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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード,フィービー・ウォーラー=ブリッジ,アントニオ・バンデラス,
   ジョン・リス=デイヴィス,トビー・ジョーンズ,イーサン・イシドール,マッツ・ミケルセン他
 
公開初日にイオンシネマ茨木にて、字幕版を観ました。
とりあえず、洋画は字幕で観なくては。面白ければ吹替版もいずれ観るつもりで。
 
“インディ・ジョーンズ”の第1作は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)でした。
その後、『魔宮の伝説』(1984)、『最後の聖戦』(1989)、『クリスタル・スカルの王国』(2008)と、
第4作まで作られて、いずれも大ヒット。そして15年が経ち、こうして第5作が公開に。
 
いずれも1回は観たはずですが、特に思い入れなく、話もほとんど覚えていません。
インディの職業すら忘れかけていたぐらいです。すみません。考古学者か。
 
開始早々思ったのは、「インディ・ジョーンズって、こんなにぽんぽん人が死ぬんだったっけ」。
なんだか躊躇なくどんどん殺されて行くので、子ども向けだと思っていたのは勘違い。
 
1944年のこと。
インディは旧友バジルと共に、ナチスが略奪した秘宝“ロンギヌスの槍”を奪還しようとしていた。
その途中、ナチスの科学者フォラーがもうひとつの秘宝“アンティキティラのダイヤル”を偶然見つける。
インディとバジルはフォラーからこのダイヤルの半分を奪うことに成功するが、もう半分は行方不明に。
 
さて、時は経ち、1969年。バジルはすでに他界。
インディといえば、息子を亡くしたせいで妻との仲がぎくしゃくし、離婚に至ってしまいそう。
定年を迎え、大学で最後の授業をおこなったさいに現れたのは、バジルの娘ヘレナ。
彼女からダイヤルの調査を依頼されるが、インディは気乗りしない。
 
ところが、フォラーもダイヤルのことを諦めてはいなかった。
インディの手元にあるダイヤルを奪いにやってきたフォラーだったが、
ヘレナがまんまとダイヤルを持って逃げてしまい……。
 
いつの時代という設定なのかしらと思ったら、舞台は1969年なんですね。
そりゃそうか。2020年代を舞台にしたら、インディどんだけ長生きやねんということになる(笑)。
 
SFは好きだけどなかなかついて行けていない私は、本作もいろいろとわかっていません。
どういう仕組みでこんなことが起こるんだかさっぱりわからないけれど、面白いのは面白い。
 
なんと言っても悪役フォラーを演じるのがマッツ・ミケルセンですからね。
大好きなので、できれば善人を演じてほしいのですが、
ハリウッド作品ではこのところとにかく悪役ばかり。でも似合っているから仕方ない。
確かに、ナチスだったら第二次世界大戦当時に戻って勝利を収めたいと考えそう。
そして、ヒトラーではなく、自分が英雄になるのだと。
飛んだ先がそれより遙かに昔だったというのは笑ってしまいます。
 
雑魚キャラが次々と死ぬのはまだしも、アントニオ・バンデラスまでそんなに簡単に殺さないで。
ウッソー、マジで!?と目が点になりました。
あ、雑魚キャラなんて言ってごめんなさい。死にすぎですよ、これ(笑)。
 
ハリソン・フォード、80歳。まだまだご活躍を期待します。
でも、もうキスシーンとかは要らんと思いますけど。
 
“インディ・ジョーンズ”を調べたら、“ミス・淫ディジョーンズ”シリーズが出てきて笑った。
『魔界の子宮』とか『最後の性戦』とか、絶対観たくない。(^^;

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『ビデオドローム』【4K ディレクターズカット版】

『ビデオドローム』(原題:Videodrome)
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェームズ・ウッズ,デボラ・ハリー,ソーニャ・スミッツ,レイ・カールソン,
   ピーター・ドゥヴォルスキー,ジャック・クレリー,リン・ゴーマン他
 
シネ・リーブル梅田にて。
この直前に観たのが前述の『To Leslie トゥ・レスリー』だったため、
できれば本作と順番を逆にしたかったと思いました(笑)。
 
御年82歳の彼が、1982年にこの世に送り出したのが本作。
当時はワケわからんとまるでヒットしなかったのに、
後にビデオ化されてからカルト作品としてもてはやされるようになりました。
現在、4Kディレクターズカット版が公開されています。
 
