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今年観た映画50音順〈あ行〉

18回目となりました。恒例におつきあいください。
 
2017年までは12月22日にこれを始めることにしていました。
ところが2018年はいつになく劇場鑑賞本数が多く、
こちらへUPするのが追いつかなくて22日スタートはやんぴ。
今年も去年並みに観たので、今日からこれを始め、
大晦日までに終われるように小刻みにUPします。
 
20日までに劇場で観た作品についてはすべてUP済み。
ここに挙げるのはそれ以外のDVDあるいはネット配信作品のみ。
あくまで書きそびれていた作品を挙げているだけなので、
好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。
旧作は除外し、今年DVD化された作品に限っています。
ネタバレ御免。
 
《あ》
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(原題:I Feel Pretty)
2018年のアメリカ作品。
ぽっちゃり体型のレネーは、自分にまったく自信が持てない。
女性の憧れである高級コスメ会社の通販部門に勤めているものの、
オフィスは本社から遠く離れたチャイナタウンのビルの地下。
スリムになろうとジム通いを始めるが、転倒して頭を強打。
意識を取り戻したとき、鏡に映る自分の容姿を見てびっくり。
ものすごい美人で、ナイスバディに変身しているではないか。
途端に自信に満ち溢れるようになったレネーは……。
頭を打っておかしくなり、何も変わっちゃいないのに変わったと信じるヒロインという設定。
自意識過剰になって、男性にちょっと声をかけられればナンパだと思い込み、
自分と同類のはずの友人たちをたちまち上から目線で見るように。
どんな女性も心持ち次第で輝けるということなのでしょうが、
単なる勘違いで高飛車になる女の話なんて痛いだけ。
巷での評価が高かったようですが、私は大嫌いでした。
劇場で観たら早く帰りたくてため息ばかり吐いていたかも。
 
《い》
『移動都市/モータル・エンジン』(原題:Mortal Engines)
2018年のアメリカ作品。
2001年に刊行されたフィリップ・リーヴの同名SFを
ピーター・ジャクソン監督が脚本と製作を担当して映画化。
たった60分で文明が荒廃した「60分戦争」から数百年が経過。
人類は地を這う車輪の上に都市を創造している。
移動しながら他の都市を狩って資源や労働力を奪うという、
都市同士の弱肉強食が繰り広げられる世界。
そんな移動都市の中で圧倒的な力を見せているのがロンドン。
野望を秘めるサディアスがその長の座に就き、牛耳っている。
サディアスに母親を殺された少女ヘスターはロンドンに潜入。
あと一歩で母の仇を討てるというときに、人の善い青年トムに邪魔をされる。
サディアスのことも信じていたトムだったが、ヘスターと共にロンドンから放り出され、
反移動都市同盟と合流するのだが……。
劇場鑑賞を目論んでいたのにどうしても時間が合わずに諦めた作品でした。
金属製の都市がガガーッと地上を這う様子が圧巻。大スクリーンで観たかった。
 
《う》
『嘘はフィクサーのはじまり』(原題:Norman: The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer)
2016年のイスラエル/アメリカ作品。
自称フィクサーのノーマンは、ユダヤ人の上流社会になんとか食い込みたい。
ある日、ニューヨークを訪問中のイスラエルの大物政治家エシェルに声をかける。
次期首相の座に就くことが確実なこの男を逃してなるものかと、
ノーマンはべらぼうに高い靴をエシェルにプレゼント。
3年後、予想どおり首相となったエシェルとパーティで再会。
エシェルはノーマンを大事な友人としてパーティ参加者に紹介。
これをきっかけに財界の大物たちから次々に仲介を頼まれるようになるのだが……。
このタイトルですからコメディだと思って観はじめたら、なんとも辛辣。
リチャード・ギア演じるノーマンは、家族も住むところもない様子。
つき通しの嘘も効いているふうはなく、どうやって稼いでいるのか不明。
首相の友人と認められた途端にちやほやされるけど、
首相の側近はあぶない匂いを感じ取り、決してノーマンの電話を取り次ぎません。
アレルギーを持つナッツを手にたたずむラストシーンが悲しい。
彼はただ誰かを幸せにしたかっただけなのか。でも皆、彼を利用しただけ。
 
