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『体操しようよ』

『体操しようよ』
監督:菊地健雄
出演:草刈正雄,木村文乃,きたろう,渡辺大知,徳井優,諏訪太朗,川瀬陽太,
   山田真歩,片桐はいり,余貴美子,小松政夫,平泉成,和久井映見他

またまたチャレンジ。
日曜日の朝から2本観て、16時に晩ごはんを食べて、晩にもう1本というやつに。
これならお酒を飲む時間がなくて体によさそうだったのですけれど、
この日は20時に帰宅してからちょこっと飲んじゃいました。(^^;

109シネマズ箕面にて。

老舗の文具会社を定年退職した佐野道太郎(草刈正雄)。
38年間の無遅刻無欠勤を誇るが、生真面目すぎて副部長止まり。
送別会の席で特に別れを惜しんでくれる部下もいない。

帰宅すると、食卓の上にはエプロンとともに一人娘の弓子(木村文乃)の手紙が。
「お父さんの定年退職と同時に、私は主婦業を卒業します」と書かれていた。
18年前に妻に先立たれて以来、家事の一切をこなしてきた弓子が、
これを機会に自分のことは自分でするようにと道太郎に言ってきたのだ。

ベーカリーに勤める30歳の弓子は、本当に何もしてくれなくなる。
仕方なく自分で洗濯すれば、風でシーツが飛び、料理をつくれば美味しくない。
どうすればカレーをこんなに不味くつくれるのか不思議だと弓子から言われる始末。

そんな折り、近所に住むかつての部長(平泉成)からラジオ体操に誘われる。
人生はこれからだぞと活を入れてくれた部長が、それから急逝。
ラジオ体操の開催者側である藤澤のぞみ(和久井映見)を葬式で見かけた道太郎は、
今度は彼女からラジオ体操に誘われて、通いはじめる。

ラジオ体操の会の会長(きたろう)のもと、便利屋の仕事もすることに。
同僚の馬場薫(渡辺大知)とともに、ベビーシッター、お年寄りの散歩等々、
やりたくはないが、のぞみに良い印象を持たれたいあまり、
はりきって日々忙しく動くようになるのだが……。

仕事人間が定年退職を迎えていきなりやることがなくなる。
これはまるで『終わった人』と同じ状況ですが、
あちらで舘ひろしが演じたオトンよりこちらの草刈正雄が演じるオトンのほうが
プライドが低い分、だいぶん良い。
あちらはいろいろとナメてかかっていましたからね。
このオトンは情けないところもあるけれど、憎めない。
単に舘ひろしの見た目よりも草刈正雄のほうがいいということなのかも(笑)。

生真面目すぎて、他人のラジオ体操にも完璧を求めてしまう。
みんな朝から集まって、うだうだ楽しく体操したいだけなのに。
クーデターは怖いものがありますが、こんなことが本当にありそうです。

無難な作品。その分、ところどころ睡魔に襲われそうになりました。
眠気を払うために、草刈正雄のヅラって高いんだろうなぁと考える。

小学生の頃、夏休みにかよったラジオ体操を思い出します。
—–

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』

『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(原題:Johnny English Strikes Again)
監督:デヴィッド・カー
出演:ローワン・アトキンソン,オルガ・キュリレンコ,ベン・ミラー,ジェイク・レイシー,
   アダム・ジェームズ,ヴィッキー・ペッパーダイン,エマ・トンプソン他

スベりそうな気配が濃くて、スルーしようかとも思ったのですが、
ハシゴするには上映時間帯がこのうえなくピッタシ
1990年代前半の“Mr.ビーン”は観ていましたし、
テディ=クマのぬいぐるみもわが家にいました。いえ、今もいます。
たとえスベっても観てあげなければ。「~してあげる」という言い方は大嫌いだけど、
この場合はどうしても「観てあげる」という気持ちになっちゃうのでした。(^^;

そんなわけで、前述の『アンクル・ドリュー』とTOHOシネマズ伊丹にてハシゴ。

イギリス/フランス/アメリカの合作。
『ジョニー・イングリッシュ』(2003)、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(2011)の続編。
ローワン・アトキンソン演じるドジな英国秘密情報部エージェントがジョニー。
前作はまったく笑えなかった覚えがあります。
それに比べると本作は、「たま~に笑える」。
高齢層のお客さんたちはかなり笑っていました。

