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『ハヌ・マン』

『ハヌ・マン』(原題:Hanu-Man)
監督:プラシャーント・ヴァルマ
出演:テージャ・サッジャー,アムリタ・アイヤル,ヴァララクシュミ・サラトクマール,
   ラジ・ディーパク・シェッティー,ヴィナイ・ラーイ,ヴェンネラ・キショール他
声の出演:ラヴィ・テージャ
 
前日になんばパークスシネマで『花嫁はどこへ?』を観たばかりなので、
期せずしてボリウッドの連チャンになりました。
 
本作は今年1月に本国インドで封切りとなり、大ヒットを飛ばしたテルグ語作品とのこと。
主演のテージャ・サッジャーはなかなかのイケメンだけど聞いたことないと思っていたら、
本作のヒットによってインド全土にその名前を知られた俳優なのだそうです。
 
多神教のヒンドゥー教の中にあって三大神と言われるのはシヴァとブラフマーとヴィシュヌ。
そのうちシヴァ(破壊神)の化身と称されているのがハヌマーンであり、
古代インドの叙事詩“ラーマーヤナ”で活躍する猿の将軍でもあります。
 
冒頭に登場するのは“スパイダーマン”になることを夢見る少年マイケル。
自分はスーパーヒーローになれると信じて疑わないマイケルは、空を飛ぼうとして当然失敗、骨折。
父親は激怒し、優しい母親からも人間にはそんな能力は備わっていないと諭される。
スーパーヒーローになるには親が邪魔。マイケルは家に火をつけて両親を殺す。
 
数十年後、マイケルは世間の悪を叩く謎のダークヒーローとして跳躍していた。
銀行強盗現場にどこからともなく現れては犯人たちを容赦なくぶっ殺してその場を去る。
いささか行き過ぎとも思える行いだが、すっかり世間の人気者に。
少年時代に助けたいじめられっ子シリが科学者となり、マイケルの装具と武器を開発している。
 
場面は変わって南インド、バスさえ来ない山奥の村。
昔の因習が受け継がれ、最も力を持つ者が「殿様」と呼ばれ、殿様に逆らうことは許されない。
なくならない上納システムに異議を唱える女性ミナクシが傷つけられそうになり、
彼女に想いを寄せる青年ハヌマントゥは腕に覚えもないのに敵に襲撃をかける。
 
ミナクシはなんとか逃げおおせたものの、ハヌマントゥは大怪我をして崖から転落。
しかし海の中でハヌマーンの血から生まれたとされる輝石に触れ、不思議な力を宿す。
 
その輝石を太陽の光にかざせば、あり得ないほどの力を得ると知ったハヌマントゥ。
殿様とその一味に戦いを挑んで圧勝。
今度はハヌマントゥが殿様になるはずが、この村に殿様など要らぬ、
選挙で正しい指導者を選ぼうと言う彼に村人たちは拍手喝采を送る。
 
一方、スーパーヒーローになるための力を求めるマイケルは、動画でハヌマントゥのことを知る。
これこそが我が求めるものだと、村の支援をすると偽ってヘリコプターでやってくるのだが……。
 
ボリウッドのご多分に漏れず、158分の長尺。
最後が少し長いかなとは思いましたが、眠くはなることはなく。
最初はマイケルが主役だと思っていたので、村に場面が変わったときには意味がわからず。
そうしたら、マイケルより可愛いハヌマントゥが主演になって嬉しい気分。
そりゃねぇ、オッサンを見るよりもイケメンを見るほうが楽しいに決まっている。
 
ハヌマントゥを親代わりとなって育ててきた姉アンジャマ役のヴァララクシュミ・サラトクマールのカッコイイこと。
椰子の実も武器になるんですね(笑)。
 
まさか158分で完結しないとは思わないじゃあないか。来年続編公開らしい。
えーっ。長い。観るけど。(T_ T)

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『花嫁はどこへ?』

『花嫁はどこへ?』(原題:Laapataa Ladies)
監督:キラン・ラオ
出演:ニターンシー・ゴーエル,プラティバー・ランター,スパルシュ・シュリーワースタウ,チャヤ・カダム,
   サテンドラ・ソニ,ギータ・アグラワル・シャルマ,ラクナ・グプタ,バスカー・ジャハ,ラヴィ・キシャン他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『リトル・ダンサー』の次に。
 
インドのトップスターであり、日本でも『きっと、うまくいく』(2009)が大ヒットしたアーミル・カーン
彼が脚本を発掘して、『ムンバイ・ダイアリーズ』(2010)のキラン・ラオに監督を託した作品。
アーミル・カーンが絡んでいるだけで、良い作品というのは保証されたようなもの。
 
