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『がんばっていきまっしょい』

『がんばっていきまっしょい』
監督:櫻木優平
声の出演:雨宮天,伊藤美来,高橋李依,鬼頭明里,長谷川育美,江口拓也,竹達彩奈,三森すずこ,内田彩他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『ボルテスV レガシー』の次に。
 
『がんばっていきまっしょい』といえば思い出すのは1998年の実写版。
あのとき主演の田中麗奈はいくつだったのでしたっけ。彼女は1980年生まれだからまだ18歳!?
2005年には連続ドラマ化されてフジテレビ系列で放送。そのときの主演は鈴木杏でした。
映画では杏ちゃんをあまり見かけませんが、テレビドラマには今も出ていますか。
 
そんな作品を今回は劇場アニメ映画化。
いつの時代になっても映画化される作品は、色あせない魅力があるのでしょうね。
 
愛媛県立三津東高校では、ボート部が廃部寸前だというのに、
強豪校だった時代の名残で毎年ボートのクラスマッチが開催される。
2年生の悦ネエこと村上悦子は、同級生で幼なじみのヒメこと佐伯姫に推されてクラス代表として出場。
それなりに頑張ってはみたものの、途中でやる気が失せ、漕ぐのをやめてしまう。
そう、悦ネエには「一生懸命やったところで上手く行くことなんてまずないから意味がない」とあきらめる癖がついているのだ。
 
ところがそんな悦ネエの姿を見て転入生のリーこと高橋梨衣奈が大興奮。
悦ネエやヒメと同じクラスになったリーは、ボート部に入りたいと言うが、そもそも悦ネエはボート部員ではない。
現在唯一のボート部員である二宮隼人にリーを紹介すると、二宮は大喜び。
あと2人入部すればボート部を復活させられると言い、流れで悦ネエとヒメも名前を貸すことに。
 
名前だけ貸す約束のはずが、今までずっと女子校だったというリーは男子が苦手。
一緒に練習に参加してほしいと懇願され、悦ネエとヒメも参加を余儀なくされる。
 
すると、ボート部復活の噂を聞きつけたダッコこと兵頭妙子とイモッチこと井本真優美も入部を希望。
このふたりはお互いの家が不仲らしく、そのせいで子ども同士も強いライバル意識を持っているらしい。
来年のクラスマッチで相手を粉砕するためにボート部で力をつけたいのだと。
 
こうして5人の女子がギャーギャー言い合いながらも大会出場を目指して練習しはじめるのだが……。
 
5人のキャラがさまざまで、とても面白い。
海も空も美しくて、アニメの世界ながら引き込まれます。
 
犬猿の仲に見えたダッコとイモッチも実はそんなことはなくて、なんとなく勝手に気まずくなっていただけ。
お互いの良いところを認め合っているのが微笑ましい。
 
今まであまり観る機会のなかったボート競技に興味が湧くし、
実写版の『がんばっていきまっしょい』をもう一度観たくなります。
何度も映像化されている理由がわかる作品。
 
青春だねぇ。

—–

『ボルテスV レガシー』〈吹替版〉

『ボルテスV レガシー』(原題:Voltes V: Legacy)
監督:マーク・A・レイエス・V
出演:ミゲル・タンフェリックス,ラドソン・フローレス,マット・ロザノ,ラファエル・ランディコ,
   イザベル・オルテガ,アルバート・マルティネス,ガビー・エイゲンマン,カーラ・アベラナ,
   マーティン・デル・ロザリオ,リーゼル・ロペス,カルロ・ゴンザレス,エピ・クウィゾン他
声の出演:小林千晃,金城大和,花倉桔道,小市眞琴,中島愛,山中誠也,相樂真太郎,
     堀江美都子,諏訪部順一,飯田里穂,樋山雄作,越後屋コースケ他
 
