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『映画 えんとつ町のプペル』

『映画 えんとつ町のプペル』
監督:廣田裕介
声の出演:窪田正孝,芦田愛菜,立川志の輔,小池栄子,藤森慎吾,野間口徹,
     伊藤沙莉,宮根誠司,大平祥生,飯尾和樹,山内圭哉,國村隼他
 
TOHOシネマズ伊丹にて4本ハシゴの2本目。
 
知らなかったんです、原作の大ヒット絵本を。
それを手がけたのがキングコングの西野亮廣だということも。
「キングコング西野」と聞かなければ、フルネームで言われてもわからない。
わかったときには、そんな才能のある人だったの!?と驚きました。
 
そこら中に煙突が立ち、そこから吐き出される煙で空を覆われた町。
人びとはここ以外に世界はないと思い込んでいる。
 
そんななか、ただひとり、煙の向こうには星があると信じる少年がいた。
彼の名はルビッチ。亡き父親は自作の紙芝居で星の存在を訴えていた。
周囲のみんなは父親のことを笑ったけれど、
それを信じるルビッチは誰からも相手にされず、友だちもいない。
 
ハロウィンの日、ゴミの山からゴミ人間が生まれる。
ゴミ人間は、仮装して町を練り歩く子どもたちに混じって遊んでいたのだが、
仮装ではないことがバレた瞬間、追い出されてしまう。
さらには異端者を抹殺しようとする異端審問官に追いかけられ、
逃げていたところでルビッチと出会う。
 
ルビッチはゴミ人間にプペルと名づけると、
母親を安心させるために自分と友だちになってほしいとプペルに頼む。
 
日々を一緒に過ごすようになったルビッチとプペル。
星の存在を信じていることをプペルに打ち明けたルビッチは、
ついに星を見つけに行く決意をするのだが……。
 
ルビッチの声に芦田愛菜。これはどんなふうになるか予想できたこと。
しかし窪田正孝がこんな声優ぶりを発揮するとはちょっとビックリ。
オリエンタルラジオの藤森慎吾もいい味を出しています。
 
本当は誰もが見たことのないものの存在を願いたい。
でも、それを信じると異端視されてこの世から消される。
アニメの中だけの話とは思えません。
政府に都合の悪いことを考えるものがいないように、
行動が制限され、向上心を持つことが悪とされる場所もある。
見えるものだけを信じるのではなくて、見えないものも見たい。
 
前半はちょっと退屈なところもあるけれど、

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『劇場版 ポケットモンスター ココ』

『劇場版 ポケットモンスター ココ』
監督:矢嶋哲生
声の出演:松本梨香,大谷育江,林原めぐみ,三木眞一郎,犬山イヌコ,
     上白石萌歌,山寺宏一,中川翔子,中村勘九郎他
 
年末の休みに入った日曜日、TOHOシネマズ伊丹にて4本ハシゴ。
ほかに観るものもないので、“ポケットモンスター”を観ておくことに。
劇場版第23作目で、放送中のTVシリーズとは関係のないオリジナルストーリー。
 
ジャングルの奥にあるポケモンたちの楽園“オコヤの森”。
そこは厳しい掟で守られた森。
幻のポケモンと呼ばれるザルードは、人間の赤ん坊を見つける
群れに連れ帰るも仲間たちから非難を浴び、
ザルードは赤ん坊を捨てるのではなく、群れを離れて赤ん坊を育てることを選ぶ。
 
ココと名づけられたその赤ん坊はすくすくと育つが、
自分が人間であることは知らないまま。
ザルードのことを父親だと信じ、ほかのポケモンたちと仲良し。
 
ある日、森にやってきたサトシとピカチュウは、気を失っているココを介抱する。
目覚めたココは初めて人間を目にしてパニック状態に。
四つ足で歩き、ポケモンの言葉をしゃべるココにサトシも驚く。
 
ココが森でザルードに育てられたことを知り、
サトシはココの本当の親を一緒に探しはじめるのだが……。
 
初めてポケモンを観たときは、話がよくわからずに困惑したものですが、
もういろいろわかっているから楽しい。
そして“ドラえもん”では睡魔に襲われがちな私が、目ランラン。
思うにこれも、サトシがいい奴だからでしょうか(笑)。
 
森に存在する治癒の泉とそのエネルギーの源である神木。
それを根こそぎ持って行こうとする傲慢な人間もいれば、
ポケモンと人間との共生を願う人間もいる。
ココやサトシを応援するみんなの構図は、子どもたちの心に残ると思います。
いや、子どもだけでなく、大人の心にも。
 
大人も泣けてオススメです。

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『天外者』

『天外者(てんがらもん)』
監督:田中光敏
出演:三浦春馬,三浦翔平,西川貴教,森永悠希,森川葵,
   蓮佛美沙子,生瀬勝久,筒井真理子,かたせ梨乃他
 
義母の四十九日だった日、法要を無事に済ませ、ほっとひと息。
この日もわが家の夕食は変わらず定刻16時でした。
片付け終わった17時頃、ふと気が向いて109シネマズ箕面へ。
だってこの機会に観ないと観そびれそうだったから。
 
世は動乱の幕末。
薩摩藩士・五代才助(後の五代友厚)(三浦春馬)は、
長崎の海軍伝習所に学び、稀有の才能で将来を嘱望されつつも、
とんでもない自惚れ屋であると疎まれてもいた。
 
そんな才助と志を同じくするのは、
坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤利助(後の伊藤博文)(森永悠希)。
4人で集まっては鍋を突っつき、親交を深めてゆく。
 