MI7のエージェントを引退したジョニーは、小学校の地理教師に。
子どもたちにスパイとしての心構えと技術をひそかに教える人気者。

そんな彼のもとへMI7から呼び出しがかかる。
英国政府がサイバー攻撃に遭い、現役エージェント全員の情報が漏洩してしまったらしい。
現役の活動停止が余儀なくされ、政府は引退者をリストアップ。
候補者の中からジョニーが選ばれ、犯人探しのミッションを受ける。

かつての部下ボフと再びコンビを組み、犯人追跡に乗り出したジョニー。
しかし、スマホにハイテクな車や武器を差し出されてちんぷんかんぷん。
数ある車の中から、追跡装置など付いていない古めかしい車をわざわざ選ぶと、
助手席にボフを乗せて出発するのだが……。

首相役にエマ・トンプソン。彼女が出ると、作品の品格が上がったように感じます。
なのに、彼女演じる首相は、ジェイク・レイシー演じる青年実業家に入れ込み、
何でも彼に任せてしまうというオバハンの妄想系。イライラしつつも笑えます。

ジョニーと出くわすロシアのエージェントにオルガ・キュリレンコ
“007”ボンドガールだったこともある彼女だからこそ、
こんなコメディは不似合いで、そこが可笑しい。いいなぁ、彼女。
ちなみに、古めかしい車として登場するのはアストンマーチン。
ここもちゃんと007に倣っています。

ベタでわかりやすい笑いです。中高年には薦めても大丈夫そう。
—–

『アンクル・ドリュー』

『アンクル・ドリュー』(原題:Uncle Drew)
監督:チャールズ・ストーン三世
出演:カイリー・アーヴィング,リルレル・ハウリー,シャキール・オニール,クリス・ウェバー,
   レジー・ミラー,ネイト・ロビンソン,リサ・レスリー,エリカ・アッシュ,ニック・クロール他

TOHOシネマズ伊丹にて。

“アンクル・ドリュー”はペプシのCMに登場するお爺ちゃんキャラクター。
それを主人公にして映画を撮っちゃいました。
といわれても、私はそのCMを知らないんです。
バスケットボールに詳しいわけでもないから、NBAのスター選手がわんさか、
老けメイクを施して出演していると聞いてもちっともピンと来ない。
単に爺ちゃんのバスケの話として観ました。

監督は『ドラムライン』(2002)のチャールズ・ストーン三世。
ちなみに、『ドラムライン』の主演はニック・キャノン。
マライア・キャリーの旦那さんですけど、ご存じですか。
えげつないぐらい収入の差があると思われます。(^^;

マイケル・ジョーダンに憧れてバスケを始めたダックスだが、
夢破れ、今は靴店に勤めるかたわら、ストリートバスケチームのコーチをしている。
今年はキャスパーという凄い選手を抱えているから、
ストリートバスケの聖地“ラッカーパーク”で開催される大会で優勝できるはず。
他チームにキャスパーを引き抜かれないよう、
キャスパーがほしがるシューズを与えるなどして注意を払ってきた。

ところが、ダックスと因縁のあるムーキー率いるライバルチームに
大会数日前になって突然キャスパーが移ってしまう。
キャスパーがいなければ、優勝なんて絶対にできない。
優勝賞金の半分を渡すと約束していた同棲中のジェスに部屋から追い出され、
そのうえ、ムーキーにジェスを奪われ、泣きっ面に蜂。

床屋でぼやいていると、店主も客も皆、声を合わせて
「アンクル・ドリューに声をかけろ」とダックスにアドバイス。
かつてのレジェンドらしいが、今はもうジジイだろ?
アドバイスを聞く気にもなれず、ダックスは街角でバスケをする若者たちを誘うのに必死。
全員から断られて意気消沈していたところ、
若者に1対1の勝負を挑む爺ちゃんの姿を目にする。

あんなジジイが勝てるわけがない。周囲のその予想を覆し、爺ちゃんの勝ち。
その爺ちゃんこそアンクル・ドリューだと知ったダックスは、慌てて声をかける。
乗り気でないアンクル・ドリューを何とか説き伏せたものの、
アンクル・ドリューはダックスに対して条件を次々と提示。
チームメイトをダックスが選ぶことは許されず、アンクル・ドリュー自身が選ぶという。

