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『ドント・ルック・アップ』

『ドント・ルック・アップ』(原題:Don't Look Up)
監督:アダム・マッケイ
出演:レオナルド・ディカプリオ,ジェニファー・ローレンス,メリル・ストリープ,
   ケイト・ブランシェット,ロブ・モーガン,ジョナ・ヒル,マーク・ライランス他
 
12月24日よりNetflixで配信開始になる作品。
Netflixを契約しているのですから、配信開始を待てばいいのですけれど、
やっぱり劇場で観たいじゃないですか。シネ・リーブル梅田にて。
 
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)も彼の監督作ですし、
バカバカしい“俺たち、ほにゃらら”のいくつかも彼が監督。
『ハスラーズ』(2019)では製作を務めています。見る目があるんでしょうね。
 
ミシガン大学の大学院生ケイト・ディビアスキーは、地球に向かう未知の彗星を発見。
指導教官である同大学の天文学の教授ランドール・ミンディに報告する。
同級生たちが世紀の発見に喜ぶなか、ランドールはある事実に気づいて愕然とする。
 
それはこの彗星がただならぬ大きさ(エベレスト級)であり、
半年後に地球に衝突し、地球は丸ごと消えるだろうということ。
ランドールとケイトはすぐさまNASAに連絡。
それを受けた博士テディ・オグルソープも一大事だと認識。
ランドール、ケイト、テディの3人は、大統領に面会を求めるのだが……。
 
彗星だか隕石だかが地球めがけて飛んできてそれを回避しようとする話なら珍しくありません。
これはその状況下での大統領や金持ち連中、マスコミの取り上げ方をモロ皮肉っています。
 
巨大彗星が半年後に衝突して地球がなくなりますよ、私たち死にますよと話しているのに、
大統領は当面の選挙に勝つことにしか興味がない。
しかも大統領は世界中の人間が使用しているスマホ会社のCEOと癒着していて、
そのCEOはこの危機に「あの彗星にはレアアースがあるからそれを採掘しなくちゃ」なんて言う。
人気ニュース番組では「暗い話も明るく」というのが鉄則で、キャスターの明るさったら。
そして実は発見者ケイトが固執しているのも横領軍人のふるまいだったりする。
世の中こんなもんかもしれません。
 
レオナルド・ディカプリオは立派な中年ぶりを発揮してランドール役。
一大事だというのに頓珍漢な偉いさんたちを許せないケイトにジェニファー・ローレンス
大統領にはメリル・ストリープ、その息子でマザコンらしき主席秘書ジョナ・ヒル
スマホ会社のCEOにマーク・ライランス。終盤登場するティモシー・シャラメも存在感あり。
ランドールを誘惑する女キャスターにはケイト・ブランシェット。笑うぐらい凄い。
バカっぽく見える歌姫役のアリアナ・グランデの歌が素晴らしかった。
 
本作では誰も地球を救えません。
普通のパニック&ハッピーエンドは期待してご覧になりませんように。
地球最後の日、どんなふうに、誰と過ごしたいですか。
メリル・ストリープの全裸後ろ姿は拝めます。
今さら彼女のお尻を見ても仕方ないか。(^^;

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『ラストナイト・イン・ソーホー』

『ラストナイト・イン・ソーホー』(原題:Last Night In Soho)
監督:エドガー・ライト
出演:トーマシン・マッケンジー,アニャ・テイラー=ジョイ,マット・スミス,
   テレンス・スタンプ,マイケル・アジャオ,ダイアナ・リグ他
 
109シネマズ大阪エキスポシティで前述の『あなたの番です 劇場版』を観た後、
その30分後から上映の本作を観に109シネマズ箕面へ。
車の免許を取っていてよかったと思う瞬間です。
でなければこんなハシゴは絶対に不可能だから。
 
