があります。
 
1988年、関東地区で新型爆弾が使用されて第三次世界大戦が勃発。
 
31年が経過した2019年の首都ネオ東京では、
軍(アーミー)と反政府ゲリラとの戦いが繰り広げられている。
 
いわゆる暴走族のリーダー格、金田は、改造バイクを駆って日々疾走。
その日も仲間たちと共に進入禁止の高速道を走っていたところ、
先頭を走っていた鉄雄が、突然現れた奇妙な小男を避けようとして転倒。
その小男は、背丈と服装はまるで子どもなのに、顔だけは老人だった。
 
金田らは鉄雄のもとへと駆けつけるが、
アーミーのヘリが着陸し、小男と鉄雄を連れ去ってしまう。
 
翌日、金田が行方不明となった鉄雄を探しに出かけたところ、
反政府ゲリラの一員ケイと出会う。
鉄雄の居場所を突き止めたい金田は、
アーミーの動きを不審に思う反政府ゲリラと目的が一致。
手を組むことにするのだが……。

正直なところ、よくわかりませんでした。私の頭ではついていけない。
ついていけないのにちっとも眠くならない。
なんだかすごく面白い作品であることはわかる。
 
2020年の東京オリンピック会場が決戦の場になっていたりと、
大友さん、予知能力者ですかと言いたくなる。
その部分だけ採ってみても、『AKIRA』はすごい。
 
なんかわからんけどすごいアニメやったなと思いつつ外に出たら、
外国人がいっぱいいてたまげました。
どうして塚口にこんなにいかつい外国人いっぱいなのと思ったら、
みんな次の回の『AKIRA』を観に来たお客さんで。
「世界的に評価が高い」を実感しました。
平成最後にこんな「わけわからけどすげぇ映画」を観られてよかった。

—–

『クイーン ヒストリー 1973-1980』

『クイーン ヒストリー 1973-1980』(原題:Queen: Under Review 1973-1980)
監督:ロブ・ジョンストーン
 
テアトル梅田で『こどもしょくどう』を観たあと、阪急電車に乗って塚口へ。
塚口サンサン劇場にて2本ハシゴの1本目。
 
『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットついでに
2005年に発売されたDVDを劇場でかけちゃいましょう、そんなとこですかね。
第七藝術劇場でもかかっています。
『クイーン ヒストリー2 1980-1991』というDVDもあるんですが、
さすがにあざといと思わそうだからか、それとの抱き合わせ上映なんてのは無し。
 
DVD自体の評判はあまりよくありません。
評論家の話がほとんどで、コアなファンなら知っている話ばかりだそうな。
歌がガンガン聴けることを期待して観るとガックリするでしょう。
 
私の場合、TSUTAYA DISCASで以前(わりと最近(笑))レンタルしたのですが、
そんなふうに歌はほとんどかからないせいで、集中力が持たず。
真剣に観ないまま返却してしまったので、劇場で観るのもいいかなと思って。
 
レンタルDVDで観られるものをわざわざ1,400円払って観たわけですが、
私はとても楽しめました。
『ボ・ラプ』が純粋な伝記ではないこと、
どの年の話を繋いでできあがった映画だったのかもわかります。
 
音楽評論家の話も非常に面白い。
ポール・ガンバッチーニ、マルコム・ダン、クリス・ウェルチって、
私は全然知らない名前ばかりですが、有名な評論家なのでしょうね。
彼らが皆評論家だからといって、同じ曲を評価しているのではなくて、
ある人は「お気に入りの曲だ」といい、
別の人は「どうしてあんな曲をつくったのかいまだにわからん」と酷評する。
好みが同じ人ばかりがしゃべるのを聞いても面白くないですもん。
 
クイーンが音楽をする人たちに与えた影響は意外に少ないということ。
というのも、クイーンはカテゴリーを飛び越えていろんな音楽にチャレンジするバンドだったから、
真似しようにもしようがないから。
そして、パンクが台頭して消え去ったバンドも多いなか、
流行に乗らなかったクイーンは流行に押しつぶされることもなかったということ。
 
