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『ファースト・マン』

『ファースト・マン』(原題:First Man)
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング,クレア・フォイ,ジェイソン・クラーク,カイル・チャンドラー,コリー・ストール,
   クリストファー・アボット,キアラン・ハインズ,パトリック・フュジット,ルーカス・ハース他

TOHOシネマズ伊丹にて、『アクアマン』とハシゴ。

デイミアン・チャゼル監督には『セッション』(2014)で魂を射貫かれました。
『ラ・ラ・ランド』(2016)よりも断然『セッション』が好きでした。
今度は音楽もの以外に手を出しちゃうのですね。
封切り直後の評判がイマイチだったので、期待値は下げて観に行きました。
そうしたら、そんなに悪くないやん。

1969年7月に打ち上げられたアポロ11号
このときの船長で、人類で初めて月に降り立ったのがニール・アームストロング。
彼の半生を映画化した伝記ドラマです。

空軍でテストパイロットを務めるニール。
妻ジャネット、息子、娘の三人家族だったが、娘は悪性の脳腫瘍に冒されている。
娘のことが頭にあるから、パイロットとしては非常に優秀だが、時折注意散漫に。
ほどなくして娘を亡くしたニールは、悲しみを押し隠したまま出勤。
上司から飛行禁止処分を下されたちょうどそのとき、
NASAのジェミニ計画で宇宙飛行士を募集していることを知る。

宇宙開発競争でソ連に後れを取っていたアメリカは、
何が何でも先に月へ降り立とうと必死。
そのためには欠かせない技術を確立しようと考えての募集。
さっそく応募したニールはみごと採用される。

次男を授かり、一見平穏なアームストロング家だが、
亡くなった長女のことを一切口にしようとしないニールをジャネットは心配する。

課される過酷な訓練をこなし、飛行士仲間との絆も深まった頃、
親しかった仲間のうち何人かが命を落とし……。

何がびっくりしたって、ジャネット役のクレア・フォイですよね。
『蜘蛛の巣を払う女』でリスベットを演じて超カッコよかった彼女が、
本作では悲しみをこらえつつ夫を支えて息子たちに愛情をかける、普通の、強い母親役。
確かに同じ顔だけど、とても同じ女優が演じているとは思えません。
彼女を見ていると、確かに「世の中に弱い女なんておらん」かなと。

そんなに悪くなかったとはいえ、『セッション』には遠く及びません。
肝心の月面着陸のシーンでは睡魔に襲われてうとうとしちゃったし。

チャゼル監督は次の作品を考えるときには相当苦心していると思われます。
そりゃそうだ、『セッション』なんて凄い作品を撮っちゃったら、
世間の次作への期待は否応が高まるでしょう。大変だ。
—–

『アクアマン』

『アクアマン』(原題:Aquaman)
監督:ジェームズ・ワン
出演:ジェイソン・モモア,アンバー・ハード,ウィレム・デフォー,
   パトリック・ウィルソン,ドルフ・ラングレン,ニコール・キッドマン他
声の出演:ジュリー・アンドリュース,ジョン・リス=デイヴィス,ジャイモン・フンスー他

前日にめっちゃ飲み、後から聞いた話によれば、ご一緒した皆さんは二日酔い状態。
3連休最後の日を一日中ごろごろして過ごしたとのことですが、
私は這うようにして起き上がり、TOHOシネマズ伊丹で2本。

『ジャスティス・リーグ』(2017)で初登場したスーパーヒーロー“アクアマン”。
ハワイ出身、先住民の血を引くジェイソン・モモア。格好いい。
奥さんがリサ・ボネットと聞いて驚きました。
だって、思い出すのは『エンゼル・ハート』(1987)。レニー・クラヴィツの元嫁だし。
ものすごく年上なんじゃないの?と思ったら、一回り上なんですね。

本作のヒロインを演じるのがアンバー・ハード
これまたどこかで聞いたことある名前やなと思ったら、ジョニー・デップの元嫁。
スピード離婚して慰謝料だか和解金だかをガッツリ取った姉ちゃんではないですか。
イメージ悪いけど美人だわ。

ジェームズ・ワン監督といえば“ソウ”シリーズ。
最初の『ソウ』(2004)を撮ったとき、こんな大作を手がけることになるなんて、
自分も周囲の人も予想できなかっただろうなぁ。おめでとうございます。

