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『男はつらいよ』

『男はつらいよ』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,光本幸子,笠智衆,志村喬,森川信,前田吟他
 
まさか寅さんを劇場で観る日が来るとは。
あちこちの劇場で洋画旧作がかかりまくっているところ、
TOHOシネマズ伊丹ではなぜか寅さん。
 
まずは1969年の第1作を観ることに。
寅さんって、最初から劇場映画だと思っていたのですけれど、
もともとは連続TVドラマだったんですね。
TVドラマ晩の最終回で寅さんが死亡して抗議殺到。
脚本家だった山田洋次が劇場版を撮ることになったそうな。へ~っ。
 
ハブに噛まれて死んだはずの寅さん帰ってきたってか。(^^;
以降結局50作って、凄いシリーズだなぁ。
本作は4Kデジタル修復版。
 
寅さんこと車寅次郎(渥美清)は、中学生のときに家出。
20年ぶりにふらりと葛飾柴又へ帰ってくる。
幼かった妹のさくら(倍賞千恵子)は見違えるほどの美人に。
さくらを育て上げてくれた叔父(森川信)と叔母(三崎千恵子)も
寅次郎の帰郷に大喜び、温かく迎え入れる。
 
しかし、さくらの見合いに付き添った寅次郎は、
食事のマナーはなっていないわ、下品な話はするわで、席をぶち壊す。
当然、先方から断られて破談に。
皆から非難され、すねた寅次郎はまたプイと出て行く。
 
奈良を訪れた寅次郎は、御前様(笠智衆)親子とばったり出くわす。
御前様の娘で幼なじみの冬子(光本幸子)もこれまた美しく成長。
寅次郎はすっかり冬子に惚れてしまうのだが……。
 
というやつで、映像がとても綺麗。
って、元のがどんなだったか知らないけれど。
 
国民的人気シリーズってまぁこんなもんかと思いながら観ていました。
オードリー・ヘプバーンも可憐だったけど、
倍賞千恵子のこの可愛さは何かしらとニコニコしながら。
 
さくらを思いっきりひっぱたく寅次郎に、
今なら問題だわ、こんなシーンなどとも思いながら、
ふーん、あ、そう、てな感じで、わりと冷ややかに観ていたのに、
さくらと博(前田吟)の結婚式のシーンで泣いた泣いた(笑)。
 
魂が浄化されると言っちゃ言いすぎでしょうが、
なんかこういうの、落ち着くなぁ。
 
あと何作か伊丹では上映されるようです。
終業後には行けそうにない時間帯の上映なので、
制覇するのはむずかしそうですが、
時間さえ合えばほかのも観てみたい。
 
ええやん、寅さん。

—–

『ニュー・シネマ・パラダイス』

『ニュー・シネマ・パラダイス』(原題:Nuovo Cinema Paradiso)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ,ジャック・ペラン,サルヴァトーレ・カシオ,マルコ・レオナルディ,
   アニェーゼ・ナーノ,アントネラ・アッティーリ,レオポルド・トリエステ他
 
土曜日に旧作を3本ハシゴ、日曜日はこれ1本に留めました。
109シネマズ箕面にて。
 
1988年のイタリア作品。
こうして旧作を観るとき、過去に劇場で観たかどうかを意外と覚えていないことに気づきます。
これはもしかすると公開当時ではなく、
リバイバル上映を千里中央の今はなき劇場で観たんじゃないかな。
 
ローマに暮らす映画監督サルヴァトーレは、
30年帰っていない故郷シチリア島の母親から、ある人が亡くなったとの報せを受ける。
故郷で暮らした少年時代、青年時代に想いを馳せるサルヴァトーレ。
 
多くの人が好きな作品として挙げる本作のこと。
余計な説明は要らないかと思います。
しかし改めて観ると、こんなシーンあったかいなと思うところいろいろ。
 
サルヴァトーレの愛称はトト。少年時代のトトは本当にずる賢い(笑)。
映画が大好きで、映画館に隙あらば潜り込む。
この映画館というのが村の唯一の娯楽施設で、なんと教会と兼用。
村人たちへの上映に先駆けて神父が検閲し、
ラブシーンはすべてカットするように映写技師に命じます。
 
映写技師のアルフレードこそが、「亡くなったある人」。
映写室にやってきてはちょろちょろと動き回るトトのことが
鬱陶しくてたまらないけれど、可愛くもある。
母親から買い物を頼まれたトトがついついそれを映画につぎ込んでしまったときも、
助け舟を出してトトを窮地から救ってやります。
 
逆に、まともに教育を受ける機会のなかったアルフレードが
小学校卒業の認定試験を受けるときは、
映写室に入れてもらうことを条件に、トトが解答を教える。
この辺りのトトも非常にずるいんですけれど(笑)。
 