ギター片手に曲のコード進行について話すのは、ギタリストのサイモン・ブラドリー。
コードのことはわからない私も実演付きだからわかりやすくて。
フレディはピアノを弾く人だから、無意識のうちにピアノで弾きやすいコードで作曲している。
同じ曲中にギターソロを入れる場合、その点でブライアンは苦労しただろうという話。
ピアノで弾きやすいコードはギターでは弾きにくく、
でもブライアンはフレディの作曲部分を無視して自分のソロを作曲するわけにはいかなかった。
だから、ソロ部分も微妙に難しいコード進行になっているとか。
 
メタリカがカバーしたことにより、世間がクイーンの曲の良さを再認識したという
“Stone Cold Crazy”の話なども、にわかクイーンファンの私としては「へ〜っ」でした。
 
DVDならではなのか、ありえない字幕の誤字も。
アルバムタイトル『戦慄の王女』が『旋律の王女』となっていたのにはワロた。
 
それにしても、本作に出てくる名前は見事にフレディとブライアンのみ。
“Another One Bites the Dust”の話でリフがいいよとディーキーの名前は一度出たか。
誰かドラムのロジャーのことも褒めてあげて!

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『こどもしょくどう』

『こどもしょくどう』
監督:日向寺太郎
出演:藤本哉汰,鈴木梨央,浅川蓮,古川凛,田中千空,
   降谷建志,石田ひかり,常盤貴子,吉岡秀隆他
 
GW中、ダンナはタイへ出張のため、私は酒盛り三昧です。
関空へ行くダンナをリムジンバス乗り場まで送ったあと、
ひとつめの飲み会前に映画を3本。その1本目。
 
テアトルグループのメンバーズカードをつくったときにもらった割引券。
有効期限はまだずいぶん先だけど、何も割引のない日に使いたい。
祝日の月曜日だったから、この日の鑑賞料金はメンバー料金の1,300円。
そこから300円割引してもらえる券を使うべしとテアトル梅田へ向かいました。
 
上映開始10分前に到着したら、なんと満席で立ち見ですと。
立ち見で映画を観たのなんていつ以来か。
記憶にあるのは相米慎二監督の『風花』(2001)。
その前は友だちと観た『銀河鉄道999』(1979)かも!?
もう若くないから立ち見なんて避けたかったけれど、しゃあないし。
 
小学5年生のユウト(藤本哉汰)の両親(吉岡秀隆常盤貴子)は、
大衆食堂「あづま家」を営んでいる。
同級生のタカシ(浅川蓮)が母親の育児放棄に遭っているのを心配し、
ユウトの両親がふるまう夕食を共にとるのが日課。
 
ある日、ユウトはスーパーで万引きしている少女を見かける。
彼女は河原に駐めた車の中で生活しているとおぼしきミチル(鈴木梨央)。
母親の姿は見えず、ミチルとその妹ヒカル(古川凛)はたいていふたりきり。
たまに父親(降谷建志)が一緒にいるが、姉妹は学校に通う様子もなければ、
着ているものはいつも同じ、ろくに食べていないらしい。
 
ユウトは両親におかわりをせがむと、それをこっそりと折に詰め、
タカシに姉妹のところまで持って行かせるように。
それでもまだまだお腹を空かせている姉妹をついには家に連れ帰り、
両親に彼女たちにも食事を出してほしいと頼む。
ミチルは遠慮がちなものの、まだ幼いヒカルは大喜びで、
ユウトの妹ミサ(田中千空)にもすっかりなつく。
 
その数日後、河原に集まった不良たちに車を潰されたのをきっかけに、
姉妹の父親が車にまったく戻ってこなくなり……。

子ども6人のうち1人が貧困状態にあるそうです。
「こども食堂」はそのような貧困対策として、
子どもには無料もしくは数百円で食事が提供される場。
地域のコミュニティの場としての役割も果たすようになり、
さまざまな運営形態で全国に広がって行きました。
 