知られざる海底の巨大帝国アトランティス王国の女王アトランナは、
政略結婚させられるのが嫌で地上へと逃亡。
負傷して打ち上げられているのを灯台守トムが見つけて介抱する。
恋に落ちたふたりの間に生まれたのがアーサー。
彼は海の生物すべてと意思疎通できる能力を持つ“アクアマン”。

しかしアーサーがまだ幼い頃、アトランティス王国の兵士たちが
アトランナを連れ戻しにやってくる。
自分が戻らねば夫と息子が殺されてしまうと、アトランナは戻ってゆく。

時が経った今も母とは会えないまま。
いつか必ず帰ってくるというアトランナの言葉を信じ、
トムは毎朝日の出の時刻に桟橋に出向いて妻を待つ。
そんな父の様子を見て心を痛めるアーサー。

ある日、アーサーの前に海底国ゼベルの王女メラが現れ、
アーサーの異父弟でアトランティス王国の王オームが地上征服を目論んでいると聞かされる。
オームの暴走を止めてほしいと頼まれ、渋々受け入れるアーサーだったが……。

2D通常版を鑑賞しました。
3Dは要らんけど、これはエキスポシティのIMAXで観るとより楽しいでしょうね。

アトランナ役のニコール・キッドマンの美しいこと。
アトランティス王国の相談役を演じるウィレム・デフォーもすごくイイ。
ゼベルの王でメラの父親役にはドルフ・ラングレン
あんな髪型されたら一瞬誰かわからんかった。
つるっとした顔のパトリック・ウィルソンがオーム役。
この人、善人役のほうが似合うイメージがありましたが、悪人役のほうがいいかも。

実在したといわれるアトランティス王国。
こんな成り立ちだったとしたら面白い。
ギャグが少々スベっている感があるのはともかくとして、(^^;
スケールの大きな楽しい作品です。
—–

『アイ(子ども)たちの学校』

『アイ(子ども)たちの学校』
監督:髙賛侑

ナナゲイにて、『ぼけますから、よろしくお願いします。』の次に。

ノンフィクション作家の髙賛侑氏が初めて撮るドキュメンタリー。

朝鮮学校に密着取材した作品なら、『60万回のトライ』(2013)を観たことがあります。
存在は知っていても、どのような授業がおこなわれているのかを知らなかったので、
いろいろと目からウロコだったのを覚えています。
『60万回のトライ』では、ラグビー部員の日常が描かれていましたが、
本作はより広く、朝鮮学校の歴史と現状が浮き彫りにされています。

私が通う中学校は、校区に同和地区があったため、促進学級なるものがありました。
小学校にはなかったから、中学進学と同時に始まった同和教育が最初は理解できず、
英・数・国の主要3教科の授業時に教室から出て行く数名の生徒について、
これはいったいどういうことなんだろうと不思議でした。
単にものすごく勉強のできない子が呼ばれるのが促進学級なのかなと。

しばらくしてわかったのは、同和地区に生まれた場合、学力が著しく低い場合がある。
その生徒の親が十分な教育を受けていないために、子どもに教えることが困難。
だから、普通の学力を身につけられるように設けられたのが促進学級。

今はどうなのか知りませんが、私が高校や大学に通っていた頃、
同和教育の盛んな校区では学校間の学力の差を小さくするために、
成績の良し悪しではなく、自宅からいちばん近い高校に行くことがほぼ定められているところもありました。
私が通っていた校区だと、おそらく10校以上選択肢があったところ、
その校区では、簡単に言うと「賢い子はこっち、そうでない子はこっち」みたいに、
選択肢が2校しかなかったりする。
これってどうなん?ほんまにええこと?とずっと思っていました。

本作を観て、その当時のことを思い出しつつ、それ以前の問題なんだなと思いました。
差別の大小を言うつもりはまったくないし、被差別部落に住む人も不当な扱いを受けてきたかもしれない。
でも少なくとも、同和地区に住んでいることで、
自分の通う学校が学校として認められないなんてことはなかったでしょう。

朝鮮学校の子どもたちは、日本人と同じように小・中・高校に通いながら、
朝鮮学校だからと授業料無償化制度の対象から除外されてしまう。

学校の前でヘイトスピーチをおこなう大人たち。
何を憎んでそんなスピーチをするのか、まったくわかりません。

子どもは子ども。みんなが笑顔になれたらいいのに。
—–

『ぼけますから、よろしくお願いします。』

『ぼけますから、よろしくお願いします。』
監督:信友直子

2月の3連休の真ん中の日、晩は塚口で宴会の予定。
早起きすればその前に映画を4本観ることも可能だったけれど、
前日も北浜でめっちゃ飲んで食べているから起きられず。
とりあえず25回目の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てから十三へ。
第七藝術劇場にて2本ハシゴ、1本目がこれでした。

