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『オーシャンズ8』

『オーシャンズ8』(原題:Ocean’s 8)
監督:ゲイリー・ロス
出演:サンドラ・ブロック,ケイト・ブランシェット,アン・ハサウェイ,ミンディ・カリング,
   サラ・ポールソン,アウクワフィナ,リアーナ,ヘレナ・ボナム・カーター他

封切り日だった先週金曜日、仕事帰りに観に行きました。
なにしろ翌日の土曜日朝にダンナがタイから帰国するので、
もうしばらくは終業後に映画なんてこともできませんから。

大阪北部地震でスプリンクラーが作動してしまい、
座席が水をかぶったという噂の109シネマズ箕面。
わが家からいちばん近い劇場です。
休業中はとても寂しい思いをしていましたので、嬉しい!

それはそうと、今回の再開にあたり、新サービスなるものが。
これまでシネマポイント会員には1回で1ポイント付与され、
6ポイント貯まれば1本無料というサービスがありました。
これに新たに加わったサービスは、3ポイント使って1,100円で鑑賞可能という。

算数が苦手な私は、どちらが得なのか即座に計算ができない。
1,800円で6回観て、1,800円分タダになるわけでしょ、
ほいでからどうなるねん、えーと、などと考えていたら、
算数得意な友人が、「映画1本が1,800円だとすると、1ポイントの価値は300円。
3ポイント使って700円引きということは、1ポイント当たり233円。
6ポイント貯めてからならば、1ポイント当たりが300円にアップする。
別の言い方なら、3ポイント貯めた時点で700円引きをゲットしているわけだけど、
ここからさらに3ポイント貯めたら、1,100円ゲットできるから、
すなわち、1ポイント当たり367円引きをゲットできるということ。
だから、わざわざ3ポイントで使う必要はない。
そんなサービス、全然お得じゃない」とバッサリ(笑)。

そうか、そういうふうに計算すればいいのかと、
私は新サービスよりも友人がシュシュッとそう計算できることに感動したのですが、
1年に6ポイント貯まらない人もいるでしょうから、
そういう場合はポイントを無駄にするよりも、安く観る選択肢があるほうがいいのでしょうね。

やっと本題。

『オーシャンズ11』(2001)の女性版。
ジョージ・クルーニーが演じたカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンの妹も
やはり窃盗の天才という設定で、サンドラ・ブロックが演じます。
予告編がものすごく楽しそうでした。

伝説の窃盗犯ダニー・オーシャンの妹デビーは、刑務所から仮出所。
出所後の彼女が連絡を取ったのは親友のルー。
服役中に練りに練った窃盗計画を聞かせると、ルーは驚愕。

デビーのターゲットは、カルティエが所有する1億5000万ドルの宝石。
まずはその宝石を盗めるところまで出してもらわねばならぬと、
デビーとルーは時代遅れと揶揄されるデザイナー、ローズにコンタクト。
まもなくメトロポリタン美術館で開催される“メットガラ”
ハリウッド女優のダフネがローズの衣装とともに身に着けることに。

しかし、メットガラの会場は隙なく防犯カメラが張り巡らされている。
計画を果たすためにデビーたちがスカウトしたのは、かつての仕事仲間タミーのほか、
宝石に詳しいアミータ、スリの得意なコンスタンス、天才ハッカーのナインボール。
世界一を誇ると言っても過言ではないセキュリティを破ることができるのか。

カッコイイ女性が揃っているのに、なぜか男ばかりのオーシャンズのほうが派手に思えたのは、
前作の監督スティーヴン・ソダーバーグと本作の監督ゲイリー・ロスとの差か。
優雅さにも欠ける気がするけれど、期待どおりには楽しかった。

