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『シグナル100』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の22本目@伊丹)

『シグナル100』
監督:竹葉リサ
出演:橋本環奈,小関裕太,瀬戸利樹,甲斐翔真,中尾暢樹,
   福山翔大,中田圭祐,山田愛奈,中村獅童他
 
TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポートの期限最終日、
凄まじくグロい作品を観てしまいました。
お金払っても観たくなかったレベル(笑)。
 
原作は宮月新と近藤しぐれによる同名コミックだそうです。
こんなグロいシーンてんこ盛りの作品の原作って、どんななのでしょう。
興味はあるけど、絶対に読みません。(^^;
 
聖新学園高校3年C組の生徒たちは、担任の下部(中村獅童)の指示で視聴覚室に集合する。
ひとり遅刻してきた女子生徒が下部から預かったCDを視聴覚室に持ち込んで再生すると、
そこに流れたのはなんだかわからない不気味な映像。
直後、CDを持ち込んだ女子生徒が窓から飛び降りて自殺する。
 
CDの映像を観たことで生徒全員が自殺催眠にかかったのだと下部は言う。
さらに、催眠が発動して自殺へと至るきっかけとなる行動は100種類あり、
知らずにその行動に走ればただちに自殺してしまうと下部は説明。
警察に通報しようとした生徒も自殺し、
携帯をかけるということも100種類のうちのひとつだとわかる。
 
催眠を解く方法は、自分が最後の生き残りとなること。
つまりほかの全員が自殺してしまえば、自分だけは生きていられるのだ。
呆然とする生徒たちの前で、下部も飛び降りて死亡。
それ以上のことは聞けなくなってしまい……。
 
催眠がかかった状態での自殺は、ふだんより力が出て想像を絶するものになるのですって。
死に方のえげつなさに直視できず、暗闇で読書しようかと思ったけれど、
読書するには場内が暗すぎて叶いませんでした。(^^;
直視せずに音だけ聞いてもえぐい。頭を叩き割る、骨が折れる、首が一回転する。
そこらじゅうのものが凶器となって自分で自分を殺してしまうのです。
 
生徒役には橋本環奈小関裕太瀬戸利樹恒松祐里などなど。
しょっぱなに栗原類が死んでしまったのにも驚いた。
 
教師がこんなことをしでかした理由もわからず、
ただ単に他人を催眠にかけて自殺するところを見たかっただけって。
もうほっんと、勘弁してください。
これがフリーパス最後の映画鑑賞にならなくてよかった。
 
あ、中村獅童演じる下部は生きていたってオチですからっ!
あ、あ、ネタバレしちゃった。

—–

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(原題:Les Traducteurs)
監督:レジス・ロワンサル
出演:ランベール・ウィルソン,オルガ・キュリレンコ,リッカルド・スカマルチョ,シセ・バベット・クヌッセン,
   エドゥアルド・ノリエガ,アレックス・ロウザー,アンナ・マリア・シュトルム,フレデリック・チョー,
   マリア・レイテ,マノリス・マフロマタキス,サラ・ジロドー,パトリック・ボーショー他
 
もうそろそろ終業後に2本観る生活はやめておかないと倒れる。
と思いつつも、気になっていた本作を観にシネ・リーブル梅田へ。
 
フランス / ベルギー作品。
これが全部実話なら震え上がるところですが、実話をモチーフにしているだけ。
とはいうものの、世界的ベストセラーの翻訳に当たって翻訳家を監禁するって、じゅうぶん怖い。
『ダ・ヴィンチ・コード』をはじめとするダン・ブラウン原作の小説、
『ロバート・ラングドン』シリーズの4作目『インフェルノ』を出版するさい、
出版元が海賊行為と違法流出を恐れ、各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳をおこなったという話が
本作のモチーフとなっています。
 
覆面作家オスカル・ブラックによる世界的ベストセラー3部作『デダリュス』の完結編が完成。
出版権を獲得した出版社社長エリック・アングストロームは、世界同時出版することを大々的に発表。
フランスの豪邸に集められた各言語の翻訳者9人はしばし唖然。
というのも、作業場は重厚な扉の向こう、作業終了まで一歩も外に出られない。
広大な地下室に監禁され、作業時間まできっちりと管理されるらしい。
豪勢な食事にプールまである地下室だが、携帯やパソコンも没収されてしまう。
 
そんな厳重な漏洩対策下だったにもかかわらず、
ある日、ネットに冒頭の10頁が流出し、アングストロームのもとに脅迫状が届く。
「次の100頁を公開されたくなければ、24時間以内に500万ユーロを指定口座に振り込めと」。
犯人は翻訳家の中にいるに決まっているとアングストローム自ら奔走するのだが……。
 
いささかスノッブな印象はありますが、面白い。
さまざまな国の翻訳家たちのうち、誰が犯人なのか。
それをどのようにやり遂げたのか。
 
知っている俳優はアングストローム役のランベール・ウィルソン
脚本が面白ければ誰がやっても面白いことを確認。
また、面白ければ、いくら睡眠不足でも眠くならないことを確認(笑)。
 
