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『白鍵と黒鍵の間に』

『白鍵と黒鍵の間に』
監督:冨永昌敬
出演:池松壮亮,仲里依紗,森田剛,クリスタル・ケイ,松丸契,川瀬陽太,
   杉山ひこひこ,中山来未,佐野史郎,洞口依子,松尾貴史,高橋和也他
 
シネ・リーブル梅田ではずいぶん前から予告編がかかっていて、クリスタル・ケイの歌を覚えるほど聴きました。
ここでは東京テアトルグループが開発したという“odessa(オデッサ)上映”を売りにしています。
オデッサは「劇場ごとに最適化されたサウンドシステムに、劇場独自の映画体験が付加される」ということですが、
なんのこっちゃわかりませんね。とにかく、音にこだわったという意味なのでしょう。
 
ちなみに「オデッサ」という名前は、『戦艦ポチョムキン』(1925)に登場するウクライナの港湾都市オデッサから。
オデッサにある巨大な階段は「ポチョムキンの階段」と呼ばれています。
この階段シーンが映画史に大きな影響を及ぼしたことにちなんで、東京テアトルはオデッサと命名したらしい。
 
と、書いてはみたけれど、私が鑑賞したのは109シネマズ大阪エキスポシティです。
上映開始2分前になっても私以外に来場者は無し。今年6度目の“おひとりさま”
あれだけ宣伝していたシネ・リーブル梅田ではもっと客が入っているのでしょうか。
なんだって他に客がいないのに、私はエグゼクティブシートの端っこに座っているのか(笑)。
移動してもいいかなと思いましたが、動くのも面倒になってそのまま端席で。
 
原作は現役のジャズミュージシャン、南博の回想録『白鍵と黒鍵の間に ジャズピアニスト・エレジー 銀座編』。
普通にジャズの話だと思っていたら摩訶不思議な世界。原作未読なのでなんとも言えず。
こうなったのは冨永監督だからですか。それとも原作からしてこんな感じ?
 
舞台は昭和も終わりかけの夜の銀座
クラシックピアノを学んでいた博(池松壮亮)は、本当はジャズピアノをやりたい。
師事していた宅見(佐野史郎)から「硬い。キャバレーへ行け」と言われ、本当に場末のキャバレーへ。
 
仮面をつけてピアノを弾いていた博に、ふらりと現れた謎の男(森田剛)がある曲をリクエスト。
ところがその曲『ゴッドファーザー 愛のテーマ』は銀座では弾いてはならない曲として有名。
というのも、それをリクエストできるのはただひとり、界隈を牛耳る会長・熊野(松尾貴史)のみ。
しかも演奏を許されているのも会長のお気に入りのピアニスト・南(池松壮亮の一人二役)だけで……。
 
もう最初から摩訶不思議なんです。
こういうタイプの作品だと最初からわかっていれば戸惑わなかったのですが、
若かりし頃の博と人気ピアニストになってからの南どちらも池松くんが演じているとは。
いや、ま、南と博はもともと同一人物ですから、ひとりで演じるのが妥当なわけだけど。
 
博の横を南が通り過ぎて、会長がやってくるクラブへと向かう。
過去と現在を同時に見せられているというのか、どっちも現在でそこに昔の僕と今の僕が居合わせているというのか。
南と博を別人に見立てる構成は面白いけれど、とてもついて行きづらい。
特に終盤はぐだぐだで、もっと音楽を聴きたかった身としては、なんじゃこりゃになってしまいました。
川瀬陽太とか高橋和也とか、芸達者な人たちが揃っているから余計にぐだぐだ感がツライ。
 
余談ですが、予告編を観たときには南のマネージャー役なのかと思っていた仲里依紗は、
博の先輩でもあり、南と同じ銀座のピアノ弾きでもあるのですね。
そして南の母親役で登場する洞口依子の太りようには目が点になってしまいました。
その昔はモデルでトレンディドラマにも出演していたはずなのに。時の流れは残酷。(–;

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『旅するローマ教皇』

『旅するローマ教皇』(原題:In Viaggio)
監督:ジャンフランコ・ロージ
 
シネマート心斎橋にて、前述の『ハント』の次に。
この劇場ではなかなか見かけないおばさまの五人連れ客あり。クリスチャン?
 
