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『怪盗グルーのミニオン超変身』〈字幕版〉

『怪盗グルーのミニオン超変身』(原題:Despicable Me 4)
監督:クリス・ルノー,パトリック・デラージ
声の出演:スティーヴ・カレル,クリステン・ウィグ,ウィル・フェレル,ソフィア・ベルガラ,ジョーイ・キング,
     ミランダ・コスグローヴ,デイナ・ゲイアー,マディソン・ポーラン,スティーヴ・クーガン他
 
TOHOシネマズなんばにて、2本ハシゴの2本目。
前述の『化け猫あんずちゃん』を観たくて大阪市内まで出向いたのもありますが、
もともとの狙いは本作の字幕版を観ること。
梅田かなんばまで行かないと観られないんですよね、“怪盗グルー”シリーズはいつも。
すっかり鶴瓶の声が定着しましたが、ここはやっぱりスティーヴ・カレルの声で観たい。
 
もとは最強最悪の怪盗だったグルーだが、いまは反悪党同盟のエージェントに転身。
愛する妻ルーシーと養子の娘マーゴ、イディス、アグネスの3人、
そしてルーシーとの間に生まれた長男ジュニアに囲まれて幸せな日々を送っている。
もちろん忠実な手下のミニオンたちも一緒。
 
そんなある日、グルーの高校時代の同級生でライバル、最強最悪を自負するマキシムが、
パーティーに潜入したグルーの手によって逮捕される。
マキシムは脱獄すると、恨みを晴らすためにジュニア誘拐を計画する。
 
マキシムに住居を知られたことがわかり、反悪党同盟はグルー一家を守るため、避難させる。
グルー一家は安全と思われる住宅街へ引っ越すと、しばらく身分を隠して暮らすことに。
 
ところが隣家の娘ポピーがいつのまにかグルーのことを調べ上げ、
自分もグルーとマキシムの出身校に入学するために悪事を働きたいから協力しろと言う。
さもなくばグルーの正体をバラすと言われ、致し方なくグルーはポピーを手伝うのだが……。
 
普通に楽しいですよね。
楽しいけれども、ウケすぎと思うほどの笑い声が劇場内に溢れていて、こちらもつられる。
ストーリーもシンプルで、大人も子どもも楽しめる作品だと思います。
何より、ミニオンが可愛いから。
 
最初、性悪少女かと思われたポピーが意外と面白くて良い子。
誘拐されたジュニアを救おうと大活躍します。
 
悪役マキシムの声を担当するのはウィル・フェレル。ぴったり。
毎度思うのは、ミニオンの声をひとりで担当するピエール・コフィンってどんな人!?ってこと。
監督が本業なので、ミニオンに扮するのはお遊びなんでしょうけど、楽しそうだなぁ。
 
そして音楽も楽しいんです。
カルチャー・クラブの「カ~マカマカマカマ♪」=“Karma Chameleon”だったり、
ティアーズ・フォー・フィアーズの“Rule The World”だったり、BTSの“Dynamite”もかかります。
K-POPのBLACKPINKの“BOOMBAYAH”もかかったようですが、私はこのバンド知らず。(^^;
実に楽しい選曲。
 
こうして字幕版を観ると、吹替版も観たくなる。
マキシムの声は片岡愛之助、ポピーの声は山田杏奈ですか。
観るものがなくなったら行こうかしら。
 
もちろん続編ありでしょうけれど、今回の薬を注入されたメガミニオンは要らないかも(笑)。

—–

『化け猫あんずちゃん』

『化け猫あんずちゃん』
監督:久野遥子,山下敦弘
声の出演:森山未來,五藤希愛,青木崇高,市川実和子,鈴木慶一,
     水澤紳吾,吉岡睦雄,澤部渡,大谷育江,宇野祥平他
 
TOHOシネマズなんばにて。
平日の仕事帰りに容易に寄れる劇場では上映しておらず、休日になんばまで出向きました。
 
いましろたかしの同名漫画をアニメ化した日本/フランス作品。
漫画家としても活躍しているという久野遥子監督のほうは申し訳なくも存じ上げませんが、
共同で監督を務めるのが山下敦弘で、脚本がいまおかしんじとなると絶対に観たい。
 
11歳の少女・かりんは、3年前に大好きだった母親を亡くした。
ろくでなしの父親・哲也はサラ金で借金を重ね、取り立てから逃げるために、
かりんを連れて20年ぶりに疎遠になっていた実家に向かう。
 
