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『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(原題:Le Grand Bain)
監督:ジル・ルルーシュ
出演:マチュー・アマルリック,ギヨーム・カネ,ブノワ・ポールヴールド,ジャン=ユーグ・アングラード,
   ヴィルジニー・エフィラ,レイラ・ベクティ,マリナ・フォイス,フィリップ・カトリーヌ他
 
フリーパスを使うラストチャンスの日だったというのに、
前述の『ハッピー・デス・デイ 2U』は席数上限にひっかかって自腹で観ることになり、
ほかの選択肢だった作品も、席数上限にひっかかる前に普通に満席に。
今回のフリーパスは27本、前日に観た『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で打ち止め。
気になっていた本作を大阪ステーションシティシネマへ観に行きました。
 
モデルになっているのはスウェーデンに実在する男子シンクロナイズドスイミングチームだそうで、
それをちゃっかりフランスでいただいちゃいました、てな作品。
 
監督は名役者でもあるジル・ルルーシュ。今回は監督に徹す。
フランス版『ウォーターボーイズ』(2001)と言えますが、
このチームのメンバーはくたびれたオッサンばかり。
腹もでっぷりと出て、見ていて嬉しくなるハダカは無し(笑)。
でもものすごく応援したくなる。
 
鬱病と診断されて2年経つベルトラン。
会社を退職して引きこもり、ようやく就職活動を始めたものの、簡単には決まらず。
妻は責めたりしないが、子どもたちは辛辣。
今日の予定をベルトランに問う妻に、「パパは毎日ゲーム」と子どもたち。
 
ある日、地元の公営プールに足を運んだ彼は、
男子シンクロナイズドスイミングのメンバー募集のチラシを目にする。
迷った末、思いきって参加。
 
ほかのメンバーに会ってみれば、揃いもそろって負け犬臭がプンプン。
吃音症の息子と精神状態の安定しない実母に苛立つロラン、
ロックミュージシャンになる夢をいまだ捨てきれないシモン、
会社は倒産寸前なのにその事実から目を背けているマルキュスなどなど。
 
また、チームを指導する女性コーチ、デルフィーヌは、
かつては国際大会に出場するシンクロ選手だったが、
コンビを組んでいた親友が怪我をして引退を余儀なくされ、
自らもシンクロを辞めてアルコール依存症に。
 
チームがプールで練習できる時間は、
女子シンクロや水球等ほかの競技チームが使用しない時間帯に限られている。
なのにデルフィーヌはプールサイドで本を朗読するだけ、
オッサンたちも楽しそうではあるが決して上達はしていない。
その状況にロランが爆発したところで、事態は変わらない。
 
それでもシンクロに楽しさを見いだし、練習に励むベルトランだったが……。
 
めっちゃ楽しかった。何がいいって、まず選曲が嬉しい。
オープニングはティアーズ・フォー・フィアーズの“Rule The World”。
途中テンションを上げてくれるのは、オリビア・ニュートン=ジョンの“Physical”。
フィリップ・ベイリー&フィル・コリンズの“Easy Lover”で泣きました。
ま、泣いていたのは私ぐらいか(笑)。
 
どうでもいいことですが、マチュー・アマルリックを見ると、
私は三上博史を思い出す。似てませんかね?
それとシモン役は『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』(1986)のジャン=ユーグ・アングラード。
すげぇオッサンになってる。確かに「昔はモテただろう」感はあるけれど。

ロラン役のギヨーム・カネぐらいです、まだ若々しいのは。

 
序盤もじゅうぶんに面白いのですが、俄然面白くなるのは、
デルフィーヌの元相棒で車椅子に乗るアマンダが登場してから。
 
怪我をしてシンクロができなくなり、落ち込んでいるのはアマンダのはず。
しかしデルフィーヌはそんなアマンダを思いやることもなく逆に責めた挙句、酒に走る。
おかげでアマンダとはすっかり疎遠になっていました。
そんなデルフィーヌが恋愛でも失敗してプールに来なくなり、
見かねたアマンダが代わってオッサンどものコーチを始めるわけですが、
そりゃもう強烈、抱腹絶倒。
オッサンたちが「あの女、殺したい」と言うほど(笑)。
 
女々しいという言葉は今の時代はあまり使ってはいけないのかもしれません。
でもここに出てくるオッサンたちは女々しい。
彼らを叱咤する上記のアマンダも格好よいし、
引けを取らない格好よさだったのはベルトランの妻クレール。
夫の鬱病に関して理解のない姉夫婦に彼女がズバッと言うところは胸のすく思い。
 
冴えないオッサンたちの問題を映しながら、
家族たちとの絆や再生も感じられて、しみじみ良かったなぁ。
 
元気のない人、観てみて!

