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28回目の『トップガン マーヴェリック』

先週の3連休初日は中之島へ休日出勤でした。
せっかく大阪市内に出ているのにそのまま帰るのももったいなくて、
仕事が終わるとぷらぷら歩いて福島へ。
こちらで1杯飲んでから北新地でひとりディナー。
そこそこ飲んだ後にレイトショーを観に行ったら、ここに書けないほど爆睡(笑)。
そして翌朝、塚口サンサン劇場で絶対観たかったのは15:45からの作品(後日UPします)。
この日は晩に西宮で飲む予定だったから、他作品を観るならば朝からハシゴするしかない。
酒が残っているほどではないけれど、しんどいよなぁ、
でもせっかく起きたんだし、あと2本ぐらい観ておくかということで、
1本目には28回目の『トップガン マーヴェリック』を選択。
目の前に観る機会があると逃せないんですよねぇ。
だいたい20回目ぐらいから睡眠を摂るところが決まっています(笑)。
寝不足気味だし、ここで積極的に寝ようと決めて劇場へ向かったのに、
どうして私の隣に座っている人がいるの~(泣)。
ガラ空きに近い状態で、隣り合って座っている人なんて連れじゃないかぎりいないのに。
隣にオッサンが座っていたら眠れない。
ごめんなさい、私だってオバハンだけど、オッサン、わざわざ隣が埋まっているところを選ばなくても。
などと、ぶつぶつ思いながらの鑑賞でしたが、おかげで寝ず。
今まで挙げたことのないシーンで私がたまらなく好きなのは、
サイクロンからクビを告げられたマーヴェリックが、
「何か方法があるはずよ」とペニーから言われて、デモンストレーションをするシーンです。
サイクロンが講義を始めているときに、マーヴェリックが滑走路に進入。
突然始まった暴挙に、フェニックスがニヤリとして“ナイス”とつぶやき、
ルースターを除く誰もが「2分15秒でなんて無理に決まってるやん」とニヤニヤしている。
それが次第に真顔になってゆくところがめちゃめちゃ好きです。
ちなみにこれは特別音響上映
IMAXレーザーGT版の迫力には欠けるかもしれませんが、
たいして広くもない塚口サンサン劇場でこの大音量は素晴らしい。
座席の勾配も見やすいし、やっぱり大好きな劇場です。
もうやめとく?
いやいや、まだ行くよなぁ、上映がある限り。

—–

『スルターン Sulthan』

『スルターン』(原題:Sulthan)
監督:バーギヤラージ・カンナン
出演:カールティ,ラシュミカー・マンダンナ,ヨーギ・バーブ,ラール,ナポレオン,
   ジャイアント・ザンジール,ナワーブ・シャー,サティーシュ他
 
どうやらサルマーン・カーン主演の同名作品が2016年にあったようですね。
そっちはレスリングのスポーツドラマですが、
こちらは今もどこかしらで開催中のインド大映画祭のラインナップの1本。
2021年のインド作品で、タミル語です。
 
仕事帰りでもわりとラクラク寄れることに気づいて毎週ペースになっています。
 
マフィアのボス・セードゥパティのひとり息子として生まれついたスルターン。
彼がちょうど生まれようかというとき、セードゥパティを狙う何者かが屋敷を襲撃する。
そんななかでもスルターンは無事に生まれたが、思いのほか難産で、
母親はスルターンを産むと同時に死んでしまう。
暴力を好まなかった妻を思い、セードゥパティはスルターンには跡を継がせないことにする。
 
セードゥパティの子分たち100人から愛情を注がれ、スルターンは育つ。
じゅうぶんな教育を受けてムンバイロボット工学に携わる彼は、休暇を取って帰郷。
セードゥパティも子分たちも大喜び。
 
しかし、再び屋敷が襲われ、命に別状はないと思われたセードゥパティが死亡。
実は襲撃をかけてきたのは警察で、マフィアを撲滅しようとしているらしい。
スルターンは警察に出向き、子分たちを更生させるから時間をくれと頼む。
与えられた時間は半年。半年の間に誰も何も事件を起こさないでいれば、警察の襲撃はもうない。
スルターンは警察の条件を明かすことなく、子分たちに暴力を禁止する。
 
ところが、生前のセードゥパティがある村と約束していたことがわかる。
その約束とは、村に来ては暴れるジャヤシーランを成敗するというもの。
村人を追い出したいジャヤシーランは、村の生業である農業を禁じる。
もし農業を続ければ殺すと脅された村人たちがセードゥパティに泣きついたのだ。
 
子分たちを引き連れてその村を訪れたスルターンは、村の長の娘に一目惚れ。
彼女が結婚を受け入れてくれるまで村に残ることに決め、
子分たちにも農業を学ぶことを強いて、自ら農家の一員となるのだが……。
 