哲也の実家は寺。父親である和尚は哲也が結婚したことすら知らなかったから、
いきなり孫を連れてきた息子にびっくり。
しばらく置いてほしいという哲也の頼みを聞き入れるつもりだったが、
サラ金で首が回らなくなったので金を貸してくれと言われて激怒し、哲也を追い出す。
母親の命日までには借金を綺麗にして戻ってくるという哲也。
嘘としか思えないが、致し方なくかりんはそのまま残ることに。
 
田舎でつまらない日々を送ることにげんなりするかりんの前に、
二足歩行のデカい猫あんずちゃんが原付に乗って現れる。
 
和尚の話ではあんずちゃんは化け猫で37歳。
捨て猫だったところを和尚が拾い、当初は普通の猫に見えたのに、
いつしか見た目を除いてまるで人間となり、言葉も普通に喋るように。
そしていつまで経っても死なないのだ。
 
村の人たちもあんずちゃんのことを受け入れている様子で、
かりんはそれが面白くなくてたまらず……。
 
傷ついた少女が化け猫と心を通わせるひと夏の物語、と思うじゃないですか。
これが全然ちがって、想像の遥か斜め上をゆく。笑った。
 
かりんの境遇は確かに可哀想だけど、いい子とは言えません。
あんずちゃんのことも村のことも見下していて、しょっちゅう舌打ちをしている。
これが相当憎たらしい。
大人の前では可哀想な少女になりきってお小遣いをもらおうとするし、
同年代の少年たちには甘えるふりをして言うことを聞かせる。
大人も子どももそれにしっかり騙されてだらしないったら(笑)。
 
それでも子どもは子どもです。やっぱりあんずちゃんと心を通わせることになる。
そこに至るまでが普通のアニメーションとは違っていて、本当に面白かった。
 
貧乏神に連れられて母親に会うために行く地獄
地獄はまるでホテルのようで、この描写も面白かったなぁ。
貧乏神の声を担当するのは水澤紳吾、閻魔大王の声を担当するのは宇野祥平
めちゃめちゃハマっています。
 
“すとぷり”とかを観てついて行けずに混乱しているよりも、こっちのほうが私は落ち着きます。
すとぷりファンの方々にはごめんなさい。
この夏、オススメ。

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『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(原題:Fly Me to the Moon)
監督:グレッグ・バーランティ
出演:スカーレット・ヨハンソン,チャニング・テイタム,ウディ・ハレルソン,ジム・ラッシュ,
   アナ・ガルシア,ドナルド・エリース・ワトキンズ,ノア・ロビンズ,レイ・ロマノ他
 
同じくイオンシネマ茨木にて。これは来場者特典がありませんでした(笑)。
 
実話ではありません。よくもこんな物語を思いついたものです。
『2001年宇宙の旅』(1968)で撮られた宇宙のシーンに臨場感がありすぎることが当時話題になり、
スタンリー・キューブリック監督って実はアポロ11号月面探査のフェイク映像を撮ったのではという噂まで流れました。
月面着陸でっちあげ説に基づき、エム・ハーガ著の『アポロってほんとうに月に行ったの?』も出版されています。
未読のため感想は書けませんが、きちんと検証された本というよりは、面白おかしくデマを扱った本のよう。
フェイク映像の撮影をテーマにした本作はそのバカバカしさも伝わってきて、とても楽しい。
 
ソ連に先を越されるな。ケネディ大統領の意地としか思えない宣言によって始まった“アポロ計画”
その宣言から8年経つもプロジェクトは失敗続きで、国民の関心もすっかり薄れつつある日、
PRマーケティングのやり手・ケリーは契約にこぎつけられそうだったフォードとの取引を政府関係者のモーに邪魔される。
 
ケリーが仕事のために吐いてきた数々の嘘をモーは調べ上げており、なぜそんなことをするのかと思ったら、
ケリーにNASAの広報の仕事を頼みたいのだと言う。
断ればケリーの過去の嘘をすべて晒すと半ば脅しを受け、引き受けざるを得ず。
助手のルビーを連れてNASAに乗り込んだケリーは、大胆不敵極まりないPR戦略を繰り広げ、
その結果、アポロ11号の月面着陸は世界中から注目される一大イベントとなる。
 
