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『JUNG KOOK: I AM STILL』

『JUNG KOOK: I AM STILL』(原題:Jung Kook: I am Still)
監督:パク・ジュンス
 
いまだにBTSのメンバーの名前すら覚えていないのに観に行ってもいいものか。
どうかしばし悩んだものの、やっぱり観たくなってTOHOシネマズ伊丹へ。
 
ジョングクはBTSのメンバーの中で最年少、現在27歳。
ほかのメンバーが次々と兵役を履行するため、グループとしての活動は一旦休止。
昨年12月の入隊を前にして、7月にソロデビュー。ビルボードでも1位に。
K-POPアーティストの中でこれだけ世界で認められた人は初めてらしい。
そんな彼がソロデビューに合わせて世界各地でおこなったライブの模様と舞台裏を収めたのが本作。
 
BTSの曲はいまだに2曲しか知らないし、誰が誰かもわかりません。
けれど、ジョングク、カワイイ。歌うまい。ダンスうまい。
ファンに喜んでもらうのはもとより、そうでない人にもダンスうまいなと思ってもらえるといいなぁという顔のどれだけ可愛いことか。
 
ドキュメンタリー映画の中の彼しか知らないけれど、めちゃくちゃ素直な子に見えます。
これもつくっているのなら、女も男もみんなコロッと騙されるはず。
2,600円払って彼を観ることができるなら、何度でも本作を観に行きたいと思うほど(笑)。
 
兵役に出る前に坊主にしに行った美容院では、髪切ってるオッサンが泣いていましたからね。
みんな彼のことが好きになる、という映像にまとめられているだけか、とは思いたくない。
 
ARMYの皆さんが振る丸いやつ、あれが目玉おやじに見えてちょっと笑ってしまった。
笑っているようではまだまだファンと言えません。てか、知っている曲を増やそうよ、私。
とりあえずジョングクのソロの曲を聴き倒してみますかね。
 
なんでこんなに可愛いんだ!

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『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(原題:Civil War)
監督:アレックス・ガーランド
出演:キルステン・ダンスト,ワグネル・モウラ,ケイリー・スピーニー,スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン,
   ソノヤ・ミズノ,ジェファーソン・ホワイト,ネルソン・リー,カール・グルスマン,ニック・オファーマン他
 
『ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ』十三で観た後、新御をかっ飛ばして109シネマズ箕面へ。
IMAX版をレイトショーで鑑賞しました。
 
アメリカ/イギリス作品。
監督は『MEN 同じ顔の男たち』 (2022)がこのうえなく不気味だったアレックス・ガーランド。
全部ああいう「鬼才か奇才か」路線で行く人かと思っていたため、これは意外。
とはいうものの、こんな設定を考えつくこと自体、普通じゃあない。すごく面白い。
 
近未来のアメリカ。3期目を迎えた大統領への反発が強まり、激しい内戦が起きている。
政府連邦から19に及ぶ州が離脱し、分離独立運動を展開。
「西部勢力(WF)」を名乗るテキサス州カリフォルニア州の同盟軍はフロリダ連合と共に政府軍を次々と撃退。
ワシントンDCに到達して首都を奪うのも時間の問題。
大統領は政府軍の勝利は目前とラジオ放送で主張するも、大嘘なのはバレバレ。
 
ニューヨークに滞在中だった報道カメラマンのリー(キルステン・ダンスト)とロイター通信の記者ジョエルは、
大統領が14カ月間一度も姿を現さないことに着目。
WFがホワイトハウスまでたどり着けば大統領を殺害することは確実だから、
その前に大統領を見つけ出して単独インタビューをおこなえば大スクープになる。
どこを通ってワシントンDCに向かうべきか、居合わせたベテラン記者サミーに相談。
 
的確な提案を寄越したサミー自身も同行したい素振りを見せ、リーは了承するが、
老人でしかも巨漢のサミーは歩くこともままならないと、ジョエルは渋い顔。
その仕返しなのか何なのか、ジョエルはジョエルで前日に知り合った新米カメラマンのジェシカを同行させる。
ジェシカはまだ23歳。リーに憧れ、戦場カメラマンになりたいのだと言い……。
 
比較的安全そうな道を選んでワシントンDCまで千数百キロの旅に出た一行。
しかし至るところで凄絶な争いが繰り広げられています。
かと思えばタイムスリップしたのかと思うほど人々が平和に暮らしている町もある。
聞けば、巻き込まれないように知らん顔をしていると答える住人。
とはいうものの、屋根の上では武装した住人が見張っていたりもして、平和なふりだけしているわけです。
 
