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『ワイン・カントリー』

『ワイン・カントリー』(原題:Wine Country)
監督:エイミー・ポーラー
出演:レイチェル・ドラッチ,アナ・ガステヤー,エイミー・ポーラー,マーヤ・ルドルフ,
   ポーラ・ペル,エミリー・スパイヴィー,ジェイソン・シュワルツマン他
 
2019年のアメリカ作品。劇場未公開、Netflixの独占配信作品です。
 
先日観た『ワインは期待と現実の味』がとても面白かったので、
こっちのワインの話も面白いのかなと期待して観はじめたのですけれど。
 
若かりし頃、同じピザ屋ウェイトレスとして勤めていた女6人、
アビー、レベッカ、ナオミ、キャサリン、ヴァル、ジェニー。
レベッカが50歳の誕生日を迎えるため、アビーは誕生会を計画。
どうせなら泊まりで週末を過ごそうと、ナパヴァレーに行くことにするのだが……。
 
いつもはほとんどあらすじで埋めている私ですが、これ以上書くことがありません(笑)。
 
タイトルが『ワイン・カントリー』でナパに旅行する話と聞いたら、
『サイドウェイ』(2004)みたいな作品だろうと思うじゃないですか。
ワインがあれこれ出てきてさぞかし楽しかろうと。
ところが全然そうじゃなかったのですよねぇ。ワインの能書きなんてほぼ聞けない。
 
中年の女が揃って旅行して、静かな店内で酔っぱらってバカ騒ぎ。
これを素敵だなんて思えますか。私には許容範囲を超えている。
しかも致命的なのは、美人がいないということ。(^^;
たとえ美魔女を揃えてみたところで感想は変わらないかもしれないけれど、
こんないかにもオバサンたちが揃って騒ぐのって、イタイ以外の何物でもない。
美魔女ばかりだったとしたら、「美人だからって何でも許されるわけじゃない」とか言うてますかね、私。(^O^;
 
そんなわけで、個人的には見るに堪えない作品でした。
批評家の評価はわりと良いみたいなんですが、何がええのか全然わからんわいっ。

—–

『ザ・ハント』

『ザ・ハント』(原題:The Hunt)
監督:クレイグ・ゾベル
出演:ベティ・ギルピン,ヒラリー・スワンク,エマ・ロバーツ,アイク・バリンホルツ,
   ウェイン・デュヴァル,イーサン・サプリー,クリス・ベリー,スタージル・シンプソン他
 
劇場で観逃していて気になっていた本作をAmazonプライムビデオにて。
製作会社はブラムハウス・プロダクションズ。
面白いんですよねぇ、ブラムハウス製作の作品って。これとかこれとか。
 
のっけからグロいです。
飛行機の中、キャビアを勧めてきた客室乗務員シャンパンを頼む客。
客室乗務員が突然かたまり、その視線の先にはファーストクラスには明らかに不釣り合いな男。
どうやらその男は眠らされていたらしく、ファーストクラスの客にもう一度眠らされる、
というのか殺されます。これからいったい何が起こるのか。
 
さて、場面変わって、森の中。12人の男女が目覚めます。
彼らはそれぞれ違う場所で拉致されました。
理由もわからぬままここに連れてこられて、狩りの対象になっているらしい。
一応の武器は与えられ、それを手に必死に逃げ惑う面々。
 
貧乏人が金持ちの娯楽の対象になって競わされる話といえば、
『バトルランナー』(1987)とか『ハンガー・ゲーム』(2012)とか。
『インシテミル 7日間のデスゲーム』(2010)もそんな感じでしたよね。
 
誰も信じられない状況にいる女性クリスタルが突き進んで行く姿は、
ヒロインの強さが痛快だった『サプライズ』(2011)とも似ています。
本作では彼女の過去の話も挟まれ、彼女が選ばれた理由もわかる。
どこで人の怒りを買うかわからないものです。この怒りの買い方はイマ風。
 
アメリカでの公開時、トランプ元大統領の支持者を虐殺しているような作品だと、
保守層に大変な非難を浴びたそうな。
そういう発想になるところが不思議なんですが、
どんな作品にも本当に政治的風刺が含まれているのですかねぇ。
 
とにかく、殺し方が半端なくグロいので、それが駄目な人にはお薦めできません。
かくいう私もいつものごとく直視できず。(^^;
でも最後はスッキリですから、安心してご覧ください。
 
殺し合いを観戦することがセレブの娯楽になる作品って定期的に出てきますよね。
こんな趣味が実際に存在するのかもしれないとも思ってしまう。

—–

『パーフェクト・ケア』

『パーフェクト・ケア』(原題:I Care a Lot)
監督:J・ブレイクソン
出演:ロザムンド・パイク,ピーター・ディンクレイジ,エイザ・ゴンザレス,クリス・メッシーナ,
   ダイアン・ウィースト,イザイア・ウィットロック・Jr.,ダミアン・ヤング,ニコラス・ローガン他
 
