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『リアリティ』

『リアリティ』(原題:Reality)
監督:ティナ・サッター
出演:シドニー・スウィーニー,ジョシュ・ハミルトン,マーチャント・デイヴィス,ベニー・エレッジ,ジョン・ウェイ他
 
キノシネマ神戸国際で前述の『デシベル』を観たあと、シネ・リーブル神戸へ移動。
おなかが空いたけれど、晩にごちそうが待っているから、あまり食べてはいけない。
だからって酒飲んだらあかんと思うのですが、劇場売店でハイボール缶とおつまみナッツを買ってしまった。(^^;
そのせいで、本作鑑賞中にしばし睡魔に襲われる。ごめんなさい。m(_ _)m
 
そもそもこんな事件があったことを知りませんでした。
2016年、アメリカ大統領選挙へのロシアの介入疑惑に関する機密情報をリークした疑いで、
NSA(米国家安全保障局)の契約社員だったリアリティ・ウィナーが逮捕されたそうです。
 
本作は、機密情報の漏洩を知ったFBI捜査官が彼女のもとを訪れたさいの音声記録を再現。
ドキュメンタリーではないけれど、実際の有様に限りなく近いため、緊迫感があります。
 
ジョージア州オーガスタでペットと暮らすリアリティの外見はいたって普通の若い女性。
諜報関連業務に携わる彼女ができる語学というのがちょっと普通とは言えないぐらい凄い。
雇用されたのはペルシャ語部門ですが、本当はパシュトゥーン語の業務に就きたかったと言う。
ほかにアラビア語とターリ語も堪能と聞くと、只者ではない印象です。
 
世間ではいろんな情報がリークされているのに、
トランプ大統領の誕生はロシア政府が仕組んだものだった」という情報は出てこない。
こんなことはおかしいと考えたリアリティは、メディアへのリークを決断します。
 
最初はシラを切っていた彼女がだんだん追い詰められていくのですが、
FBI捜査官の尋問はいたって穏やかで、彼女に寄り添っているようにすら思えます。
 
「私はスノーデンじゃない」と涙ぐむ彼女。確かにスノーデンほどの計画性も覚悟も感じません。
ちょっとした出来心でやっちゃいましたという雰囲気もなくはない。
彼女の気持ちの揺らぎも感じられて面白い。
 
観て損はない作品です。って、ハイボール飲んでうとうとしていた者が言うと説得力に欠ける!?(^^;

—–

『デシベル』

『デシベル』(英題:Decibel)
監督:ファン・イノ
出演:キム・レウォン,イ・ジョンソク,チャウヌ,チョン・サンフン,
   パク・ビョンウン,イ・サンヒ,チョ・ダルファン,イ・ミンギ他
 
神戸・県庁前駅からもう少し山側に上ったところの日本料理店へ行く日。
高校時代の友人のジャズライブと懐石料理を頂く会におじゃますることになっていたので、
その前に三宮で映画を観る計画を立てました。
 
そういえば神戸国際松竹がキノシネマ神戸国際に変わってから行っていない。
ちょうどいい機会なので、会員登録をしてから向かう。
神戸国際松竹閉館前に行ったときは、私はまだスマホを持っていませんでした。
だってそのときはまだが数カ月後に死んじゃうなんて思ってもみなかったから。
スマホがなければ会員登録できない、そんなことでも弟のことを思い出す。泣かないけど(笑)。
 
映画館の名前が変わったと言っても、経営母体が変わっただけ。劇場内には変化なし。
神戸でしか上映していない映画はまずないので、こういう機会がなきゃわざわざは行きません。
でもこの劇場はいいですよね。ゆったり座れていい感じ。
前の人の頭がじゃまだなんてこともなく、とても見やすい傾斜です。
 
大韓民国海軍が乗り込んだ潜水艦ハルラは、海上を台風通過中のある日、行方不明に。
44人の乗員のうち、副長のカン・ドヨンを含む半数の乗員が生還。
たとえ半数でも生き残れたのはドヨンの判断のおかげだと英雄として褒め称えられる。
 
1年後の釜山。ドヨンは講演会に呼ばれるなどして、いまだに時の人。
ところが、ドヨンと同じくハルラから生還したある乗員の自宅に時限爆弾が仕掛けられ、
気づいたときには遅し、住人夫婦は爆死してしまう。
 
その直前、ドヨンのもとへ非通知の電話がかかってきていた。
爆弾を公園にも仕掛けたことが告げられ、解除に向かったのは爆弾処理班員であるドヨンの妻。
電話の主は、通報すれば直ちに爆破すると言い、ほかに助けを求めることが許されない状況。
 
爆弾は、付近の音が100デシベルを超えると、残り時間が半減するように設定されており、
公園、サッカー競技場、プールなど、設置場所を次から次へと告げる電話を犯人がかけてくる。
駆けずり回るドヨンは、サッカー競技場に子ども連れで来ていた記者オ・デオに協力を仰ぎ……。
 