『国境の夜想曲』(2020)のジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー作品。
 
南米出身者として史上初めて教皇に選出された第266代ローマ教皇フランシスコ。
教皇ってこんなふうに選出されるんだと知ったのは『2人のローマ教皇』(2019)を観たとき。
それ以前には『ローマ法王の休日』(2011)も観ましたねぇ。
少し前に観たばかりの『ヴァチカンのエクソシスト』の原題は“The Pope’s Exorcist”でした。
悪魔祓いをする神父は、ローマ教皇じきじきのご指名なんだわと驚いたものです。
 
ローマ教皇フランシスコは、2013年に教皇に就任してからというもの、
9年間で37回の旅に出て、53ヵ国を歴訪してきたそうです。
本作で教皇の口からたびたび発せられたのは「無関心」という言葉。
「無関心のグローバル化」を教皇は嘆いています。
 
戦争は断じてあってはならないこと。世の中の争い事はすべて不正に端を発している。
武器を持つことを良しとする人は、その理由を自衛のためだと言うだろうけれど、
自衛する必要のない穏やかな世界であれば、武器は要らないのですよねぇ。
 
先住民のもとを訪れて、同化政策に宗教者が協力したことも詫びていました。
あるがままに。誰もが幸せになる権利があるのだから。

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『ハント』

『ハント』(英題:Hunt)
監督:イ・ジョンジェ
出演:イ・ジョンジェ,チョン・ウソン,チョン・ヘジン,ホ・ソンテ,コ・ユンジョン,キム・ジョンス,
   チョン・マンシク,カン・ギョンホン,パク・ソンウン,チョ・ウジン,ファン・ジョンミン他
 
シネマート心斎橋にて。
 
『イカゲーム』イ・ジョンジェが初監督に挑んだ作品ということで話題になっています。
パク・ソンウンファン・ジョンミンなどもカメオ出演していて、
これまで俳優として確かな地位を築き上げてきたイ・ジョンジェの人脈の強さも窺えます。
 
1980年代の韓国は軍事独裁政権が頂点に達していた時代。
国家安全企画部(=旧KCIA、現国家情報院)の対海外班の班長はパク次長、国内班の班長はキム次長。
かねてから北朝鮮への機密情報漏洩疑惑があり、スパイをあぶり出そうと皆が疑心暗鬼に。
キムとパクにそれぞれスパイを挙げるようにとの調査命令が下る。
 
と、これだけといえばこれだけの話なのですが、とてもややこしい。
ややこしすぎて私にはあらすじが書けません。
時系列が何度も前後して描かれているせいで、現状を把握しづらいのです。
誰がどういう立場で疑われているのか、観ている私は錯乱状態に。(^^;
 
しかし、ついて行こうと必死の気持ちが生まれて、退屈することは一切ありません。
同時代を取り上げた過去の映画を思い出す。
こんな拷問が常時おこなわれていたのかと思うと恐ろしすぎる。
 
今まで思ったこともなかったのですが、イ・ジョンジェとチョン・ウソンって、似ていませんか。
パク役を前者、キム役を後者が演じているのですけれど、最初、メイクを変えた一人二役かと思ったほど(笑)。
いや、全然違うんですけどねぇ。なんか似ていて。
もう少し顔のつくりの違うふたりのほうがわかりやすかったかも。
 
独裁者を殺したい点では同じ。目指すものが同じであっても、気持ちが違うとこうなるのか。
過程と結果、どちらが大事なのでしょう。

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『イコライザー THE FINAL』

『イコライザー THE FINAL』(原題:The Equalizer 3)
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン,ダコタ・ファニング,デヴィッド・デンマン,エウジェニオ・マストランドレア,
   レモ・ジローネ,ガイヤ・スコデッラーロ,アンドレア・スカルドゥッツィオ,アンドレア・ドデーロ他
 
 
土曜日の晩だというのに『アナログ』の客は私を含めて4人。
本作も客が少ないのかと思いきや、そこそこ以上に入っているではないですか。
“イコライザー”シリーズの最後を見届けたい人が多いのか。
監督は前2作と同じくアントワーン・フークア。結構好き。いつも面白い。
 
イタリア・シチリアワイナリーにひとりで乗り込んだロバート・マッコール。
当主以下全員を殺して目的のものを奪い返し、立ち去ろうとする。
 
屋敷の表にいたのは当主の孫である少年。帰宅時に異変を感じた当主が、車内にいるようにと孫に命じていたのだ。
まだ幼い少年に、マッコールはそのまま動かないようにと声をかけて出て行くが、
少年はマッコールの背中に向けて発砲。なんとかその場から逃げ、フェリーに乗り込むマッコール。
 
重傷を負ったマッコールは、下船後、海岸沿いに車を走らせている途中に意識を失う。
通りかかったカラビニエリ(国家憲兵)のジオは、夜中だったこともあり、
病院ではなく懇意の医師エンゾのもとへとマッコールを運び込む。
マッコールを丁寧に治療したエンゾはジオに口止めし、しばらくマッコールの面倒をみることに。
 
快復したマッコールは、この小さくて穏やかな町アルトモンテで過ごすうち、
住民たちからも受け入れられて、ここが自分の居場所だと考えはじめる。
 
ところが、この町で儲けようとしているマフィアがいることを知る。
暴力で住民を圧している様子を目の当たりにして黙っていられなくなったマッコールは……。
 
デンゼル・ワシントン演じるマッコールが冒頭で瀕死の重傷を負い、
意識を取り戻してからも松葉杖を突いて歩くものですから、
えーっ、こんなん再起不能やん、もしかしてリーアム・ニーソン同様に、
だけどどうしてなかなか。たった9秒で悪党全員やっつけるマッコールがカッコよすぎる。
 
