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『来る』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の2本目@梅田)

『来る』
監督:中島哲也
出演:岡田准一,黒木華,小松菜奈,青木崇高,柴田理恵,太賀,志田愛珠,
   蜷川みほ,伊集院光,石田えり,松たか子,妻夫木聡他

原作は澤村伊智の『ぼぎわんが、来る』
続編の『ずうのめ人形』、スピンオフの『などらきの首』、どれも楽しく読みました。
意味不明の妙ちきりんでぞわぞわする固有名詞をつくるのが著者は本当に上手い。

原作未読ならもっと怖かったと思いますが、
『ヘレディタリー/継承』同様、あらすじが全部わかっているから、
どんな場面が来ても心の準備ができている。
ホラー苦手な私の場合、こうして臨むに限りますね(笑)。

田原秀樹(妻夫木聡)は香奈(黒木華)を見初めて結婚。
妻の妊娠をとても喜び、第一子の誕生が待ち遠しくてたまらないが、
生まれてくる子の名前はまだ誰にも秘密にしている。
ところがある日、後輩社員の高梨(太賀)が、受付に秀樹を訪ねて来客があるという。
高梨によれば、その客は「ちさの件で用がある」と言ったらしい。
ちさ、知沙こそ秀樹が子どもにつけようとしている名前だった。
その日、高梨は獣に咬まれたとしか思えない傷を負い、
一旦快復したとみられたが、また悪化して亡くなってしまう。

香奈は無事出産、知沙と名づけられた女児はすくすくと育つ。
イクメンを気取る秀樹はブログを始め、パパ友も増えて、
すっかり子煩悩の理想的な父親として崇められるようになるが、
幼少期の不吉な出来事を思い出させる怪異が身の回りで頻発する。

どうにも不安になった秀樹は、友人で民俗学者の津田(青木崇高)に相談。
青木が紹介してくれたのはオカルトライターの野崎(岡田准一)。
野崎は秀樹をキャバ嬢霊媒師の比嘉真琴(小松菜奈)のもとへと連れてゆく。
秀樹が何かを呼び寄せていることはわかったが、どうすべきかわからない。

真琴の動きを察知した日本最強の霊媒師、琴子(松たか子)がやってきて、
その何かはとうてい真琴の手に負えるものではないと言い……。

豪華キャストの魅力を余すことなく使った作品だと思います。
岡田くんが最初の30分まったく出てこないのには驚きましたが、原作もそうでしたっけね。
かように豪華なキャストに新境地ともいうべき嫌な役を演じさせて、
容赦なく無残な死に様を披露するところもエンターテインメント。

原作では終盤の琴子とぼぎわんのバトルシーンがあまりに派手で、
読んでいても何が起こっているかよくわからず。
映像化して祭りのように描かれ、これも楽しめました。

覚悟はできているから、座席で飛び上がることはありませんでしたけれども、
白眼をむく登場人物が多すぎて怖い(笑)。
いちばんゾゾーッとしたのは、ニッコリ微笑む黒木華でした。こわっ!

原作のように最後に嫌なひと言もなく、ハッピーエンドだと思いましたが、
そうですね、琴子もぼぎわんもどうなったのか不明。
これ、続編つくるんですか。どう落とし前をつけますか(笑)。
—–

『ポリス・ストーリー/REBORN』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の1本目@梅田)

『ポリス・ストーリー/REBORN』(原題:机器之血)
監督:レオ・チャン
出演:ジャッキー・チェン,ショウ・ルオ,オーヤン・ナナ,エリカ・シアホウ,
   カラン・マルヴェイ,テス・ハウブリック,キム・ギンジェル他

先月末の封切り後にいくらでも観る機会はあったのですが、
ついつい『ボヘミアン・ラプソディ』に走ってしまい、
上映回数も少なくなった今、TOHOシネマズのマイルが貯まったので観ることに。

通算9回目の1ヶ月フリーパスポートです。
シネマイレージはポイントに有効期限が設けられて改悪されただけでなく、
来年末を以てマイル特典の1ヶ月フリーパスを廃止するのですと。
これが私の最後のフリーパスにはならないでしょうけれど、
来年あと2回つくれるかなぁ。もしかしたら1回だけかもなぁ。くっすん。

“ポリス・ストーリー”っていつから始まったシリーズなのですかね。
私が観たのは『ポリス・ストーリー/レジェンド』(2013)のみ。
特に印象に残っているわけでもなく、ただ、ジャッキー・チェン主演の映画はまず楽しい。
もう体は張らないと宣言したジャッキーなのに、まだこんなことを(笑)。