時を同じくして結婚した2組のカップル。
一方は新郎ディーパク、新婦プール。もう一方は新郎プラディープ、新婦ジャヤ。
それぞれ親族の住む村へ帰るべく同じ列車の同じ車両に乗り合わせるが、
花嫁の衣装と背丈があまりに似すぎているうえにベールをかぶっていたものだから、
ディーパクが降りる際に手を引いたのはジャヤだった。
 
自分の夫が降りてしまったことに気づかなかったプールと、
自分の妻が連れて行かれたことに気づかなかったプラディープ。
プラディープが降りる段になると、ついてくるはずのジャヤがいない。
行方不明のジャヤを探しはじめるプラディープ。
プールもそこで初めてディーパクとはぐれたことに気づく。
 
新郎新婦の到着を待ちわびていた村では、ディーパクが連れてきた花嫁のベールを外してビックリ。
これは誰!? プールじゃないよ。いったいプールはどこへ行ったの!?
ディーパクは慌てて友人たちと共に警察に届け出に向かうのだが……。
 
約20年前という設定で、女に学歴など必要なし、男に従っていればいいという時代。
インド映画を観ているとままあることで、今はどのくらい意識が変わっているのかわかりません。
 
ディーパクとプラディープ、その親族も同様の考えの持ち主ではあるけれど、
前者は妻のことをこよなく愛し、大切にしようと思っているのに対し、
後者は妻の持参した財さえあればあとはどうでも良いというとんでもない奴。
その親も親で、嫁を人として扱う気はありません。
 
最初のうちは、ディーパクに誤って連れて来られたジャヤの行動が怪しすぎて信用できません。
プラディープがモラハラDV夫であることは間違いない。だけど、ジャヤの企みはなんなのか。
それがわからないからこそ、わかったときの爽快感。
 
また、ジャヤと対照的に、女はこうあるべきものと思い込みそれを幸せに思っていたプールが、
世話になる屋台で自立していく姿がとてもいい。
女は夫の名前を呼ぶことが許されないなんて驚きですが、みんな当たり前に思っているのですね。
 
悪徳警官だと思っていたら、すっかり彼にオイシイところを持って行かれて泣きそうに。
アーミル・カーンの目に狂いなし。みんな観て観て!

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『リトル・ダンサー』【デジタルリマスター版】

『リトル・ダンサー』(原題:Billy Elliot)
監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ジェイミー・ベル,ジュリー・ウォルターズ,ゲイリー・ルイス,ジェイミー・ドレイヴン,
   ジーン・ヘイウッド,スチュアート・ウェルズ,ニコラ・ブラックウェル,コリン・マクラクラン他
 
批評家にも一般人にも高い評価を受けた2000年のイギリス作品。
スティーヴン・ダルドリーの映画監督デビュー作だったにもかかわらず、
興行的にも批評的にも大成功を収めて、彼は一流監督の仲間入り。
そんな作品のデジタルリマスター版が公開中です。
道路が事故でババ混み、間に合わないなぁとあきらめていたけれど、本編開始になんとか滑り込み。
なんばパークスシネマにて。
 
1984年、イギリス北部、ダーラムにある炭坑町エヴァリントン。
11歳の少年ビリーは母親を亡くし、炭坑夫の父親と歳の離れた兄トニー、祖母と3人暮らし。
炭坑夫たちはストライキの真っ最中で、町自体にぎすぎすした空気が漂っている。
 
ある日、ビリーが通うボクシング教室のホールにバレエ教室が移ってくる。
同じ場所を分け合って使用することになった子どもたち。
バレエの先生はビリーの同級生デビーの母親ウィルキンソン夫人で、
こっそり覗き見していたつもりがデビーから「アンタも踊れば?」と言われて飛び入り参加。
 
ビリーにバレエの素質を見いだしたウィルキンソン夫人は、
ロンドンの名門校ロイヤルバレエスクールのオーディションを受けることを勧めるのだが……。
 
バレエなんて男がするものじゃないと決めつける父親と兄。
そう言われることがわかっていて、隠れて練習を続けるビリーですが、
それが恥ずかしいことだと思っているわけでもなく、「何が悪いんだ」と言い返す姿が好きです。
 
ビリーを応援する親友マイケルがカミングアウトしたときのやりとりも好きだなぁ。
2000年当時、ゲイの、しかもまだ少年のカミングアウトシーンがある作品はあまりなかったのでは。
 