なんらかの事情で食事にありつけない子どもたち。
いつか親が帰ってくると信じ、ほかの誰かを頼ろうなんて考えすら思い浮かばない。
そんな子どもを見かけたとき、私たちはどうするのか。
警察に通報する、児童相談所に連絡する、いろんな方法はあるのでしょうが、
ややこしい話に巻き込まれるのではないだろうかとか、
自分の家のことで精一杯なのに首を突っ込みたくないとか、
そんな思いも持ってしまうはず。
 
やっぱり思い出すのは、伊坂幸太郎の『砂漠』の言葉。
1人助けたところで他にもいっぱいいるんだしどうにもならない、
じゃなくて、まず最初は1人から。
子どもたちに「死んじゃおうか」なんて思わせちゃいけない。

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『バースデー・ワンダーランド』

『バースデー・ワンダーランド』
監督:原恵一
声の出演:松岡茉優,杏,麻生久美子,東山奈央,市村正親,藤原啓治,矢島晶子他
 
GWに突入後の日曜日。
どうせGWは好きなときに映画行けるんやし、無理して観に行かんでもえっかと思ったら、
もはや伊丹まで行くのも面倒になって、109シネマズ箕面で1本だけ。
ポイントが30近く貯まっていたので、何の割引もない日曜日が使うチャンス。
6ポイント使って無料鑑賞しました。
 
監督は“クレしん”劇場版の中でも特に名作と評判の高い、
原作は柏葉幸子の児童文学『地下室からのふしぎな旅』なのだそうです。
 
親しい友だちグループのうちのひとりがのけものにされようとしていたのに、
見て見ぬふりをしてしまったアカネは自己嫌悪に陥り、
翌朝、仮病を使って学校を休む。
そんなことはお見通しなのか、母親はゆっくり休みなさいと優しかったわりには、
叔母のチイが営む骨董屋に頼んだものを取りに行くようにアカネに言う。
 
母親がチイに頼んだのは、翌日誕生日を迎えるアカネへの誕生日プレゼントらしいが、
チイはそんなものを頼まれたおぼえはない。
わけがわからずにいるアカネとチイの前に現れたのは、謎の男性。
 
その男性は、骨董屋の地下室からやってきた錬金術師ヒポクラテス。
彼は、地下室は別の世界へ続いていること、その別世界がいま危機を迎えていること、
危機から救えるのはアカネであると、信じがたいことをのたまう。
 
ヒポクラテスは怯えるアカネの手を引いて地下室の扉をオープン。
好奇心旺盛なチイは、呼ばれてもいないのについて行く。
ヒポクラテスの助手を務める小人ピポと共にアカネが強引に連れて行かれたのは、
カラフルで不思議があふれる異世界“ワンダーランド”
ここから色が失われようとしているのだが、アカネは果たして救世主となれるのか。
 
簡単に言えば、弱気になっている王子様を助ける異国のお姫様の話です。
子どもたちが観るには楽しい作品かもしれませんが、
大人が観るとちょっと退屈。途中は睡魔にも襲われました。
 
子どもを対象にしているならば、どうも気になる「ら入れ」
“クレしん”の「ら抜き」はキャラだからもうどうでもいいとして、
「喋られる」なんて日本語を使われると、
正しい日本語の“ドラえもん”を見習ってくださいと言いたくなります。
「喋る」は可能動詞の場合、「喋れる」が正解。「喋られる」は気持ち悪い。(^^;
 
アカネがヒポクラテスから序盤に受け取る「まえのめりのいかり」。
「前のめりの怒り」かと思ったら「前のめりの碇」でした(笑)。
なるほど、これを身につけていると、怯まずに前のめりに。
ポジティブに考えて行動できるということなんですね。
しかし、どんなに良い道具も使う人の心次第。
この辺りは教育的でいいなぁと思いました。
 
最も同意したいのはチイの言葉、「ノンアルコール、ノーライフ」。
そのとおり!

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