こうして、アンクル・ドリューはかつての仲間を引き入れるため、
ダックスを連れて各地をまわりはじめる。
連れて行かれてまたしてもダックスはビックリ。
アンクル・ドリューのかつての仲間は、いかれた牧師だったり、
盲人のふりをしているらしい人だったり、車椅子に乗っていたり。
こんなメンバーで大会に出場して大丈夫なのかと不安になるのだが……。

最初の20分ほどは失敗したと思いました。
ダックスがウザすぎて、全然笑えない。怒りすらおぼえました(笑)。

しかし、アンクル・ドリューと会ってからは楽しい。
かつての仲間を探しに行くシーンは、『30年後の同窓会』と似ています。
私は相変わらず老けメイクが苦手。
素晴らしい特殊メイクと評価されているようですが、
どう見てもメイクをしているようにしか見えへんやん。
で、ちょっぴりテンションが下がったけれど、
そのうち慣れたのか、さほど気にならなくなりました。

見た目はヨレヨレの爺さんなのに、凄いプレーの連続。
そりゃそうですね、どの演者もバリバリのスター選手なのですから。
敵も味方も本物の選手だし、牧師の妻役を演じるリサ・レスリーも元選手。
女子で初めてダンクを決めた選手だそうで、2015年には殿堂入り。
身長190cmって、“ワンダーウーマン”のガル・ガドットと競えそう。
と思ったけれど、調べてみたらガルは177cmしか(でも十分デカいけど)ないんだ。

選手のことをちっとも知らなくて、学校でバスケをやった程度でも楽しめると思います。
映画や俳優、歌手などの実名がしばしば出てくるので、
それらの名前がわかればより楽しいかもしれません。
たとえば、ダックスが自らのことを「小さいイドリス・エルバ」と称したり、
アンクル・ドリューがダックスをグラディス・ナイトに例えるところは、
字幕では「仲間がいなけりゃね」となっていますが、聞こえる台詞は「without the Pipps」だったり。
グラディス・ナイト&ザ・ピップスを知らなければ、聞こえなかっただろうと思います。
エンドロールでは特殊メイクの過程も見ることができて、素顔はこんなんやったんかい。

プロレスの選手よりもバスケの選手のほうが演技が上手いと思う。
そうじゃなくて、日本のプロレス選手が台詞棒読みってこと?
—–

『走れ!T校バスケット部』

『走れ!T校バスケット部』
監督:古澤健
出演:志尊淳,佐野勇斗,早見あかり,戸塚純貴,佐藤寛太,鈴木勝大,西銘駿,
   阿見201,竹内涼真,千葉雄大,真飛聖,YOU,椎名桔平,竹中直人他

たいがいヘロヘロでしたが、気持ちを奮い立たせて109シネマズ箕面へ。
「日曜日16時の晩ごはん後に映画もう1本」のパターンです。

原作は松崎洋のデビュー作にしてベストセラーとなった小説。
映画化されるまで全然知らなかったので、
松崎さんって若い人なのかと思っていたらそうではなく、
しかも5年近く前にご病気でお亡くなりになっていました。
シリーズ化されていた原作の結末部分は書き終えていなかったそうですが、
松崎さんから構想を聴いていた息子さんが完結させたとのこと。
読みたいけれど、10巻って。手を出しづらい。

田所陽一(志尊淳)は幼い頃からバスケが得意。
彼のいちばんの理解者でありファンであった母親(真飛聖)が亡くなった後は、
それまで仕事人間だった父親(椎名桔平)が奮闘。
良き親子関係を保ったまま、陽一は高校生に。

バスケより勉強だと実は父親が願っていることを知りながらも
バスケの強豪・白瑞高校に入学した陽一は、
1年生のときからレギュラー入り、エースとして活躍していたが、
いじめに遭っていた友だちをかばったことから、今度は自分が標的に。
陰湿ないじめを繰り返される中でのバスケはつらいものになってしまう。

その事実を知った父親はすぐに学校に訴えにいくが、
学校の対応は陽一に責任があるとでも言いたげ。
父子で自主退学を決めると、通称T校、多田野高校に転入する。

転校生は白瑞のバスケ部エースだった田所くん。
それに気づいたバスケ部マネージャーの佐藤浩子(早見あかり)は、
弱小バスケ部をなんとか勝てるチームにしようと、陽一の勧誘に必死。
しかし、もう二度とバスケはしないと決めている陽一はつれない。