ある日、才助は男連中から絡まれている遊女はる(森川葵)を助ける。
後日、女郎屋を訪ねてきた才助を見て、
はるは結局ほかの男たちと同じで体目当てかとがっかりするが、
才助ははるに本を持ってきただけだった。
絡んできた輩に「女郎が本を読んで何が悪い」と突っかかっていたから。
 
身分も性別も関係なく、誰もが夢を見られる国をつくりたい。
はると出会ってからより強くそう考える才助だったが……。
 
歴史もあまり得意でなかった私は、誰が誰かわからずに観ていました。
坂本龍馬のことはさすがに知っているけれど、
弥太郎の名前すら知らず、利助が後の博文だとも知らず。
五代友厚のことも聞いたことあるなぁぐらいでした。
明治初期に商都大阪の基礎を作り上げる活躍をした人なのですね。
 
疎まれていると思い込んでいた人生。
通夜にすら誰も来ないと思っていたら、このラストシーン。
泣かずにはいられません。
 
三浦春馬がもうこの世にはいないのだということも思わずには観られないから、
それと合わせて涙が出ます。
 
こういう人がいたのだということ、しっかり心に刻みたい。

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『クローゼット』

『クローゼット』(英題:The Closet)
監督:キム・グァンビン
出演:ハ・ジョンウ,キム・ナムギル,ホ・ユル,キム・シア,
   シン・ヒョンビン,キム・スジン,パク・ソンウン,パク・チア他
 
ポスター写真を観るかぎりは、ちょっとシリアスなバディものに見えました。
韓国で大ヒットという文字もあったから、
それ以上は何も考えずに仕事帰りにシネマート心斎橋へ。
わざわざ車を飛ばして行ったのに、始まって30秒で観に来たことをめっちゃ後悔。
何よこれ、がっつりホラーやんかいさ。涙目になりました。
 
建築家サンウォンは、妻子を乗せて自分が運転する車で交通事故に遭い、
最愛の妻スンヒを失う。以来、一人娘イナはふさぎ込んだまま。
イナにとって良い環境が必要だと、郊外の大きな家へ引っ越す。
 
最初は笑顔を見せなかったイナだが、ある日を境に急に明るくなる。
この家が気に入った様子で、ほっとするサンウォン。
 
ところが、スンヒを亡くしてから専念できずにいた仕事に戻るべく、
イナのためにシッターを雇うと、イナが激しい怒りを見せる。
そしてその日、家にいたはずのイナが忽然と姿を消してしまう。
 
何の手かがりもなく1カ月が経った頃、
ギョンフンと名乗る怪しげな男がサンウォンを訪ねてくる。
彼は霊媒師らしく、イナは悪霊に連れ去られたと言うのだが……。
 
観に来たことを後悔したのは、最初のお祓いのシーンがあまりに怖かったから。
女性霊媒師がクローゼットを開けると、そこにいた悪霊が取り憑いて、
霊媒師は自ら包丁で首を掻き切って死ぬんです。ぎょえ~。
その霊媒師がギョンフンの母親だということなんですけど。
 
クローゼットの中に何が隠れているのかなんて想像したくない。
怖くてたまらんから直視できず。
最初から最後まで家の中のシーンはほとんど薄目状態で観ました。
 
でも、韓国作品らしくユーモアもあります。
イナ以外にも行方不明になった子どもたちに隠された謎。
クローゼットの中に引きずり込むのは誰なのか。
 
もしかしたらこのほうが幸せかもしれないと思える子どもたちを思うと切ない。
怖いけど、面白い作品であることは確かです。

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『サイレント・トーキョー』

『サイレント・トーキョー』
監督:波多野貴文
出演:佐藤浩市,石田ゆり子,⻄島秀俊,中村倫也,広瀬アリス,井之脇海,
   勝地涼,毎熊克哉,加弥乃,金井勇太,財前直見,鶴見辰吾他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『約束のネバーランド』の次に。
これも義父が亡くなった日にオンライン予約していた1本で、改めて鑑賞。
 
原作は秦建日子の同名ベストセラー小説。
監督は“SP”シリーズの波多野貴文
 
クリスマスイブの東京。テレビ局に爆弾テロの犯行予告の電話が入る。
どうせガセネタだろうと、下っ端社員・高沢(金井勇太)と来栖(井之脇海)が現場へ遣られるが、
ふたりはそこのベンチに座ったままの主婦・アイコ(石田ゆり子)から呼び止められる。
 
アイコによれば、自分は爆弾テロの犯人から指示を受けて巻き込まれただけ。
ベンチの下には爆弾が仕掛けられており、
自分は今から犯人の指示で行動しなければならないから、
高沢に自分の代わりにここに座っていてほしいと。
アイコは来栖には今後しばらく共に行動してほしいと言う。
 
爆弾処理班が現場に到着するが、高沢の後方のゴミ箱が爆発し、一帯は騒然とする。
その後、犯人は首相(鶴見辰吾)との生対談を要求。
首相が応じないならば新たに爆破すると犯行を予告するのだが……。
 
わ、こうしてあらすじを書いてみたら、
名前が最初にクレジットされている佐藤浩市と出番最多の中村倫也も、
刑事役の西島秀俊も書くところがない(笑)。
ある種の群像劇とも言えるから、どうやって書けばいいのか困ります。
 
いったい誰が何の目的でテロを起こしているのか読めず、
これも睡魔に襲われることなく最後まで観ました。
 
唖然とするしかないのは、テロが予告された現場に乗り込む野次馬の数。
その馬鹿さ加減に、申し訳ないけれど自業自得と思ってしまう。
もしも本当にこんなことがあれば、映画みたいな状況になるかも。
 
エンタメ寄りの反戦映画。
娯楽作品であっても、反戦について考えるきっかけになれば。

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