『私は、マリア・カラス』(原題:Maria by Callas)
監督:トム・ヴォルフ
フランスのドキュメンタリー作品。TOHOシネマズなんば別館にて。
マリア・カラス。
世紀の歌姫と謳われる、ギリシャ系アメリカ人のソプラノ歌手。
1923年にニューヨークに生まれ、53歳で亡くなった彼女について、
これが長編デビューとなるトム・ヴォルフ監督が
世界中から集めた未公開資料や映像をまとめた作品です。
客は高年齢層ばかり。そりゃそうです、知らないもの。
私も名前を知っているぐらいで、顔も本作で初めて知ったぐらいです。美人だなぁ。
海運王アリストテレス・オナシスとダブル不倫していたのも知らなんだ。
カラスとオナシスは9年もつきあっていたそうで、
そりゃオナシスが妻と離婚したら、自分と結婚してくれると思いますよね(笑)。
なのにオナシスはジョン・F・ケネディの未亡人ジャクリーン・ケネディと再婚。
そのときのカラスのうちひしがれた様子も綴られています。
こういったゴシップにまつわる映像も多いですが、カラスの歌も堪能できます。
特に嬉しかったのは、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディがかける、
プッチーニのオペラ曲『蝶々夫人』のアリア“ある晴れた日に”がしっかり聴けること。
この美貌と素晴らしい歌声。
歌を離れたときもあったけれど、また舞台に立つ日を待ち望んでいたというカラス。
45歳で亡くなったフレディ・マーキュリーもそうだけど、
どうしてみんなこんなに早く亡くなってしまったのか。惜しい。
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