めっちゃ面白かったです。
主演のカールティは言うほどイケメンじゃないし、ボディカードの上背がありすぎるせいか、
結構チビに見えてイマイチなんです。でもその尋常ではない強さのおかげで格好良く見えてくる。
 
本作でもジャヤラーシンがこの村をしつこく狙うのはなぜかと思ったら、
村のすぐ近くの山に鉄だか何だかお宝が眠っていて、それをお役人がほしがっている。
動こうとしない村人たちを追い出すために、この地が不毛の地だと証明したい。
それを緑で埋め尽くそうとするスルターンは何度も襲撃に遭います。
 
ヤクザが農業!?
考えてみれば、彼らはみんな肉体をそこそこ以上に鍛えていて強い。
畑を耕すのにヒーヒー言っていても、結構な働きでうってつけ。
暴対法が厳しくなってからヤクザの稼ぎが減り、
足を洗おうとしても世間に受け入れてもらえない様子がわかる映画はよく見かけますから、
更生したいヤクザがみんなで農業を始めたらどうだろうと思うのは農業に失礼ですか。
本当に更生したい人がいるのなら、色眼鏡で見ないようにしたいけど、なかなかねぇ。
 
とにかく、ボリウッド最高!

—–

『四畳半タイムマシンブルース』

『四畳半タイムマシンブルース』
監督:夏目真悟
声の出演:浅沼晋太郎,坂本真綾,吉野裕行,中井和哉,諏訪部順一,甲斐田裕子,佐藤せつじ,本多力他
 
なんばパークスシネマにて、前述の変態映画『LAMB ラム』の次に。
 
森見登美彦、大好きです。
『四畳半神話大系』『有頂天家族』はアニメ版にもハマりました。
本作は「ヨーロッパ企画の代表作『タイムマシンブルース』の物語を『四畳半神話体系』の登場人物たちで描き直した」
とのことなのですが、すみません、そっちの『タイムマシンブルース』のほうを知らないんです。
でもやっぱり観ておかねばなりません。
 
8月12日の京都。
主人公の「私」は、後輩の明石さんにひそかな想いを寄せている。
私が下宿するアパート“下鴨幽水荘”はほとんどの部屋にクーラーがない。
唯一クーラーが設置されている部屋に入居しているのが私。
 
灼熱地獄の外から帰ってきたら、なぜか私の部屋に人がいっぱい。
しかも勝手にクーラーが点けられている。
怒りに燃える私だったが、みんなでわぁわぁ言っているうちに、
クーラーのリモコンに蓋が外れていたコーラのペットボトルが当たり、中身が噴出。
なんとリモコンが故障してしまう事態が起きる。
 
そんなとき、彼らの目の前にタイムマシンが現れる。どうやら本物らしい。
過去と未来のいつに飛ぶべきか。
そうだ、リモコンにコーラが降りかかる寸前に戻ればいいじゃあないか!
 
という、とっても楽しそうな話です。
 
居合わせた全員が一度にタイムマシンには乗れないので、じゃんけんで勝った3人がまず先乗り。
その中に私の悪友・小津も含まれていて、飛んだ先で好き放題。全然帰って来ない。
残った私たちがヤキモキしはじめた頃に、25年後の未来からモッサリした青年が飛んで来ます。
 
あちこちで辻褄の合わぬことが起きてしっちゃかめっちゃかになり、
とっても楽しいはずが……爆睡してしまいました。
 
確か『夜は短し歩けよ乙女』(2017)でも寝てしまったのですよね、私。
森見さんが関わる作品のアニメ版と相性が悪いのか、
いやいや、『四畳半神話体系』と『有頂天家族』は超の付くお気に入りだし。
 
全編寝ていたわけではありません。
でも肝心のラストを観逃し、気がつけばエンドロールが流れていました。
こりゃもう1回観なければどうにもならん。書けません。ごめんなさい。
 
観たいけど、ディズニープラスは契約しないよん。
Netflixすらあまり観る時間を作れずにいるのに、無理っ!

