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『西成ゴローの四億円』

『西成ゴローの四億円』
監督:上西雄大
出演:上西雄大,津田寛治,山崎真実,徳竹未夏,古川藍,奥田瑛二他
 
先週の土曜日。昼間は落語と蕎麦会席の会へ。
結構な量の日本酒を飲んでから十三・第七藝術劇場へと向かいました。
 
早く観たいと思っていたのに、前後編続けて観られる機会がなかなかなくて。
シアタス心斎橋では後編のみしか上映していないってどーゆーこと!?
ようやく両方観る機会に恵まれたのですが、上西雄大監督、ごめんなさい。
飲み過ぎで酔っぱらい、この前編は途中で居眠りしちゃったんですよ。(-o-;
 
でも終始寝ていたわけではないので、書いておきましょうね、あらすじを。
 
舞台はタイトルどおり、大阪・西成
日雇い労働者・土師晤郎(上西雄大)には、殺人罪で服役していた過去がある。
そのため、周囲からは「人殺しのゴロー」と呼ばれているが、
ゴロー自身には人を殺したときの記憶が欠けており、
いったい自分は何者なのか、本当に殺人を犯したのかどうかがわからない。
ゴローが殺したとされるのは大物フィクサー・莫炉脩吉(奥田瑛二)の息子。
莫炉は決してゴローを許さないだろう。
 
事件をきっかけに別れたゴローの元妻・真理子(山崎真実)は職を追われ、
心臓移植が必要な難病に罹っている愛娘・裕歌(田中心彩)をひとりで見ている。
移植費用は寄付などを募ればなんとかなるものらしいが、
殺人犯の娘とあっては誰も金を出してくれるわけがない。
治療費どころか生活費も苦しく、SM風俗嬢をして暮らす日々。
 
裕歌の病のことすら知らずにいたゴローは真理子と再会。
手術には海外渡航費も含めて4億円必要であると知る。
何が何でも4億円を作ると心に誓ったゴローは……。
 
って、こんなんで合ってますかね、上西監督。(^^;
 
とにかくめっちゃ強いんですよ、このゴローが。
どんな奴らが束でかかってこようが速効で一掃。
津田寛治演じる服役前の元同僚から仕事を請け負い、殺しの案件を片付けます。
 
血が飛び交いますけれど、笑わせてくれるのが闇金を営む非道な八神姉妹。
姉・松子(徳竹未夏)、妹・梅子(古川藍)がいかついけれど可笑しい。
 
酔っぱらって寝てしまった箇所があるのが悔やまれますが、
この後、後編の前に、上西監督と八神姉妹の舞台挨拶が。
こんなに活気にあふれた劇場は久しぶりです。すげぇ楽しかった。
 
というわけで、後編に続く。

—–

『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』

『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』(原題:Operation Mincemeat)
監督:ジョン・マッデン
出演:コリン・ファース,マシュー・マクファディン,ジョニー・フリン,ケリー・マクドナルド,
   ペネロープ・ウィルトン,ジェイソン・アイザックス,サイモン・ラッセル・ビール他
 
前述の『アンチャーテッド』の次に、同じくイオンシネマ茨木にて。
 
戦争中にはいろんな作戦があるものなのですね。
ダンケルクの戦いの“ダイナモ作戦”も本作の“ミンスミート作戦”同様に、
当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが命じた作戦。
チャーチルの作戦は結構無謀で、参謀が頭を抱えていたということは今知りました。
 
数々の作戦をチャーチル自身が考えたわけではないのでしょうが、
イギリス諜報部がひねり出した案をチャーチルが面白いと思えば実行。
面白いかどうかで決められるとたまったもんじゃありませんが、
チャーチルが「やれ」と言ったおかげで助かった命があると思うべきなのか。
 
連合国は次の戦略目標としてイタリア・シチリア島の攻略を計画。
ナチスドイツにこの計画を悟られぬよう、偽の攻撃計画をでっち上げることに。
 
チャールズ・チャムリー空軍大尉とユーエン・モンタギュー少佐は、
「イギリス軍のギリシャ上陸計画」という偽文書を持たせた死体を用意し、
それを地中海に漂流させたうえでドイツ側に回収させようとする。
死体が偶然流れ着いたとドイツ側が思い込めば、
その死体が所持していた偽文書のこともヒトラーは信じるはず。
 
絶対に失敗すると踏む諜報部長ジョン・ゴドフリーの溜息をよそに、
チャーチルはこの計画にゴーサインを出して……。
 
死体の用意がまず大変。
ピチピチ新鮮な死体が傷まないうちに計画を遂行しなければなりませんが、
身寄りのある人物だと、遺族が引き取りに来るかもしれません。
調べに調べて、軍にはまったく関係のない精神疾患者の死体を「抜擢」。
ところが予想外に彼を探していた身内が登場したりして、言い訳に苦労します。
 