と、さも知っているように書きましたけれども、私は初見。
クローネンバーグ監督の作品って本当にワケわからんから、覚悟して観なアカンし。
でも嫌いじゃないんですよね。なんだか癖になる。
『マルホランド・ドライブ』(2001)なんて大好きです。
本作はグロそうで避けていましたが、この機会を逸したらたぶん一生観ない。
 
カナダのトロントにある人気のUHF(極超短波)テレビ局。
ソフトなものからハードなものまでAV(アダルトビデオ)を放送しつづけている。
 
刺激的な映像を求める若き社長のマックスは、
ある日、部下でエンジニアのハーランからまさに求めていた映像を見せられる。
それは、女性が拷問され、最終的には殺される映像。
“ビデオドローム”という海賊番組らしく、どこで撮影されているのかわからない。
 
こんなことが本当におこなわれているはずはないが、とにかくリアル。
マックスはハーランに映像の出どころを突き止めるように指示をする。
 
ハーランから渡されたビデオドロームの録画テープを観てみると、
それに興味を持ったガールフレンドのニッキーが、ビデオドロームに出演したいと言い出す。
てっきり撮影地は海外だと思っていたのに、ピッツバーグで撮られているらしい。
オーディションを受けると言って出て行ったニッキーはちっとも帰ってこない。
 
ビデオドロームの生みの親がオブリビアン教授であると知ったマックスは、
ニッキーを取り戻すために教授に接触を図るが、彼の娘ビアンカと会うことができただけ。
その後、教授からマックスに届けられたテープを観ると、幻覚が起きて……。
 
なんかね、ビデオドロームを観た日から、現実が変容して行くらしいんです。
人間の体内に腫瘍を作るらしいけど、正直なところ、ちぃともわかりません。
ビデオテープが変形して見えたり、現実とブラウン管の中の出来事がリンクしたり。
画面を観ている間に自分のお腹が割れて(シックスパックじゃないですよ(笑))、
そこにずぶずぶと自分の手を差し込んで行く。何が嬉しくてそんなことを。(^^;
 
『マルホランド・ドライブ』の映像とは違って、この映像は美しいとは思えない。
むしろ、苦しんで死にゆく顔は『プー あくまのくまさん』とどこがちゃうねんとも思う。
けれど、玄人が観れば、ここに描かれているものはB級とは全然違うのでしょうね。
 
画面の中から人が出てくるところは“貞子”を思い出すし、
奇妙な装置をつけて画面を観る様子はまるでVRの世界。
こういうのって、誰が最初に考えたものなんですか。
映画で語られるようになったのはクローネンバーグ監督が初めてとか、そんなことはないのかな。
と思ってちょっと調べてみたら、1935年にアメリカ人SF作家がすでにVRのコンセプトを思いついているのか。
 
不思議な世界で面白い。でも全然わからん。
気持ち悪いシーンはやっぱり直視でけんけど、40年前の作品を劇場で観られたのはよかったと思う。

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『To Leslie トゥ・レスリー』

『To Leslie トゥ・レスリー』(原題:To Leslie)
監督:マイケル・モリス
出演:アンドレア・ライズボロー,アンドレ・ロヨ,オーウェン・ティーグ,
   マーク・マロン,アリソン・ジャネイ,スティーヴン・ルート他
 
シネ・リーブル梅田にて。
 
少し前から目にしていた予告編がよかったので、絶対に観に行きたいと思っていました。
インディーズ作品でありながら主演のアンドレア・ライズボローの演技が評判となり、
第95回アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされました。
後にライズボローの友人がアカデミー賞会員を含む友人を招いて試写会をおこなっていたことが発覚。
せっかくのノミネートに味噌を付けてしまいましたが、素晴らしい演技であるのは間違いありません。
 
テキサス州西部の田舎町で暮らしていたシングルマザーのレスリーは、
あるとき地元の宝くじで19万ドルを引き当てる。
テレビ局の取材に、この金で愛する一人息子ジェームズを幸せにすると満面の笑みで答える。
 
それから6年後。金はすべて酒代に消え、モーテル路上を転々としながら極貧生活を送るレスリー。
そのモーテルの支払いもできなくなったせいで、レスリーは息子のジェームズを頼る。
 
早々と母親に見捨てられたジェームズは祖母に育てられたから、母子は疎遠になっていた。
地元を離れて手に職をつけ、堅実に働いているジェームズは、レスリーからの連絡に応じ、
仕事が見つかるまでは居てもかまわない、その代わり、酒は絶対に飲むなと条件を付ける。
 
