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『キーパー ある兵士の奇跡』

『キーパー ある兵士の奇跡』(原題:The Keeper)
監督:マルクス・H・ローゼンミュラー
出演:デヴィッド・クロス,フレイア・メイヴァー,ジョン・ヘンショウ,ハリー・メリング,
   デイヴ・ジョーンズ,マイケル・ソーチャ,ジュリアン・サンズ,バーバラ・ヤング他
 
梅田で寅さんを観てから地下鉄に乗ってなんばへ。
なんばパークスシネマにて、気になっていた本作を鑑賞。
 
イギリス/ドイツ作品。
私はサッカーより野球のほうが好きなのですが、
サッカーによって救われることがある。
しかし野球よりサッカー、しかもゴールキーパーだったダンナも
こんな人がいたことを知りませんでした。実話に基づく。
 
1945年、第二次世界大戦中。
ナチスの兵士バート・トラウトマンは最前線で戦っていたが、
連合国軍に捕まってイギリスの捕虜収容所へと送られる。
 
先に収容所に入っていた捕虜同士がサッカーをしているところを見て、
バートはタバコを賭けて勝負することを思いつく。
ゴール前に立つバートがシュートを止めれば、相手からタバコを1本。
そしてバートは全員のシュートを止めてみせる。
偶然その様子を目撃したのが、
商売人で地元サッカーチームの監督も務めるジャック・フライアー。
 
やがてドイツが降伏したものの、捕虜たちは解放されないまま。
ジャックのチームは次の試合に負ければ降格が決まる。
ザルのようなチームのキーパーに苛立っていたジャックは、
ふとバートのことを思い出し、収容所を仕切る軍曹にバートを貸せと申し出て……。
 
いくら優秀だからといって、ナチス野郎を加入させるのか。
ジャックが連れてきたバートに選手らは敵意丸出し。
けれど、チームの事情を思えば飲まざるを得ません。
渋々受け入れたら、バートは素晴らしいキーパーで、
選手たちもチームメイトとしてバートを認めるようになります。
 
ジャックの娘マーガレットも最初はバートを激しく憎みますが、
自分の妹に優しく声をかけるところを見たり、
致し方なく会話をしたりするうちに、
憎むべきは戦争であって、目の前にいる元兵士ではないことに気づきます。
 
マーガレットとの恋を実らせ、
名門クラブ、マンチェスター・シティFCにスカウトされ、
この後は万々歳の人生を送るのかと思いきや、
マン・シティに入団したバートへの批判は地元のチームにいた頃の比ではない。
国中がマン・シティを非難し、バートの出場にブーイングの嵐。
淡々とキーパーの仕事に徹し、皆が認めてくれる日を待つしかありません。
 
やっと認められて、その後は本当に幸せな日々、と思うでしょ!?
まだ彼を悲劇が襲います。
そんな悲劇をも乗り越えて、外国人で初めて年間特別選手賞を受賞した人。
忘れません。

—–

『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』

『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,三田佳子,三田寛子,尾美としのり,前田吟,下條正巳,三崎千恵子,
   太宰久雄,佐藤蛾次郎,吉岡秀隆,すまけい,笹野高史,奈良岡朋子,笠智衆他
 
コロナ禍で最新作の公開が足踏み状態だったとき、
ほかに観るものがなくて初めて見た“男はつらいよ”シリーズ。
第1作第17作の2本を観たし、もういいかなと思っていました。
 
しかし有休を取って映画3本と大衆演劇のハシゴを企図していた日、
日頃の疲れがたまって映画3本は断念。
断念したのはあくまで3本で、2本は観たい。
観たくてたまらなかった作品の上映には間に合いそうにないから、
急遽鑑賞作品を変更しようと思ったら、寅さんしかないがな。
大阪ステーションシティシネマにて。
 
第40作なのだそうです。1988年の作品。
第17作は1976年だったから、12年経っているわけですね。
寅さんその他のみんなはさほど容貌に変化はないけれど、
満男を見て驚く。吉岡秀隆やん!
 