《え》
『英国総督 最後の家』(原題:Viceroy’s House)
2017年のイギリス作品。
第二次世界大戦後の1947年、イギリスは植民地インドの統治権返還を決定。
主権委譲の任に当たることになったマウントバッテン卿は、
妻子とともに最後の総督として首都デリーへとやってくる。
総督官邸は使用人500人を抱える大邸宅。
関係者を招き、インド独立に向けた話し合いをおこなうが、
統一インドとして独立を望む多数派のヒンドゥー教徒と、
分離してパキスタン建国を目指す少数派のイスラム教徒が対立。
なんとかインドを分離させたくないと考えるマウントバッテン卿だったが、
各地でヒンドゥー教徒とイスラム教徒の暴動や虐殺が起こり、
沈静化するためにはインドとパキスタンを分離するしかないと覚悟を決める。
パキスタン建国の裏側にはこんな話があったのですね。
マウントバッテン卿夫人の人柄に惚れました。
 
《お》
『おかえり、ブルゴーニュへ』(原題:Ce Qui Nous Lie)
2017年のフランス作品。
フランス・ブルゴーニュワイン醸造家に生まれた三人兄妹弟。
継ぐべき長男ジャンは反発して家を出たが、
父危篤の報せを受けて10年ぶりに帰郷、妹ジュリエットと弟ジェレミーと再会。
やがて父親が死亡し、多額の相続税問題が発生する。
オーストラリアに妻子を残してきたジャン、
醸造家としてイマイチ自信を持てずにいるジュリエット。
大規模生産者の婿養子となったものの、舅との関係に悩むジェレミー。
遺言では三人の持ち分を分割することはできず、廃業の危機を迎えるのだが……。
「私には人の上に立つなんて無理」というジュリエットに、
ジャンが尋ねます、「ワインは好きか」「好きよ」「なら造れ」。
ジュリエットがニッコリ笑って「単純なことなのね」というシーンが好きでした。
セドリック・クラピッシュ監督、やっぱり私は好みです。

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『家族を想うとき』

『家族を想うとき』(原題:Sorry We Missed You)
監督:ケン・ローチ
出演:クリス・ヒッチェン,デビー・ハニーウッド,リス・ストーン,
   ケイティ・プロクター,ロス・ブリュースター他
 
同じくシネ・リーブル梅田にて。
 
イギリス/フランス/ベルギー作品。
監督は社会派の名匠ケン・ローチ監督。
 
イギリス・ニューカッスルに暮らす4人家族。
夫のリッキー、その妻アビー、16歳の息子セブ、12歳の娘ライザ・ジェーン。
悲願のマイホームを手に入れようと、リッキーは転職を決意。
フランチャイズ宅配ドライバーとして独立することに。
 
配達車をどうするか。借りるか自前で用意するか。
いま所有している車は1台のみで、介護福祉士のアビーが使っている。
もう1台買う余裕など当然なく、アビーを説得して車を売り、配達車を購入。
そのせいでアビーは介護先をバスで回るはめに。
 
意気揚々と新しい仕事を始めたリッキーだが、個人事業主とは名ばかり。
過酷なノルマに縛られ、思うように金は貯まらないどころか減ってゆく。
家族で過ごす時間がどんどん減り、ぎすぎすした空気が流れるのだが……。
 
ケン・ローチ監督の作品はたいていつらいものだけれど、
最後はほんの少し希望があるもの。でも、本作に希望はゼロ。
ここまでつらい物語は久しぶりに観ました。
 
昔お世話になっていたカメラ屋さんのことを思い出します。
長年勤め、円満に退社してフランチャイズの事業主へ。
開店当初は夢が叶って嬉しくてたまらないふうだったのに、
ほんと、独立なんて名ばかりだったようです。
その人についていた客を持って行ってはいけないし、
毎月払わなければいけない金額が大きすぎて、数年で畳まれました。
閉店のさいの絶望的な表情を思い出すとやるせない気持ちになります。
今も年賀状のやりとりだけはしていますが、
ひと言のコメントもないから、生きていることがわかるだけ。
どうしていらっしゃるのかなぁ。
 
自営っていったい何なのか。アビーの言葉に共感。
甘い甘いとリッキーが言うけれど、甘かったのはリッキーのほう。
自転車操業以外のなにものでもない。
何が大事なのか、考えさせられます。

