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『宮本から君へ』

『宮本から君へ』
監督:真利子哲也
出演:池松壮亮,蒼井優,井浦新,一ノ瀬ワタル,柄本時生,星田英利,
   古舘寛治,ピエール瀧,佐藤二朗,松山ケンイチ,螢雪次朗他
 
梅田ブルク7にて。
しまった、ムビチケを買い忘れていたと思ったけれど、
お誕生日クーポンがあるじゃあないか。
使わせていただきました。
 
原作は1990年から1994年にかけて『モーニング』に掲載された漫画。
新井英樹のデビュー作だったそうですが、傑作だと評判に。
1992年には小学館の漫画賞も受賞、昨年TVドラマ化。
TVドラマ版の監督を務めた真利子哲也が映画版も手がけています。
 
時系列がいじられているので、最初は「ん?」。
歯の有無(笑)や髪型の違いで判断しつつ観ました。
 
文具メーカーの営業マン・宮本浩(池松壮亮)は、
年上のOL・中野靖子(蒼井優)と出会う。
ある日、靖子の部屋を訪ねると、彼女の元恋人・風間裕二(井浦新)が押しかけてくる。
 
ろくでなしの裕二と別れようにも別れられない靖子が
宮本を当て馬として利用しただけだったのだが、
裕二から暴力をふるわれる靖子を見て、宮本は咄嗟に宣言する。
「この女は特別だ。この女は俺が守る」と。
 
話が行きつ戻りつすることにはなかなか慣れません。
前歯3本折れて、腕のどこかも骨折している様子の宮本が、
いったい誰と喧嘩してその結末はどうなったのか。
靖子はおめでたらしいけど、それは果たして宮本との子なのか。
 
両方の実家に挨拶に行ったり、会社の元先輩たちと飲んだり、
取引先の会社の偉いさんに囲まれたり。
 
会社の元先輩に松山ケンイチ
取引先の会社の人にピエール瀧佐藤二朗
宮本の上司は古舘寛治、先輩にはほっしゃん。
靖子の父親に螢雪次朗。みんな一癖あって面白い。
 
靖子がラガーマンに強姦されるシーンは辛い以外の何物でもありません。
ワールドカップで盛り上がるこの時期、ラガーマンはあかんやろなどと思ったりも。
 
そんな凄絶なシーンも含めて、池松壮亮と蒼井優が凄い。
時系列のわかりにくさには慣れないのに、
それが逆に話を面白くして目が離せません。
 
熱すぎるけど、阿呆だけど、こんな奴がいてもいいじゃないか。
思わず応援してしまいます。
えぐいシーンも多いから、人には薦めづらいけど、私は大好き。
宮本浩次が歌うエンディング曲もカッコイイ。

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