—–

『ハッピー・デス・デイ 2U』

『ハッピー・デス・デイ 2U』(原題:Happy Death Day 2U)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ジェシカ・ロース,イズラエル・ブルサード,スラージ・シャルマ,フィー・ヴー,
   ルビー・モディーン,サラ・ヤーキン,レイチェル・マシューズ他
 
これもフリーパスで観るはずだったのに。
封切り日以降ずっと、席数上限にひっかかってアウト。
ほかにも席数上限にひっかかった作品はありましたが、
そっちはどうでもええかと思っていたやつだったので、
タダで観られなくても全然悔しくない。
そしてこっちはお金を払ってでも観たい。
だって前作の『ハッピー・デス・デイ』があまりに面白かったから。
 
というわけで、フリーパス所持期間中だったのにタダで観るのをあきらめ、
有料鑑賞しましたよ、TOHOシネマズ梅田にて。
続編もめっちゃ面白かったうえに、泣いてしまった。
 
前作で、毎日が誕生日、そして毎日死亡というタイムループを終わらせた主人公ツリー。
ところが今度はツリーの恋人カーターのルームメイト、ライアンが死のタイムループに陥る。
 
といっても、タイムループの経験者はツリーだけ。
したがってライアンの状況を理解できるのも気持ちがわかるのもツリーだけ。
 
ライアンの話を聴いたツリーが、彼の死のループを回避しようとするうち、
またしてもツリーの誕生日のループに戻ってしまう。
タイムループの原因がライアンの研究にあると気づいたツリーは、
ライアンと一緒に研究を進めるサマールとドレに協力を求め、
タイムループを閉じようとするのだが……。

あはっ、めっちゃ面白かったと言うているわりには、
量子力学の何たるかがまったくわかっていないということが
こうして書いているとよくわかる。
タイムループを閉じるって、何が起きていて、何が問題で、
どうすれば事態を解決できるのかが理解できていないのですよね、私。(^^;
 
私と同じく理系アタマじゃない人、理解できなくても大丈夫です。
そんなところはどうでもいいと思えるほど、楽しいですから。
 
泣かされたのは、ツリーの葛藤。
ある次元には、カーターと恋人になっている自分がいる。
別の次元では、亡くなったはずの母親が生きている。
カーターとは恋仲になれなくても、大好きだった母親がいる次元がいい。
そう思うツリー。でも、いくら母親がいる次元であっても、
自分の記憶と母親が持っている記憶がちがうことに気づく。
これでいいのかと自問するツリー。
そして、悩みに悩み抜いた末に母親にお別れを言いに行くツリーの姿に涙。
 
ほんとに、観てよかった。
ホラーは苦手だという先入観のある人にお薦めしたい、笑って泣けるホラーです。

—–

『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の27本目@なんば)(完)

『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
監督:増井壮一
声の出演:石川界人,瀬戸麻沙美,水瀬いのり,東山奈央,
     種崎敦美,内田真礼,久保ユリカ他

なんすか、「ブタ野郎」って。
フリーパス所持期間中に機会があれば観ようと思っていたアニメですが、
なんとなくオタクな感じが漂っていて、どうしてもという気にはなれず。
ただ、この日のTOHOシネマズなんばで時間が合いそうなのはこれだけ。
しかしもうじき満席になりそうな勢いで、
席数上限にひっかかるかかもと思いながらダメモトで言ってみたら、
前述の『さらば愛しきアウトロー』同様、「行けますよ〜」。
ほなら観てみましょかということで。
 
私が席を押さえたときにはまだ残席が半分くらいあったはずですが、
上映開始時には満席。客の9割5分は男性。
そんな中に眠たくなったら寝る気満々の私が居てすみません。(^^;
 
