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『ロングレッグス』

『ロングレッグス』(原題:Longleggs)
監督:オズグッド・パーキンス
出演:マイカ・モンロー,ニコラス・ケイジ,ブレア・アンダーウッド,アリシア・ウィット,
   ミシェル・チョイ・リー,ダコタ・ダウビー,キーナン・シプカ他
 
本公開の2日前、なんばパークスシネマにて先行上映会へ。
ミステリアスなプロモーションが功を奏して大きな話題となり、全米で驚きの大ヒットとなったとか。
私を含めてそれに釣られた人が多いのか、水曜日でも割引なしの一般料金設定なのに8割の客入り。
 
結論から言うと、期待しすぎたなぁ。ホラー苦手な私でもあんまり怖くないし。(–;
1990年代半ばの設定だそうで、なんとなく少し古めの映像は怖そうな雰囲気があるけれど。
 
アメリカ・オレゴン州で30年前から続いている不可解な事件がある。
それは、3月14日生まれの少女がいる家庭で、父親が一家を惨殺したうえで自殺するという事件。
 
FBI特別捜査官のリー・ハーカーは、犯人が居住しているらしい住宅街に先輩捜査官フィスクと共に出向く。
昔から直感の働くリーは、辺りを見回して犯人の潜伏する家を断定。
しかしまさか新人のリーの「勘」を鵜呑みにするわけには行かず、フィスクひとりで扉を叩く。
すると、扉が開いた瞬間にフィスクは脳天を撃ち抜かれて死亡する。
 
リーの特殊な才能を認めた上司ウィリアム・カーターは過去30年の捜査資料を差し出す。
犯行現場には必ず“ロングレッグス”という署名付きの暗号文が残されているが、いまだ解明されず。
それを見たリーは見事に暗号を読み解き、カーターを驚かせる。
 
ところが捜査を続けるうちにリーとロングレッグスの間に接点があることがわかり……。
 
確かに雰囲気は面白いんです。
一人住まいのリーの家は郊外とはいえガラス窓が多くて外からもろ見え。
おいおい、いくらなんでも不用心、危ないやんかと思う。
その窓にロングレッグスらしき人影が映って怖い怖い。
なにしろその役が化け物みたいなメイクのニコラス・ケイジだし。
 
けど、宗教観の違いなのかなぁ、悪魔崇拝を持ち出されると、私は「またこれかぁ」と思う。
何百年経とうが欧米には必ず悪魔を信仰する人がいて、脈々と受け継がれる。
信仰の自由は保証されているのですから、絶対になくならないですよね。
 
そういう考えがずっとあるということがわかる分には面白いし、
主演のマイカ・モンローも情緒不安定な感じを出すのがとても上手い。
でも、これが怖いかと言われると全然。
あのメイクのニコラスのほうがずっと怖い(笑)。

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『顔だけじゃ好きになりません』

『顔だけじゃ好きになりません』
監督:耶雲哉治
出演:宮世琉弥,久間田琳加,中島颯太,米倉れいあ他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『映画 ドラえもん のび太の絵世界物語』の次に。
 
原作は安斎かりんの同名人気少女漫画とのこと。
 
イケメンをこよなく愛する知見才南(さな)(久間田琳加)は美乃和総合高校に入学したばかり。
男はとにかく顔。どんなに疲れているときもイケメンの顔を見れば癒やされる。
そんな才南のいちばんの推しは、上級生の宇郷奏人(宮世琉弥)。噂の奏人にはたして会えるのか。
 
才南が美乃和高校の公式アカウントをフォローして「運営応援しています」とDMを送ると、
即座に返信があったが、相手はDMとは何かもわかっていないらしい。
結局ひと晩中、顔の見えない相手にSNSの使い方を才南が教えるはめに。
 
翌朝投稿した才南の前にあの奏人が現れてビックリ。奏人こそが昨日やりとりした相手だった。
この顔でありながらSNSに疎いという奏人は、昨年度授業をサボりすぎて退学寸前。
私服通学で自由すぎる校風が災いして人気ダダ下がりの美乃和高校の経営陣から、
イケメンを利用して高校の公式アカウントのフォロワー数を10万人にすれば退学を回避してやると言われたと。
 
