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『チア男子!!』

『チア男子!!』
監督:風間太樹
出演:横浜流星,中尾暢樹,瀬戸利樹,岩谷翔吾,菅原健,小平大智,浅香航大,

   清水くるみ,唐田えりか,山本千尋,伊藤歩他
 
毎月10日は「109シネマズの日」、鑑賞料金1,100円也。
5月の109シネマズの日は金曜日でした。
翌日が仕事休みだから、週のど真ん中とかよりも鑑賞意欲が湧きます。
ちょうどこの日は本作の封切り日で、舞台挨拶の生中継もあるという。
別に生中継は観られなくてもいいんだけれど、それが付いて同じ値段ならお得。
迷わず付いている回を予約しました。
 
贅沢な舞台挨拶です。
男子チアリーティングチームのメンバーに扮する7名全員プラス監督。
舞台に最後に出てきた男子が唯一趣がちがう。
ほかは全員イケメンで、スタイルも良いのに対し、
この男子だけデブ、しかも派手なジャケットにハーフパンツという姿。
私はてっきりこれが監督だと思い、イケメンに太刀打ちするための格好かと思いました。
そうしたら、彼は出演者のひとりだった。(^^;
監督はといえば、いちばん右端に居て、背は低いけれど立派なイケメン。
俳優としてもやっていけそうな顔立ちでした。
ひととおり話が終わると阿部真央まで登場、ギター1本で主題歌を熱唱。
お得感満載。
 
風間太樹監督の顔がわからんはず、これが長編デビュー作。
デビュー作にしてこの出演陣って、どんなツテがあるんですか。
大学在学中は根岸吉太郎監督や前田哲監督に師事していたとのこと。
それにしたって、こんなに売れっ子を揃えられるって凄い顔の利きでは。
 
原作は朝井リョウ
彼の出身校である早稲田大学に実在する男子チアリーディングチームがモデル。
読みましたと言いたいところですが、彼があまりに多作すぎてついていけず、
しばらく朝井リョウからは離れています。ゆえにこれも未読。
 
道場の長男に生まれた晴希(横浜流星)は大学1年生。
幼い頃から姉の晴子(清水くるみ)と共に柔道漬けの日々を送ってきたが、
小柄ながらも闘志をむき出しに相手を倒しまくる晴子と自分は違い、
柔道に向いているとは思えない。
試合で怪我をしたのを幸いに、練習を休み続けている。
 
そんなある日、幼なじみで同じく道場にかよっていた一馬(中尾暢樹)が、
大学に男子チアリーディングチームを創設すると言いだす。
一馬は晴希が応援に向いていると言い、勝手に部員としてカウント。
柔道はもうしたくないということもあり、新入部員勧誘をなんとなく手伝う。
 
自ら入部を希望したり、一馬が強引に誘ったりして集まったのは、
小デブで他の学生のからかいの対象になっているトン(小平大智)、
偉人の格言を引用するのが口癖の溝口(浅香航大)、
バック転の得意な弦(岩谷翔吾)とイチロー(菅原健)の4人。
いずれはあと1人増やして7人チームとすることを目標に練習を始める。
 
男子チアが大学の良い宣伝になると踏んだ学生会会長(山本千尋)は、
チームに積極的な支援を申し出る。
その一環として、女子チアチームとの合同練習が叶う。
男子チアの練習を見たコーチ(伊藤歩)は、指導者の必要性を解き、
新入生の中に優れたチア経験者がいるはずだから探すようにと言う。
 
一馬らはなんとかその翔(瀬戸利樹)を探し当て、参加を打診。
翔はチームの指導については了承したものの、
スタンツ(パフォーマンス)には加わらないと宣言する。
それでも指導してもらえるなら有難いと、一同は練習に励むのだが……。

舞台挨拶でそれぞれの顔を認識したばかりだったから、
役柄によってあまりに変わる見た目にビックリ。
特に浅香航大なんて、ぜったい同一人物だとは思えません。
見た目って、どうにでも変えられるものなんですね。
菅原健に関しては、私には的場浩司の若いバージョンにしか見えませんけど。(^^;
 