もとは日本のロボットアニメだと言われても私は全然知らないし、スルーするつもりでいました。
けれどなんとなく気になっているうちに字幕版の上映は終了し、吹替版だけが残る。
観なくても後悔することはなさそうだけど、こんなのがあるんだということだけは知っておこうかと。
イオンシネマ茨木にて。
 
1977年から1978年の春にかけての1年弱の間に日本で放送されたTVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』。
日本での放送が終了した約ひと月半後にフィリピンで放送開始となりましたが、
当時のフィリピン大統領フェルナンド・マルコスが子どもたちに悪影響を及ぼすとして放送禁止に。
実際は、作品の内容から大統領自身が暗殺されることを想起して恐れたのではないかと言われています。
 
そしてこれがなぜだか2023年になってフィリピンで実写化され、
全90話のTVシリーズ“ボルテスV:レガシー”として放送されたそうです。本作はその劇場版。
こういう作品を何も知らずに観に行くと『劇場版 オーバーロード 聖王国編』のようにまったくついて行けないかもしれないと思い、
少々予習してから行きました。その予習知識と合わせてあらすじをご紹介します。
 
地球から何万光年も離れた恒星系にあるボアザン星。
ボアザン帝国では生まれながらの「角」の有無によって身分が決まる。
いかに良い家柄に生まれようが、角がなければ地に落ちる。
 
ボアザンの皇位継承の資格を持ちながら角がないことがバレたフロスガーは失脚させられるも、
反乱を起こしてボアザンから脱出、地球へとたどり着き、マリアンヌ・アームストロング博士に救われる。
 
やがてマリアンヌと結婚したフロスガーはネッド・アームストロングと名乗り、3人の息子を授かる。
ボアザンの皇位を継承したズ・ザンジバルが地球侵略を図るであろうことを予想して、
ネッドは科学者や防衛軍とタッグを組み、巨大ロボット“ボルテスV”や基地“ビッグ・ファルコン”を建設。
 
スティーヴ、ロバート・“ビッグ・バート”、“リトル・ジョン”のアームストロング3兄弟をはじめとするボルテスチームは、
こうしてボアザンと死闘を繰り広げることになるのだが……。
 
ハリウッドの洗練されたアニメと比べると、懐かしい感じがします。
向こうの映画でいえば『フラッシュ・ゴードン』(1980)に近い雰囲気でしょうか。
とにかくみんな大真面目に一生懸命つくっているのがわかる。
 
予習時に想像していたよりも息子たちが若いことに驚きました。
長男のネッドはそれなりの年齢だけど、図体だけデカい次男のビッグ・バートはまだ子どもだし、
三男のリトル・ジョンに至ってはその名のとおり小さい。母ちゃんが恋しくて仕方ないチビっ子。
その母ちゃんが途中で死んでしまって涙ぼろぼろ流しながら敵と戦います。
 
予習の甲斐はあまりなく、早々について行くのを放棄気味。
フィリピンの特撮のレベルって世界的に見てどの程度なのかななどと考えながら観ていました。
ロボット同士の対決でも、背後から狙うのは反則じゃないかしらと思ったりも(笑)。
 
あ、客は私ひとり、今年10度目の“おひとりさま”でしたけど、
「ボルテスの戦いはまだまだ続く」のだそうです。(^^;

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『ゼンブ・オブ・トーキョー』

『ゼンブ・オブ・トーキョー』
監督:熊切和嘉
出演:正源司陽子,渡辺莉奈,藤嶌果歩,石塚瑶季,小西夏菜実,竹内希来里,平尾帆夏,
   平岡海月,清水理央,宮地すみれ,山下葉留花,小坂菜緒,真飛聖,八嶋智人他
 
前述の4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』の後、同じくTOHOシネマズ伊丹にて。
 
メインキャストは日向坂46の4期生11人。
こんな青春アイドルムービーを撮ったのが熊切和嘉監督だというのですから、ちょっと笑う。
 
日向坂46のメンバーの誰の名前も知らないし、顔もわかりません。
みんな可愛いけど、めっちゃ可愛いというよりはその辺に居そうに思えなくもない。
そこがいいんでしょうね。
 