しかし、アルコールなしでは生きていけないレスリーは、ジェームズの留守中に、
ジェームズばかりかルームメイトの金まで盗み、酒を買いに行く。
もう自分の力では母親をどうすることもできないと感じたジェームズは、
もともとは故郷で家族同然の関係だったナンシーとダッチに連絡、レスリーを引き渡す。
 
ところがそこでもまた酒を飲んで追い出されたレスリー。
路頭に迷う彼女を見かねて声をかけたのは、モーテルの経営を任されているスウィーニー。
レスリーの過去を知るロイヤルが実はオーナーを務めるモーテルで、
ロイヤルは良い顔をしないが、スウィーニーは彼女を雇うことに決めて……。
 
息子のため、自分を拾ってくれた人のために酒を断つと思うじゃないですか。
でもアルコール依存症はそう簡単には治らない。
そんなにすぐに酒を断てるなら、アル中にはなっていないわけで(笑)。
 
同情の余地がないほどレスリーの酔っぱらいぶりは酷い。
金もないのに飲みに行き、自分にはまだ男に奢らせるぐらいの魅力があると思っているのか、
色目を使うところなどは気持ち悪くすらあるうえに痛々しい。
 
そんな彼女がきっぱり酒を断つことにしたきっかけは、わからないけどなんとなくわかる。
決意したときの彼女の目がとてもいい。
そして、ひとりではどうしようもないことがあるのだなと思う。
幸運が訪れていることを気づかないままではもったいない。
スウィーニーが彼女を見放さない理由も中盤以降に明らかになります。
 
ナンシー役のアリソン・ジャネイは相変わらず凄い女優。
本作の彼女を見ると、こんなふうに認めて謝ることの大切さを考えさせられます。
 
第95回アカデミー賞の主演女優賞を受賞したのはミシェル・ヨーでしたが、
このアンドレア・ライズボローの演技のほうが好きだなぁ。
 
よかった。

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『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』
監督:増井壮一
声の出演:石川界人,瀬戸麻沙美,久保ユリカ,東山奈央,種崎敦美,内田真礼,雨宮天他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
スルーするつもりでしたが、ほかに観るものがないのよ。
さすがに“美少女戦士セーラームーン”は観ないでしょ。と言いつつ、過去には観ているのですが。
セーラームーンはもうええわと思って、こっちを選択しました。
 
『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(2019)。
何にも知らずに観に行って、よくわからないところもあったけれど、
意外と良かったと思ったことは覚えています。
 
しかし鑑賞後に調べることもなく今まで来ましたから、またイチからのスタートです。
誰これ、そもそも青春ブタ野郎って何!?って感じです。
 
そんなイチからのスタートの私が観た感想は、やっぱり想像していたよりずっと良い。
登場人物の名前をどう書くのかしか調べずに、わからないまま書きますので、
いろいろ誤りがあったらごめんなさい。
 
梓川咲太(さくた)は峰ヶ原高校の2年生。
同校に通うひとつ上の先輩で売れっ子女優の桜島麻衣とつきあっている。
 
ある日、咲太の妹で中学3年生の花楓(かえで)が、峰ヶ原高校を受験したいと言い出す。
長らく不登校の時代があった花楓は外出することすら億劫なときがあるのに、
普通の高校への通学に耐えられるだろうか。
スクールカウンセラーから通信制の高校へ行くことを勧められて、花楓は落ち込む。
 
咲太は花楓には内緒で通信制の高校を見学に行ったものの、決めるのは花楓次第。
本人がやる気があるのならと、咲太、麻衣、麻衣の妹も花楓の勉強を見るように。
自分で願書を出しに峰ヶ丘高校までやってきた花楓を見て、大丈夫だと思うのだが……。
 
花楓のことをただの内気な少女だと思っていましたが、そうではない様子。
作品中では思春期症候群と呼ばれている病に以前罹っていたらしく、
それはいわゆる解離性同一性障害(多重人格)を指しているようです。
 
記憶をなくす前とか後とかいう台詞が会話の中に出てきますが、
ほぼ初見の私にはもともとの花楓がどんなふうで、
いま私が見ている花楓はどっちの花楓なのかがわかりません。
 
