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『マークスマン』

『マークスマン』(原題:The Marksman)
監督:ロバート・ロレンツ
出演:リーアム・ニーソン,キャサリン・ウィニック,フアン・パブロ・ラバ,
   テレサ・ルイス,ジェイコブ・ペレス他
 
TOHOシネマズ西宮で4本ハシゴの3本目。
1本目2本目、睡魔にまったく襲われず。
3本目でそろそろ疲れを感じて眠くなるかと思われましたが、これも大丈夫でした。
 
ほんと、いつまでこんな役をするんでしょうね、リーアム・ニーソン
でも彼がこういう役をしつづける限り、元気だ大丈夫だと思えます。
 
アリゾナ州、メキシコとアメリカの国境付近で牧場を営むジム。
妻に先立たれ、哀しみが癒されぬままひとりで暮らしている。
敷地内を横切る密入国者を見つけると、警備隊に連絡するのも彼の役目。
 
ある日、麻薬カルテルに追われている母子と遭遇。
警察には連絡しないでほしいという母親の懇願を聞かずに通報したところ、
追いかけてきた男たちと銃撃戦になってしまう。
海兵隊に属し、凄腕のスナイパーだったジムはなんとか男たちを追い払うが、
母子のうち母親が被弾して還らぬ人となる。
 
瀕死の母親はジムに有り金すべてを渡し、息子ミゲルを頼むと言った。
けれどもこんなことに巻き込まれるのは御免だ。
この金があれば、牧場の経営も続けていけるかもしれない。
そんな思いがジムの頭をよぎるが、警察に保護されたミゲルのことが気になる。
 
様子を見に行ってみると、あの男たちが周囲をうろついていることに気づく。
このままここにいたとしても、メキシコに送還されたとしても、
ミゲルは殺されるに違いないと考えたジムは、ミゲルを連れ出して逃げるのだが……。
 
想定以外のことが何も起こらないのは毎度おなじ(笑)。
英語はしゃべれないのかと思っていたミゲルはとてもお利口で英語ペラペラ。
走行速度を守って運転していてもパトカーに止められ、
警察官もしっかり悪い奴から金をもらってジムたちを貶めようとするし。
行き先にマルを付けた地図を落とすところも何もかも想定内です。
 
だからこその安心感。
予告編を観たときは百発百中のスナイパーであることが強調されていましたが、
本編を観るとスナイパーであることはわりと控えめにしか描かれていません。
もっと撃ちまくるのかと思っていたから、そこはちょっと拍子抜け。
 
カルテルのメンバーの悲哀なんかも最後はちょっとだけ感じられます。
フアン・パブロ・ラバ演じるマウリシオの最期は切なくもあり。
ジムの亡妻の娘サラ役のキャサリン・ウィニックがナイスバディの美人。
30歳ぐらいかと思っていたら、えっ、44歳なんですか。他の作品でも見てみたい。
 
頼むよ〜、リーアム・ニーソン。
まだまだ体張ってアクション作品に出てくださいね。

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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』〈吹替版〉

『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(原題:Venom: Let There Be Carnage)
監督:アンディ・サーキス
出演:トム・ハーディ,ウディ・ハレルソン,ミシェル・ウィリアムズ,
   ナオミ・ハリス,リード・スコット,スティーヴン・グレアム他
声の出演:諏訪部順一,内田直哉,中川翔子,早見沙織,桐本拓哉,森川智之他
 
字幕版を観たのが1カ月前。
そのときは吹替版も観たいなぁと思ったのですけれど、新作は次から次へと公開されるわけで、
そうするとそっちを優先するから、一度観た作品はそのうちどうでもよくなってしまう。
だけど、1本目に前述の『こんにちは、私のお母さん』を観て、
後述の『マークスマン』も観ることに決めたら、間を埋めるのに本作がちょうどよくて。
 
何の割引もない日曜日だったから、ポイント鑑賞しました。
シネマイレージサービスが改変されてからというもの、ポイントを貯めても仕方がない。
一時期350以上あったポイントもガンガン使い、いまは10ポイントほどです。
ポイントに有り難みもないから、本作の鑑賞中は寝てもいいぐらいのつもりでした。
でもやっぱり面白かったんでしょうね、全然眠らず。
 