そんなケリーのやり方に反感をおぼえるNASAの発射責任者コールだったが、
ケリーはオメガ等の世界的有力企業をスポンサーに勝ち取り、おかげで資金繰りも順調に。
マスコミの取材も受け入れるようにケリーから言われて、飲むしかない。
やり合ううちにコールとケリーの間に恋愛感情が芽生えてゆく。
 
NASAのイメージアップに大成功したケリーに、モーは次なるミッションを命じる。
それは、アポロ11号の月面着陸が失敗したときに備えて、フェイク映像を撮ること。
致し方なく、ケリーは旧知の売れない映画監督ランスに極秘で依頼。
間違いなく反対するであろうコールにも当然内緒で、撮影がスタートするのだが……。
 
まず話が面白いし、キャストも凄く魅力的。
コールの同僚ヘンリー役のレイ・ロマノも良い味を出しています。
ケリーの部下ルビー役のアナ・ガルシアとコールの部下2人、
ドナルド・エリース・ワトキンズとノア・ロビンズも応援したくなる人物。
 
さすがに月面着陸のフェイク映像で全世界を騙すことは無理だと思うのです。
今から60年近く前なら、加工が見破られない可能性もあったとしても、撮影の過程はもろ茶番で可笑しい。
 
最初は月面着陸が失敗したとき用だと聞かされていたのに、
成功したとしてもこちらのフェイク映像を流すとモーが言い出す。それが政府の方針。
少しでもカッコイイ映像を見せたいということなのか知らんけど、絶対バレるでしょ。
嘘の映像を見せることに抵抗するケリーとコール、その周囲の人たちが協力してそれを阻止します。
 
面白かったのはもちろんのこと、何に惹かれたって、スカヨハのプロポーション。
どうですか、このお尻。前から見ても後ろから見ても素晴らしすぎ。憧れます(笑)。
彼女のお尻を拝みがてら、ぜひ劇場でご覧ください。

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『劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!!』

『劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!!』
監督:松浦直紀
声の出演:すとぷり(莉犬/るぅと/ころん/さとみ/ジェル/ななもり。),種崎敦美,三森すずこ,
     岡本信彦,遠野ひかる,飛田展男,二又一成,戸松遥,山根雅史,日野まり他
 
毎週金曜日は新たに映画が公開される日だから、どれを優先して観に行くか悩むのが楽しい。
このところの優先順位の付け方として、「何が何でも観たい作品」ということ以外に、
「来場者特典がもらえそうな作品」ということも考慮に入れる傾向が私に出てきました。
本作はどういう作品なのかまったく知らなくて、それゆえ観たかったわけでもないけれど、
来場者特典はきっともらえる作品だろうと思ってイオンシネマ茨木へ。ビンゴ。
 
で、観はじめたものの、やっぱり何なのかさっぱりわかりません。
“すとぷり”とは、2016年に結成された2.5次元アイドルグループで、
動画配信サイトを中心にさまざまな活動をおこなっているそうですが、私は一度も観たことないし。
本作はその“すとぷり”初となるアニメーション作品とのことだけど、
『「ツキウタ。』劇場版』同様に、「間違ったところに来ちゃった」感に襲われる。(^^;
 
最初に登場する人物が莉犬だということは明白ですが、なんで彼には耳としっぽが付いているのか。
莉犬の親や同級生たちには耳もしっぽもない。でも莉犬を特別視することはない。
彼は人間という設定なのかどうかがすでにわからなくて私の頭の中は混乱。
ウマ娘。も周囲は普通に人間だったから、どういう設定なんだと混乱したのを思い出します。
 
で、莉犬と親しい5人は、私には髪の色が違うだけの男子たちに見えるから、名前を覚えるのは無理。
どうやら彼らがバンドを結成するまでの「はじまりの物語」が本作のようです。
 
2.5次元アイドルとかVTuberとかは私の想像の域を超えていて、
私としては、2次元でなければ生身の人間がいいよなぁと思うのでした。
 
“アンパンマン”でも“すみっコぐらし”でも、とにかく映画なら何でも観ますというスタンスでこれまで来ているけれど、
これ以上こっち系まで手を出すのは適当にしておくほうがよいかもしれません。今さら思う。
ついていけない。かと言ってついていきたいと切望しているわけでもないから。
 
と、ごちゃごちゃ言っていますけれども、結局観てみないとわからないのですよね。
そしてまた何にでも手を出す日が続く。

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『ブルーピリオド』〈試写会〉(付:2回目の『キングダム 大将軍の帰還』)