チャムリーやモンタギューをはじめとする諜報部員たちが、
この死体にウィリアム・マーティン少佐という名前と身分を与え、彼の物語をつくり上げてゆく。
どこで育ち、何が好きで、嫌いで、恋人は誰で、などと考え、
次第にマーティン少佐が実在したかのように思えてきます。
モンタギューにコリン・ファース、チャムリーにマシュー・マクファディン
作戦にだけ頭を向けていられればいいのですが、
モンタギューにはスパイを疑われる弟がいたり、チャムリーには遺体の戻って来ない兄がいたり、
また、チャムリーが想いを寄せる女性諜報部員とモンタギューの仲に嫉妬したりと、
それぞれのさまざまな面倒くさい(笑)事情が行き交います。
 
マーティン少佐として世に出ることになった人物の本当の名には諸説あるようですが、
本作ではグリンドウ・マイケルであるとされ、墓にもそう記されているそうです。
 
突飛な計画のおかげで救われた命も多いけれど、亡くなった人もいる。
戦争における作戦を手放しで賞賛することはできません。
でも、こうして映画になると、面白い作戦があったものだと思わずにはいられない。

—–

『アンチャーテッド』

『アンチャーテッド』(原題:Uncharted)
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ホランド,マーク・ウォールバーグ,ソフィア・アリ,タティ・ガブリエル,
   スティーヴン・ウォディントン,ルディ・パンコウ,アントニオ・バンデラス他
 
イオンシネマ茨木にて、封切り日に鑑賞しました。
 
元ネタはソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム。
2007年から2016年にかけて計5作発売された世界的人気ゲームとのこと。
ゲーム界のアカデミー賞と呼ばれる賞も受賞した名作らしい。
今はこうして映画を観るのに忙しくてゲームまでは手が回りませんが、
老後に頭と目がついていきそうであればやってみたいですねえ。
 
ネイトことネイサン海洋冒険家フランシス・ドレイクの末裔
バーテンダーをしながら一流の盗みの腕前でちょこまかと稼ぎつつ、
幼少期に生き別れた兄サムの行方および50億ドルの財宝を見つける夢を捨ててはいない。
 
そんなネイトに近づいてきたのはトレジャーハンターのサリーことサリヴァン。
信用していいのかどうかわからないが、サリーはサムの友人だったと言う。
ならばとサリーとコンビを組んで財宝探しの旅に出ることにしたネイト。
 
まずは、財宝を見つけるために不可欠の金の十字架が出品されるオークション会場へ。
ネイトが考えた万全の計画で十字架を盗み出すはずが、
それを阻もうとする冷酷な大富豪サンティアゴ・モンカーダが現れて……。
 
サリーにはデコの皺が気になるけれど私はやっぱり好き、マーク・ウォールバーグ
モンカーダにはアントニオ・バンデラスが扮しています。
ネイトとサリーと組むトレジャーハンター(♀)、クロエ役にソフィア・アリ。
モンカーダが傭兵として雇うジョー(♀)にはタティ・ガブリエル。
この女ふたりが食えんこと。強すぎるうえにズルすぎます(笑)。
こいつらをギャフンと言わせてくれ!と思っていたらその通りになって、スッキリ。
 
こんなん無理やろ!なシーンの続出ではありますが、単純に楽しい。
めっちゃ面白いわけではないんですけれど、憎めません。
ネイトとサリーのコンビが楽しくて、これもまた続編ありですな。
 
観客を楽しませようとしているのが伝わってきて、好感度高し。

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『ウエスト・サイド・ストーリー』

『ウエスト・サイド・ストーリー』(原題:West Side Story)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート,レイチェル・ゼグラー,アリアナ・デボーズ,
   マイク・フェイスト,デヴィッド・アルヴァレス,リタ・モレノ他
 
前述の『グレート・インディアン・キッチン』の次に、同じくイオンシネマ茨木にて。
 
説明は要らないですよねぇ。
もとは1957年に発表されたブロードウェイミュージカルで、
初の映画化だった1961年の作品は大ヒット。不朽の名作との声が高い。
 
スピルバーグ監督がリメイクに興味を持ったのは今から10年近く前らしい。
そのときさっさと映画化の権利を取得し、脚本家が執筆にも取りかかったそうです。
なぜリメイクしたいと思ったのか、映画に興味を持った世代的なものなんですかね。
 
設定はオリジナルと同じです。たぶん。
時代は1950年代だし、舞台もニューヨークのウエストサイド・マンハッタン。
場所を変えちゃったらタイトルまで変えなきゃいけませんもんね(笑)。
 