キャスティングに惹かれます。
ダフネ役のアン・ハサウェイが主演した『プラダを着た悪魔』(2006)。
こんなこと書かなくても皆さんご存じでしょうが、
その上司役のモデルは、メットガラを仕切るアナ・ウィンターと言われています。
本作にもアナ・ウィンターがカメオ出演。
メトロポリタン美術館の展示場でバンクシーネタが出るのもワラける。

また、実際のメットガラでは、リアーナが出るとか出ないとか揉めて、
アナ・ウィンターが絶対に彼女には出てもらわなければと奔走した事実があります。
そのリアーナがナインボール役で出ているのですから、なんと粋。

ところで、『万引き家族』カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したさい、
安藤サクラの泣く演技を絶賛していた審査委員長が
本作でルー役を務めるケイト・ブランシェットだということ、
日頃あまり映画を観ないけれど気づいたという人、いますか。素朴な疑問。

ダニー・オーシャンがホンマに死んだのかどうかわからんことになってます。
ということは、あわよくばオールスターの続編も考えているのかしらん。
またまた儲けよう思て、と思うけど、絶対楽しそう。
—–

活弁ライブに行く。

大阪ステーションシティシネマで『スターリンの葬送狂騒曲』を観て、
第七藝術劇場で『ああ栄冠は君に輝く』を観終わったのが15時半すぎ。
ナナゲイでもう1本観るかどうか迷い、絶対寝そうだったのでパス。
信号を渡ったところにある“松のや”でひとりトンカツ。

満腹になってから、ナナゲイのすぐ近くにあるカフェへ。
おなかいっぱいだというのに、ついついケーキセットを注文。
レモンタルトを食べてコーヒーをいただき、
モリンガとかいうお茶のポットサービスを追加して読書に没頭。
『あの人が同窓会に来ない理由』という本を読了してからシアターセブンへ。

過去に2度おじゃましている坂本頼光(さかもとらいこう)さんの活弁ライブ。
さばのゆ大学で開催された折りに行ったきりなので、4年ぶり。

まずは短めの無声映画を2本。
1本目は澤田正二郎主演の『国定忠治』(1924)。
赤城山の名場面といわれても私は知らないのですが、なるほどこれですか。

2本目は『モダン怪談100,000,000円』(1929)。
国定忠治の埋蔵金の発掘がブームになった時代があったらしく、
そのパロディー映画だそうで、これがやたらめったら面白い。
日本人にこういう笑いのセンスが昔からあったのだと思うと嬉しくなります。
出演陣は小津安二郎作品の常連役者、斎藤達雄、松井潤子、坂本武、吉川満子とのこと。
いろいろ、へ~っ、なのです。

桂枝雀の息子さんで噺家の桂りょうばさんの落語『秘伝書』を挟み、
りょうばさんと頼光さんのワラけるトーク。

最後に1時間という長丁場の『沓掛時次郎』(1929)。
時次郎は信州の沓掛宿の博徒。
自分が斬った三蔵の身重の女房きぬとその息子の面倒を見ることになり、足を洗います。
その気になればすぐに稼げる時次郎がきぬたちのために堅気にこだわり、
拾った三味線で門付けをするなど、すべてのシーンに興味を惹かれます。

頼光さんの活弁ライブで、観ているのは無声映画のはずなのに、
観終わったときには役者の声を聴いていたような錯覚に陥ります。
それほど頼光さんと映像が一体化していたということなのでしょうね。

面白かった。また必ずおじゃましたいです。
—–

『ああ栄冠は君に輝く』

『ああ栄冠は君に輝く』
監督:稲塚秀孝

猛暑で誰か倒れるんじゃないかと心配されつつも絶賛開催中の高校野球
何年か前の夏にアルプススタンドで観戦したときは、
あとから思えばあれは絶対熱中症。目の前が真っ白になりました。
それ以上に思い出すのが、お手洗いでのおばちゃんたちの会話。ワロた。
確かにデロッデロよ。