奏人の頼みで公式アカウントの運営を手伝う、というよりは任されることになった才南。
夢ではなく現実にあの顔が目の前にあるが、何かと奏人に振り回される。
 
そんな才南の様子に感づいて放っておけなくなったのが同級生の土井垣凌(中島颯太)。
また、才南の親友である能原柚里(米倉れいあ)からも挙動不審をつっこまれ……。
 
なんだかんだで笑っちゃって、ニヤニヤしながら観てしまいました。
 
パターンとしては読めすぎる先行きなんですけどね。
SNSを任されただけのはずが好きになってしまう。だけど相手の気持ちがイマイチわからない。
もしかして向こうも私のことが好き!?なんて妄想を膨らませ、
悶々としていると別のイケメン男子からコクられるという(笑)。
 
よかったのは柚里の反応かなぁ。これは新しい。
才南のことを妬むことなんて微塵もなく、最推しが目の前にいることについて自ら妄想(笑)。
きっちり頼れる存在の友だちがいるのはいいねぇ。
 
 
宮世琉弥くんって、ぶっちゃけイケメンかどうかビミョーというのか、不思議な顔立ちだと思います。
イケメンの役のときは綺麗な顔に見えるし、そうじゃない役のときは逆にブサイクに見えたりもする。
でも結構どんな役もできて、その役に見事にハマった顔つきになるのが良いですね。
若手俳優の中では応援したい男子です。

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『映画 ドラえもん のび太の絵世界物語』

『映画 ドラえもん のび太の絵世界物語』
監督:寺本幸代
声の出演:水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一,和多田美咲,
     種崎敦美,久野美咲,鈴鹿央士,藤本美貴,伊達みきお,富澤たけし他
 
109シネマズ箕面にて。
 
再三書いていることですが、私は“ドラえもん”より断然“クレしん”派です。
 
この国民的TVアニメの劇場版は第2期の第19弾、劇場版の通算では44作目なのだそうです。
今回の舞台は中世ヨーロッパの絵の中の世界。
毎度豪華なゲスト声優として出演しているのは鈴鹿央士藤本美貴、サンドウィッチマン。
 
夏休みの宿題で寝ころぶ父親をモデルに絵を描いていたのび太。
自らのド下手っぷりに凹んでいたところ、突然天井に穴があき、そこから絵の切れ端が落ちてくる。
何事かと思ってドラえもんに相談している一方で、しずかが街を走り回る少女と出会う。
 
少女は絵の中から飛び出してきた中世ヨーロッパの謎の国“アートリア公国”の王女クレア。
ドラえもんたちはひみつ道具“はいりこみライト”を用いて絵の中へ。
ジャイアンとスネ夫も巷で話題の幻の宝石“アートリアブルー”目当てに同行する。
 
百科事典にも載っていないアートリア公国が実在していたと知り、一行は仰天。
しかし、未来からやってきたタイムハンターが悪いことを考えていて……。
 
ほぼ毎度のことなんですが、“ドラえもん”に関しては私の集中力が最後までもたないのです。
途中必ず睡魔に襲われるという傾向が今回も現れる。(^^;
 
オープニングは過去でいちばんかと思うほど期待が高まりましたし、のび太にもそんなにムカつかず、
しずかちゃん大活躍のシーンなどには目を惹かれたものの、ウキウキした気分は続かない。
 
いったい何が駄目なのか、誰か教えてくれませんか。先入観ありすぎなのかしらん。

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『夜のまにまに』

『夜のまにまに』
監督:磯部鉄平
出演:加部亜門,山本奈衣瑠,黒住尚生,永瀬未留,辻凪子,岬ミレホ,日永貴子,
   木原勝利,川本三吉,辰寿広美,時光陸,大宅聖菜,緒方ちか他
 
第七藝術劇場の協力を得て制作された作品なのだそうです。
2023年12月にそのナナゲイで先行上映されたときには知らず、その後の正式公開も知らず。
このたび再上映されるということで仕事帰りに十三まで車を走らせました。
 