かといって、字幕版を観てからずいぶん経っているので、
こうして吹替版を観て何か新発見があったということもなし。
面白いなと思ったのは、字幕版ではエディと彼に寄生するヴェノムの声、どちらもトム・ハーディ
クレタスと彼に寄生するカーネイジの声、どちらもウディ・ハレルソンが担当しているのに、
吹替版では違うんですよね。
ヴェノムの声は中村獅童、カーネイジの声は片岡愛之助が担当しています。
エディの想い人、アンの声をしょこたんが担当していて、
なるほど、ミシェル・ウィリアムズとイメージがかぶらなくもない。
 
字幕版では聞き流してしまったクレタスの訴えを吹替版ではしっかり頭に残すことができました。
考えてみれば、クレタスもフランシスも気の毒。
家族から虐待を受け、施設ではいじめられ、そしてこんなふうになってしまった。
ジョーカーにしても、悪役には悪役の悲哀があることが人気の理由なのでしょうか。

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『こんにちは、私のお母さん』

『こんにちは、私のお母さん』(原題:你好,李煥英)
監督:ジア・リン
出演:ジア・リン,チャン・シャオフェイ,シェン・トン,チェン・フー,リウ・シア他
 
午前中に西宮ガーデンズに入庫して、阪急電車に乗車。
夙川でひとりランチしてから西宮に戻り、怒涛の4本ハシゴ。その1本目。
劇場はもちろんTOHOシネマズ西宮です。
仕事帰りに西宮までよう行かんようになり、このとき以来の久しぶり。
 
中国の人気女優の初監督作品で、自身が主演も務めているとありました。
ジア・リンと聞いても知らないから、勝手に美人女優を想定。
そうしたら、画面に映るのは美人には程遠いぽっちゃり、というのかデブ女優。
35歳はゆうに過ぎているであろう容貌で中学生時代から演じるって、どやねん。
『消えない罪』で20歳を演じたときのサンドラ・ブロックよりキツイ。
こりゃハズレだなと思いつつ観はじめたら、めっちゃよかった。最後号泣。
そうでしたか、人気「喜劇」女優だったのですね。納得。
 
生まれたときの体重がすでに5キロ近かったシャオリン。
成績悪い、運動苦手、先生から呼び出されること多数。
そのたびに息を切らせて学校に駆けつける母ホワンイン。
そんな状況が変わらないまま、高校を卒業する時期に。
 
希望していた大学の学部には通らなかったが、かろうじて他の学部に合格。
母を喜ばせようと希望学部の合格証を偽造するが、すぐに露見。
呆れつつも笑う母と自転車に二人乗りする帰り道、交通事故に遭う。
 
シャオリンは無傷だったものの、母は意識不明の重体。
母に目覚めてほしくて泣き崩れていると、いつのまにか20年前、
1981年にシャオリンはタイムスリップしていて……。
 
私はまだお母さんを喜ばせていない。このままお母さんに死なれては困る。
自分が生まれる前にタイムスリップしたシャオリンは、
まだ結婚する前の母ホワンインに出会い、なんとか母を喜ばせようとします。
 
タイムスリップ前に親戚が話していたことをふと思い出し、
ホワンインを会社のバレーボール大会に参加させようとしたり、
工場長の息子と出会わせて見合いを実らせようとしたり。
 
金も地位も約束された相手とホワンインが結婚することができたなら、
母はきっと幸せに暮らせるはず。
しかし、母が父以外の相手と結婚すれば、自分が生まれることはないわけです。
この辺りの娘の葛藤は『ハッピー・デス・デイ 2U』(2019)を思い出します。
 
って、過去の作品を思い出すぐらいですから、さほど珍しくないんじゃないの。
と思ったら、最後にやられた。
終盤はずびずび鼻をすすり、泣きながら観ました。
 
「いってらっしゃい。気をつけてね」と本気で言っているのは母親だけだと、
いつかどこかで聞いたことがあります。
あなたが健康で幸せならそれでいい。
 
新年になってから劇場ではまだ10本ちょいしか観ていませんが、ダントツの1位です。

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『truth 姦しき弔いの果て』

『truth 姦しき弔いの果て』
監督:堤幸彦
出演:広山詞葉,福宮あやの,河野知美,佐藤二朗
 
シネ・リーブル梅田にて、前述の『BELUSHI ベルーシ』とハシゴ。
これを観てから帰れば、ちょうど道路も空いた時間になるはず。
 
ちょうどこの日の前日、仕事帰りの車中でラジオをつけたら、
堤幸彦監督がゲストで出演されていて、本作の話をしていました。
あまり得意ではない監督なんだけどと思いながら、
キャストがたった4人(うち1人はほぼ声と写真だけの出演)で、
自主制作映画ということに興味を惹かれて。
女優3人がプロデューサーも務めているそうです。
 