そんな夏の高校野球選手権は今年が第100回。
大会歌の『栄冠は君に輝く』がどのように生まれたのか。
第七藝術劇場にて。

作詞者は石川県根上町出身の中村義雄氏。
1914(大正3)生まれの彼は、もとは野球が大好きな少年で、毎日裸足で草野球。
走塁中に負った怪我を放置して骨髄炎を発症。右膝下の切断を余儀なくされます。
切断の手術中も、早慶戦のラジオ中継を聴きつづけていたそうです。

野球の夢がついえて、文芸の道へと方向転換。
投稿生活を送って生活費を稼ぐようになり、短歌会も主宰します。
そこに参加していたのが、地元の貯金局に勤務する高橋道子さん。
太平洋戦争が終わった1945(昭和20)年頃のことでした。

1948(昭和23)年、学制が変更された記念に、高校野球の大会歌の作詞が公募されます。
ペンネームとして加賀大介を用いていた義雄氏は、
道子さんの名前を借りて、加賀道子の名前で応募。
自分の名前で応募すると、賞金目当てだと思われるのが嫌だからと。
それが5,000を超える応募作の中から選ばれたのです。

本当は道子さんではなく、義雄氏が作ったのだということは、
ふたりと義雄氏の親友ひとり、計3人だけの秘密でした。
その後、義雄氏と道子さんは結婚、娘と息子にも恵まれ、
本名も中村義雄から加賀大介へと改めると決め、役所に申請します。

墓場まで持って行くはずだったであろう秘密ですが、
数十年後に歌い継がれる大会歌についての取材が来ます。
記者に向かって思わず本当のことを打ち明けてしまった道子さん。

いつか芥川賞直木賞を取るんだと言っていた大介氏。
その夢は叶わぬまま1973(昭和48)年に癌で死去されました。
小説家としては世に作品を残せなかったけれども、
こうして今も、きっとこの先もずっと、人びとの心に残りつづける歌。
甲子園の勝者敗者関係なく勇気づける歌。

野球好きゆえ、知っておきたいと思って観に行きました。
清々しい気持ちになりました。
—–

『スターリンの葬送狂騒曲』

『スターリンの葬送狂騒曲』(原題:The Death of Stalin)
監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:スティーヴ・ブシェミ,サイモン・ラッセル・ビール,パディ・コンシダイン,ルパート・フレンド,
   ジェイソン・アイザックス,マイケル・パリン,アンドレア・ライズボロー,ジェフリー・タンバー他

恒例の全館停電で休みです。
晩は十三シアターセブン活弁ライブを予約済み。その前の効率のよいハシゴを考える。
早朝から映画を観るのは思いとどまり、10時過ぎに家を出発。
車を十三のコインパーキングに駐め、
第七藝術劇場で14時からの映画の整理券をもらい、阪急電車に乗って梅田へ向かう。
まずは大阪ステーションシティシネマにて11時過ぎからの本作を鑑賞。

フランスのグラフィックノベルが原作のフランス/イギリス/ベルギー/カナダ作品。
俳優たちは各国の曲者揃い。インターナショナルな感じです。
実在した人物ばかりですが、決して実話ではありません(笑)。

ソビエト連邦共産党書記長スターリン
圧倒的な権力を持ち、政敵を次々と粛正する独裁者で、誰もから恐れられている。

そんなスターリンが1953年に脳出血を起こして倒れる。
医者の診断では回復の見込みはないとのこと。
側近たちが後釜を狙って動きはじめたところ、スターリン死亡。
国葬の準備に時間を割くのはもったいないとその仕事を押し付け合い、
権力争いを繰り広げるのだが……。

設定もシュールで面白そうだし、各国の評価も高かったようだし、
相当期待して観に行ったら、途中でまた寝てしまった。(^^;

序盤は期待通りの面白さでした。
スターリンが倒れて医者に診せようにも、優秀な医者はみんな処刑されている。
でも、藪医者に診せたら、それはそれでよろしくない。
だから、捕らえた女性指導者に優秀な医者の隠れ場所を聴きに行くという。
医者をみんなして捕まえに行くシーンには笑いました。