モチーフになっているのは当時の大ヒット歌集、俵万智の『サラダ記念日』。
原作としてもそれがクレジットされています。
サザンオールスターズの曲も使用されていて、へ〜っ。
 
信州・小諸のバス停で、寅次郎(渥美清)はキクエ(鈴木光枝)という老婆と知り合う。
寅次郎のことを気に入ったキクエに招かれ、一晩泊めてもらうことに。
 
翌朝、女医の真知子(三田佳子)がキクエのもとへとやってくる。
病魔に冒されているキクエを入院させるため。
嫌がるキクエだったが、寅次郎が同行すると言うとようやくうなずく。
 
お礼に食事をごちそうしてくれるという真知子の家で、
彼女の姪で早稲田大に通う由紀(三田寛子)と共に夕食を取り、
真知子も由紀も寅次郎のことを面白いと大喜び。
 
柴又へと戻った寅次郎は真知子のことがどうにも忘れられず、
なんとか連絡を取ろうと由紀に会いに早稲田を訪れるのだが……。
 
毎度、なんでこんな勝手な人を家族は許しているのだと思います(笑)。
人間、これぐらいの器の大きさがなきゃいけないのかもしれない。
器が大きいのは寅さんじゃなくて家族ですよ(笑)。
 
憎めない人です。
観客はそりゃもう高齢層がほとんどで、きっと昔からの寅さんファン。
笑い声が漏れに漏れていて、つられて私も笑う。
 
観たかった映画は見逃したけれど、おかげで寅さんを観られてよかった。
こうなると、シリーズ全部観たくなっちゃうのですよねぇ。

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『どうにかなる日々』

『どうにかなる日々』
監督:佐藤卓哉
声の出演:花澤香菜,小松未可子,櫻井孝宏,山下誠一郎,木戸衣吹,石原夏織,
     ファイルーズあい,早見沙織,島崎信長,田村睦心,天崎滉平,白石涼子他
 
109シネマズ大坂エキスポシティへ移動。レイトショー拝見。
こんなハシゴは今までしたことがなかったから、
万博外周道路に上がってからちょっと迷い、無駄に半周してしまった。(–;
 
志村貴子のオムニバス漫画からセレクトした4編をアニメ化。
っちゅうても、この漫画家のことを知りません。ごめんなさい。
 
21時半を回ってからの回だったこともあり、客は10人いません。
そのなかで女性は私ひとり、男性ひとりとか男性カップルとか、客層が面白かった。
 
1つめはレズビアンカップルの話。
高校生のときにつきあっていた百合の結婚式に招かれたえっちゃんは、
百合と短大のときにつきあっていたあやさんと出会います。
 
2つめは男子高の教師の話。
あっさりした卒業式の後、生徒から告白されてドキドキ。
でも今さらどうにもならないんですよねぇ、教師だし。
 
3つめはAVに出演したことがある従姉と同居することになった小学生の話。
この従姉のねえちゃんが悪い(笑)。
いたいけな少年をからかうものだから、少年が悶々とする様子が面白い。
 
4つめはその少年と交際する少女の話。
少年と少女は3つめのときより成長して中学生になってます。
少年の従姉が出演するAVを(少年ではなく少女が)飽きるほど観ています(笑)。
 
『マンガ・エロティクス・エフ』という雑誌に連載されていたそうで、
『映画 ギヴン』ほどではないけれど、それっぽいシーンも。
なんちゅうことない話ばかりなんですが、なんか会話が可笑しい。
あまり観たことがないタイプの作品で、鑑賞後感は良いです。