一昨日から劇場で公開されると同時に配信も開始になりました。
なんばまで行かないと観られそうになかったため、1,900円払って配信で観ることに。
配信先は15カ所以上あり、Amazonプライムビデオで手っ取り早く。
 
監督は『アリス・クリードの失踪』(2009)や『フィフス・ウェイブ』(2015)のJ・ブレイクソン。
主演はロザムンド・パイク。共演に小人症の俳優、ピーター・ディンクレイジ
 
マーラ・グレイソンは高齢者の法定後見人を務める事務所の経営者。
表向きは、判断力の衰えた年寄りを災難から守る善意の人だが、
その実、身寄りのない資産家老人を探し当てては金を根こそぎ奪っている。
そのために医者や施設とも結託し、老人を認知症と偽って施設に放り込んでいるのだ。
 
次のターゲットとして医者から提案があったのは、ジェニファーという高齢女性。
天涯孤独の身で、相当な資産があるらしい。
マーラは裁判所に厚い信頼があるゆえ、ジェニファーを施設に放り込むのは簡単なこと。
必死に抵抗するジェニファーを施設に入れると、外部との連絡を遮断。
とっととジェニファーの資産を売りさばきはじめる。
ところが、身寄りのないはずのジェニファーがロシアンマフィアと繋がっていることがわかって……。
 
後見人ビジネスというものが存在するのですね。
介護ビジネスと絡めれば、恐ろしいことを合法的になし得てしまう。
 
ここまでヒロインを応援したくなくなる作品も珍しい(笑)。
やばい組織が絡んでいると知っても、絶対に手を引こうとしないマーラ。
向こうが脅してくるなら、こっちはジェニファーを痛い目に遭わすだけ。
血も涙もないマーラには反感しか抱けません。
 
マフィアのほうだって善人ではないのでしょうが、
ピーター・ディンクレイジ演じるマフィアのボスの悪行は描かれていないから、
彼は単にジェニファーを施設から救い出したい人に見えるのです。
となると、マフィアのほうを応援してしまうじゃないですか。
 
ヒロインを応援はできなかったけれど、イライラもしたけれど、面白いことは確か。
天罰が下るものと信じてドキドキしながら最後まで。
結局、彼女がどうなるかはその目でお確かめください。
 
えっ、ラストがどんなだか聞きたいですか。
……天罰は下らなかったと思いきや。(^O^;

—–

『ディア・エヴァン・ハンセン』

『ディア・エヴァン・ハンセン』(原題:Dear Evan Hansen)
監督:スティーヴン・チョボスキー
出演:ベン・プラット,ケイトリン・デヴァー,ジュリアン・ムーア,エイミー・アダムス,
   アマンドラ・ステンバーグ,ニック・ドダーニ,コルトン・ライアン,ダニー・ピノ他
 
109シネマズ箕面にて。
 
楽曲を手がけるのは『ラ・ラ・ランド』(2016)や『グレイテスト・ショーマン』(2017)の音楽チーム。
ブロードウェイ版でも主人公を演じたベン・プラットが映画版でも主役を務めています。
 
主役っちゅうけど華はないなぁ、でも地味な子の役なんやし、適役か。
などとベン・プラットに気を取られていましたが、
エイミー・アダムスを見た瞬間にベンのことなんて頭から吹っ飛ぶ。
なんか、エイミーがめっちゃ太ってる。
顔だけならちょっと肉ついたかなという程度だけど、肩から下が凄い。
この人、もっと華奢でしたよね。ドスコイのド迫力。(^o^;
 
高校生のエヴァン・ハンセンは、母親と二人暮らし。
父親はエヴァンがまだ幼い頃に家を出て行ったまま。
 
社交不安障害を抱えるエヴァンは抗うつ剤を手放せず、
学校で話す相手は親族のジャレッドだけ。ほかに友だちはいない。
片想いの相手ゾーイに話しかける勇気すらない。
 
ある日、セラピストからの課題として与えられた「自分宛の手紙」を書いたエヴァン。
学校で印刷して持ち帰るはずが、ゾーイの兄コナーに奪われてしまう。
 
コナーは学校で知らない者がいないほどの不良。
奪われた手紙がコナーによってどこかにUPされるのではないかと気が気でなかったが、
数日後、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自殺したことを知らされる。
 
コナーのポケットにはあの手紙が入っていたという。
エヴァンが書いた手紙だということは誰も知らないから、
コナーの両親は息子自身がエヴァンに宛てて書いた手紙だと思い込む。
エヴァンこそがコナーの親友だと勘違いされて……。
 