誰のための本の出版なのでしょうね。
確かに、自社が儲けることしか考えていない出版社には出してほしくない。

—–

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の21本目@なんば)

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(原題:The Man Who Killed Don Quixote)
監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライヴァー,ジョナサン・プライス,ステラン・スカルスガルド,
   オルガ・キュリレンコ,ジェイソン・ワトキンス,ロッシ・デ・パルマ他
 
1ヶ月フリーパスの有効期限も残すところあとわずか。
今回は席数上限にひっかかることもなく、
昨年暮れに最後のフリーパスをつくった人が少ないのかと思っていました。
ところがこの日の前日にTOHOシネマズ西宮へ行ったさい、
席数上限にひっかかって観られなかったのが本作。
翌日西宮でリベンジを検討しましたが、西宮ではハシゴする作品がなく、
終業後になんばへ向かって車を走らせました。
 
テリー・ギリアム監督が25年ものあいだ映画化に挑みながらも、
実にさまざまなトラブルに見舞われて頓挫してきた企画。
どんなトラブルだったかについては『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(2001)を観るべし。
呪われているのではとすら噂されていた企画でしたが、このたび執念の完成。
観に行った甲斐があり、めちゃめちゃ面白かった!
 
CM監督として活躍するトビーは、スペインの片田舎で撮影中。
しかし思い通りには進まず、仕事への情熱はもはや失われている。
 
ある日、スタッフと共に訪れた店で飲んでいたところ、
怪しげなジプシーの男が販売していた商品を見てびっくり。
それは自分が学生時代に監督した映画『ドン・キホーテを殺した男』のDVDだったのだ。
当時のロケ地は偶然にもすぐ近く。
CM撮影をほっぽりだして舞台となった懐かしい村へとバイクを走らせるトビー。
 
撮影の合間に飲んだ店を訪れると、いかつかった店主ラウルはすっかり腑抜け。
彼の娘アンジェリカはどうしているのかと尋ねると、
トビーのせいで娘は売女になりさがってしまったのだと憤る。
 
続いて今度はドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルのもとへ。
ところがハビエルは気が触れているのか、自分を本物の騎士だと思い込んでいた。
しかもトビーのことを忠実な従者サンチョ・パンサと信じて疑わず、
はからずもドン・キホーテとサンチョ・パンサの旅が始まってしまうのだが……。
 
苦手だ苦手だ、でもなぜか見てしまうと書き続けてきたアダム・ドライヴァー
もしかすると私は彼のことが好きなのかもとすら思いはじめました(笑)。
トビー役の彼は本当に上手い。どこか色気も感じます。
“スター・ウォーズ”シリーズのカイロ・レン役をはじめ、
彼を起用したがる監督が多いことにも納得。
 
ハビエル役のジョナサン・プライスも怪演。
このあいだローマ教皇を演じていた人が今度は狂人ですからね。
 
カメラなど見たこともない人が多いような村で映画を撮影するということ。
自分は忘れ去られた老人だと思っていたのに、皆が注目する。
夢の世界が終わることが悲しくて、映画の世界を本物だと思い込むのでしょうか。
 
文化人類学者であるかつての上司が、未開の地に足を踏み入れることについて、
いいことなのかどうかわからないと話していました。
たった1本のCMの撮影で人生が変わってしまった人々を見て、そんなことを思い出す。

—–

『キャッツ』〈吹替版〉&〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@西宮&20本目@なんば)

『キャッツ』(原題:Cats)
監督:トム・フーパー
出演:ジェームズ・コーデン,ジュディ・デンチ,ジェイソン・デルーロ,イドリス・エルバ,ジェニファー・ハドソン,
   イアン・マッケラン,テイラー・スウィフト,レベル・ウィルソン,フランチェスカ・ヘイワード他
声の出演:秋山竜次,大竹しのぶ,藤原聡,山寺宏一,高橋あず美,宝田明,RIRI,浦嶋りんこ,葵わかな,
     森崎ウィン,山崎育三郎,朴璐美,大貫勇輔,宮野真守,沢城みゆき,山路和弘他
 
アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲によるミュージカルの金字塔“キャッツ”。
1981年にロンドンで初演され、その後はブロードウェイや日本をはじめ、
世界中でロングランヒットとなった作品。
それを『レ・ミゼラブル』(2012)のトム・フーパー監督が実写映画化しちゃいました。
 
ロンドンの片隅、ゴミ置き場に捨て去られた1匹の白猫ヴィクトリア。
そこは“ジェリクルキャッツ”と呼ばれる猫たちが集う不思議な世界。
仲間となった猫たちが言うには、今宵は特別な夜。
長老猫オールドデュトロノミーにより、天上界へ召されて生まれ変わる猫が選ばれるらしいのだが……。
 