テロ犯は誰なのか、いったいどういう意図があるのか。
遺族が恨みから起こしたことなのか、考えられることはいろいろ。
 
部下の誰もから愛され、人望厚かったドヨンが悪人とは思えないし、実際そうではありません。
けれど、ハルラの事故に国が関与していたことがわかるときはゾッとします。
その事実を知ってしまったドヨンは、迷いながらも国家のミスを口にすることはできない。
政府もハルラの乗員が全員死んでしまうことを望んでいたのに、生還者がいたからさぁ大変。
 
シリアスな話の中にあっても、オ・デオ役のチョン・サンフンが結構笑わせてくれます。
チョン・テリョン役のチャウヌが序盤で死んでしまう役とは。
こんな可愛いイケメン、もうちょっと見ていたかったです。
 
面白かった。そしてちょっと切ないところがいい。韓国映画、やっぱり好き。

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『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』

『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』
監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ,GACKT,杏,加藤諒,益若つばさ,堀田真由,くっきー!,高橋メアリージュン,
   和久井映見,アキラ100%,朝日奈央,小沢真珠,中川翔子,川崎麻世,藤原紀香,片岡愛之助
 
封切り日だった先週金曜日、実家に寄った帰りにイオンシネマ茨木のレイトショーにて。
 
言わずと知れた『翔んで埼玉』(2018)の続編。監督も前作に引き続き武内英樹
ある程度の面白さは保証されたようなものだろうと思っていましたが、うーむ、イマイチ。
だけどなんというのか、GACKT主演だと貶してはいけないような気分に駆られますね(笑)。
 
前作で、東京都民から受けていた迫害を止めることに成功した埼玉県民。
そこには麻実麗(GACKT)率いる埼玉解放戦線の活躍があった。
それだけで満足していてはならぬと、麗は埼玉県民の心をひとつにするべく、越谷に海を作る計画を打ち出す。
海に多大な憧れを抱く埼玉県民は、麗を先頭に白砂を求めて和歌山県の白浜へと船を出す。
 
ところが途中で嵐に遭い、船が難破
波に飲まれて意識を失っていた麗が目覚めると、そこは目的地の白浜ではあったものの、
日本全国大阪化を目論む大阪府知事・嘉祥寺晃(片岡愛之助)に牛耳られていた。
 
目覚めた麗に手を差し伸べたのは、滋賀解放戦線のリーダー・桔梗魁()。
桔梗は、嘉祥寺によって幽閉されている滋賀の姫君と、白浜で奴隷扱いされている県民を救いに来たのだ。
麗と桔梗は協力してそれぞれの目的を果たそうとするのだが……。
 
口コミを見ると評判はいいようですが、笑えますか、これ。
悪ノリしすぎというのか、私はちぃとも笑えない。
たこ焼きみたいな吸引スタンプとかは気持ち悪すぎて直視できないほどです。
 
折良くだか悪くだかわからないけれど、主人公の名前が麻実麗ではタカラヅカの話題を思い出し、
それはタイミングがこうなっちゃったんだから致し方ないとしても、
大阪万博アピールしすぎで、もうほんとに大阪万博を応援する気が失せてしまう。
 
片岡愛之助に大阪府知事役をやらせて、その妻の神戸市長役には藤原紀香をキャスティング。
そしてその神戸市長は川崎麻世演じる京都市長とできていて、大阪府知事の見ていないところでイチャイチャとか、
本物の夫婦を起用してこういうノリというネットリ感が気持ち悪くて辟易としました。
 
今回あまり出番のなかった本来の主人公、二階堂ふみの奮闘ぶりは買います。
そうそう、いちばん呆気にとられたのは和久井映見。見るたびにどんどん太ってゆくのは悲しい。
 
まぁ、出演者はみんな芸達者ですし、演技に文句はありません。
それにどの人も出演して楽しかっただろうとは思うのでした。
追記:私にとってはイマイチかイマサンぐらいでしたが、
   周囲のオジサマ方の感想を聞くと、笑うわ泣くわでウケ率100%の模様です。(^O^;

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KANちゃんを偲んで。

シンガーソングライターのKANちゃんが亡くなってからちょうど2週間経ちました。
と言っても、ニュースとして流れたのは17日だったから、知ってからはまだ1週間とちょっと。
 
歌手に関してはもともと「売れる前」、大ヒット曲が出る前に目をつけるのが好きです(笑)。
たとえば長渕剛のことはデビューしたばかりの頃、ラジオ番組を聴いて好きになりました。
セカンドアルバムに収録されていた“順子”で一躍人気歌手になったけれど、
私はデビューアルバムのほうが断然好きでした。
 
世間で剛の人気が出るほどにどうでもよくなり、6枚目のアルバムを最後に聴いていません。
聴き倒したのは3枚目のアルバムまで。でも4枚目以降にも好きな曲はあります。
特に好きな曲を挙げるとしたら、“愛してるのに”と“Don’t Cry My Love”です。
おかしいぐらいマッチョになった剛はまったく好きじゃない。
 