が、不愉快な台詞が出てくる辺りから私は嫌~な感じに。
下ネタには免疫があるほうだけど、卑猥で不快な台詞やシーンはムリです。
不愉快だなぁと思っている間に、さほど笑えないドタバタ展開、
つまらなくなってきたと感じた瞬間には眠ってしまいました。

私の感想はともかくとして、この映画がロシアで上映禁止となったことに興味が湧きます。
しかも、政府があかんと判断して圧力をかけるのは当然としても、
著名な映画監督や文化人がこぞって上映を反対、非難したそうで。
ロシア国民がスターリンに抱く思いは、ドイツ国民がヒトラーに抱く思いと違うのか、
スターリンを否定することはロシア人の尊厳を損なうことになるらしい。
そういう背景も含めて観れば面白い作品だと思います。

—–

『青夏 きみに恋した30日』

『青夏 きみに恋した30日』
監督:古澤健
出演:葵わかな,佐野勇斗,古畑星夏,岐洲匠,久間田琳加,水石亜飛夢,
   秋田汐梨,志村玲於,霧島れいか,南出凌嘉,白川和子,橋本じゅん他

TOHOシネマズ西宮にて、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とハシゴ。

観に来ているのはほぼ中高生女子、あるいはその年代のカップル。
またしても私は浮いている。でもやっぱりいましたよ、同じく浮いているオジサマ。
『センセイ君主』のオジイサンほどのお歳ではありませんでしたけれど。

原作は南波あつこの『青夏 Ao-Natsu』で、『別冊フレンド』に連載されていた作品。
今回観て思ったのは、私はやはり『別冊マーガレット』の掲載作品のほうが好きみたい。
面白いもので、もう別マを読まなくなってから何十年も経っているというのに、
意識せずとも昔読んでいた別冊漫画誌のほうが好みに合っているようです。

東京の女子高にかよう理緒(葵わかな)は、弟の颯太(南出凌嘉)とともに、
田舎で蕎麦屋を営む祖母(白川和子)のもとで夏休みを過ごすことに。

運命の恋の相手との出会い方に理想を持つ理緒は、
地元の酒屋の息子で高校生で吟蔵(佐野勇斗)に会い、この人こそその相手だと確信。
酒屋のショップカードを手渡され、有頂天になる。

祖母の家に着くと、なんと吟蔵が蕎麦屋を手伝っている。
しかし、理緒が蕎麦屋の孫だとわかるや否や、吟蔵はひどく冷たい態度を取る。
どうやら日頃ばあちゃんをほったらかしにしている孫だと思われているらしい。

誤解が解けてから吟蔵と理緒は親しくなり、理緒の想いは募るばかり。
だが、吟蔵には万里香(古畑星夏)という許嫁がいて……。

『プリンシパル 恋する私はヒロインですか?』などもそうだったように、
もう想像できることしか起こりません。
誤解されてスネて、飛び出して、転んで怪我してケータイ繋がらず。
そしたら彼が探しに来てくれて、って、『プリシパル』そのまんまやん。(^^;
ヒロインに嫉妬する地元の姉ちゃんがとても嫌な感じなのも王道すぎてワラける。

別フレより別マのほうが好きだと確信したのは、
『センセイ君主』のほうが断然楽しめたから。
ベタな台詞を言っていても、あっちはそれほど恥ずかしくなかったのに対して、
こっちはもう恥ずかしくて恥ずかしくて、居たたまれない気持ちに(笑)。
たぶん、主演の俳優ふたり(の顔)についても『センセイ君主』のほうが好きだからかなと思うけど、
こんなに気恥ずかしくなるとは自分でもビックリ。その点では想像を超えていた(笑)。

30日で終わらせといたほうがよかったんでないのかなぁ。
余計なお世話ですんません。
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