エヴァンの母親役にはジュリアン・ムーア
コナーの父親役にダニー・ピノ、そして母親役にエイミー・アダムス。
ゾーイ役にはケイトリン・デヴァー。彼女がとてもイイ。
 
エヴァンには友だちがいない。コナーにも友だちがいなかった。
でもふとした勘違いからふたりが親友だったことになって、そのほうがみんな癒やされる。
嘘をつきとおすほうが誰も傷つかないと思われたけれど、それでは教育的によろしくないわけで。
そして、こういう嘘はつきとおすことが無理なんですね。
どこかでほころびが生じて、その結果、どんどん悪い方向に進んで行く。
 
ひとつ解せなかったのは、嘘をついているのじゃないかと疑われたエヴァンが、
取り繕うことに必死になるあまり、あの手紙を公開してしまった後。
そこからコナーの両親が突然世間で非難されるようになったこと。
しかも、手紙を公開したことではなくて、「金持ちのくせに金を集めるつもりか」という非難でした。
何か私が見落としたのかと思いましたが、もう一度観て確認するほどじゃないしなぁ。
 
金持ちには金持ちの悩みがあり、貧乏人には貧乏人の悩みがある。
また、アマンドラ・ステンバーグ演じる学校のリーダー格の女子アラナについては、
正義感を振りかざす苦手なタイプなのかしらと思っていたら、
彼女も抗うつ剤を常用しているというくだりに驚きました。
 
20年近く前に『私は「うつ依存症」の女』(2001)の原題を知って、
アメリカってそんなに抗うつ剤の使用者が多いのかとビビりましたが、
日本だって「匿名でいるのが上手な人」が多いだけで、同じ思いを抱えている人もいっぱいなのかも。

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『ミラベルと魔法だらけの家』

『ミラベルと魔法だらけの家』(原題:Encanto)
監督:バイロン・ハワード,ジャレド・ブッシュ
声の出演:斎藤瑠希,中井和哉,中尾ミエ,平野綾,ゆめっち,冬馬由美,関智一,
     藤田朋子,勝矢,大平あひる,畠中祐,木村新汰,武内駿輔他
109シネマズ箕面にて。
 
洋画は字幕で観る派ですから、これも字幕版を観たかったのですが、
仕事帰りにシュシュッと行ける劇場では上映なし。
西宮まで行く気力はなくて、吹替版で妥協しました。
 
監督は『塔の上のラプンツェル』(2010)や『ズートピア』(2016)のバイロン・ハワードと、
『ズートピア』と『モアナと伝説の海』(2016)で脚本を担当したジャレド・ブッシュ。
オリジナル楽曲を手がけています。
 
婿入りした者を除き、親族が全員なんらかの魔法の力を持つマドリガル家。
家自体も魔法の力を持っていて、一家の動きをサポートしてくれる。
 
その中にあって、ただひとりだけ魔法の力を持たない娘ミランダ。
母親は料理で人の傷を癒やす魔法、姉ふたりは花の魔法と怪力の魔法。
天気を操る魔法やそこら中の声すべてが聞こえる魔法を使えるおばたち。
いとこも姿を変えたり動物と話せたりする魔法の力を携えている。
 
魔法の力を授からなかったミランダに祖母アルマは冷たく当たり、
ミランダが家事を手伝っているときですら、邪魔をするなと言われる。
そこら中を花でいっぱいにすることができる長姉イザベラは美人で、欠点ゼロ。
彼女もまたミランダのことを蔑み、いつも嫌みばかり。
 
あるとき、ミランダは家の壁に亀裂が入るのを発見。魔法の力が失われかけていることに気づく。
アルマに話しても取り合ってくれないが、次姉ルイーサからヒントをもらったミランダは、
マドリガル家からずいぶん前に失踪したおじのブルーノを見つけて追いかけ、
家族を救う鍵が自分にこそあることを知るのだが……。
 
嫌なおばあちゃんなんですよ、アルマが。ミランダへの態度が酷すぎる。
しかもアルマの声を担当しているのが中尾ミエで、おばあちゃん=中尾ミエに見えてしまう(笑)。
イライザの意地悪ぶりも相当なもので、非の打ち所がないように言われるのもどうだか。
 
このふたりのせいでかなりイライラを募らせながら観ましたが、
最後には大団円が待っていますから、もちろん安心。
そうそう、家が潰れたら、これだけの大家族のこと、建て直せばいいのです。
町の人たちもみんな手伝ってくれますしね。
 
魔法も科学と同じなのかな。使い手と使い方次第で良くも悪くも変わる。
そして、家族への想いこそが魔法になる。
 
帰路の車中でラジオをつけたら、本作のオリジナル曲がかかっていました。
やっぱり英語のほうが断然ええ感じやんか~。(T_T)

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