《は》
『8人の女たち』(原題:Huit Femmes)
フランス映画。
雪に閉ざされたお屋敷。
主人が殺されているのをメイドが発見する。
容疑者は女ばかり8人。
主人の母、妻、妹、義妹、娘2人、メイド2人。
誰がいったい犯人なのか。
ブラックな笑いありのミステリーで、かつミュージカルという不思議な映画。
カトリーヌ・ドヌーヴ健在。
《ひ》
『ピアニスト』(原題:La Pianiste)
エリカは名門音楽院のピアノ科教授。
厳格な母親のせいで、幼いころからピアノ以外に興味を示すことを許されなかった彼女は、
中年になったいまも男性とは無縁。
しかし、個室ビデオ屋でアダルトビデオを見たり、
ドライブインシアターに潜り込んでカップルを盗み見たり、
性への興味は捨てられない。
そんな彼女に若い男生徒ワルターが愛を告白する。
歪んだ愛情表現しかできないエリカと、
彼女を理解しようとしつつやがて恐れをなしてしまうワルター。
おそらく不愉快な映画を撮らせたら天下一品のミヒャエル・ハネケ監督。
この作品は不愉快じゃなくて、ホントに痛々しいです。
一昨年のカンヌで絶賛された作品。
《ふ》
『プレッジ』(原題:The Pledge)
ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演。
ある雪の夜、少女の遺体が発見される。
その日に引退をひかえていた刑事ジェリーは、
少女の母親に犯人をつきとめてほしいと懇願され、約束する。
目撃証言から前科のあるインディアンが逮捕されるが、
彼は取り調べ中に警官の銃を奪って自殺。
犯人自殺で事件は終わったかと思われたが、ジェリーには腑に落ちない点があった。
重いけど、暗いけど、観るべし。
《へ》
『ヘンリエッタに降る星』(原題:The Stars Fell on Henrietta)
1995年の作品。
油田の発掘にすべてを賭け、猫とともに流浪の旅を続ける年老いた山師。
彼に「ここを掘れば石油が出る」といきなり言われ、
最初は詐欺かと思っていた貧しい農家の人々も
やがて山師の行動に巻き込まれ、夢を託すようになる。
夢のある話はやっぱり良いですね。
《ほ》
『ホワイト・オランダー』(原題:White Oleander)
15歳の少女アリストッドは母親と2人暮らし。
ある日、母親が恋人を殺した罪で逮捕される。
母親以外に身寄りのないアリストッドは里親に預けられる。
強く美しい母親を崇拝してきた娘だけれど、
刑務所のなかの母は、娘がほかの人間に心を開くことを許さない。
母から離れて、なんとか自分を見つけようとする娘。
タイトルは毒を持つ白い夾竹桃のこと。
母の狂気があらわれています。
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