王道のスポ根
これだけイケメンが揃っていたら、好きなタイプを見つけられて楽しいでしょう。
しかし顔はちがってもなんか同じにおいを感じると思ったら、
“仮面ライダー”上がりが多いんですね。なるほど。
 
自分がしたいことは自分で決めればいい。
仲間を信頼してこそできるスポーツ。
自分でスポーツするのも応援するのも素敵なこと。

—–

『ザ・フォーリナー/復讐者』

『ザ・フォーリナー/復讐者』(原題:The Foreigner)
監督:マーティン・キャンベル
出演:ジャッキー・チェン,ピアース・ブロスナン,オーラ・ブラディ,レイ・フィアロン,

   チャーリー・マーフィ,スティーヴン・ホーガン,ロリー・フレック・バーン他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『名探偵ピカチュウ』〈吹替版〉とハシゴ。
 
ジャッキー・チェン主演のイギリス/中国/アメリカ作品。
ジャッキーは先月65歳になったところ。すごいよ、この爺さん。
監督は『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)のマーティン・キャンベル。
ピアース・ブロスナンとジャッキーの共演と聞き、
てっきり自分が“007”を監督したときのジェームズ・ボンドを本作で起用したのかと思ったら、
『カジノ・ロワイヤル』はすでにダニエル・クレイグでしたね。
 
中国の少数民族で、イギリスに移住して長いクワン。
ロンドンで中華料理店を経営し、高校生の娘ファンとふたりで穏やかにくらしている。
 
プロムのためのドレスを買いに行きたいというファンを車に乗せ、
店まで送り届けたあと、買い物が終わるのを車内で待つクワン。
ところが、何者かが店の前に停めたバイクが爆発、ファンを含む10名以上の死者が出る。
 
この無差別テロの実行犯は、北アイルランド過激派組織らしい。
復讐を誓うクワンは、昔その組織に属していた現副首相リーアムに電話をかけ、
犯人の名前を教えるように迫るが、リーアムは今は自分は無関係、何も知らないと答える。
納得が行かず、リーアムのもとへと押しかけたクワンに、やはり同じ態度。
それでも引き下がらないクワンは、「気が変わるだろう」と言い残してその場を去る。
 
その後、リーアムのオフィスのトイレで爆発が起きる。
実はクワンはかつてアメリカの特殊部隊に所属していた凄腕の工作員
60代のジジイに何もできるはずなどないと高を括っていたリーアムは、
次々とクワンが仕掛ける爆弾に対処できずに困り果てるのだが……。

過激派のメンバーが副首相ということ自体、私の理解の範囲を超えている。

ジャッキーのすることですから、爆弾は仕掛けても人は殺しません。
あくまで「これぐらいお茶の子さいさい」と言いたげな攻撃にとどめる。
それでも、なかなか犯人の名前を得られないものだから、だんだんとやることが派手に。
 
そりゃもう、最後はスッキリします。
どこまで行ってもジャッキーは正しい、強い、負けない。
そういえば今回のジャッキーはほとんど台詞がなかったような。
寡黙にひとりで戦う人。
でもラストにキスシーンがあってたまげました。
ピアースみたいに脱ぎませんけどね。(^^;

—–

『名探偵ピカチュウ』〈字幕版〉と〈吹替版〉両方。

『名探偵ピカチュウ』(原題:Pokemon Detective Pikachu)
監督:ロブ・レターマン
出演:ジャスティス・スミス,キャスリン・ニュートン,渡辺謙,ビル・ナイ,

   スーキー・ウォーターハウス,リタ・オラ,オマール・チャパーロ他
声の出演:ライアン・レイノルズ
 
字幕版は前述の『12か月の未来図』を観た後にTOHOシネマズ梅田のシアター4にて。
吹替版はその翌日、109シネマズ箕面にて。
両方観たくなるほど面白かったわけではなく、選択肢がほかになかったからです。
結果的には両方観たおかげで“ポケモン”への理解を深めることができたかも!?
 