バスケ部員の中で唯一上手い矢嶋俊介(佐野勇斗)は、
陽一の手など借りずとも大丈夫だと息巻いていたが、そうも言っていられない。
あるとき陽一に声をかけると、勝負を挑む。
バスケ部員をチームに分けた中に陽一を入れ、3対3で勝負。
もしも俊介が勝てば陽一は入部、陽一が勝てば好きにしろ。
そう言われて始めた試合は、思いのほか楽しく……。

白瑞の監督はまるで某大学アメフト部を思わせます。「つぶせ」って。(–;
よくもこんな嫌な感じに描けるもんだ。
いじめる側の生徒たちもホントに嫌な感じ。あぁヤダヤダ。

それも含めて王道のスポ根。
カワイイ男子とカワイイ女子が頑張る姿を見たら、ええなと思うに決まってる。
竹内涼真が浩子の兄役で、千葉雄大が多田野高校の教師役で友情出演。
竹内くんのもみあげの長さが左右ちがうのが気になったのは私だけやろか。
顧問のYOUはどことなく落ち着かない。
デカい1年生(阿見201)が素人くさいのだけは気になります。

隣席の高校生女子二人組はよく笑って泣いていました。
私はそこまでは行かなかったけれど、まぁこんなもんでしょ。

竹中直人が超オイシイ。笑いました。
—–

『スマホを落としただけなのに』

『スマホを落としただけなのに』
監督:中田秀夫
出演:北川景子,千葉雄大,バカリズム,要潤,高橋メアリージュン,
   酒井健太,筧美和子,原田泰造,成田凌,田中圭他

TOHOシネマズ伊丹にて、『ビブリア古書堂の事件手帖』とハシゴ。

原作は志駕晃の同名デビュー小説。
『このミステリーがすごい!』大賞には大賞と優秀賞のほかに
「隠し玉」という賞が設定されています。
第1回(2002年)からあった賞ではなく、第6回(2007年)に新設された賞。
落選は落選なんだけど本にしないのはもったいない、みたいな作品で、
基本的には『このミス』を創設した宝島社から出版される様子。

そんな隠し玉として第15回(2016年)に選ばれたのが本作でした。
受賞時のタイトルは『パスワード』。確かにそれじゃ売れんだろ。
当たり前のことですが、映画も本もタイトルのセンスって大事なんだなぁ。
原作を読んだときのレビューはこちら

都内の会社に勤務するOL・稲葉麻美(北川景子)。
以前勤務先が同じだったサラリーマン・富田誠(田中圭)と交際中。

ある日、富田はタクシーの中にスマホを置き忘れる。
そうとは知らずに麻美が富田の携帯に電話をかけると、聞き慣れない声が。
相手は富田のスマホを拾って交番に届けずに持ち帰ったらしい。
親切にも近所のカフェのレジに預けておいてくれるとのこと。
麻美はさっそく引き取りに行き、その連絡を受けた富田も大感謝。

ところがそれ以降、ふたりの周辺で嫌なことが起きまくる。
身に覚えのないクレジットカードの請求書が富田に届いたことから、
セキュリティ会社を経営しているという麻美の先輩に相談。
先輩本人は出張で来られない代わりに社員・浦野(成田凌)がやってくる。
浦野は瞬時に問題を解決、富田と麻美は安心する。

しかし、その後も続く不可解な出来事。
SNSで友達承認した人からしつこく誘われたり、妙な写真が送られてきたり。
そのせいでふたりの間に誤解が生じ、ついには喧嘩。
もやもやするなか、自分のアカウントが乗っ取られたことを悟った麻美は、
再び浦野に相談するのだが……。

麻美の同僚で親友役に高橋メアリージュン
学生時代の先輩でとっても嫌なモテ男に要潤
富田の会社の先輩にはバカリズム。

富田と麻美の周辺で起きる出来事と並行して、連続殺人事件の捜査が進められます。
刑事には原田泰造、その部下の新人刑事に千葉雄大で良い味。

レビューサイトでは相当手厳しい評価が下されていますが、普通におもろいやん。
映画に余韻を求めるならば、そんなものは本作に全然ないですけれど、
キャストがみんなピッタリはまっているし、何より楽しんで演技していそう。
そもそも原作からして深みや厚みはないのですから(笑)、
中田秀夫監督はエンターテインメントに徹して正解だと思います。
犯人との対決の場は原作とは異なり、映画ならでは場所。

終盤のあるシーンではしっかり涙ぐんでしまった私です。
これ以上、この映画に何を求めるっちゅうねん。十分で~す。(^o^;
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