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『リトル・サブカル・ウォーズ ヴィレヴァン!の逆襲』

『リトル・サブカル・ウォーズ  ヴィレヴァン!の逆襲』
監督:後藤庸介
出演:岡山天音,森川葵,最上もが,本多力,柏木ひなた,滝藤賢一他
イオンシネマ茨木の上映スケジュールを眺めていたら、
こんな作品がかかっている。観てみよう。
名前しか知らなかったんです、“ヴィレッジヴァンガード”。
略して“ヴィレヴァン”ということも知りませんでした。
前を通ったことはあったけど、まさか書店とは思わず。
1986年に名古屋で創業した書店で、テーマは「遊べる本屋」。
書籍以外にもレコードや雑貨等、幅広く扱う複合型書店なのだそうです。
そんなヴィレヴァンを舞台にした作品で、
昨年5月から6月にかけてTVドラマ版が放映されました。
本作はその劇場版。
ヴィレヴァンでバイトをする大学生・杉下啓三(岡山天音)は、
セールの前日、通路で眠りこけてしまい、目覚めると何かがおかしい。
バイト仲間たちがサブカルを一掃しようとしているのだ。
皆サブカルをこよなく愛していたはずなのに。
これは謎の特別高等警察による陰謀だと気づいた啓三は、
仲間たちの洗脳を解くべく奔走。
ひとりずつ元に戻し、特高警察と対決するのだが……。
バイト仲間に森川葵最上もが本多力柏木ひなた
店長に滝藤賢一。ヴィレヴァンに棲みついている謎のオッサンに平田満
どの役も中日ドラゴンズの選手の名前がついています。
店長は川上、バイトの面々は小松、今中、山本(昌)、岩瀬。
エリアマネージャー役は与田という名前。楽しい。
対する特高警察役は萩原聖人安達祐実
萩原聖人の憎らしいことと言ったら。
彼がサブカルを憎む理由が終盤明らかにされてからは気の毒な人。
いろんなオタクが揃っているもんですねぇ。
サブカルを愛する気持ちが伝わってきます。
店の前を通っても入ったことのなかったヴィレヴァン、
調べてみたら大阪にもこんなにあるやん。行ってみよう。

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『ゲキ×シネ 偽義経冥界歌』

『ゲキ×シネ 偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真,りょう,中山優馬,藤原さくら,粟根まこと,
   山内圭哉,早乙女友貴,三宅弘城,橋本さとし他
長年気になっていましたが、一度も観たことのなかった“ゲキ×シネ”。
今回は109シネマズ大阪エキスポシティで上映されている。
仕事帰りに行けそうな時間帯の上映で 、これは行かなきゃと初体験。
劇団☆新感線旗揚げ39周年に当たる昨年、“39サンキュー興行”と銘打って上演された、
生田斗真主演の舞台がこれ。
生で観るとおいくらなのか知りませんが、映画は2,000円で鑑賞できます。
本作のモチーフは、奥州三代と義経黄金伝説。
源義経が奥州に匿われていたという史実が基になっています。
二大勢力、源氏と平氏。そのどちらも力が及ばぬ地域がみちのく奥州。
奥華一族はどの勢力にも属さずに独立自治を貫いている。
その都である奥泉の外れには漆黒の窟があり、奥華の民は死ぬとミイラになってここに眠る。
そんな聖なる場所で不埒なことをしでかそうとしたのが、源頼朝の異母弟に当たる遮那王牛若。
牛若は平氏に追われて奥華の当主・秀衡に匿われている身のくせして好き放題。
秀衡の次男・次郎泰衡やお目付役が制止するもまったく言うことを聞かない。
牛若と次郎が斬り合いになったところに現れたのが、秀衡の長男・玄九郎国衡。
喧嘩の仲裁のはずが、玄九郎は牛若を死なせてしまう。
よくよく考えてみれば、牛若の顔を知っているのはお目付役だけ。
異母兄の頼朝も牛若の顔は知らないのだ。
ならば玄九郎が牛若のふりをして頼朝を騙してしまおうじゃないかと、
玄九郎は源九郎義経と名乗って頼朝に面会するのだが……。
19:55上映開始、23:15終了。途中15分の休憩があります。
お芝居ならこんなもんかもしれませんが、映画だと長い。
しかし客は私ともうひとりだけ。思いっきりくつろいで観られます(笑)。
初めてのゲキ×シネは、夜が深まるにつれて眠気に襲われるシーンもありましたが、
物語の筋も面白いし、コミカルなところも多いしで、概ね満足の行くものでした。
歴史に疎い人が何の知識も持たずに観ても楽しめるはず。
秀衡の妻・黄泉津の方役のりょうと北条政子役の村木よし子、ド迫力。怖いのよ(笑)。
それから頼朝役の粟根まこと。
高校の先輩だから、呼び捨てにするのが躊躇われます。ご活躍が嬉しい。

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