保険会社に勤める青年ティムは、離れて暮らす父親ハリーが死亡したとの報せを受ける。
父親の部屋を片付けるためにライムシティを訪れる。
 
ライムシティは人間とポケットモンスターが共存する町。
誰もが自分のポケモンと共に行動している。
ティムも幼い頃は大のポケモン好きで、ポケモントレーナーになることを夢見ていた。
しかし訳あってその夢を封じ込み、以来ポケモンとは無縁の生活を送っている。
 
有能な探偵だったハリーは、彼のポケモンであるピカチュウと共に事故に遭ったらしい。
ティムが父子の関係を思い返していると、部屋の中でガサゴソと物音が。
そこにいたのはハリーのピカチュウで、事故の前後の記憶を失ってはいるが、
死んだことになっていた自分が生きているならば、ハリーも生きているはずだと言い出す。
 
部屋をとっとと片付けてライムシティから出るつもりが、
ピカチュウと一緒にハリーを探すことになったティム。
手がかりを得るため、TV局の新米記者ルーシーに協力を求めるのだが……。
 
字幕版を観たときは、よくわからないこと多数。
よくわかっていなかったことに気づいたのは、吹替版を観はじめてから(笑)。
一昨年劇場版を観たものの、1人に1匹みたいな仕組みを忘れていて。
 
ベロリンガとやらにベローンと舐められるの、気持ち悪い。(^^;
可愛いとは思えないポケモンも多くて、ピカチュウはやっぱりカワイイなぁ。
 
実は字幕版は一部寝てしまいまして(またかい!)、
観のがしたところを吹替版でしっかり補えました。
コダックがストレス溜めたせいで、そんなにエライことになってたんすか。
 
父親の愛情を受け入れられなかった息子が、
こうして共に戦って、お互いの気持ちを理解する。
鉄板の親子ムービーだから、家族で吹替版を観るのがいいかもです。
ただし、台詞やしぐさに笑いが起きていたのは字幕版のほう。
私もやっぱり、洋画は吹替より字幕で
 
ちなみに、吹替版はピカチュウを西島秀俊、ティムを竹内涼真が担当。
涼真くんは声のみではなく、ティムではない役でその姿も見せています。
 
あ、そうそう。字幕版を観たときは気づかなかったのに吹替版で気づいたこと。
主演のジャスティス・スミス、腕毛スゴイ。こりゃきっとギャランドゥやな(笑)。

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『12か月の未来図』

『12か月の未来図』(原題:Les Grands Esprits)
監督:オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル
出演:ドゥニ・ポダリデス,アブドゥライ・ディヤロ,レア・ドリュッケール,ジーネ・トリキ他

GW終盤、この日も晩は飲み会で、その前に映画を2本と西宮市大谷記念美術館。
まずは映画の1本目、テアトル梅田にて本作を。
 
原題はフランス語でLes Grands Esprits”、
英語タイトルはもっとシンプルに“The Teacher”です。
実際にこういう施策がパリであり、教師や生徒への取材をもとにつくられた作品とのこと。
 
その指導ぶりは非常に厳しく、点数の悪い生徒には容赦ない。
 
フランソワの父親は有名な作家。
その出版記念行事の席に顔を出したフランソワは、居合わせた美人女性客に、
パリの名門学校と郊外の学校では生徒の学力に差がありすぎること、
その差を解消するためにはベテラン教師を郊外に派遣すべきだと話す。
女性は政府の教育機関に勤めているらしく、もっと話を聞きたいとフランソワに言う。
 
後日、ランチを一緒にどうかという誘いにフランソワはうきうき。
相手の勤務先にいそいそと駆けつけるが、なんとランチには彼女の上司も同席。
先日のフランソワの提案が画期的なので実現したい、
ついてはまずは1年間、フランソワ自身に郊外の中学校へ行ってほしいと。
 
まさかそんな話になるとは想定していなかったフランソワは固辞。
しかし気まずい空気が流れたことからなんとなく承諾してしまう。
赴任先の中学校はこれまでの高校とはあまりに環境が異なり、問題児ばかりで……。

