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『グランメゾン・パリ』

『グランメゾン・パリ』
監督:塚原あゆ子
出演:木村拓哉,鈴木京香,オク・テギョン,正門良規,冨永愛,及川光博,沢村一樹他
 
公開初日だった12月30日、109シネマズ大阪エキスポシティにて朝イチの回を鑑賞。
午後から老健に入所中の父に面会して、夕方には飲むに出かける予定でした。
そうでなくてもこんな年末のモールには朝イチに行かねば、どんな渋滞に巻き込まれるかわかりませんし。
 
あ、年末の休みに入ってから本作以前に劇場鑑賞した作品でここに書かなかったものが2本あります。
『レ・ミゼラブル』(2012)のデジタルリマスター/リミックス版をTOHOシネマズなんば別館で。
その後、なんばパークスシネマにて4回目の『ラストマイル』(2024)を観ました。
これらについては今更もう書かなくてもいいですよね。(^^;
 
で、本作は2024年に劇場鑑賞した279本目でした。
本作の監督は『ラストマイル』と同じ塚原あゆ子
おそらく本作も大ヒットするでしょうし、今後もヒットメーカーとなること間違いなし。
 
TVドラマ版の『グランメゾン東京』を一度も観たことがありません。
いつ放映されていたのかも知らず、調べてみたら4年前の2019年。
東京のフランス料理店“グランメゾン東京”で何があったかは知らないまま本作の鑑賞に臨みました。
 
“グランメゾン東京”のシェフだった尾花夏樹(木村拓哉)とスーシェフの早見倫子(鈴木京香)。
今はフランス料理の本場パリで“グランメゾン・パリ”を立ち上げて奮闘中。
アジア人初のミシュラン三ツ星を獲得しようと勢い込んで来たが、今年も二ツ星止まり。
意気消沈していたその日、ハイブランドであるブシュロンのガラディナーを任されて失敗する。
 
尾花をフランスに招き入れた名店“ブランカン”のオーナーから出て行くように言われる。
まだ諦めたくない尾花は、次のミシュランで三ツ星を取ってみせるからそのときまで立ち退きを待ってほしいと頼む。
 
イライラを抑えきれず、倫子にクビ言い渡す尾花。
厨房スタッフの相沢瓶人(及川光博)たちが料理に関して提案しても一切聞こうとせず、皆が困惑するなか、
韓国人パティシエのリック・ユアン(オク・テギョン)が襲われる事件が起きて……。
 
一時のキムタク人気は過ぎ去ったとしても、豪華キャストで洒落た街並みで美味しそうな料理が並んで
それだけでもうええわという気持ちになります。
 
一度もTVドラマ版を観たことがない身としては、店に高級感はないけれどこんなものなのかと思ったり。
天井も低くて、席と席の間もわりと詰まっている感じ。
まぁ、星を取る店は広い店というわけでもないから、あえて「いかにも」じゃないふうにしているのか。
 
尾花の師匠らしい“ブランカン”にはモデルになっている店があると思われますが、
三ツ星を親子2代に渡って30年獲得し続けているって凄いことですよね。
星を取れなかったことを苦にして自殺した人もいると聞きますし、普通のメンタルじゃ無理だ。
 
東洋人がフランスで店を開くにあたり、最も苦労するのは仕入れとのこと。
良い肉、良い魚、良い野菜。それを買いたいと思っても売ってくれない。
キャビアの仕入れを交渉しに行ったときの様子が面白くて、ほーっ。
尾花の腕前は認めるけれど、いろんなつきあいの手前、売るわけには行かないんだよと。
東洋人相手に商売はできないって、凄い差別のように思うものの、
フランス人が日本で鮨屋を開くとき、良いマグロを売ってくれるか、売らないだろうと言われると、
異国でその国の料理店を開くのがいかに大変かということがわかります。
 
インフルエンサー役の冨永愛が美しく異彩を放ち、店のホールを仕切る京野隆太郎役の沢村一樹もキマっています。
あと、オク・テギョンがめちゃめちゃカワイイ。2PMのメンバーなのですね。覚えておこう。
彼演じるユアンと尾花のやりとりには泣いちゃったじゃあないか。
 