男が踊るなんてと思っていた父親が、目の前のビリーの踊りに魂を奪われる。
なんとか息子の夢を叶えてやりたいと、スト破りして出勤するシーンは涙もの。
 
ビリー役のジェイミー・ベルは、あの頃のままの顔立ちが可愛いとは言えないものの、今もとても良い役者なのが嬉しい。
特に今年観た『異人たち』の彼は心に強く残っています。少年役だった彼がいまや父親役。
 
かの有名なコンテンポラリーダンス演出家で振付家のマシュー・ボーンに抜擢され、
“白鳥の湖”で全世界にセンセーションを巻き起こした本物のバレエダンサー、
アダム・クーパーが出演したことも大きな話題となりました。ラストシーン、見物(みもの)です。
 
何度でも観たい作品。

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『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO CINEMAS』

『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO CINEMAS』(原題:SEVENTEEN Tour ‘FOLLOW’ Again To Cinemas)
監督:オ・ユンドン
 
109シネマズ箕面のScreenXにて。
 
BTSなら今までにも観たことがあるし、2曲だけといえども知っている曲がある。
だけど、SEVENTEENはまったく知らん。
3,300円も払って観る意味あるのかしらと思ったけれど、ほかに観るものもないし。
応援上映だというのに客は私を除いて2名。ええんかいな、これで。
だけど、たいそう人気のK-POPアーティストグループなのだそうで。
 
デビューは2015年。
今年4月にソウルワールドカップ競技場における公演を開催したときの模様が収められています。
 
始まってすぐに舞台上の人数を数えてみる。
何度数えても13人。13人なのにセブンティーン?と思ったら、
2012年のグループ結成時は17人、平均年齢17歳でデビューすると発表されたそうな。
ずいぶんと長い準備期間を経て、最終的には13人でデビュー。
17人でも17歳でもなくなっているわけですね。
 
とにかく私は初めて知るグループだから、顔ばかり見てしまう。
この子、板垣李光人に似てるなとか、こっちの子は吉沢亮やとか、あらこの子は木南晴夏似やんとか、
わぁお、阪神タイガースの元監督、和田豊にめっちゃ似てへんかとか、
これは誰似や、なんかわりとおばちゃんの女優やけど誰やったかわからへんとか。
おばちゃんの女優似とは失礼なことですみません。(^^;
 
K-POPアイドルはみんな歌もダンスもめちゃくちゃ上手いですね。
BTSのファンはARMY(アーミー)、SEVENTEENのファンはCARAT(カラット)というそうで。
そう聞いたらすぐにFM COCOLOのマーキーの番組では女性リスナーの年齢にカラットを付けるのよと、要らんことを思い出す。
 
BTSのほうが好きかしら。

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『劇場版 オーバーロード 聖王国編』

『劇場版 オーバーロード 聖王国編』
監督:伊藤尚往
声の出演:日野聡,原由実,加藤将之,瀬戸麻沙美,青山吉能,生天目仁美,
     早見沙織,戸松遥,内田夕夜,鳥海浩輔,木内秀信他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
 
原作は丸山くがねのライトノベルで、それをアニメ化したTVシリーズが人気なのだそうで。
観に行ったところで話について行けない雰囲気が醸し出されていたからスルーするつもりでした。
しかし前述の『JUNG KOOK: I AM STILL』を観にわざわざ伊丹まで行ったら、
1本だけ観て帰るのがもったいない気がして、ついでに観て帰ることに。
 
上映開始後すぐに「無理だ」と悟る。まったく、全然、話がわからん。
冒頭の説明によれば、「オンラインRPGのサービスが終了することになり、
ゲーム内のキャラクターたちがそのまま生き続けるばかりか、
ログアウトできなくなったプレイヤーたちもゲームの中のキャラクターになっていた」ということらしい。
合っているかどうか自信がありませんけれども。(^^;
 
本作は聖王国の王女が大悪魔にさらわれて、聖王国の女戦士が救出に向かうのですが、
自分たちだけではどうにも勝ち目がないと、ギルド“アインズ・ウール・ゴウン”に援護を求めます。
このギルドの主こそ元はRPGのプレイヤーで、ゲームの中に取り込まれてしまった人みたい。
 
ということを知ったのは鑑賞後。
彼のキャラクターがいちばん面白いとは思っていたけれど、ホントはサラリーマンなの!?
 
ちっとも話がわからないからずっとウトウト。
国の名前もキャラクターの名前もややこしいから絶対覚えられそうにないし。
同名のまるで違う作品『オーヴァーロード』(2018)が面白かったのを思い出す。

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