どこを通るにも油断はできず、狙撃される危険あり。
調子に乗って走っていたら、どこの味方なのかもわからない人物に拉致されて撃ち殺される。
この何者か不明の人物をクレジットなしでジェシー・プレモンスが演じています。
いちばん恐ろしいシーンかもしれません。
 
報道カメラマンは、何が正しいのかなどと自問自答しているときりがない。だから記録に徹する。
戦争はこんな酷いものだよと伝えたくてカメラに収めていたのに、戦争は終わらない。
 
大統領の最後のひと言も含め、非常に面白い作品でした。
架空の話なのに、何なんでしょう、このリアリティは。

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『ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ』

『ドキュメンタリーオブベイビーわるきゅーれ』
監督:高橋明大
 
シアターセブンにて。
 
同週に鑑賞した『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の撮影現場に密着したドキュメンタリー。
なんとも嬉しい企画ではないですか。
 
いまや大人気となった“ベイビーわるきゅーれ”シリーズが生まれるきっかけは「偶然」なのだそうです。
阪元裕吾監督の『ある用務員』(2020)のプロデューサーだった角田陸氏が、
『ある用務員』に登場する女子高生殺し屋コンビを見て面白いと思い、
このふたりを主人公に脚本を書いてみてよと阪元監督に言ったのがきっかけだとか。
ものすごく面白いシリーズになりました。
 
『ナイスデイズ』を観て池松壮亮ってこんな役もできるんだと惚れ直した私ですが、
彼自身、このシリーズに僕を呼ぶんだと驚いたそうです。
もともとスタントパフォーマーの伊澤彩織は別として、あまりに見事なアクションシーンに、
髙石あかりと池松壮亮はスタントダブルを起用しているのかと思っていたら本人たちがガチで。凄い。
アクション監督の指導を見るのも、こんなふうに撮るのねと楽しい。
 
女性のお腹に蹴りを入れたり顔を殴ったりなんて、生理的に無理だと思ったという池松くん。
しかし、アクション監督が「伊澤は大丈夫です」と言うし、彩織ちゃん本人も「大丈夫ですから」と言う。
実際やってみると、池松くんの想像の遥か上、彩織ちゃんは強かったのだとか。
そりゃ彼女、もとはこれが本職ですもんね。池松くんの手加減無用。
 
このシリーズがなければ俳優を名乗ることはなかったと思うと言う彩織ちゃん。
ずっと台詞のないスタントパフォーマーだったかもしれません。
 
なんとも厳しく、そして楽しい撮影現場の様子を堪能させてもらいました。
もう一度『ナイスデイズ』を、いや、シリーズ第1弾から観直したくなります。

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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』
監督:古賀豪
声の出演:関俊彦,木内秀信,種崎敦美,小林由美子,白鳥哲,飛田展男,中井和哉,沢海陽子,山路和弘,
     皆口裕子,釘宮理恵,石田彰,古川登志夫,沢城みゆき,庄司宇芽香,松風雅也,野沢雅子他
 
前述の『ふれる。』を観た後、帰宅の動線に沿って109シネマズ箕面へ移動して。
 
10カ月前になるのでしょうかね、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023)を観たのは。
その映像と音の質を向上させた新たなバージョンがこの「真生版」なのだそうで。
 
「327カットのリテイクに加えて、音も再ダビングを敢行」と聞いてもなんだかよくわかりません。
が、もとはPG12だったレーティングが、恐怖演出が上がっていることからR15+指定になりました。へーっ。
エロに振り気味のアニメでR15+指定という作品はたまにありますが、
エロじゃないのにR15+指定というアニメ作品を劇場で観る機会はそう多くないはず。
 
私は鬼太郎マニアではないので昨年のオリジナル版も1回しか観ていません。
ただ、そのときにもらった来場者特典を希望する人がいたり、パンフレットにプレミアが付いたりと、
驚くべきことがいろいろあって、鬼太郎人気に驚きました。
かなりのロングラン上映になり、劇場は連日満席だった模様で、へーっ、へーっ、へーっ。
 