普通によかった。美味しいもの万歳。
世の中の料理人の皆さんの感想が聞きたいです。→ちょっと聞いてみたら楽しかった。

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『【推しの子】The Final Act』

『【推しの子】The Final Act』
監督:スミス
出演:櫻井海音,齋藤飛鳥,齊藤なぎさ,原菜乃華,茅島みずき,あの,濱田マリ,杢代和人,稲垣来泉,
   山下幸輝,尾美としのり,倉科カナ,金子ノブアキ,要潤,成田凌,吉田鋼太郎,二宮和也他
 
109シネマズ箕面にて。
 
劇場入口にものすごい行列ができているので、何!?本作狙い?と思ったらそうじゃない。
どうやら『はたらく細胞』を観ようという客のようです。どんな大ヒットなんですか。
一方のこちらはまたしても私のみの“おひとりさま”。とはならずに、もうひとりだけ入場。
売れっ子若手俳優が出演しているというだけでは客は呼べないんですねぇ。
 
えーと、これも原作知らず、TVアニメ版も観たことはありません。
が、TVアニメ版の開始に先駆けて劇場で上映された『【推しの子】Mother and Children』(2023)は観ました。
つまり私は、話のさわりの部分だけはかろうじて知っているということですね。
 
宮崎県の山間部にある総合病院に入院中の少女・天童寺さりな(稲垣来泉)は
女性アイドルグループ“B小町”のセンターを務めるアイ(齋藤飛鳥)の大ファン。
しかし重い病気を患っていたさりなは、研修医・雨宮吾郎(成田凌)が見守るなか、息を引き取る。
さりなに代わってアイを推すようになった吾郎はすっかりアイのファンに。
 
同病院に産婦人科医として勤務する吾郎のもとへ、後見人を名乗る斉藤壱護(吉田鋼太郎)に連れられた若い女性がやってくる。
彼女の顔を見た吾郎はびっくり。それはあのアイだった。
最近体調不良で活動休止中とのニュースが流れていたアイは、実は双子を妊娠中だったのだ。
壱護はアイが所属するプロダクションの社長で、自社が抱えるトップアイドルの突然の妊娠に困り果てていたが、
アイ自身はあっけらかんとしたもので、出産するし、それを隠してアイドルも続けると言う。
 
さりなのためにもアイを守り、無事出産させると誓う吾郎だったが、
どこから話が漏れたのか、ある日、アイを訪ねてきた怪しげな男と病院受付で遭遇。
必死で追いかけた吾郎は森の奥で男に殺されてしまう。
 
と、命がなくなったと思ったその瞬間、アイの子どもとして転生した吾郎。
双子の片割れとして生まれ変わった吾郎はアクア、もうひとりはルビーと名づけられる。
どうやらルビーも誰かの生まれ変わりらしく……。
 
なにしろ劇場で観たさわりの部分しか知らないので、このあとアイまで殺されるとはつゆ知らず。
アイが殺されてから15年以上経ち、その真相を明かすため、アクアが動きはじめるのですね。
 
アクア役にはミスチル桜井和寿の息子、櫻井海音。ルビー役には最近あちこちで見かける齊藤なぎさ
ルビーと共にアイドルグループを組む2人に原菜乃華あの
 
ついていけないことはないのですが、キーマンなのに何者かわからない登場人物がいます。
二宮和也演じるヒカルっていったい何者なんですか。二宮くんがキモすぎてドン引き。
映画監督役で出演している金子ノブアキはどちらかといえばいつもクセのある悪人役のほうが多いけど、
本作ではアイやアクアが絶大な信頼を置く人物であり、イケオジ。ええやん。
 
実写化もファンに受け入れられているようなので、私から申し上げることは何もありませんが、(^^;
予習してからでないとちょっとツラかったかなぁ。

—–

『ライオン・キング:ムファサ』〈字幕版〉

『ライオン・キング:ムファサ』(原題:Mufasa: The Lion King)
監督:バリー・ジェンキンズ
声の出演:アーロン・ピエール,ケルヴィン・ハリソン・Jr.,ジョン・カニ,セス・ローゲン,ビリー・アイクナー,
     ティファニー・ブーン,ドナルド・グローヴァー,マッツ・ミケルセン,タンディ・ニュートン,
     レニー・ジェームズ,アニカ・ノニ・ローズ,ブルー・アイヴィ・カーター,ビヨンセ・ノウルズ=カーター他
 