私はこの監督の名前を聞くと必ずアナ・ケンドリックを思い出します。
絶対おもしろいカップルだったでしょうに、別れちゃったのかぁ。
 
コーンウォールに祖母とふたりで暮らすエリーことエロイーズは、
ロンドンのファッションカレッジに見事合格。
ファッションデザイナーになる日を夢見て意気揚々とロンドンへ。
 
しかし、寮のルームメイトたちにはとても馴染めそうにない。
泣きたい気持ちに駆られているときにふと目にしたのは、
ソーホー地区屋根裏部屋を貸してくれるというチラシ。
すぐさま行ってみると、大家のミス・コリンズと契約成立、
 
意地悪なルームメイトと別れられてホッとしたエリーだったが、
眠りに就くと必ずへんてこな夢を見るようになる。
夢の中は1960年代、エリーはなぜかその時代の女性サンディとシンクロ。
サンディは歌手志望の若い女性で、美貌と才能を兼ね備えている。
彼女が着ていた服を思い出してエリーはそれをデッサンに起こすのだが……。
 
R15+指定なんです。なんでこれが?と最初は思っていました。
エロかグロか、何が引っかかってその指定になるのかなって。
道義的な部分でなるほどR15。でもエロの部分では引っかからない。
若干、ダリオ・アルジェントを思わせるスプラッタ的なところのR15かと。
 
そこの部分を含めて万人にはオススメできない作品ですが、私はとても面白かった。
エリーには特殊な力があって、亡くなった人の追体験をしてしまうのです。
たぶん世の中には本当にこんな力のある人がいらっしゃるのでしょう。
面白い追体験ならいいけれど、たいていは体験したくないことです。
 
辛い話ではありますが、1960年代の古き良きロンドンに想いを馳せ、
エリーと一緒に過ごす時間が私にとっては夢心地でした。
嫌なオチも覚悟していたけれど、意外にハッピーエンドです。
 
やっぱり好きかも、エドガー・ライト監督。
サンディー役のアニャ・テイラー=ジョイにちょっとエマ・ストーンを感じるんですけど、違います!?

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『あなたの番です 劇場版』

『あなたの番です 劇場版』
監督:佐久間紀佳
出演:原田知世,田中圭,西野七瀬,横浜流星,浅香航大,奈緒,山田真歩,袴田吉彦,片桐仁,
   真飛聖,和田聰宏,野間口徹,皆川猿時,門脇麦,酒向芳,田中哲司,徳井優,田中要次,
   長野里美,阪田マサノブ,大方斐紗子,峯村リエ,竹中直人,木村多江,生瀬勝久他
 
仕事帰りに2本ハシゴは体にキツイなぁと思いつつ、2日連続で決行。
前日はイオンシネマ茨木と109シネマズ箕面のハシゴでしたが、
この日はまず109シネマズ大阪エキスポシティで本作を。
仕事の終わる時間が17:15、本作の上映開始が17:35。間に合うのですよ、これが。
こんなにも職場の近くに劇場があってよかったとしみじみ思うのでした。
 
一昨年の春から秋にかけて放映された、秋元康企画・原案の同名TVドラマの劇場版。
TVドラマまで観る時間的余裕はないので、当然観ていません。
元々の出演者が誰で、ゲスト出演者が誰だったのかは観終わった今もよくわかりませんが、
初見でも普通について行ける話です。
 
翔太(田中圭)と菜奈(原田知世)は分譲マンションの一室を購入して引っ越し。
それから2年が経ち、晴れて結婚と相成ったふたりは、
日頃からお世話になっているマンションの住人たちを招待して、
船上ウェディングパーティーを開催することに。
 
クルーズ船が出航し、多少は想定外のことが起こりつつもパーティーは無事終了。
ところがその晩、マンションの管理人・床島(竹中直人)が殺される。
直ちに刑事たちが駆けつけるが、その後、停電が起きたうえに悪天候に見舞われ、
寄港することもままならず、一行は数日間は下船が許されない状況に陥る。
 