原作は漫画だとばかり思っていたら小説だそうで。
鴨志田一の人気青春ファンタジー小説“青春ブタ野郎”シリーズとのこと。
小説なのになぜ私は知らないんだろうと思ったら、
あまり手を出さないジャンルなんですねぇ、KADOKAWA電撃文庫。
 
原作未読だし、予習する気もない。
やる気なし状態で鑑賞に臨んだら、最初はワケわからず。
最終的には泣きそうになってしまったのですから、
やっぱり映画って観てみなアカンわぁ。
 
神奈川県藤沢市。
高校2年生の梓川咲太は、同じ高校の先輩で人気女優の桜島麻衣と交際中で幸せの絶頂。
そんな咲太の前に初恋の女性・牧ノ原翔子が現れて、しばらく泊めてほしいと言う。
居合わせた麻衣は激怒、翔子が泊まるならば自分も泊まると言いだす。
こうして始まる奇妙な同棲生活。
 
目の前に翔子がいるのに、病院に行くとなぜかそこには中学生の翔子が。
大人の翔子に事情を尋ねると、彼女の「思春期症候群」のせいで
中学生の翔子と大人の翔子が同じ世界に存在しているらしく……。

いや、もう、意味不明でしょ。
何なんこれ。年齢の違う同一人物が出てきた時点でわからん。
思春期症候群とか意味わからんし、と思っていたのですけれど。
 
いかにもオタクっぽい部分も多いから、そんなにはのめり込めません。
だけど、思っていたよりもずっとよかった。
 
自分の好きな人、大切な人、みんなが元気でいられる世界ならば最高。
でも、誰かを守れば誰かが消える。全員は守れない。
そうなったときにどうするのか。
 
世界を救うよりも好きな人を救いたい。
これって“スパイダーマン”と同じこと。
恋する相手を救うことから始めればいいんじゃないの。
 
観客の9割5分が男性って、入場時にドン引きはしましたけど、
これにハマる気持ちもわからなくはない。

—–

『さらば愛しきアウトロー』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の26本目@なんば)

『さらば愛しきアウトロー』(原題:The Old Man & the Gun)
監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ロバート・レッドフォード,ケイシー・アフレック,ダニー・グローヴァー,
   チカ・サンプター,トム・ウェイツ,シシー・スペイセク他
 
今回のフリーパスで席数上限にひっかかったのは前日が初めて。
翌日雪辱戦と思ったけれど、この日は14日のTOHOシネマズデー。
雪辱戦も何も、出陣前にネットで確認したら、狙っていた作品はすでに完売。
だったら梅田へ行っても仕方ないなぁ、
梅田で朝イチの『トイ・ストーリー4』の字幕版の雪辱戦だけにするか、
でもまた果たせずに悔しいことになるのかなぁ、などとぶつぶつぶつぶつ。
 
とりあえず車を走らせ、梅田かなんばか迷うこと10分。
なんばまで行ったところで同じくTOHOシネマズデーなわけだから、
どうせ撃沈やんなぁとまだぶつぶつつぶやきながら、
それでも選択肢は多いなんばに行くことに決めました。
 
朝8時半にもなっていないというのに、劇場は結構混雑している。
有人窓口で「無理だと思うんですけれど」と
まず『トイ・ストーリー4』の字幕版を挙げてみる。
「行けますよ」と意外な返事にヤッホー。
続いてもう残席が少なくなっていた本作も挙げてみると、「これも大丈夫です」。
 
ロバート・レッドフォードが本作を最後に俳優業から引退すると宣言しています。
レッドフォードもその可能性がないとも言いきれませんが、どうでしょう。
 
実話に基づく。
 
1980年代初頭。一見ダンディな老齢の男だが、現役の銀行強盗
銀行に入ると行員にちらりと拳銃を見せるのみ、
手荒いことは何もせずに金を奪って逃げるのが彼のやり方。
被害に遭った銀行員は警察の取り調べに皆こう言う、
「紳士的だった」「礼儀正しかった」「幸せそうだった」と。
 
ある日の犯行後、逃走中に出会ったのが未亡人ジュリー。
その男は仕事を問われて銀行強盗だとジュリーに話すが、
身なりのいい老紳士が本当にそうだとは信じられるはずもない。
一笑に付したジュリーは彼に好感を持ち、連絡先を教えるのだが……。
 