『ブルーピリオド』
監督:萩原健太郎
出演:眞栄田郷敦,高橋文哉,板垣李光人,桜田ひより,中島セナ,秋谷郁甫,兵頭功海,
   三浦誠己,やす(ずん),石田ひかり,江口のりこ,薬師丸ひろ子他
 
8月9日公開の本作。試写会に行く機会を友人から貰い、いそいそとTOHOシネマズ伊丹へ。
封切り前につき、舞台挨拶などはないから、通常の映画のように普通に予告編があって、
普通に観て、普通に帰る。それでも私にとっては久しぶりの試写会参加です。ウキウキ。
 
原作は2017年から『月刊アフタヌーン』に連載中の山口つばさの同名漫画。
鑑賞後に知ったことですが、主演の眞栄田郷敦は実際に東京芸術大学の受験経験があるのですね。
プロのサックス奏者を目指していたとは知りませんでした。落ちたおかげで今の彼がいる。
 
喫煙も夜遊びも当たり前の悪友たちとつきあい、見た目も茶髪にピアスの高校2年生。
なのに常に学年でトップクラスの成績を取ってみせる優等生・矢口八虎(やとら)(眞栄田郷敦)。
どの生徒とも分け隔てなく接する人気者だが、実は何も打ち込めるものがない。
 
そんなある日、美術室で見た1枚の絵に衝撃を受ける。
それは1学年上の美術部員・森まる(桜田ひより)が祈りをテーマに描いた絵。
ちょうど美術教師の佐伯昌子(薬師丸ひろ子)から「好きな風景」の課題を与えられていたときで、
今まではスルーしていたが、まるの絵を見たことにより、自分も絵を描きたいと思う。
 
オールで遊んだ夜明けの渋谷、ビルとその間に見える空をすべて青い絵の具で描く。
それが思いのほか同級生らの心を掴んだと知ると、なぜか八虎の目から涙がこぼれ、
絵を描きたいという気持ちがさらに強く湧き上がる。
 
八虎の家庭の収入では私立の美大に入ることは許されず、国立の東京芸大を目指すしかない。
八虎は猛然と絵の勉強を始めるのだが……。
 
同学年の性同一性障害の生徒で、絵を描くのが大好きな美術部員・鮎川龍二役に高橋文哉
彼は「心は乙女」をカミングアウトしていて、化粧にスカートで登校します。
龍二のことを笑い、変人扱いする男子も多いけど、まったく意に介さない。
八虎は龍二に心の中で一目置いているものの、口に出しては到底言えません。
龍二のほうは誰にでも合わせる八虎の気持ちを見透かしていて、
最初は急に絵を描きはじめた八虎に冷たいけれど、やがてお互い心を通わせるようになります。
 
板垣李光人が演じる超優等生の高橋世田介は一方的に八虎にライバル心を燃やしています。
八虎に面と向かって嫌いだと言う。その理由を聞けばそりゃそうだとも思う。
イケメンで勉強も運動もできて、なのになんでこっちに来るのか。絵まで上手いと許せないわけで。
 
八虎の両親役にずんのやすと石田ひかり
石田ひかりがこんな年齢の男子の母親を演じるとは、若かりし頃の彼女を思い返して懐かしい。
美大専門の予備校で油画の指導を担当する講師・大葉真由役には安定の江口のりこ
言うまでもなく、さすが。
 
絵心のない私に絵の話はできませんが、美大や芸大の入試のことも知れて面白いし、
なにより男女ともにカワイイ子がいっぱいの青春映画は無条件に楽しめます。よかった。
 
ところで本作鑑賞後、また『キングダム 大将軍の帰還』を観たのです。
試写会に一緒に行った姐さんは前日までに第3作までご覧になっていて、
ならばついでに第4作も観ましょうよということになり、姐さんは人生初の映画ハシゴでした。
上映終了は23:30。姐さんはJR伊丹発23:50の電車に乗れば高槻まで帰れるはず。だけど。
私が車で軍行橋を渡った辺りで電話が鳴り、停車して何事かとかけ直したら、
「電車止まってて、0:10まで来ぃひんのやて」。えーーーっっっ。
致し方なくUターンしてJR伊丹へ戻り、姐さんを高槻までお送りしました。
私が家に帰り着いたのは1時でした~。(^^;

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