そうこうしているうちにまた新たな殺人が起こって……。
 
観ながらまず思ったのは、ヘ〜っ、田中圭と原田知世が夫婦なのか。
原田知世のほうがずいぶん年上じゃないの?ということでした。
これはTVドラマ版を観ていなければわからなかったことで、
妻のほうが夫より一回り以上年上の、年の差カップルという設定なんですね。
そしてまぁこれは劇場版だけでもわかることなんですが、
野間口徹演じるアニキは菜奈の元旦那。微妙な間柄のはずが、翔太から慕われています。
 
管理人が序盤でいとも簡単に殺されて、
息をしていない彼を演じる竹中直人が可笑しくて笑ってしまいました。
船に残った誰が犯人なのか、翔太の推理が始まります。
 
犯人は意外な人で、でも「おまえ誰やねん」みたいな人ではないから納得。
ミステリー好きなら当てられたかもしれない犯人だけど、
私はミステリー好きでも絶対に当てられません(笑)。なるほど、そうでしたか。
 
幼少期のみならず成人してからも、「生きているものを殺すこと」に快感を覚える人って、
それを変えることができるものですか。
生来のその性質って、基本的に変えられないと私は思っているので、
この真相はどうなんだろうと思う反面、変えられるものであってほしいから、切なさもあります。
いちばん切なかったであろう役の横浜流星、よかった。
 
最後の「蠅」は悪趣味だと思います。(^^;
原田知世と田中圭のやりとりに「おまえら、ええ歳して何してるねん」と
背筋がゾワッとするラブラブなやりとりもあります(笑)。
ま、どうしても劇場で観なきゃいけない作品ではないけれど、TVドラマ版のファンはどうぞ。

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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』〈字幕版〉

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(原題:Venom: Let There Be Carnage)
監督:アンディ・サーキス
出演:トム・ハーディ,ウディ・ハレルソン,ミシェル・ウィリアムズ,
   ナオミ・ハリス,リード・スコット,スティーヴン・グレアム他
 
イオンシネマ茨木にて前述の『フラ・フラダンス』を観たあと、
109シネマズ箕面へ車を走らせ、本作のIMAX版をレイトショーにて。
 
『ヴェノム』(2018)の続編で、今回メガホンを取るのはアンディ・サーキス
映画監督としてよりも、モーションキャプチャー担当のイメージが強い人。
本作では監督に徹し、出演はしていません。
俳優としても監督としても面白い人だなぁ。
 
前作でジャーナリストのエディにタール状の地球外生命体“シンビオート”が寄生
やがてそのシンビオートはエディと完全に一体化して、ヴェノムと名乗るようになった。
通常はエディの体の中に潜んでいるが、突如として姿を現すから油断も隙もない。
 
ヴェノムに振り回されることに疲れるエディだったが、
ヴェノムのおかげでスクープを掴み取ることもあり、
もはやヴェノムなしでは仕事できないのが実情。
 
しばらく良い記事を書けずに悩んでいたところ、
収監中の連続殺人鬼クレタスがエディに会いたいと連絡してくる。
クレタスの被害者の遺体を捜していた刑事マリガンは、
エディにクレタスと面会して情報を得るように求める。
結果、クレタスの話からヴェノムが遺体の所在を突き止め、
またしてもエディはヴェノムのおかげでスクープゲット。
 
遺体が発見されたせいで死刑執行が早められたクレタスは、再びエディとの面会を希望。
その席でクレタスの挑発に乗って飛び出したヴェノムと牢越しの殴り合いとなり、
エディはクレタスに噛みつかれてしまう。
 
こうしてエディ=ヴェノムの血液を体内に取り入れたクレタスは、
最強のシンビオートに寄生された状態になり、脱獄に成功するのだが……。
 
グロいけどコミカルで楽しい。
太い首して顔色悪く、今にも倒れそうなトム・ハーディ
ヴェノムに振り回される様子が可笑しいです。
部屋の中をこれだけぐちゃぐちゃにされたうえに、
テレビも大事にしていたバイクも窓から放り投げられてかなり気の毒。
でもヴェノムがいなければ二流記者なんだから、仕方ない(笑)。
 