ただ、普通高校に進学したいと言っている花楓は別人格のほうで、
別人格のほうが人に好かれる性格だと考えている花楓はそっちに寄ろうとしている。
咲太はそれも含めて何もかも、妹のことを理解しているよう。
すごいお兄ちゃんだなぁと感心するよりほかありません。
 
通信制の高校をどう思うか花楓から問われた咲太が
「学校に毎日行かなくていいなんて最高じゃん」と答える。
それを聞いた花楓が笑いながら、「それって普通に登校できる人は言っちゃ駄目なやつ!」と言うのを聞いて、
ああ、そうなんだなぁと思いました。
 
さて、本作は原作の第8巻に当たるそうです。
第9巻がまた映画化されるようなので、次も観に行こうと思います。
次作を観る前に原作を読んでみようかしら。
えっ、原作は漫画じゃなくて小説なのか。んじゃ読んでみます。
だけど、手を出しづらい表紙だなぁ。西尾維新のときと同じく、ちょっと躊躇。(^^;

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『大名倒産』

『大名倒産』
監督:前田哲
出演:神木隆之介,杉咲花,松山ケンイチ,小日向文世,小手伸也,桜田通,
   宮崎あおい,キムラ緑子,梶原善,勝村政信,石橋蓮司,高田延彦,藤間爽子,
   カトウシンスケ,秋谷郁甫,ヒコロヒー,近藤良平,浅野忠信,佐藤浩市他
 
109シネマズ箕面にて。
 
浅田次郎の原作は、単行本をずいぶん前に姐さんから頂戴して積読のまま。
大好きな浅田次郎なのだからとっとと読めばいいのですが、上下巻だと怯んでしまって。(^^;
しかし本作を観たら、やっぱり先に読んでおけばよかったと思いました。
どんなアレンジをしているのでしょう、前田哲監督は。
 
越後の丹生山藩は塩引き鮭で有名。
塩引き鮭をつくる間垣作兵衛(小日向文世)の一人息子・小四郎(神木隆之介)は、
作兵衛の塩引き鮭が日本一美味しいと信じ、自分も父親のようになるつもり。
 
ところがある日、作兵衛と小四郎は実の親子ではなく、
小四郎の本当の父親は丹生山藩の藩主・松平和泉守(佐藤浩市)であると知らされる。
松平はその昔、小四郎の母親・なつ(宮崎あおい)を見初めて子をもうけたが、
すでに3人の息子がいた松平はなつを作兵衛に嫁がせ、間垣夫婦の子として小四郎は育てられたのだと。
 
松平の長男は馬から落ちて死亡、次男の新次郎(松山ケンイチ)はうつけ、
三男の喜三郎(桜田通)は病弱で、跡継ぎにはできぬ。そこでふと松平が思い出したのは、小四郎のこと。
何が何だかわからぬまま作兵衛のもとから追いやられ、いきなり丹生山藩の十三代目藩主となった小四郎。
 
しかし実は丹生山藩は借金まみれで、どうすればよいものかと悩む小四郎に、
隠居して趣味に生きる一狐斎を名乗りはじめた先代・和泉守は、「大名倒産」をすれば大丈夫だと言う。
納得が行かないまま、先代つまり実父の言うとおりにしようと考える。
 
が、先代の言うとおりにすれば、確かに金持ちは金持ちのままでいられるだろう。
すべての民を助けたい小四郎は、幼なじみで商売上手のさよ(杉咲花)、
家臣の橋爪(小手伸也)や磯貝(浅野忠信)の手を借りて、なんとか丹生山藩を立て直そうとして……。
 
コメディ色しかない時代劇
原作がこのとおりだったとは想像できず、かなり改変されているのでしょうね。
浅田次郎なら、ツッコミどころがある話を書くはずもないと思うから。
 
先に原作を読んでおけばよかったと書きましたが、
もしかするとその場合はこんなに楽しめなかったかもしれません。
そもそも前田監督の非コメディ作品は鼻について苦手なんです。
特に『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018)は申し訳ないけど大嫌いでした。
だから、これぐらいコメディに振り切れているほうが私は好きです。
 
これだけヒット作ばかり撮っていれば、人脈も相当あるのでしょう。
キャストは錚々たる顔ぶれですし、結構笑えます。
馬から落ちて死ぬ和泉守の長男役には顔が見えるか見えないほどのカメオ出演で柄本時生
深く考えずに笑いたい人にはオススメです。しんみりともできますし。
 
ただ、うつけの次男はあんなに鼻たれんでええと思う。見た目が汚すぎる。(^^;

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