確かに音が良くなっていると思いました。絵も去年観たときよりなんとなく綺麗。
初日のレイトショーの客入りも良く、あらためて鬼太郎人気に驚く。
 
ゲゲ郎(=後の目玉おやじ)と鬼太郎を身ごもっていた妻を水木に託す辺りは切なくてちょっと涙目。
オリジナル版を観たときに泣きそうになったかどうかは覚えていません。
 
「どこがちゃうねん」と思いながらの2回目でしたが、観に行ってよかったです。

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『ふれる。』

『ふれる。』
監督:長井龍雪
声の出演:永瀬廉,坂東龍汰,前田拳太郎,白石晴香,石見舞菜香,
     皆川猿時,津田健次郎,江口拓也,大塚芳忠,平野文他
 
仕事帰りにイオンシネマ茨木にて2本ハシゴの1本目。公開初日でした。
 
『空の青さを知る人よ』(2019)の長井龍雪。
余談ですが、私はこの監督の名前を見ると必ず永井龍雲を思い出し、
その瞬間から頭の中で“道標(しるべ)ない旅”が回りはじめます。って、前にも書いていますね(笑)。
 
メインの声を担当するのが永瀬廉坂東龍汰前田拳太郎の3人。
私が認識できている顔は永瀬廉だけだなと思っていたけれど、あとの2人の出演作も観ているじゃあないか。
全国のTOHOシネマズでは舞台挨拶中継付きの上映回があるのを知り、
伊丹まで行こうかと思わなくもなかったのですが、ハシゴの都合でそれはパス。
 
子どもの頃、思いを口にすることが苦手だった小野寺秋は、暴力で体現しようとするため問題児扱いされていた。
そんなとき秋が見つけた不思議な生き物。ハリネズミのような風貌のそれは、古くから島に伝わる“ふれる”と呼ばれる生き物だった。
触れた者同士が手を繋ぐなどして互いの体に触れ合えば、口に出さずともお互いの心の声を聴けるのだ。
偶然にもふれるに触れた秋と祖父江諒と井ノ原優太は、以降お互いの気持ちを簡単にわかり合えるおかげで親友に。
 
20歳になった3人は、島を出て東京・高田馬場で共同生活を始めていた。
料理が得意な秋はみんなの食事をつくり、料理も出すバーでバイト。
不動産会社に就職した諒は、パワハラ上司のもと頭を下げてばかりの毎日。
デザイナー志望の優太は、服飾専門学校にかよっている。
 
ある日、女性がひったくりに遭う瞬間を見た秋は犯人を追いかけ、彼女の鞄を取り戻す。
いたく感激する彼女がお礼を言う間もないほどとっととその場を去る秋。
後日、秋の住まいを探し出したその女性・浅川奈南(なな)が親友の鴨沢樹里と共に来訪。
 
3人が住む一軒家に部屋が余っていることを知り、奈南と樹里はしばらく同居させてほしいと言う。
なんでも奈南はストーカーに狙われているらしく、ここなら安全だろうと。
安請け合いをする諒にむっとしながらもその話を受け入れる秋。
一方の優太は以前同じ服飾専門学校にかよっていたという奈南にぞっこんで……。
 
秋の視点の物語です。
上手く話せないせいで友達がいないどころか誰からも遠ざけられていた秋。
ふれるのおかげで親友になった諒と優太は、秋にとって非の打ち所のない人物たち。
私はこの時点でちょっとした違和感をおぼえました。
だって、ふれるが現れるまでは、諒も優太もいじめとまでは行かずとも秋を執拗にからかっていたのですから。
そんなふたりが悪い感情を微塵も持たない人物とは考えづらい。
 
話が進んでみれば、やはりそうではなかったことがわかります。
ふれるは、人の心を伝える役目を果たしてくれているけれど、実は良い感情と悪い感情をふるいにかけている。
嫉妬などの気持ちは伝えないばかりか、相手が聞きたくないであろう気持ちは伝えない。
それが悪い感情ではなくて、「あの子のことが好き」だとか、「あいつと俺、つきあっているから」みたいなことでも。
 
聞きたくないことがいっさい入ってこないのですから、相手のことを出来た人物だと考える。
本当は腹黒い感情が渦巻いていることだってあるのに。
自分にとって都合の悪いことを聞かずに済むならつきあいは楽だ。
 
面白い設定だとは思いましたが、私はちょっとイライラ。
「言わなわからん」が信条のせいか、言わずにわかってもらおうという魂胆が嫌(笑)。
どれだけわかってくれていると思ったとしても、実はそうじゃなかったなんてこと、なんぼでもある。
わかってくれていると思いすぎるのはどうかと思うし、自分が相手のことを全部わかっていると思うのは傲慢だと思う。

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