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『search/サーチ』

『search/サーチ』(原題:Searching)
監督:アニーシュ・チャガティ
出演:ジョン・チョー,ミシェル・ラー,ジョセフ・リー,デブラ・メッシング他

最初から最後までPC画面の映像のみという手法が話題になっています。
話題になっているからといっても、日本で知名度の高い俳優が出ているわけじゃなし。
TOHOシネマズ梅田の最大スクリーンで上映って、客入りの予想を誤っていると思う。
実際、土曜日夕方の回で半分ぐらいの入り。もったいないやん。

妻を病気で亡くし、高校生の娘マーゴットと二人暮らしのデビッド・キム。
ある木曜日の晩、同級生たちとの勉強会に出かけたマーゴットが、
いつ帰宅して学校に行ったのか、金曜日の朝になってもいない。
その日の夕方になっても帰って来ず、登校していなかったことがわかる。

警察に通報し、駆けつけた女性刑事ヴィックから今後の捜査方針について聴かされる。
マーゴットのPCを起動して、なんとかログイン。
SNSで娘の「友達」を探して片っぱしから連絡を試みるが、
どうやら娘には友達と呼べる相手がほとんどいなかったらしい。
勉強会に行ったのも、彼女の成績が良いから呼ばれただけ。
昼食もいつもひとりで摂っていたことを知る。

金曜日の学校帰りにかよっていたピアノも半年前から休んでいるとのこと。
レッスン代として渡していた金はいったい何に使ったのか。
デビッドの弟ピーターと隠れて連絡を取り合っていたこともわかり、
娘の行方について動揺しながらもデビッドは探りつづけるのだが……。

確かに斬新ですよ。それなりに面白いですよ。
でも、作品には作品に応じたスクリーンサイズがあると思うのです。
全編PC画面の映像なんだから、こんなにデカいスクリーンで見せる必要がありますか。
私はこの作品に関しては、もう少し小さめのスクリーンで、
満員の客席の中で観たほうが楽しめた気がして仕方ありません。

無駄にデカいスクリーンと空き空きの客席のせいで緊迫感がない。
字幕に酷い誤字もあって、B級の感否めず。
もうちとゴチャッとした劇場でなら、こんな誤字も笑えるのですけれど。

作品に不相応なサイズで観たがゆえに、イマイチになってしまいました。
オチもどんでん返しといえばそうだけど、無理やり感満載で、
PC画面の映像のみというところにこだわりすぎのような。
ま、こだわらないとただのB級になってしまいますしね(笑)。

デカいスクリーンで観ればいいってもんじゃない。
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