以前にも書いたことがあるかもしれませんが、
本作について話すときに必ず思い出すのが、
これほど世界中の人から愛されてやまない作品を好きじゃないって!?と思ったのですが、
今回観て、その気持ちがちょっぴりわかった気がしました。
アマノジャクだねぇ。(^^;
 
ちょっぴり気持ちはわかったけれど、やっぱり泣きましたよ。
とにもかくにもエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。
大人になったサルヴァトーレと一緒にアルフレードの形見を観ながら、
涙が頬を伝うのでした。愛に溢れています。

—–

『タワーリング・インフェルノ』

『タワーリング・インフェルノ』(原題:The Towering Inferno)
監督:ジョン・ギラーミン,アーウィン・アレン
出演:スティーヴ・マックィーン,ポール・ニューマン,ウィリアム・ホールデン,
   フェイ・ダナウェイ,フレッド・アステア,ジェニファー・ジョーンズ他
 
大阪ステーションシティシネマで2本観てからTOHOシネマズ梅田へ移動。
こちらはもともとは“午前十時の映画祭10+”の参加劇場ではないので、
旧作を上映していても“午前十時の映画祭”とは言いません。
でも、上映作品は似たような感じで、旧作の名作だらけ。
 
ちなみに、ステーションシティシネマは座席を3つ空け、
空けた席にはテープを貼って座れないようにしています。
TOHOシネマズは1つ空けるだけでテープも何もなし。
座ろうと思えば座れるから、3人で来た人がくっついて座っているのも見かけました。
そういう人たちに限ってマスクも着けずにくっちゃべっていたりして、これはやめて。
思わずそこから遠く離れた席に移動しました。どっちみちがらがらやけど。
コロナ対策ではステーションシティシネマが段違いで上だと言わざるをえません。
 
1974年のアメリカ作品。
日本でも公開年の1975年に大ヒットしたそうで、
当時の洋画の興行収入記録を更新したとのこと。
これ、165分もあるせいか、私はテレビでもDVDでも観ていません。
アカンでしょ!?(^^;
 
サンフランシスコにお目見えした138階建て、地上135階の超高層ビル“グラス・タワー”。
落成式の日、最上階で華やかなパーティーが開かれる。
客たちがくつろぐなか、設計士ダグ・ロバーツは奔走。
というのも、ダグが指定した仕様とは異なる部品が使われていたと判明したから。
何も起こらなければいいのにという希望は叶わず、81階の倉庫から出火する。
 
ぼやでは済まず、次第に燃え広がり、消防隊が到着。
消防隊長マイケル・オハラハンの指揮のもと、
ビルに取り残された人々の救助と消火活動がおこなわれる。
 
ウィキペディアを読んでから鑑賞したから、見どころいっぱい(笑)。
スティーヴ・マックィーンがポール・ニューマンと同等の台詞の量を要求したとか。
そんな要求をするような奴だから、オープニングクレジットの位置も気にするはず。
ポール・ニューマンより先に名前を出さないとスネたことでしょう。
名前を並べて書くとき、通常は左側に書かれている俳優が格上と見なされ、
スティーヴ・マックィーンの名前が確かに左側に書かれています。
が、右側に名前が書かれているポール・ニューマンのほうが位置が高い。
ポール・ニューマンのほうが5歳上なのだし、敬意を払ってもいいところ、
なんかスティーヴ・マックィーンって器ちっせぇと思ってしまう話ですよね。(^^;
 
前述の『ブルース・ブラザーズ』を観たときと同じことを思う。
今ならCGでなんとでもできるでしょう。
45年前にこれをどのように撮ったのか、凄いです。
ミニチュアを製作したのだろうかと考えると、職人技に驚く。
たとえば『スカイスクレイパー』(2018)と見比べたとき、
『スカイスクレイパー』のほうが映像は綺麗でしょう。
今時の作品のほうが迫力もあるかもしれない。
でもこの時代に「手」でつくられたパニック映画だと思うと感慨深い。
 
見応え十分。
器ちっせぇ男でも、スティーヴ・マックィーンはやっぱり格好よかった。

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『ブルース・ブラザーズ』

『ブルース・ブラザーズ』(原題:The Blues Brothers)
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ,ダン・エイクロイド,キャリー・フィッシャー,キャブ・キャロウェイ,
   ジョン・キャンディ,ヘンリー・ギブソン,チャールズ・ネイピア,ジェフ・モリス他
 
もういっちょ、“午前十時の映画祭10+”
同じく大阪ステーションシティシネマにて。
 
1980年のアメリカ作品。劇場で観るのは初めてです。
昔DVDで観てすごく楽しかったのを覚えているので、
この機会にぜひ大きなスクリーンで観たいと思っていました。
 
コメディアンのジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが中心となり、
結成したのが“ブルース・ブラザーズ・バンド”。
1977年にTV番組“サタデー・ナイト・ライブ”で人気を博しました。
 