エディの片想いの相手アン役のミシェル・ウィリアムズ
その婚約者でイケメン医者役のリード・スコット
スティーヴン・グレアム演じるマリガン刑事、
それぞれとエディやヴェノムとの会話も楽しい。
クレタスの彼女フランシス役のナオミ・ハリスだけはちょっと怖かった。
 
スーパーヒーローものってどれもこれも面白いけれど、
ヒーローが多すぎたり、世界戦略阻止にいたるまでがややこしすぎたりしますが、
本作の場合はいたってシンプル。頭がこんがらがらずにありがたい。
 
今度はスパイダーマンとの対決ですかね?楽しみ♪

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『フラ・フラダンス』

『フラ・フラダンス』
監督:綿田慎也
声の出演: 福原遥,美山加恋,富田望生,前田佳織里,陶山恵実里,山田裕貴,ディーン・フジオカ他
 
仕事帰りに劇場に行くのがなんとなくしんどくて、
ここ1週間近く家に直帰してはNetflixAmazonプライムビデオで映画を鑑賞していましたが、
このままだと私は劇場に行かなくなると思い、気持ちを奮い立たせてイオンシネマ茨木へ。
って、大げさな。(^^;
 
小学生の頃、家族旅行で常磐ハワイアンセンターに行ったことがあります。
その光景はわりと強烈でまだ頭の中にある。
ジャングルみたいなところを通ったなぁとか黄金色のお風呂があったなぁとか。
いつのまにスパリゾートハワイアンズに改名したのかは知りませんでした。1990年らしい。
そりゃこちらのほうがオシャレな名前ですよね。本作はそこを舞台にしたアニメ。
 
福島県いわき市に暮らす高校生の夏凪日羽(なつなぎひわ)。
卒業後の進路に悩んでいたある日、思い立ってスパリゾートハワイアンズのフラガールに応募する。
そこは亡くなった姉がかつて勤めていた場所。
フラガールの姉に憧れ、日羽も姉のようになりたいと夢見ていたことを思い出したのだ。
 
見事合格した日羽は、同期入社の4人と共にフラガールへの道をスタート。
鎌倉環奈は高校のときにフラダンス部の部長を務め、全国大会にも出場した実力者。
ぽっちゃり太めの滝川蘭子は「力士かよ」という自虐ネタでスベりまくり。
オハナ・カアイフエは日本でフラガールになるためにハワイからやってきた。
ダンスは大好きだが極度の緊張しぃの白沢しおんは、顔に悲壮感を漂わせている。
 
4人の中で日羽は唯一ダンス未経験。
初めてのステージであり得ない失敗をしでかし、それがネットに晒されてしまう。
なかなかみんなと足並みを揃えることができずに凹む日々が続くのだが……。
 
フラガールの採用は別枠なのかなと思っていましたが、
スパリゾートハワイアンズを経営する常磐興産株式会社でこんなふうに採用試験があるのですね。
実在の会社の実在の施設の話だから、まったくのフィクションとしては見られません。
 
就職したり進学したりした高校時代の友人にすれば、
好きなダンスをしてお金をもらえるなんて楽勝というイメージがある。
しかし楽な仕事なんてそうそうないわけで、日羽は苦しんでいます。
 
森見登美彦の言葉にあるように、世に蔓延する『悩みごと』は、大きく分けてふたつ。
ひとつはどうでもよいことで、もうひとつはどうにもならぬこと。
「そして、両者は苦しむだけ損であるという点で変わりはない。
努力すれば解決することであれば悩むより努力する方が得策であり、
努力しても解決しないことであれば努力するだけ無駄なのだ」。まさにこれ。
日羽が努力して一人前のフラガールになり、人としても成長して行く姿には励まされます。
 
営業時間終了後のスパリゾートハワイアンズの様子もわかって面白いですよ。
フラダンス経験者の方はぜひ。

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