予告編を観る限りでは、修学旅行の自由時間、5人がパラレルワールドに行っちゃったファンタジー系。
でもまったくそうではなくて、現実的な話でした。
 
修学旅行で東京にやってきた女子高生たち。
5人1組となったグループの班長を務めるのは池園優里香(正源司陽子)。
自由時間に東京の名所全部を巡る計画を立て、決行する気満々。
しかし、目的地が休園していたり行列ができていたりで予定が狂う。
 
優里香の計画に一応は乗る気を見せていたほかの4人は、実はそれぞれやりたいことがあった。
桐井智紗(渡辺莉奈)は憧れのアイドル有川凛(小坂菜緒)に会うべくオーディション会場へ。
羽川恵(藤嶌果歩)は片想いの相手の後をつけて、できれば偶然を装って話しかけたい。
説田詩央里(石塚瑶季)は別のグループの生徒と落ち合い、今日発売の推しのTシャツをゲットしたい。
枡谷綾乃(小西夏菜実)はもともと東京から引っ越してきたから、いまさら東京名所巡りだなんて。
 
そこで4人は優里香から離れられるように画策し、詩央里が各自好きなものを食べに行こうと提案。
小一時間が過ぎた頃に再び橋のたもとで集合ということで優里香も渋々承知する。
 
約束の時間になり、橋に戻ってきた優里香。しかし4人は戻ってこない。
LINEしてみると、それぞれ戻ってきているのに誰もいないよとの返事。
パラレルワールドに入り込んでしまったのかと優里香は考えるが、会えないものは仕方なし。
それぞれが思いのままに過ごすことになるのだが……。
 
優里香は最初結構うざい。みんなが逃げ出したくなるのがわかるほどの仕切り屋。
それにしたって、事前に相談したときは全員納得していたのですから、ずるいといえばずるい。
 
可笑しいのは、みんなが優里香を避けて行動しているのに、行く先々に優里香が現れること。
彼女はひとりでもともとの自分の計画どおりに巡っているだけなのですが、
恵が想い人に声をかけようとすると優里香が彼と話していたり、
綾乃が洒落たカフェに入店すると、トイレに行っている隙に優里香もやってきたり。
 
そもそも綾乃は東京では友人と共に筋金入りのオタクだったけど、
今はそれをひた隠しにして「東京から来たクールビューティー」を気取っています。
クールビューティーに憧れる花里深雪(平尾帆夏)が勝手についてきて困っていると、
東京時代のオタク仲間・満武夢華(平岡海月)とバッタリ出会い、さらに困る。
 
最後は優里香が救いの神になってめでたしめでたし。
彼女もバカではなくて、パラレルワールドなんかじゃなく、
みんなに自分の希望を押し付けすぎて逃げられたことがわかっています。
 
キャストの中で知っていたのは小坂菜緒と、真飛聖(=タクシー運転手役)と八嶋智人(=教師役)だけ。
私のように日向坂46を誰ひとりとして知らない者が観る作品ではないと思うけれど、意外と楽しませてもらいました。
 
若いって素晴らしい。

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4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』

すっかり好きになってしまって4回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』
いったいファンにはどの年齢層が多いのか、上映は朝や昼間の時間帯が多い。
TOHOシネマズ伊丹で1日だけ18時過ぎの回があるのを見つけて参上。
 
今回も3回目と同じく“Party Edition”で、発声OKの応援上映の回。
伊丹ではまもなく上映が終了するからか、まぁまぁの客入りだけど、
皆さん照れがあるようで、声出しも拍手もいっさい無し。
私は1回目の鑑賞以来ジョングクのソロアルバム『Golden』を聴き倒しているため、
“Seven”をはじめとする何曲かは口ずさめる程度になっています。
みんなが歌うなら一緒に歌いたいところ、ごくごく小声で歌ってみる。
 