カネに執着していたわけではない。ただ脱走と銀行強盗を楽しんでいただけ。
共感できる部分はまったくありません。
身体的には誰も傷つけていないとはいえ、
銃を見せられて金を詰めさせられたり車を奪われたりした人たちは
それはそれは怖い思いをしたはずですから。
 
クリント・イーストウッドの『運び屋』(2018)を観たときに通ずる思いがあります。
男のロマンがわからんかと言われたとしても、別にこんなロマン、わかりとうもない(笑)。
本作には何のメッセージ性もないし、映像を見て何かが琴線に触れることもない。
ただたただ「ロバート・レッドフォードを懐かしむ作品」だと思います。
 
彼はとても良い役者なのに、美形すぎて損したフシがある。
二枚目ゆえに脇役の二枚目とはいえない役者たちに存在感を持って行かれたこと多々。
そういう悲哀を感じながら、感謝もしながら、これを観るのが良いのでは。
 
ジュリー役のシシー・スペイセクも長く『キャリー』(1976)のイメージに囚われた人。
40年経ってもうじき70歳という今になってようやく、
そのイメージから完全に脱却できたかなと思います。
そう考えると、この配役により悲哀と感謝と慰労の念をおぼえます。
 
引退宣言、いつでも撤回していいですからね。
「気が変わった」と言うのをお待ちしています。

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『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の24本目@梅田)

『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』
監督:湯山邦彦,榊原幹典
声の出演:松本梨香,大谷育江,林原めぐみ,三木眞一郎,犬山イヌコ,
     市村正親,小林幸子,山寺宏一他
 
『トイ・ストーリー4』の吹替版の後に観ました。
きっと観てもよくわからないし、フリーパスで観逃しても全然惜しくないと思っていました。
しかしこういうのは席数上限にひっかからないんですよねぇ。
ほかに観たかった作品には撥ねられ、これは問題なく入場できてしまった。
すんごい混みっぷりですけど、席数上限とは関係ないのです。
 
観てもわからないと言いつつ、このところわりと“ポケモン”関係を観ています。
『名探偵ピカチュウ』だって字幕版と吹替版の両方を観たし、前回の劇場版も観ました。
そのおかげでかなりついていけてる気がする!
 
いまだかつて誰も見たことがない幻のポケモン“ミュウ”。
「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」を持つ冒険者の前にしか現れないと言われている。
その化石を発見したある科学者たちが、最強のポケモンをつくろうと研究を開始し、
ポケモン“ミュウツー”を生み出す。
しかし、人の手に負えないほどの力を持って生まれたミュウツーは、
科学者らを消して研究所を乗っ取っとる。
 
最強兵器をつくるための実験台にされつづけたミュウツーは、
生みの親である人間への憎悪を募らせて逆襲に出るのだが……。
 
この研究所へ向かったサトシたちがミュウツーと戦い、
サトシの清らかな心によってミュウツーの心も変わる、という筋書きだと誰もが読める。
そのとおりにしかなりませんから、安心して観ていられます。
 
と、なんちゅうことないように書いていますが、一瞬ホロリ。
まさかポケモンを観て泣くとはねぇ(笑)。
 
ミュウツーはすんげぇ強いんですが、
ミュウに「技なんか使わなくても本物なら勝てる」なんて挑発されて、それに乗っちゃう。
技を使わないことに躍起になり、自分がつくったポケモンたちのコピーにも
途中から技を使わないようにさせるんです。
リザードとかゼニガメとかピカチュウも、本物とコピーが殴り合い蹴り合い。
この様子がなかなか可笑しい。
みんなヘロヘロで、素手のどつきあいって疲れるもんなんだなぁと妙に感心。
どっちが本物でどっちがコピーか私にはわかりません。
ちょっと邪悪な目をしているほうがコピーか!?程度。
 
で、泣いたのは、ミュウとミュウツーの仲裁に入って死んだかと思われたサトシを見て、
ピカチュウが泣く。それを見て周りのポケモン本物もコピーもみんな泣き始める。
それを見て私もらい泣き(笑)。
 
うわっ、これって劇場版第1作のフル3DCGでリメイク作品やったんや!
今まで知りませんでした。こりゃまた失礼。(^^;
よかったです。

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