監督はドキュメンタリー作家の信友直子。
1961年生まれの信友監督は、40代のときに乳癌と診断されました。
その闘病生活をフィルムに収めたのが『おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記』。
これがフジテレビで放送されて話題になり、国内外の複数の賞を受賞。
その後に撮ったのが2016年と2017年の本作のテレビ版。
そこに追加取材や再編集を入れ、このたび劇場版として公開されました。
各地のナナゲイのような(笑)劇場で昨年11月から順繰りに上映。

広島県呉市で生まれ育った信友監督。
カメラ好きの母親の影響で幼い頃から撮るのが好きだったとか。
東大進学のために上京、卒業後は森永製菓に入社。
CM制作を手がけたのち、テレビ番組制作会社へと転職。
ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターとして活躍するように。

結婚するつもりもないらしい娘を咎めるようなことはひと言もいわない両親。
乳癌の手術を受けたときは、どうしようもないほど落ち込む監督でしたが、
ユーモアあふれる言葉をかけてくれる母親の助けによって乗り越えます。

やがて、そんな両親の思い出のためにカメラを回しはじめた監督は、
母親の様子が少しずつおかしくなっていることに気づきます。
病院に連れて行くと、アルツハイマー型認知症との診断が。
1929(昭和4)年生まれの母と1920(大正9)年生まれの父。
ふたりきりにしておいてよいものか。
迷って父親に尋ねると、自分が生きている間は大丈夫だと断言。

こうして、同居はしないままではあるものの、父と母の生活を記録しつづける監督。

タイトルから、もっと明るい作品を想像していました。
これまで介護に携わったことのない私のような者の希望的観測だったのでしょう。
介護ってそんなに大変じゃないよ、気持ち次第だよとでも示してもらえることを
心のどこかで期待していたのかも。

監督のお母さんは、自分がぼけて行っていることをわかっている。
私どうしちゃったんだろう、おかしいよねぇ、迷惑かけるねという姿が悲しい。
こんなだったら死ぬほうがマシだと何度も叫ぶお母さんに
ついにはお父さんがキレ、「だったら死ね」と怒鳴り返すシーンも。

自分はぼける前に死にたいと思う。
でも、そのときはきっと急に来るから、自ら命を絶つタイミングははかれない。
このご両親にはまだまだ生きていてほしいと思うけれど、
長生きするにはお金がかかる。ぼけてひとりでは生きていけない。

いろんなことを考えさせられる作品です。
—–

21回目~25回目の『ボヘミアン・ラプソディ』

20回目までの『ボヘミアン・ラプソディ』の感想はこちら

21回目と22回目の『ボ・ラプ』は、どちらも109シネマズ大阪エキスポシティにて、
IMAXレーザーGT2D版を鑑賞しました。

21回目は『TAXi ダイヤモンド・ミッション』とハシゴ。
職場の同僚で古稀を過ぎている友人と一緒に。
彼女はこれが人生初の「映画のハシゴ」で、それにつきあえたことを嬉しく思いました。

『TAXi』の鑑賞後に彼女のご主人とロビーで待ち合わせ。
本当はこのIMAXシアターに関しては、エグゼクティブシートよりさらに後方のほうがいい。
だけどご主人は初めての『ボ・ラプ』だし、座り心地のいい席で観ていただくのがよいかと、
エグゼクティブシートを押さえていました。

観終わって、ご主人の口からは特に感想が発されることなく、
あぁ、あかんかったんやなと思っていたら、
「クイーンって、実在のバンドやってんね」と言われてひっくり返りそうになりました。
「エンドロール見てたら、フレディっていう人が作った曲あったもんね」。
えーっ、エンドロールが始まるまで、実在のバンドやと知らずに観てはったんかいと、
もう可笑しくて可笑しくて。
しかしご主人は翌日麻雀友だちと「観てきたで」という会話で盛り上がったらしく、
何はともあれよかったです(笑)。