国際捜査官リンは、娘シーシーが入院する病院に駆けつける途中、
証人警護作戦へ呼び出される。
命令にそむくことはできず、涙をこらえて現場へと出向いて指揮を執るが、
そこに現れた人造ロボットから激しい攻撃を受け、
多くの部下を亡くしたばかりか、自らも瀕死の重傷を負う。

ここから先、ネタバレです。

警護するはずだった証人は人造ロボットをつくり上げた博士。
博士は最後の力を振り絞って、シーシーに人造の血を注ぐ。
危篤だったシーシーはそのおかげで再生する代わりに父親の記憶を失う。
それからずっと、シーシーとつかず離れずの位置を保って見守りつづけてきたリン。
しかし、シーシーの血を必要とする不死身の人造ロボット、アンドレが、
手下を使ってシーシーの居場所を突き止め、さらいに来る。そんな感じのお話です。

話はわりと雑だし、ジャッキー主演でSFってどうなのよと思わなくもない。
でも面白いのは面白いんだなぁ。
退屈もしない、そこそこ笑える、ちょっぴり泣ける。
爆睡してしまう映画も多いなか、これはこれでええじゃないか。
ま、私の場合、タダで観たのですし。
でも、有料鑑賞したとしても腹立たしくなったりはしていないはず。

来年続編をつくるぞ~と、エンドロールで言うてました。
続編を望むほど面白くはない。でも観に行くかも(笑)。
—–

5回目の『ボヘミアン・ラプソディ』

4回も観たんやから、もうええやろと思っていたのです。
未見の作品がたくさんあるし、しばらくミニシアター系作品も観ていない。
何回も同じ映画を観てんと、ちがう映画を観るべきでしょ。
そう頭では考えているのですが、どうにも気になる『ボヘミアン・ラプソディ』
しかも4回目の“胸アツ”応援上映がイマイチだった。
このままでは寂しいなぁと思い、翌日また行ってしまった。かくして5回目。

ちょうど109シネマズ大阪エキスポシティでIMAXレーザーGT2D版を上映中。
IMAXレーザーGT2Dとやらが何なのかは知りませんが、
エキスポシティのIMAXがめちゃくちゃいいのは何度も体験済み。
ここのIMAXは凄いです。説明を読んでみると、
「IMAX®レーザー/GTテクノロジーとは、シネコンとしては日本最大級、
 ビル6階建てに匹敵する高さ18メートル超、横幅26メートル超の
 誰もが圧倒される巨大スクリーン」だそうで。マジほんまです。

日曜日の朝に急に思い立ったものだから、席はすでにずいぶん埋まっています。
109シネマズではメンバーの特権、エグゼクティブシートに座るのが常だけど、
そんなもんもうすべて埋まっていて、観やすい席もほぼいっぱい状態。
応援上映のときのことを思い出し、ほかのお客さんの反応がよくわかりそうな、
後方にわずかな空席を見つけて確保しました。

本作に関しては、わざわざIMAXで観なくても通常版でじゅうぶん感動すると思っていました。
ところがIMAX、やはり凄いです。
爆音上映にも勝るのではないかと思うほど、音が良い。
応援上映を除いてそれなりに泣いていた私ですが、IMAX版でボロ泣き。

先週までは職場で本作を観たのは私だけだったのに、
週明けに出勤したら、もともとクイーンファンだった人、
クイーンをほとんど知らないけれど観に行ったという人、いっぱい。
みんな超超よかったと言っていて、嬉しい。(T_T)

笑ってしまうのは、中年以上の年齢層が多いからか、途中でトイレに行く客が多いこと。
5回観ている者としては、次のシーンがわかっているから、
「今からオモロイ台詞があるのに」とか「あと2分でごっつええシーンあるのに」と、
トイレに立ったお客さん早く戻ってこいよと言いたくなるのでした。

こりゃ年内まだ何回も観に行ってしまうな。
その都度UPしますから、またかよと呆れずに読んでね。
—–

4回目の『ボヘミアン・ラプソディ』

TOHOシネマズ西宮で、『ヘレディタリー/継承』『くるみ割り人形と秘密の王国』
『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』を観たあと、
阪急今津線に乗って阪神国道へ。JR西宮へ向かってテクテク歩きました。
この辺りは甲子園へ行くときに車でしょっちゅう通っているけれど、歩くのは初めて。
阪急西宮北口からJR尼崎へ行くにはこういう経路が早くて安いんだと知りました。

爆音映画祭で初めて行ったMOVIXあまがさき。
今度は『ボヘミアン・ラプソディ』の“胸アツ”応援上映です。

オンライン予約が始まった瞬間に席を確保しました。
なにしろこの日は20:30に北新地のお店に食事の予約を入れていて、
本作の上映終了は20:10。
尼崎を20:16発の電車に乗らなければ間に合わないから、
最前列の端っこ、入口にいちばん近い席を押さえたのです。

TOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティ等でおこなわれている応援上映は
どこもかしこも満席状態。
MOVIXあまがさきだって、すぐに席が埋まるだろうとはりきって押さえたのに、
前日の朝に予約状況を確かめたら、私を含めて客5人。
えーっ、応援上映やのに、そんなに客すくなかったら全然盛り上がらんやん。
昼休みと晩にも覗きに行ったけれど、まだ15人にも満たない。
当日の朝、やっと30人ぐらいにはなったかな。

う~ん、空き空きの応援上映なんてつまらんと思いながらたどりついたら、
おおっ、満席になっている。嬉しくなりました。
TOHOシネマズのようにサイリウムは配ってくれないんだ。残念。

4回目の『ボヘミアン・ラプソディ』もよかったですが、
それまでに観た3回に比べるとイマイチ。
歌詞を追うのに必死になると、映画に集中できないのですよね。
それに、いちばん前に座ったのは間違い。
後ろの様子がわからなくて、盛り上がりようがさっぱり不明。
でもねぇ、盛り上がっていたら、それが伝わってきたはずですから、
客のノリがイマイチだったのだと思います。

かといって、映画がイマイチだとみんな思っていたわけではないはず。
大声で歌ったり手を叩いたり足を踏みならしたりするのが、どこか照れくさかったのかと。
応援上映に関しては、その日の客によると思います。

尼崎なのになぁ。
あまがさきキューズモールでは「茶しばきにいこか」という、
かわいいキャラクターの口の悪い(笑)看板まで見かけたのに、
こんなにおとなしい客たちだなんて。

ちょっと残念だったので、リベンジに5回目を観る私なのです。(^O^)
—–

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』
監督:吉田康弘
出演:有村架純,國村隼,桜庭ななみ,歸山竜成,木下ほうか,
   筒井真理子,板尾創路,青木崇高他

TOHOシネマズ西宮で3本ハシゴの3本目。
前述の『くるみ割り人形と秘密の王国』で爆睡してしまい、
引き続きこれも居眠りしそうだと思っていましたが、
かろうじて大丈夫でした。大丈夫だったことに自分でビックリ。

地方鉄道に関わる人たちを主人公にした“RAILWAYS”シリーズ。
第1弾は『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010)、
第2弾は『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2011)でした。
それぞれ中井貴一三浦友和が主演でしたから、
第3弾にして初めて有村架純、若い女性が主人公です。

吉田康弘監督、知らんなぁと思っていましたが、
『旅立ちの島唄 十五の春』(2012)、『バースデーカード』(2016)など観ている。
それと、TVドラマと原作にハマった『プラージュ 訳ありばかりのシェアハウス』
監督と脚本を担当した人でもありました。

25歳の晶(あきら)(有村架純)は、妻と死別した修平(青木崇高)と出会って結婚。
修平の連れ子・駿也(歸山竜成)は晶のことを「あきらちゃん」と呼び、慕っている。
鹿児島出身の修平だったが故郷に帰ることもなく、東京で三人、仲睦まじく暮らしていた。
ところが、修平がくも膜下出血で倒れて急逝。
生活してゆけなくなった晶は、駿也を連れて修平の実家を訪れる。

修平の父親・節夫(國村隼)は息子の死を知らず、突然やってきた嫁と孫にびっくり。
しかし追い返すこともできず、近所に住む妹・幸江(筒井真理子)の協力を得て、
なんとなく共同生活を始める。

今までは修平がいたから、勤めはアルバイト程度だった晶。
駿也の面倒をみるためにはちゃんと職に就かなければならない。
節夫は肥薩おれんじ鉄道のベテラン運転士
電車好きの駿也は、晶も運転士になればいいのにと言う。
自分に運転士など無理だと思っていた晶だが、
ちょうど目にした運転士募集の広告に目を引かれ……。

ま、泣きますよねぇ(笑)。
夫が亡くなって、遺されたのは自分と血のつながりのない子ども。
まだ25歳です。可愛いです。次の相手なんていくらでもいそう。
でも晶は決意する。駿也の親でいる、家族でいると。

晶ととても上手く行っているはずの駿也だったけど、
学校に行けば、お父さんやお母さんのことを作文に書けといわれ、
そのどちらもいない駿也は大いに困って傷つく。
ついつい晶に心ない言葉を投げつけて、自分を責める。
そら泣きます、泣きました。

言葉数は多くないけれど、ふたりを見守るおじいちゃん。國村隼、さすがです。
その妹役の筒井真理子もいい叔母さん。教師役の桜庭ななみちゃんも○。

母親にはなれなかったとしても、家族にはなれる。
客を選ばず、これを選んで観に行った人が皆よかったと思える作品ではないでしょうか。
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