テアトル梅田で2本観たあと、TOHOシネマズ梅田へ移動して。
 
『ライオン・キング』(2019)の続編というのか前日譚というのか。
 
前作の主役シンバはナラと夫婦になり、娘キアラを授かります。めっちゃ可愛い子ライオン。
プライドランドの王であるシンバがしばらく出かける間、
キアラの世話をすることになったのはイボイノシシのプンバァ、ミーアキャットのティモン。
イマイチ頼りないプンバァとティモンがキアラに何か話を聞かせようと思っていたところへ、
シンバが生まれる前からその父親ムファサと親友のシャーマンマンドリルのラフィキが現れます。
ラフィキのことが大好きなキアラは大喜び。そこでラフィキが話しはじめるのはムファサの物語。
つまり、続編として話は進んでいるけれど、そこで語られるのは前日譚ということですね。
 
シンバの父親でありキアラの祖父であるムファサは伝説の王。
もともと血筋正しく賢く強いライオンだったとキアラは思っていたが、そうではないらしい。
ラフィキが語る、過酷な運命にさらされたムファサの話。
 
両親の愛情をいっぱいに受けて育ちつつあったムファサは、ある日、氾濫した川で溺れかける。
息子を必死で助けようとする父親のおかげで一旦は水から這い出たものの、また川に流されてしまう。
 
ムファサが流れ流れて行き着いた先でワニに食いつかれそうになっていると、
通りかかった子ライオンのタカが川から引き上げてくれる。
タカは彼の父親で一族の王オバシのもとへムファサを連れて行くが、オバシは野良ライオンに冷たい。
一方、タカの母親エシェは、兄弟がほしかったというタカのためにもムファサの面倒を見ることに。
また、エシェはムファサの優れた観察力にも気づき、実の息子タカ同様の愛情をムファサに向ける。
 
あるとき、獰猛なはぐれ者のホワイトライオンたちが襲撃をかけてくる。
エシェを危機から救ったのはムファサで、ほかのライオンたちは恐れをなして逃げてしまったのだ。
逃げたうちのひとりがタカで、母親を見捨てかけたことを父親から叱咤されると共に、
自分が逃げたことは恥だから、決して誰にも言わないようにと告げる。
 
わずかな変化も鼻や耳で拾うムファサは、ホワイトライオンが翌朝には再びやってくると断言。
オバシとエシェは、タカとムファサに一緒に逃げるように言う。
ムファサは両親から聞いていた理想郷“ミレーレ”を目指して進むと決める。
 
共にミレーレに向かって走り出したムファサとタカは、途中、サラビという姫と出会う。
こうして旅は3人になるが、ホワイトライオンの王キロス率いる軍団に追われて……。
 
キロスの声がやたら渋くて、聞いたことあるけど誰だっけと思ったらマッツ・ミケルセンでした。
ほかに“ライオン・キング”に初めて登場する気になる声の人といえば、エシェ役のタンディ・ニュートン
 
飲酒してから観たのに寝なかったし、飽きずに最後まで観られましたけれど、
ライオンの三角関係って、あんまり観たくないような(笑)。
 
サラビのことを好きになったタカはムファサに相談。
女子と話すには何を話題にしたらいいかなど教えてもらうけれど、いいところを見せようと知ったかぶりしたって駄目。
結局サラビにはバレバレで、彼女はムファサのことを好きになります。
それでムファサに裏切られたと憤るタカはメラメラと嫉妬の炎を燃やし、キロスとこっそり交渉。
百獣の王の風上にも置けん奴。って、日本語の使い方、なんか間違ってますかね(笑)。
 
こうしてタカがスカーになり、ムファサとの因縁が生まれるのでした。
人間もライオンも、嫉妬って嫌ですよねぇ。

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『太陽と桃の歌』

『太陽と桃の歌』(原題:Alcarras)
監督:カルラ・シモン
出演:ジュゼップ・アバッド,ジョルディ・ プジョル・ ドルセ,アンナ・ オティン,アルベルト・ボスク,シェニア・ ロゼット,アイネット・ジョウノウ,
   モンセ・オロ,カルレス・ カボス,ベルタ・ピポ,ジョエル・ロビラ,イザック・ロビラ,エルナ・フォルゲラ,アントニア・カステイス他
 
テアトル梅田にて2本ハシゴの2本目。
 
1本目に観た『クラブゼロ』がなんとも言えず気持ちの悪い作品で。
これはそんなことは決してなかろうと思いながら臨むスペイン/イタリア作品。
第72回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞しています。
 