KANを知ったのは大学生の頃。
きっかけは忘れちゃったけど、ラジオっ子だったから、やっぱりラジオで知った気がします。
“だいじょうぶI’M ALL RIGHT”とか、数々の曲に元気をもらう。
KANちゃんとは年は違うけど誕生日が同じで、それまで自分と同じ誕生日の人に出会ったことがなかったから、
勝手に親近感を抱いていました。まだ少なかったKANファンの友だちに羨ましがられたものです。
 
売れると途端に冷めていく傾向にある私は、“愛は勝つ”の大ヒットのあと、
以前ほど積極的には聴かなくなってしまったのですが、長渕剛に興味がなくなったのとは全然違う。
KANちゃんは剛みたいに曲も見た目までも変わってしまったわけではないですからね(笑)。
コンサートにも行きました。寸劇というのか、めちゃめちゃ凝ったお芝居があって、すごく楽しいんです。
車に乗っているときにラジオをつけたら“KANと要のWabi-Sabiナイト”放送中だと嬉しくて。
 
癌の中でも特に珍しいメッケル憩室癌に罹っていると告知があった回はたまたま聴いていて、
肝内胆管癌で昨年亡くなった私ののことを思い、ただならぬショックを受けました。
はたで聴いてもショックなのに、おそらくそのとき余命も知らされたであろう本人はどんな気持ちだったでしょう。
 
でもね、18日の“Wabi-Sabiレディオ・ショー”で話されていたように、
余命があとわずかとなってからの会話も、別に悲しい話ばかりではなかったと思うのです。
 
ちなみに、KANちゃんの曲で私がいちばん好きなのは、“ときどき雲と話をしよう”です。
「結局ぼくはいつも何かに追われてきみを包む大きな空にはなれなかった」と言ってるけれど、
絶対、私たちを包む大きな空になってくれている。
「心配ないからね」って、何の根拠もない励ましの言葉だけれど、その根拠のない励ましにこそ救われるときがある。
 
心から、心からご冥福をお祈りします。
私の弟のこともよろしく。いや、弟のほうが向こうでは先輩やな(笑)。

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『スラムドッグス』

『スラムドッグス』(原題:Strays)
監督:ジョシュ・グリーンバウム
出演:ウィル・フォーテ,ブレット・ゲルマン他         
声の出演:ウィル・フェレル,ジェイミー・フォックス,アイラ・フィッシャー,ランドール・パーク他
 
イオンシネマ茨木にて、2本ハシゴの2本目。前述の『OUT』の次に。
 
鑑賞の数日前、飲み友だちで映画好きの兄さんから「これは観ないほうがいいのでは」とご連絡をもらいました。
理由は書かれていませんでしたが、おそらく下ネタ、特にエロネタではなくてう○こネタが多いと予想。
とはいうものの、シネコン上映作品はほとんど制覇している私としては、観ない選択肢はありません。
観なくていい作品だとわかっていても、とりあえず観に行くことにする。うん、これはヒドイ(笑)。
 
ボーダーテリアのレジーは、飼い主のダグのことが大好き。
ダグも自分のことを好きでいてくれていると信じて疑わないが、とんでもない勘違い。
ダグはレジーのことが鬱陶しくてたまらず、目の前から消えてほしくてたまらない。
レジーを連れ出してはテニスボールを放り投げ、レジーが走って行った隙に家へと逃げる。
なのに何度それをしようが、レジーは必ずボールを見つけて帰ってくるのだ。
 
いいかげん腹が立ち、ダグはレジーを車に乗せると3時間も走り、遠く離れた街に捨て去る。
それでもまだこれはゲームだと信じるレジーだったが、
街で知り合ったボストンテリアのバグ、オーストラリアンシェパードのマギー、
グレートデーンのハンターから諭され、自分がすっかり騙されていたのだと知る。
 
そんな酷い飼い主には復讐が必要。
レジーはみんなの協力を得て、ダグのペニスを噛みちぎるために帰ることにするのだが……。
 
動物が出てくる洋画だと、たいていの場合は吹替版の上映が多い。
字幕版の上映が1回もない劇場だってあります。
なのに本作は字幕版の上映回数がどこも多くて不思議に思っていました。
そりゃそうだ、こんな作品はお子様には決して見せてはなりませぬ(笑)。
 
まぁ、金返せというほどだったわけではないけれど、う○こネタが多すぎる。
食後に観たらオエーッとなりそうなぐらいのシーンもあります。
ウィル・フォーテ演じるダグもゲスすぎて、はよアソコ噛みちぎられて死んでしまえと思いました。
死なないまま悲惨な目に遭うのはいいですねぇ。ラストはよかった(笑)。
 
飼い主と離ればなれになった犬の話といえば『僕のワンダフル・ジャーニー』(2019)。
その主演であるデニス・クエイドが本人役で出演しているのも笑えます。
 
しかしこんなしょうもない映画を観に来る人が私のほかに2人もいるなんて。感想を聴きたい。

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