—–

『LAMB/ラム』

『LAMB/ラム』(原題:LAMB)
監督:ヴァルディマル・ヨハンソン
出演:ノオミ・ラパス,ヒルミル・スナイル・グドゥナソン,ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン他
 
アイスランド/スウェーデン/ポーランド作品。
 
アイスランド作品を観て「感動」したことはないと思います。たぶん。
いつも思うのは「変な映画やなぁ。変な国なんやろなぁ」ということ。
なのになんだか惹かれてしまう部分があり、
本作も絶対変態だろうと思いながら観に行ってしまった。
なんばパークスシネマにて。私みたいな人が多いのか、結構な客の入りでビックリ。
 
第94回アカデミー賞の国際長編部門にアイスランド代表作品として選出されました。
そうです、同賞を受賞したのは『ドライブ・マイ・カー』(2021)でした。
主演はノオミ・ラパス。いまだに“ミレニアム”シリーズの印象が強いけど、面白い女優です。
 
アイスランド、人里離れた山間の寂れた農場
隣近所などと呼ぶものはないような土地で、牧羊をして暮らす夫婦イングヴァルとマリア。
ある日、羊の出産に立ち会ったふたりは、生まれてきた子羊を“アダ”と名づけ、
自分たちの部屋へと連れ帰り、まるで人間の子どものように育てるのだが……。
 
アダが生まれてくるところは映らないので、
イングヴァルとマリアの表情からは出産した親羊が死んでしまったのだと思いました。
ところがそうではなくて親羊は生きているばかりか、
わが子を連れて行かれた悲しさから、窓辺に来てはメェメェと鳴きます。
 
納屋からイングヴァルがベビーベッドを持ち出したのを見て、
あぁ、この夫婦は子どもを亡くした過去があるのだとわかる。
ベビーベッドにアダを寝かせるところから、なんともいえないゾワゾワ感。
 
マリアだけが子羊をわが子に見立てるのかと思いきや、イングヴァルも同じ。
ふたりしておかしいわけですよ。
しかも、羊は羊だと思っていたら、顔だけ羊、体は人間の子どもへと変わって行くのです。
もう絶対変態映画。(^^;
 
やがてイングヴァルの弟ペートゥルが都会から帰ってきて身を寄せる。
最初は兄夫婦のおかしさに驚愕するペートゥルは、
「これは人間じゃない。羊だぞ」と兄に言うけれど、
イングヴァルは「ここに居たけりゃいくらでも居ていいから、口出しするな」と答える。
次第にペートゥルまでアダが可愛くて仕方なくなるのでした。
 
こんな話がすっきり終わるわけもなく、万人にはお薦めできません。
普通の娯楽作品しか観ない人がこれを観たら、開いた口が塞がらないことでしょう(笑)。
でもやっぱり、妙に後を引くんですよねぇ。
『ミッドサマー』(2019)などと同様に、観たことを絶対に忘れない作品です。

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『犬も食わねどチャーリーは笑う』

『犬も食わねどチャーリーは笑う』
監督:市井昌秀
出演:香取慎吾,岸井ゆきの,井之脇海,中田青渚,小篠恵奈,松岡依都美,
   田村健太郎,森下能幸,的場浩司,眞島秀和,浅田美代子,余貴美子他
 
109シネマズ箕面にて。
客は私ともうひとり。エグゼクティブシートの右端と左端に座る。
 
『凪待ち』(2018)に続く香取慎吾の主演作ですが、どうでしょ。
 
ホームセンターの副店長を務める田村裕次郎(香取慎吾)。
客としてやってきた日和(岸井ゆきの)と縁あって結婚、4年目になる。
 
自分たちが仲睦まじい夫婦であると信じ切っていた裕次郎。
ある日、職場の蓑山(余貴美子)から“旦那デスノート”なる掲示板の存在を知らされ、
部下の若槻(井之脇海)と最初は笑いながら眺めていたのに、
この書き込みはまさに俺のこと、書いているのは日和だと気づき……。
 
残念ながら、SMAP時代の魅力が慎吾ちゃんにはありません。
家事は一切せずに体を鍛えることに凝っている夫という設定ですが、
なんか普通に太っている中年オヤジ。
 
日和には流産した過去があり、そのときの裕次郎の態度が許しがたいもの。
以降、心が離れて鬱屈した思いを抱えているのに、裕次郎はまったく気づいていません。
終盤に登場する裕次郎の母親(浅田美代子)がまた最悪。
 
でも脇役陣は魅力的です。
ホームセンターに配送にやってくる女性役の松岡依都美
役名もわかっているけれど、ネタバレになってしまうので伏せておきます(笑)。
日和のクソ上司役の眞島秀和。裕次郎に色目を使う社員役の中田青渚
余貴美子がよかったのは言うまでもなく。
 
本人役で登場するきたろうは、ホームセンターで買い物をします。
「これは海外では認められていないよ。撤去しないと」と、
ある除草剤を手に取って言うシーンがあります。
これ、絶対ラウンドアップですよね。市井監督、やるじゃん。
 
女性が何人も集まって旦那の愚痴を大声で言い合う姿は、
旦那にいくら文句があれど、見ていて気持ちのいいものではありません。
だから、実は夫が病床にいる蓑山の台詞、
「文句を言えるのは当たり前のことじゃない」というのは心に響きました。

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