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『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』

『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』(原題:L’Incroyable histoire du Facteur Cheval)
監督:ニルス・タヴェルニエ
出演:ジャック・ガンブラン,レティシア・カスタ,ベルナール・ル・コク,
   フローレンス・トマシン,ゼリー・リクソン,ルカ・プチ=タボレーリ他
 
ある郵便配達員が33年間に渡ってたったひとりで築いた奇想の宮殿。
実話だということに興味を惹かれ、シネ・リーブル梅田へ。
 
1873年、フランス南東部ドローム県の小さな村オートリーヴ。
人づきあいが苦手で口下手、真面目さだけが取り柄の郵便配達員シュヴァルは、
自分の子どもとすらどう話してよいのかわからない。
病死した妻の葬儀の席で、シュヴァルには子育ては無理との烙印を押され、
言い返すこともできないまま一人息子のシリルを取り上げられる。
 
郵便局長のオーギュストは数少ないシュヴァルの理解者。
あるときオーギュストがシュヴァルの配達地域を変更したさい、
シュヴァルは心優しき未亡人フィロメーヌと出会う。
やもめ同士めでたく再婚、授かった赤ん坊にアリスと名づける。
 
アリスをどう扱えばよいのか戸惑うシュヴァルだったが、
ふたりを見守る近所の女性フェリシエンヌの企みが功を奏し、
シュヴァルはアリスを抱き上げる。
以来、不器用ながら傍目にもわかる愛情をアリスに注ぐように。
 
ある日の郵便配達中、石につまずいて転んだシュヴァルは、
その石の奇妙な形に心を奪われる。
それがきっかけで、アリスのために宮殿を築くことを思いつき、
石を拾い集めては終業後にこつこつと積み上げるのだが……。
 
郵便配達員としての実績がまず凄い。
勤続30年を表彰しにやってきた偉いさんが、その数字を見て「何かの間違いでしょ」と言う。
毎日32キロ、徒歩で配達を続け、配達した郵便物の数は22万通以上に上る。
偉そうに振る舞うことなどない彼が、表彰のときは顔を上げて得意気です。
 
パン屋で修行したことはあるけれど、建築の知識など皆無のシュヴァル。
パンも建築物も同じだろと、独学で宮殿を築き始めます。
もともと村人からは偏屈扱いされているから、
「あの変人、また何か始めよった」てな感じ。
 
同年代の子どもたちから「お姫様」とからかわれたアリスが
「もう宮殿をつくるのは止めてほしい」とシュヴァルに懇願することも。
でも、シュヴァルは決して止めようとしないし、
アリスも「本当は大好きだ」と言ってくれます。
 
嬉しいときもそれを素直に表せずに素っ気なくしてしまうシュヴァル。
怒らせてしまったのだろうかと戸惑う客人に、
あれは喜んでいるときの態度ですとフィロメーヌが「通訳」するのも微笑ましい。
 
33年間にシュヴァルを襲った数々の不幸。でも、幸せもあった。
何もしてやれなかった息子が大人になってから訪ねてきてくれた。
あらためて父親と息子の関係を築けた。
シュヴァルのもとにシリルが帰ってきたのは、
父親に疎まれていたわけではないと、子供心にわかっていたんだなぁ。
 
のちにフランス政府により重要建造物にも指定された凄い宮殿。
実際に見てみたい。

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『ジュマンジ/ネクスト・レベル』〈字幕版〉

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(原題:Jumanji: The Next Level)
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン,ジャック・ブラック,ケヴィン・ハート,カレン・ギラン,
   ニック・ジョナス,アウクワフィナ,ダニー・グローヴァー,ダニー・デヴィート他
 
TOHOシネマズデーにTOHOシネマズ梅田で2本ハシゴの2本目。
 
続編の予告編を観るたびにワクワクしていました。期待に違わぬ楽しさ。
 
2年前、当時高校生だったスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーは、
ゲーム“ジュマンジ”に期せずして入り込んでしまい、辛くも生還。
今は大学生となり、それぞれの道を歩んでいる。
 