フリーターの新平(加部亜門)が映画館を訪れると、客は誰もいない。
自分だけならどこに座ってもよかろうと、押さえていた席とは別の席に腰かけたとき、由紀恵(岬ミレホ)というご婦人が入場。
「そこ、私の席なんですけど」と言われて、新平は慌てて席を立つ。
ところが由紀恵は「よかったら一緒に観ませんか」と声をかけてくる。そうしましょうということに。
 
そこへまた入場してきたのが女子大生の佳純(山本奈衣瑠)。
意気投合した3人は一緒に映画を鑑賞して食事も。
それ以降、新平と由紀恵はたまに同映画館で遭遇するも、佳純が現れることはなかった。
 
するとある日、新平のバイト先に新人として佳純がやってくる。
佳純は新平のことを覚えていない様子で、いともあっさりとしたもの。
しかしそんな佳純があるマンションのゴミ捨て場でゴミを漁っているところに遭遇。
訳を尋ねると、佳純の恋人がこのマンションの住人で、浮気の証拠を見つけたいと。
 
なんとなく巻き込まれて佳純と共にストーカーまがいの行動を起こすことになった新平は……。
 
映画館はナナゲイ、新平と佳純のバイト先はカンテグランデ中津本店
知っている人ならもうこれだけで心が躍るというものでしょう。
 
だけど、ひとりで入った映画館で、見知らぬ人から「一緒に観ませんか」と声をかけられたらドン引きします(笑)。
 
という、個人的にはあり得ないやりとりから始まった作品ですが、面白かった。
新平の元カノは幼なじみのサキ(永瀬未留)で、サキのほうから新平を振って同棲を解消したのに、
合鍵を持ったままのサキはしょっちゅう新平の部屋にやってきます。
振った男にはいつまでも自分を好きであってほしいというやつかと思ったけれど、
佳純とサキが新平の部屋で鉢合わせしてからが可笑しくて。
新平の姉(辻凪子)がサイコー。いいよなぁ、こんな姉ちゃんと思わずにはいられません。
 
実は幼い頃からイマジナリーフレンドのいる新平。
それを心配しつつも否定せずにいるまわりの人たちがとてもいい。
ちょっといい話でした。
 
あ、現実のナナゲイでは飲み物は持ち込んでもいいけれど、食べ物は駄目ですよ。
そこでたこ焼きなんか食べちゃあ駄目だ。
そういえば昔、食べ物の持ち込み禁止ではなかった頃にナナゲイには“ほか弁”を持ち込んでいる人もいたなぁ。
あれにはまいった(笑)。

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『飛べない天使』

『飛べない天使』
監督:堀井綾香 
出演:福地桃子,青木柚,前原瑞樹,さいとうなり他
 
後述の『夜のまにまに』目当てで第七藝術劇場へ。
その前に本作を観られる時間に到着できたので、観ないという選択肢はありません。
堀井綾香監督が高校の同窓生だということも気になって。20歳ぐらい下ですけど。
 
同監督の短編『prologue』も併映。
ゴミ処理場跡地に集まった3人の若者が「革命」を実行してからここへ来たらしい。
ということはわかったけれど、私には理解が及ばず。
わずか13分の話についていけないというのに、この後の本編は大丈夫なのかしらん。
案の定、不安的中(笑)。
 
OLの優佳(福地桃子)は会社の飲み会からの帰り道、商店街を駆け抜ける青年を目撃する。
枕を抱きかかえて疾走する彼のまわりには白い羽根が舞い、まるで天使のよう。
 
後日、優佳は再びその青年を見かける。パジャマ姿の彼は聡太郎(青木柚)。
病院から抜け出してきたらしく、行きたいところがあると言って優佳を連れ出し……。
 
冒頭は幻想的でもあり、いいなぁと思いながら観ていましたが、どう言えばいいでしょう、芥川賞的。
途中から睡魔に襲われてどうにもならず。
 
唯一私も「そのとおり!」と言いたくなったのは、
酔っぱらって気分の悪そうな優佳に聡太郎が「酒ってそんなに美味しいの?」と聞いたときの返答。
「飲まなきゃやってられないときもある」。(^O^)

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