東京の一等地にいくつもビルを持つ億万長者の男(佐藤二朗)が急逝。
葬儀の後、彼の部屋を訪ねた女3人が鉢合わせする。
 
1人目は九条真弓(広山詞葉)、美貌の受付嬢。
2人目は栗林マロン(福宮あやの)、子持ちのシングルマザー。
3人目は小林さな(河野知美)、知的な女医。
 
3人とも35歳。
自分こそが本命で、男とつきあいが最も長いのは自分だと主張するが、
つきあいはじめたのはほぼ同時期で、3人とも合鍵を持っている。
どうやらマロンとは月曜日に、真弓とは水曜日に、さなとは金曜日に会っていたらしい。
 
亡くなる前日に「明日話したいことがある」と電話を受けた時間も同じ。
いったい男は何を考え、3人に何を話したかったというのか。
 
億万長者のミステリアスな男を演じるのが佐藤二朗です。
そんな役に彼をキャスティングしたのは面白い。
陰のありそうなイケメンをキャスティングしていたら雰囲気は違ったでしょう。
 
会話劇って楽しいですよね。部屋の中のみで繰り広げられる言葉の応酬。
職業もこれまでの人生も何もかも異なる女たち。
でも好きになった男は同じで、いがみ合っていたのがいつしか盟友みたいになる。
 
名前の漢字が真相解明のキーになるとか、面白かったことは間違いないのですけれど、
その真実の内容も含めてやっぱりちょっと苦手だなぁ。
堤監督の作品なら、私は『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories』のほうがいい。
同じテーマでいろんな監督が撮ってくれたらすごく楽しめそう。
 
監督50作目にこういう作品を撮るというのは、先日の園子温監督同様に、
初心に戻るということなのかなと思ったりもします。

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『BELUSHI ベルーシ』

『BELUSHI ベルーシ』(原題:Belushi)
監督:R・J・カトラー
 
車で大阪市内に出た帰り、いま帰ると新御ババ混みやろなと思い、
シネ・リーブル梅田で映画を観て時間を調整することに。
 
コロナに見舞われた世の中でいいことなんて何もないけれど、
コインパーキングの料金が安価にはなりました。
特に梅田スカイビル周辺は観光客が来なくなって、
2年前まで最大料金2,600円だったタイムズが今は半値以下。
 
っちゅうても駐車料金1,000円はかかるわけで、
阪急電車で梅田まで行けば往復の交通費は520円で済むから高いっちゃ高い。
でも電車で帰れば家までなんだかんだで1時間要する。
車なら25分程度で家に着きます。
それに、電車で行ったら復路はタクシーに乗りたくなると思われ(だってめっちゃ上り坂)、
するってぇと合計で駐車料金より高くなるのでした。
 
ジョン・ベルーシ。
1949年生まれの彼は、“サタデー・ナイト・ライブ”で大人気を博したコメディアン。
しかし1982年、ヘロインとコカインの過剰摂取により、33歳の若さで急逝しました。
本作は今なお伝説として語り継がれる彼の生き様を収めたドキュメンタリーです。
 
彼について証言するのは、妻ジュディス、弟ジェームズのほか、
彼の親友だった俳優のダン・エイクロイドや、映画監督のハロルド・ライミス
ジョンが出演するテレビ番組や映画の映像も多く含まれていて面白い。
 
交際前、ジュディスはジョンのことをイタリア系移民だと思っていたとか。
ジョンはそうではなくアルバニア系移民で、それをとても恥じていたとのこと。
彼のみならず両親も同じように恥じていて、そのせいで父親はほとんど口を利かなかったと。
移民の国に生まれなかった私には、どこの移民かでそれほど差があるのかと驚きます。
 
レイア姫のキャリー・フィッシャーも60歳で死去、
その体内からは多量のアルコールと薬物が発見されたと言われていますが、
本作の中で確かキャリーが「薬物依存症患者には薬物に依存する原因が必ずある」と証言していました。
いくら依存症を治療しても、原因を取り除くことができなければ駄目なんですね。
 
突如としてブルース音楽に没頭するようになり、バンドまで結成したジョン。
『ブルース・ブラザーズ』(1980)はなんと楽しかったことか。
アレサ・フランクリンが登場するシーンも本作に出てきてお得な気分。
 
来月、『ゴーストバスターズ』(1984)の続編が公開されます。
ジョンが生きていたらキャストに名を連ねていたことでしょう。観たかったなぁ。

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