ドゥニ・ポダリデス演じるフランソワは、最初はいけすかない奴です。
見た目も冴えないくせして、何その自信と言いたくなる。
美人相手にちょっと偉そうに自説をぶってみたのが見え見えで、
そのせいで問題中学校へ派遣されることになり、まったくイイ気味でした。
 
ベンツに乗って赴任地に向かうと、周りの様子がどんどん荒んで行く。
所得もどんどん下がって行くのが景色を見るだけでわかります。
教室の扉を開くとさまざまな人種の子どもたち。
挨拶なんてほとんど誰もしないし、授業を聴く気はこれっぽっちもなし。
 
「教師の話は聴くのが当たり前」、そう思っている先生って案外多いような気がします。
子どもたちが話を聴こうとしないのは、あなたの話がつまらないから。
聴かせる力がないのをすべて、聴かない子どものせいにする。
 
フランソワもまさにそんな人でした。
独身の彼は、姉や姪っこたちから「勉強が苦手な子もいるのよ。
おもしろい授業をしてみれば」と言われても最初は無視。
でも、どうにもこうにもならないとわかって、徐々に彼自身が変わってゆく。
 
いけすかない奴だと思っていたけれど、融通が利かないだけで悪い奴ではない。
ほかの教師たちは問題児をすぐに退学にすればいいと思っていても、
フランソワは子どもたちが1冊の本を読み切ることを目標に掲げ、
リタイアする子がひとりも出ないように方法を考えます。
彼が選んだのは『レ・ミゼラブル』。きっと読みたくなる。
 
最後はちょっと泣けますよ。

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『主戦場』

『主戦場』(原題:SHUSENJO: The Main Battleground of The Comfort Women Issue)
監督:ミキ・デザキ
 
なんですか、この混みっぷりは。
『誰がために憲法はある』を観て外に出たら、あふれんばかりの客。
すでに満席で、新たに入ってきたお客さんには立ち見、
あるいは1階下のシアターセブンでの追加上映の案内がされていました。
先にチケットを買っておいてよかった。
 
監督は日系アメリカ人のドキュメンタリー作家ミキ・デザキ。
これが長編デビュー作だそうです。
 
「従軍慰安婦をめぐる論争に真正面から切り込んだドキュメンタリー」との触れ込み。
知っておくべき話かと思って覚悟を決めて観に行ったものの、
日本人としてはなんともつらい。
 
どう書けばいいのかまったくわかりません。
どれが真実なのか、事実なのかもわからない。
 
日本、韓国、アメリカで巻き起こっている論争。
その中心人物たちに取材し、それぞれの主張を聞いているといえばそうなんですけれど、
結局「日本が悪い」というところへ持って行きたいのかなと思ったりします。
なんというのか、取材される日本人のほうが明らかに阿呆に見えるようにつくられている。
「フェミニストにはブスが多い」「国家というものは謝っちゃいけないんです」、
「自分以外の学者の本は読まないようにしている」、
こんなことを平然と言ってのける人ばっかり選んだのではと、ちょっと疑ってしまうんだなぁ。
 
これに限らず「対立」を描いた作品を観るときに思うこと。
本当に相手の言うことをちゃんと聞いているんだろうか。
聞いたうえで反論しているんだろうか。
本作でも、自分の書いたもの以外読まないと笑って話す学者は論外として、
対立する立場の人の書いたものを読んでいないと言い切る人がいます。
「読もうと思ったけどとても読めたものではない」と言って。
 
こんなところに東野圭吾を持ち出してもアカンかと思いますが、
相手を理解しようという気持ちは両者にあるのでしょうか。
敬意なんて払えるわけないということなのでしょうけれど、
相手の言い分もよく知ったうえで言いたいこと言おうよと思うのは
何もわかっちゃいない私のような者の甘さなんだろうなぁ。
 
とりあえず、誰が何を主張しているのか今までわからなかった慰安婦問題。
どの立場のどういう人たちがどう言っているのかはわかりました。
安倍さんが危険だということには完全に同意します。

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