生還後に交際を始めたスペンサーとマーサは遠距離恋愛中だが、
地元を離れてニューヨークの大学に通うスペンサーは、まだ生活に馴染めず、
マーサの楽しそうなインスタを見るたびに落ち込む日々。
 
ある日、地元で会うことになった4人。
実家に帰ったスペンサーは、どうしても待ち合わせ場所に行く気になれず、
ふと思い出して一旦は破壊して地下室に隠していたジュマンジに手を触れる。
その途端、再びジュマンジの中へと飛び込んでしまう。
 
いくら待てども姿を見せないスペンサーを直接誘いに行こうと、
マーサ、フリッジ、ベサニーは彼の実家へ。
スペンサーの祖父エディと、その長年の友人マイロに出迎えられる。
在宅と思われていたスペンサーがどこにもいないことから、
嫌な予感がして地下室へ降り、その予感が当たったことを知る。
 
スペンサーがあの世にも恐ろしいゲームからひとりで生還できるわけがない。
覚悟を決めた3人はスペンサーを救うため、ジュマンジの中へ。
ところがジュマンジの中に入ったのはフリッジとマーサ。
ベサニーはどうなったのかそこにはおらず、
代わりにエディとマイロが入り込んでいて……。
 
エディおじいちゃんを演じるのはダニー・デヴィート
それがジュマンジの中ではドウェイン・ジョンソンって、ワラけます。
足元すらおぼつかなかった老人が、最強の男ですもん。
 
しかしゲームの中のキャラはいいことばかりではない。
長所も短所もあって、それをお互いに補いながらイベントをクリアしていく。
個人的には動物としゃべる能力がほしい。
ヌンチャク振り回す力もほしいかなぁ。
 
エディとマイロは一緒に飲食店を経営する仲だったのに、
マイロが勝手に店を手放してから疎遠に。
それがこれを機会に仲直りして、そして……、泣いてしもがたな。
 
このシリーズは続いてほしい。
ドウェイン・ジョンソンの今の風貌が壊れるまでは。
ほんのさわりの部分ぐらいしか流れないこと。
ま、仕方ないか。今回はほぼジャングルじゃないから。

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『屍人荘の殺人』

『屍人荘の殺人』
監督:木村ひさし
出演:神木隆之介,浜辺美波,中村倫也,葉山奨之,矢本悠馬,佐久間由衣,
   山田杏奈,塚地武雅,ふせえり,池田鉄洋,古川雄輝,柄本時生他
 
TOHOシネマズデーにTOHOシネマズ梅田にて2本ハシゴの1本目。
映画を観終わってから前述のとおり坂本頼光さんの活弁ライヴへ行きました。
 
数日前に原作を購入したばかり。
なぜか勝手に青春学園ミステリーだと思い込んでいたので、
映画が始まってびっくり、まさかのゾンビものだなんて。
 
神紅大学のミステリー愛好会のメンバーは2人きり。
自称ホームズの会長・明智恭介(中村倫也)と、その助手・葉村譲(神木隆之介)。
葉村はミステリー小説オタクだが、推理が当たったことは一度もない。
 
2人は、同じ大学に通う美人女子大生・剣崎比留子(浜辺美波)から
ロックフェス研究会の合宿に誘われる。
昨年その合宿に参加した女子部員が1人行方不明になっており、
事件のにおいがすると剣崎は言うのだ。
こうして3人は、合宿開催地の山奥のペンション「紫湛荘」へ。
 
ところが合宿初日、想像もできなかった異常事態が発生。
葉村たちを含む合宿参加者は、紫湛荘から一歩も出られなくなってしまい……。
 
えっとですねぇ、最初の最初はちゃんと起きていたのですが、
合宿地に赴いた辺りから睡魔に襲われ、
気づいたらゾンビだらけになっていました。(^O^;
だから、なぜこんなことになったのかはわかりません。きっぱり。
 
もうお目目ぱっちり開くのは無理ではないかと思われましたが、
途中奇跡的に覚醒し、肝心の謎解きの部分はしっかり拝見。
神木くんと美波ちゃんのやりとりが微笑ましくて可笑しくて、
わりと楽しむことができました。
 
でもねぇ、原作を読む気にはなかなかなれないかもしれません。
だってゾンビですよ。ゾンビものを読んで楽しいんだろうか。
すぐに読むべきか悩み中。

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