ポーランド系アメリカ人の不良グループ“ジェッツ”のリーダー、リフ役はマイク・フェスト。
プエルトリコ系アメリカ人の不良グループ“シャークス”のリーダー、ベルナルド役はデヴィッド・アルヴァレス。
ジェッツの創設者だが釈放中の身のため、
今はジェッツから距離を置いている主人公トニーにアンセル・エルゴート
ベルナルドの妹で、トニーと恋に落ちるマリアにレイチェル・ゼグラー。
 
オーディションで選ばれたというレイチェルはもちろん素晴らしいんですが、
それ以上に目を惹かれたのが、ベルナルドの恋人、アニータ役のアリアナ・デボーズ
彼女のダンスが最高です。
 
半世紀以上経っても移民の争いはあるんでしょうか。あるんですよね。
ジェッツのメンバーになりたいのに認めてもらえない人物が性同一性障害という設定は今ならでは。
 
オリジナルに思い入れも何もないので、リメイクもこんなもんかな程度。
ただ、オリジナルでアニータ役を演じたリタ・モレノが、
トニーの更生に手を貸すバレンティーナ役で出演していたのには驚きました。
90歳には全然見えなくて、その若さにビックリです。
 
両グループの出演者の中から何人が俳優として売れるのか、それが気になります。

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『グレート・インディアン・キッチン』

『グレート・インディアン・キッチン』(原題:The Great Indian Kitchen)
監督:ジヨー・ベービ
出演:ニミシャ・サジャヤン,スラージ・ヴェニャーラムード,T・スレーシュ・バーブ,
   アジータ・V・M,シッダールト・シヴァ,アヌパマ・V・P他
 
シネ・リーブル梅田で先月見そびれました。
イオンシネマ茨木でも上映するからいいやと思っていたら、
1週間の限定上映で、1日1回、15:40の回のみ。
致し方ないので、半端に刻んで使ってしまった時間休の残りを当てて鑑賞。
 
台所で鍋を持ってニッコリする妻を後ろから抱きすくめる夫。
HPトップに現れるこんな幸せそうな画像を観たら、
詐欺ですよ、この画像(笑)。とんでもない話でした。
 
インド南西部のケーララ州
教職に就く名家の男性と中東で教育を受けたダンサーの女性がお見合い結婚をする。
幸せな暮らしが待っているかと思いきや、
妻に求められるのはすべての家事と夫の身勝手なセックスに応えることで……。
 
あらすじに書くとこれだけです。
 
バーレーンの首都マナーマで育った妻は、都会的な感覚を持っています。
姑が自分の娘のお産を手伝いに行って留守にした折、
舅と夫のための家事がまるごと妻の身ひとりにふりかかる。
炊飯器や洗濯機を当たり前のように使っていたら、
飯は釜で炊け、洗濯機は服が傷むから手で洗えと言われる。
 
仕事をしたいといえば、この家にふさわしくないから応募するな。
専業主婦は官僚よりも尊い仕事だぞ、などと言いながら、
お茶の1杯も自分で注ごうとせず、歯ブラシまで持って来させる舅。
名士なんだからさぞかしマナーにうるさいのだろうと思うと、舅と夫の食べ方の汚いこと。
食べカスは皿の上ではなく食卓の上に直置きにしやがる(笑)。
 
前日の残りものは手を変えて調理し直したところで絶対に食べないし、
時世にまったくそぐわないフードロス。
毎日大量に出る残飯の悪臭に嘔吐いてしまいます。
おかげで配管が詰まっても、夫は自分で直さないし、業者を呼ぶ呼ぶと口先ばかり。
 
客人で料理のできる男性がやってきて、妻の代わりに料理してくれると言う。
美味しい料理を作ってくれたのはいいけれど、後片付けまではしないから、
壮絶な汚れっぷりの台所を見て妻は愕然とします。
食事後に談笑する家人と客人からゆっくりしろと言われ、「片付けがあるから」と断ると、
「全部やってやっただろ。今さら何の片付けがあると言うのだ」。
もうほんと、呆れるしかない。
 
こんなに男どものために働いているというのに、
生理が来たと告げると不浄なものとして薄暗い部屋に閉じ込められる。
男性だけがそういう扱いをするのではなく、それが当然と思っている女性も多い。
妻が親や兄弟姉妹にぼやいても同意は得られません。
 
どうしてこんなに我慢するの。早く逃げて。ずっとそう思って観ていました。
『めぐり逢わせのお弁当』(2013)を観たときに感じた理不尽さ。
本作ではより強くそれを感じます。
やっぱりどうしようもないのねと思わされて終わるインド作品もありますが、
これはその点、少しはスッキリ。まだまだ足りませんけれど。
 
詐欺みたいな、というのか、思いっきり詐欺の画像で誘うのは止めて(笑)。
こんな考えの男たちはとっとといなくなればいい。
ひとりでは生きて行けなくなって飢え死にしろ!とマジで思う。

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