スペイン・カタルーニャ地方の桃農園。
三世代でこの農園を守りつづけてきたソレ家だが、地主から土地を明け渡すように突然通告される。
祖父のロヘリオの時代には契約書など存在せず、永年の貸与を口約束していた。
法的に効力を発揮できるものは何もなく、このまま地主に従わなければならないのか。
 
地主の通告の理由は、この地にソーラーパネルを設置したいというもの。
桃で収入を得ずとも、ソーラーパネルの管理を任せるからそれで食えるだろうというのが地主の言い分。
ロヘリオの息子キメットは激怒し、その息子ロジェーも桃づくりに携わりたいと思っているが、
キメットの妻ドロルスや妹夫婦のシスコとナティはパネルの管理人のほうが楽に稼げると考える。
 
夏が終われば土地の明け渡し期限が到来する。
なす術もないまま刻一刻とそのときが近づいてきて……。
 
巨大資本に潰される家族経営の農家という図は、考えてみれば『クラブゼロ』と言いたいことが同じと言えなくもない。
けれどその印象はまるで異なります。
 
困惑する家族たちの中で、何もわからない幼き子どもたちは無邪気。
あれれ、車がなくなっちゃったよ、車の中は涼しかったのに、なんで車がないの、なんて話している。
遊ぶことに忙しく、親たちの苦悩を知る由もないけれど、なんとなく不穏な空気は察しています。
 
桃の生産者たちがデモを起こして闘う様子と対照的にカタルーニャの景色が美しいのが切ない。
太陽は彼らの気持ちに関係なく照り続ける。呆然と見守るしかないエンディングです。
 
しかしソーラーパネルってそんなに儲かりますか。

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『クラブゼロ』

『クラブゼロ』(原題:Club Zero)
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:ミア・ワシコウスカ,シセ・バベット・クヌッセン,エルザ・ジルベルスタイン,マチュー・ドゥミ,アミール・エル=マスリ,
   クセニア・デフリーント,ルーク・バーカー,フローレンス・バーカー,サミュエル・D・アンダーソン,グウェン・カラント他
 
昨日は朝からずっとgooブログにログインできず。ログインできるようになってからもブログ記事の下書きが見当たらない。
ネットニュースによれば、NTTドコモがサイバー攻撃を受けていたようですね。
友人宅で酔っぱらい中だった晩になってようやく下書きが復活し、『どうすればよかったか?』をUPできました。
まだ不具合は「おおむね解消」らしくて、22年以上続けているこのブログが消えたらどうしようとドキドキします。(^^;
 
さてさて、まだ当分は旧年中に観た作品が続きます。
テアトル梅田で2本ハシゴの1本目。
 
嫌な話に決まっているのでスルーしようかと思っていたのですが、やっぱり気になる。
ちょうど時間も合うことだし、観ようじゃあないか。
 
オーストリア/イギリス/ドイツ/フランス/デンマーク/カタール作品。
監督はオーストリア出身、『ルルドの泉で』(2009)のジェシカ・ハウスナー。
 
名門校に栄養学の教師として招聘されたノヴァク。
裕福な家庭に生まれ育った聡明端麗な生徒たちに彼女が説くのは最新の健康法。
それは食べる量を極端に減らす方法で、ノヴァクは「意識的な食事」と呼ぶ。
生徒たちはノヴァクの思想に耳を傾け心酔、「意識的な食事」はエスカレートして絶食の域にまで達する。
 
やがて我が子の異変を察知した親たちはノヴァクを警戒。
彼女を退職に追い込もうとしたことから子どもたちが反発して……。
 
「サスペンスダークコメディ」となっていますけれど、笑えませんよね。
 
何不自由なく育ったはずの子どもたちがノヴァクに洗脳され、食事を摂らなくなります。
親たちはノヴァクを敵視して排除するも、子どもたちの気持ちは戻ってきません。
じゃあどうするかということになったときが最後のシーンなのですが、↓ネタバレです。
 
私たちも絶食すればいいんじゃないの!?という結論に達しておしまいという。
 
食の格差をなくしましょう、資本主義が重んじられる社会に鉄拳を。
そんなメッセージが込められているのだとは思うけれど、それが心に響くのは本作の生徒たちだけ。
私たち、本作を観ている者には伝わってこないので、はぁ?と呆然とするしかありません。
 
子どもが食事したと喜んでいる親の目の前で吐き戻し、それをまた子どもが食べるシーンもあってオエーッ。
不快な気分につきまとわれる作品です。ま、たまにはそういうのを観るのもいいんだけれど。

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