いまさら書くこともないですが、1回目に観たときから驚いていたことを書き忘れていました。
喉の痛みを訴えるジョングクを観る女医の服がプリント柄のワンピースなんです。
医者といえば白衣。そうでなくても無地の服だと思っていたのに何それ。しかもノースリーブ。
かなり衝撃的でした。
 
どうしましょかね、このハマりよう。
「ジョングクさん、そろそろ韓国へ帰ってください」という台詞がありましたが、
ジョングクさん、そろそろ上映を終了してくれないとまた追っかけちゃいそうで困ります。(^^;

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『八犬伝』

『八犬伝』
監督:曽利文彦
出演:役所広司,内野聖陽,土屋太鳳,渡邊圭祐,鈴木仁,板垣李光人,水上恒司,松岡広大,
   佳久創,藤岡真威人,上杉柊平,河合優実,栗山千明,小木茂光,丸山智己,真飛聖,
   忍成修吾,塩野瑛久,神尾佑,磯村勇斗,大貫勇輔,立川談春,黒木華,寺島しのぶ他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『トラップ』の後に。
 
原作は言わなくてもわかる、滝沢馬琴の古典『南総里見八犬伝』を下敷きにした山田風太郎の同名伝記小説。
監督は『ピンポン』(2002)が懐かしい、“鋼の錬金術師”シリーズの曽利文彦。
 
人気作家・滝沢(曲亭)馬琴(役所広司)は、『八犬伝』の物語を書こうとしている。
それは、里見家の呪いを解くため、8つの珠に引き寄せられた8人の剣士たちが戦いに挑む物語。
友人の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に取っかかりを話して聴かせると、その面白さに驚く。
挿画を北斎に頼みたいのに、北斎はその場で描いた絵を破いてしまい、絵は若い者に任せよと言う。
北斎は決して絵をくれはしないが、彼の絵をひとたび見ればイマジネーションが湧き、馬琴の筆が進む。
 
長期連載が始まり、次に行く前に必ず北斎に話してみせる馬琴。
『八犬伝』は巷で大人気となるが、馬琴の目に異変が起き、徐々に見えなくなる。
医者になった自慢の息子・鎮五郎(磯村勇斗)も体調を崩し、馬琴の代筆も叶わず。
続いて妻・お百(寺島しのぶ)までもが病に伏してしまう。
 
『八犬伝』の完成は無理かと思われたとき、娘(嫡子の嫁)・お路(黒木華)が自分に書かせてほしいと言い出す。
しかしお路は無学。文字など書けるはずもなく……。
 
本作は上記の「現実」の場面と、馬琴が描く「虚構」の場面の2本立てで進行します。
 
8人の剣士を演じるのは、渡邊圭祐鈴木仁板垣李光人水上恒司松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平
里見家を呪う玉梓役が栗山千明。呪いを解くための珠を授ける伏姫役が土屋太鳳
ヒロイン的な役目の浜路を河合優実が演じています。
馬琴と北斎が芝居を観に行けば、そこには中村獅童尾上右近が舞台にいて。
その芝居を書いた劇作家・鶴屋南北を演じるのは立川談春。渡辺崋山役の大貫勇輔がよかった。
 
考えてみれば玉梓も気の毒ですよねぇ。
一旦首を斬られかけて、やっぱり斬るのやめとくわと言われて、結局斬られるって。
優柔不断な男のせいで死に至ったら、恨まずにはいられないでしょう。
 
なかなかダイナミックで、時代劇が苦手でも楽しめそうな時代劇エンターテインメントでした。
ちょっと風呂敷を広げ過ぎな感があるのは否めないけれど、キャストを楽しめばいいと思います。
 
『八犬伝』と聞くと、反射的に昔NHKで放送されていた『新八犬伝』の曲を歌ってしまう。
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 いざとなったら玉を出せ 力のあふれる不思議な玉を」、ヤーッ♪

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