22回目はその2日後、同劇場で『チワワちゃん』とハシゴ。これはひとりで。
エグゼクティブシートより後方中央の席で観ました。やっぱりよかった。

23回目は「映画の日」に、5本ハシゴの〆として。
ありとあらゆるバージョンを鑑賞してきましたが、
TOHOシネマズなんばのIMAX版を観ていないことに気づいたもので。
そろそろ上映回数も減ってきた頃、20時からの上映でガラガラかと思いきや、
どうしてどうして、9割方座席が埋まっていました。
IMAXはエキスポシティがいちばんですが、その次にいいのはなんばかも。
これだけ客が入っているのに、IMAX版の上映はその翌週限り。もったいない。
(→その後IMAX上映期間が延長され、なんばではまだ上映中です。)

その翌日、ダンナが早朝にタイから帰国。
洗濯やらなんやらがあるから、映画は午後から2本にしようと思っていました。
ところがダンナを迎えに行く途中に寄ったパン屋で流れていた曲が“Somebody To Love”。
これって今日も私に観に行けということですよね!? ちゃうか(笑)。
11時にダンナが散髪に行くというものですから、
ほなら私はそれまでに洗濯を済ませて、とっとと映画に行こう。
24回目、大阪ステーションシティシネマにて。
オンライン予約時点で残席わずか。後方中央寄りにポツンとひとつ空席が。
そこを押さえて昼前に劇場に到着したら、すでに満席でした。

満席のなかでの『ボ・ラプ』鑑賞は最高です。
特にステーションシティシネマで観るときはいつも雰囲気がとても良い。
この日は私の左隣に若いカップル、右隣におばちゃん二人連れ。
どちらもライヴエイドのシーンで泣いているから私も泣いてしまいました。
あれ?もしかすると私が泣いているから両隣もつられて泣きはったんかも(笑)。

25回目も同じく満席の大阪ステーションシティシネマで鑑賞。
24日目の8日後に観ました。

しょうもないことなのですが、毎回気になっているのがこんなこと。
ロックフィールド農場に着いたとき、靴どろどろやのにそのまま部屋に上がって大丈夫やったんか。
フレディ邸でのパーティでディーキーはいつ帰ったのか。
ジョン・リードが車から降ろされて腹いせに投げつけたバッグはどうなったのか。
それと、モテ男のはずのロジャーの奥さん、彫りは深そうだけど美人とは言いがたく、その化粧怖すぎる。
ロジャーの隣には可愛い女性にいてほしい、と思うのは失礼でしょうか。すんません。

フレディの家に飾られているマレーネ・ディートリヒのポスターを観て
久しぶりに彼女の映画を観たくなったり、
レイ・フォスターの事務所での会話からピンク・フロイドの『狂気』が聴きたくなったり。
『狂気』は改めて聴いてみたけれど、私にはわかりません。(^^;

しかしなんですね、金閣寺のお札「金閣舎利殿御守護」が貼られていたことに
1回観ただけでに気づく人もいれば、
私のように10回以上観てやっと気づく者も。視野の広さの問題かしらん。

エンドロールが始まると同時に席を立つ人がこんなにも少ない作品は
私はいままでに体験したことがありません。
25回観ましたが、エンドロールが完全に終了するまでに席を立った人は延べで20人いないと思います。
かくいう私は一度だけ、ハシゴの都合で“The Show Must Go On”が始まると同時に退場したことはありますが。(^^;

職場のお姉様がエキスポシティで『ボ・ラプ』を繰り返し観たおかげでポイントが貯まったとのこと。
「ポイントを使って無料鑑賞したいと思うのだが、『ボ・ラプ』のIMAX版はポイント鑑賞できないから、
ほかにお薦めの映画があれば教えてほしい」と言われました。
『七つの会議』をお薦めしたところ、さっそく観に行かれました。
お姉様曰く、「とても面白かったけれど、隣のシアターで『ボ・ラプ』を上映していると思ったら気が気でない。
ほかの映画を観てやっぱり『ボ・ラプ』の良さがわかって戻るというのは、
つきあっていた人から離れてほかの人とつきあってみて、やはり元の人に戻る、恋人みたいなもんなんかな」。
「そうですね。いずれ別れなければならないことがわかっている恋人みたいなもんですかね」と私。

お別れの日も近づいてきたようなので、せいぜい別れを惜しみます。自然消滅は嫌だ(笑)。
今度の土曜日はなんばパークスシネマへ「爆音絶叫上映」に行ってまいります♪
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