ワイナリーを襲撃した理由がわかるのは最後。
てっきり粗悪なドラッグ絡みの大掛かりな悪事をぶっ潰すためかと思いきや、そうじゃなかった。
大掛かりな悪事のほうはCIAに匿名の通報をして任せる。
彼から電話を受けるCIAの新人捜査官コリンズ役のダコタ・ファニングもよかったです。
 
海岸沿いの街並みが美しい。
とにかく悪い奴が見事に殺されるのが気持ちいいから(笑)、もう一度観るかもしれません。

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『アナログ』

『アナログ』
監督:タカハタ秀太
出演:二宮和也,波瑠,桐谷健太,浜野謙太,藤原丈一郎,坂井真紀,筒井真理子,
   宮川大輔,佐津川愛美,鈴木浩介,板谷由夏,高橋惠子,リリー・フランキー他
 
毎月上旬の土曜日が母のがんの進行状況検査日。病院って本当に時間がかかりますねぇ。
診察の前に採血があるから30分早めに来てくださいと言われるけれど、
採血のあと診察まで1時間半は待たされますからね。
でも今回は看護師さんが母のためにベッドを用意してくださっていて、
先月までのように待合の椅子に座ってではなく、ごろりと横になって待たせてもらえました。
 
廊下から「ちょっと言うてもいいですか。毎回思うんやけど、待たせすぎとちゃいますか」と、
たらたら文句を言っている男性の声が聞こえてきて、ちょっと笑ってしまう。
抗がん剤治療を受けている時間にいろんな人を見るのが面白いと言っていたのを思い出します。
 
午前中いっぱい病院にいて、毎回通院の後に恒例化している“にぎり長次郎”で母とランチ。
母もまだ食欲があるから大丈夫。
実家に戻ってうたた寝する母を見て安心しながら私は父所有の本の整理を始めました。
そんなこんなで実家を出たのは日も暮れてから。109シネマズ箕面に寄る。
 
封切り日翌日の晩の回。
このキャストだから混んでいるだろうと思ったのに、客は私を含めて4人じゃないか。
原作はビートたけしの同名小説。監督は『鳩の撃退法』(2021)のタカハタ秀太。
 
デザイン事務所に勤める優秀なデザイナー・水島悟(二宮和也)。
上司の岩本(鈴木浩介)は悟の手柄をすべてかすめとってゆくろくでなしだが、
欲のない悟は自分の仕事ができればそれでいいと思っている。
 
ある日、悟が内装を担当した喫茶店“ピアノ”で美春みゆき(波瑠)と出会う。
彼女は悟のこだわりの部分を見事に言い当て、感激する悟。
また、悟のほうもみはるが持っている鞄を褒めると、母親の形見とのことで喜ぶみはる。
 
みはるのことを夢見心地で話す悟を腐れ縁の高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)がけしかける。
ピアノに足を運んだ悟はみはると再会、食事に誘い、楽しい時間を過ごす。
帰りがけ、悟が連絡先を聞こうとすると、みはるは携帯を持っていないと言う。
今後の連絡の取りようがなくなって戸惑う悟に、来週も木曜日にピアノにいるとみはるは言い……。
 
それから毎週木曜日の仕事帰りにふたりは会うようになります。
 
いまどき携帯を持っていないって、ドン引きされますよねぇ。
私も弟の余命がわずかになるまではスマホはおろかガラケーも持ったことがなかった身。
みんなが携帯を持ちはじめた頃はまだまだ私と同じ人がいましたが、
そのうち携帯を持っていないと変人か非常識な人扱いされるように(笑)。
 
私は、携帯を持っていないことに不安はほぼ感じていませんでした。
不安に思うのはむしろ会う約束をしている相手のほうで、
でも私は遅刻もドタキャンもしないから大丈夫よと思っていました。
もしも私が待ち合わせ場所に現れなければ、それなりの理由があると思ってもらえるし、
相手が来なかったとしても待つのは別に苦じゃないし。
 
だから、みはるとつきあうようになったときの悟の気持ちはちょっとわかる。
でもねぇ、一旦携帯を持ったら無理ですよ、そんなこと。
現に私はいま携帯を家に忘れたりしたら愕然としてしまう(笑)。
 
約束の日に現れなかった彼女がどうなっていたのか。
来なかった事情は彼が想像できなかったものだったけど、ここまで献身的になれるかどうかは疑問。
ただただ、「木曜日にこの場所で」という約束っていいなと思う。それだけかなぁ。
一応泣きましたけどね。(^^;

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