ジェイクとエルウッドは孤児院育ちの兄弟。
訳あってジェイクが刑務所に入り、このたび出所。
孤児院の院長でペンギンと呼んでいるシスターから、
近日中に固定資産税5,000ドルを支払わなければ、
孤児院が立ち退きとなってしまうことを聞く。
 
ふたりは“ブルース・ブラザース・バンド”を再結成してコンサートを開き、
5,000ドルを寄付することを思いつく。
今はそれぞれ別の職に就いているメンバーを探し、
バンドの再結成について話すのだが……。
 
“スター・ウォーズ”シリーズのレイア姫、
キャリー・フィッシャーが謎の女役で登場するほか、
ヨーダの声で有名な映画監督フランク・オズが看守役で最初に登場。
最後にはスティーヴン・スピルバーグもチラリ。
楽器店の主にレイ・チャールズ、バンドメンバーの妻役にアレサ・フランクリン、
牧師役にジェームズ・ブラウン聖歌隊のソロにはチャカ・カーン。
すごい人たちの歌が聴けます。
 
車を何台つぶすねんというカーアクション。
今ならこんなこといくらでもCGでやれちゃうんでしょうが、
当時はどうだったのか。
あ、州兵や警察官のエキストラが何百人もいたって、ウィキぺディアに書いてある!
 
音楽はいつの時代も人の心を救う。

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(原題:Back to the Future)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:マイケル・J・フォックス,クリストファー・ロイド,リー・トンプソン,
   クリスピン・グローヴァー,クローディア・ウェルズ,トーマス・F・ウィルソン他
 
先週の土曜日、またまた大阪ステーションシティシネマへ。
やっぱり“午前十時の映画祭10+”で旧作を鑑賞。
 
本当は9:30上映開始の『JAWS/ジョーズ』(1975)狙いだったんです。
(というと、便秘症かと尋ねられることがたまにあるのですが、
逆です、逆。便秘知らずだから、出さないままには出かけられない(^^;)、
それまでうだうだしていたら、間に合わなくなってしまった。
代わりに何を観ようかと考えたとき、10:00上映開始の本作が浮上。
 
1985年のアメリカ作品。
これはさすがに劇場で観たことがあると思うんです。
USJの“バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド”でゲロ酔いしかけたことも思い出す。
怖いんじゃないんです。
縦揺れはなんぼ揺れても平気なんですけど、横揺れはゲロゲロ〜。
 
誰もが知っている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ですけれど、おさらい。
 
クリストファー・ロイド演じるドクことエメット・ブラウン博士は、
スポーツカーのデロリアンを改造してタイムマシンを開発中。
マイケル・J・フォックス演じる高校生のマーティ・マクフライとは、
歳は相当離れているものの大親友。
 
ある日、タイムマシンを完成させたドクから呼び出され、
マーティは深夜のショッピングモール駐車場へ。
さていよいよ今から過去へ行くぞというとき、
ドクが部品を入手するために取引をしたテロリストの襲撃に遭う。
テロリストを騙したドクは銃弾を浴びて死亡。
 
ついデロリアンに乗り込んだマーティが着いた先は1955年。
デロリアンは故障しているから、このままでは元の世界に帰れない。
ドクの自宅を訪ね、未来の世界ではドクと自分が友だちであること、
ドクのタイムマシンに乗ってやってきたことを説明。
ふたりで考えた末、唯一の帰る方法を思いつく。
 
さて、1955年当時、マーティはもちろんまだこの世に生まれていない。
父親のジョージと母親のロレインは高校生で、話したことすらない様子。
このあと両親は恋に落ちるはずだったのに、
ふとしたことからロレインはマーティに好意を抱く。
 
自分はあなたの息子ですとも言えず、困り果てるマーティ。
このままではマーティも彼の兄妹も、存在が消えてしまう。
未来が変わらぬよう、両親の仲を取り持とうとするのだが……。
 
公開当時に観たとき、こんなに面白いと思った記憶がなく。
めちゃくちゃ面白かった。よかった。
本作で人気を極めたマイケル・J・フォックスが、
その後パーキンソン病に罹って大変な思いをしたことなどが
今はわかっているからかもしれないけれど、
だからって評価が甘くなっているわけじゃない。面白い。
 
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの“The Power of Love”がかかった瞬間にテンションが上がり、
冒頭からワクワクします。
1955年の音楽だったりファッションだったりも楽しくて、
結果的には『ジョーズ』を観るよりもこちらのほうがいい鑑賞時間だったかも。
 
いじめられっ子だった父親が、マーティが過去を変えたせいでそうではなくなる。
嬉しいことではありますが、立場が逆転して偉そうにしすぎじゃないか。(^^;
その点だけはもうちょい器のでかいところを見せてほしかったような。
 
続編も公開中ですが、う〜ん、これは1がいちばん面白かった記憶は合ってます?

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