アメリカでは酷評されていると聞き、それでも私はよかったと言えたらいいなと思いながら、
西宮へ行き、まずは時間の都合で吹替版を観ました。これがもういつになく駄目で。(T_T)
私が寝不足だから話も歌も頭に入ってこないのかなと思ったのですが、ちがうみたい。
なんというのか、映像に奥行きがないんです。
 
そりゃこれが舞台ならさぞかし楽しいでしょう。
でも映画ですからね。せっかく大画面で観る楽しさが何もない。
かつ、吹替の歌にも心惹かれず、これなら『アナと雪の女王2』(2019)のほうが断然いい。
特にジュディ・デンチの声(大竹しのぶだと後から知りました)がインパクト弱すぎ。
イマイチだなぁと思っているところへ顔のアップでしょ。
猫の特殊メイクを施した顔のアップを別に誰も見たかないと思うのですよ。
美しく可愛い女優の猫メイクならともかく、ジュディ怖い。すみません。(–;
 
さて、そんな感想しか残らないまま、気を取り直して翌日なんばで字幕版を鑑賞。
吹替版は退屈すぎてかなり寝ましたので(笑)、この日は睡眠をたっぷりとった状態で。
 
そもそも“ジェリクルキャッツ”が何たるかの説明がない。
導入部でその説明がないと話に入りづらいと思うんですけど。
 
歌は吹替版より字幕版のほうが良いと思いましたが、退屈なことには変わりなし。
画面の大きさを感じるどころか、画面いっぱいに広がる猫メイクにドン引き。
ゴキブリをバリバリとむさぼり食うシーンにはゲンナリし、
どアップで鼻水垂らしながら切々と歌い上げられても冷めるだけ。
こんなだったらシネマ歌舞伎のように舞台をそのまま撮るほうがいい。
素晴らしい役者ばかりなのに、キャリアに汚点が付いた気すらします。
 
ただ、キャストを含む作り手の側は、楽しかったんじゃないですかねぇ。
たぶん達成感も凄かったと思います。
作り手が楽しめないものは観る側も楽しいはずがないと思っていましたが、
作り手が楽しんだからって観る側が楽しいばかりものではありませんね。
自己満足をいっぱいに感じてしまいます。残念。

—–

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の18本目@西宮)

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
監督:杉原輝昭
出演:高橋文哉,奥野壮,岡田龍太郎,鶴嶋乃愛,井桁弘恵,押田岳,大幡しえり,
   渡邊圭祐,山本耕史,生駒里奈,和田聰宏,児嶋一哉,西岡徳馬他
 
スルーしかけたんですが、これが人生最後のフリーパスだから、
今後は観ることがないかもしれないじゃないですか、“仮面ライダー”
で、やっぱり観ておこうという気持ちになり。
 
なんとなく顔を覚えています、仮面ライダージオウ役の奥野壮くん。カワイイですよねぇ。
しかし別に思い入れがあるわけじゃないので、開始直後は話がさっぱりわからない。
仮面ライダーゼロワンのクロスオーバーと言われても意味不明で頭の中は疑問だらけ。
観ているうちに少しずつ事情がわかってくるという毎度のパターンです。
 
飛電或人は人工知能搭載型人型ロボット“ヒューマギア”を製造する会社、
飛電インテリジェンスの社長であり、仮面ライダーゼロワンでもある。
人間とヒューマギアが共存して両者が心から笑える社会を理想に掲げ、それを実現していた。
 
ところがある日、目覚めるとそこは或人がいた世界とは別世界。
ヒューマギアが人間に攻撃をしかけ、人間を滅亡させるために動き回っている。
或人の会社だったはずの飛電はヒューマギアに乗っ取られていた。
 
どこかで過去が書き換えられ、歴史が変えられてしまったことを悟った或人は、
仮面ライダージオウの常磐ソウゴと協力し、
元の世界を取り戻すために12年前にタイムトラベルを試みるのだが……。
 
相変わらず話が難しい。
これ、小学生たちがみんな理解して観ているのでしょうか。
それともなんとなくカッコイイだけとか。
連れてきているお母さま方のハートはがっちり掴んでいる模様。
 
仮面ライダー軍団と悪者がただ戦うだけじゃなくて、
悪者には悪者になった理由がちゃんとある。
ヒューマギアが製造されたおかげで人間の生活はうんと楽になったけれど、
人間はヒューマギアをタダ働きさせて対価を払おうとしない。
ヒューマギアが人間を笑わせるなら、ヒューマギアは誰が笑わせてくれるのか。
思考して意志を持つようになったヒューマギアが暴走するという。
 
「変身!」とぐるり手を回すだけでライダーと化していた時代は何処へ。
とにかく凝っていて、ワラける。
ジオウの顔をよく見たらライダーと書いてあるのとかウケまくり。
 
仮面ライダーを観るのはこれで最後と思っていましたが、
また観る可能性もゼロではありません。
 
しかしゼロワンと聞けば私の時代はキカイダーなんだけどなぁ。

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