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『悪魔と夜ふかし』

『悪魔と夜ふかし』(原題:Late Night with the Devil)
監督:コリン・ケアンズ,キャメロン・ケアンズ
出演:デヴィッド・ダストマルチャン,ローラ・ゴードン,フェイザル・バジ,イアン・ブリス,
   イングリッド・トレリ,リース・アウテーリ,ジョージナ・ヘイグ,ジョシュ・クォン・タート他
 
とっても興味を惹かれたので、最近は遠く感じて気合いを入れないと行けないTOHOシネマズ西宮へ。
 
監督はオーストラリア出身の兄弟監督コリン&キャメロン・ケアンズ。
スティーヴン・キングが絶賛しているらしいモキュメンタリーホラー作品です。
 
舞台は1977年のニューヨーク。
深夜のトークショー番組『ナイト・オウルズ』の司会者ジャック・デルロイはそれなりに人気があるものの、
一番手を超えることはできず、トップに到達するには常に少し足りない。
最愛の妻が癌を煩って亡くなったのち、この状況をなんとか打破しようと考える。
 
ハロウィンの夜、超常現象の特集を企画して怪しげなゲストを次々に呼ぶと、スタジオは大興奮。
そしてついにこの日の目玉となる超心理学者ローラ・ゴードン博士と、
彼女の著書『悪魔との対話』のモデルとなっている悪魔憑きの少女リリーが登場する。
 
視聴率を上げるために何が何でも「悪魔を生出演」させたいジャックに対し、ローラは危険すぎると反対。
しかし、懐疑論者のカーマイケル・ヘイグがこの手のすべての事象は詐欺であると断言するのを聞き、
リリーは悪魔憑きが嘘ではないところを証明してみせようとローラに提案。
 
先にカーマイケルが催眠術を用いてスタジオのほぼ全員に恐ろしい幻覚を見せることに成功。
得意げなカーマイケルを前に、リリーが突然変貌して……。
 
モキュメンタリーが好きなせいもあり、それなりに楽しめましたが、あまり怖くはありません。
私がホラー慣れしただけ!?
 
序盤のテンポがイマイチで少し寝そうになったし、キャストも地味だからかお金がかかっている感じなし。
デヴィッド・ダストマルチャンはその風貌がこの役にピッタリなのは○。
 
巨大なミミズが出てきたり、リリーの頭が真っ二つに割れたり、グロいシーンもいっぱいあります。
もっと怖がらせてくれそうな予感もあったから、これしきではちょっともったいない気はします。
さらなるモキュメンタリー感というのか「これはホンマもんですよ」という感じがほしかったかも。
 
てか、私、マジでホラーに慣れてしもてません!?

—–

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(原題:Joker: Folie à Deux)
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス,レディー・ガガ,ブレンダン・グリーソン,キャサリン・キーナー,
   ザジー・ビーツ,ハリー・ローティー,ビル・スミトロヴィッチ,スティーヴ・クーガン他
 
109シネマズ箕面にて。
どこの劇場もそれなりに都合の良い時間の上映があったのですが、できれば早く帰りたい。
となると、17:50からのScreenX版がいちばんはよ帰れる。
ホアキン・フェニックスのやつれた顔をScreenXで見なくてもいいのになぁと思いながら。
 
第92回アカデミー賞では数多の部門にノミネートされ、主演男優賞を見事受賞。
そのほか各国の映画賞を受賞して、アメコミが原作の作品としては史上初の快挙を成し遂げた『ジョーカー』(2019)。
その続編である本作の監督は引き続きトッド・フィリップス
 
国民的トーク番組の人気司会者マレー・フランクリンを生放送中に殺害した“ジョーカー”ことアーサー・フレック。
マレーを含む5人を殺害したアーサーは、貧困に喘ぐ者たちから英雄視され、カリスマ的存在に。
正気を失っている疑いのある犯罪者が収監されるアーカム州立病院で裁判を待つ身。
 
あるときアーサーは病院内で見かけた女性リーと、音楽療法プログラムをきっかけに親しくなる。
リーにとってジョーカーは恋い慕う存在だったらしく、ふたりは恋愛関係に。
それによって、今はなりを潜めていた狂気がふたたびアーサーの中で暴走しはじめる。
 
裁判を迎え、熱狂的なファンが待ちわびる場へと出たアーサーだったが、
担当弁護士の答弁が気に入らず、リーから煽られてついにクビに。
自分で自分の弁護をすると言い放ち、以降はジョーカーのメイクに扮装で法廷に立つのだが……。
 
138分の長尺を寝ずに観たことを思えば面白かったのでしょう。
けれど、なんだか物足りなく感じるのは何故だ。なんとなく軟弱な話になっちゃったと思うからか。
 
社会の底辺にいる者たちを代表するはずだったジョーカーが、
ジョーカーはいないんだ、自分はアーサーでしかないんだと認めてしまう。
ジョーカーにはジョーカーでいてほしかったのだということかなぁ。
 
病院内でアーサーを崇めるリッキー(ジェイコブ・ロフランド)があんな目に遭って気の毒で仕方なかったし、
検察側の証人としてかり出されたかつてのアーサーの同僚ゲイリー(リー・ギル)の悲痛な叫びも辛くて。
 
やっぱり、そもそもホアキン・フェニックスを大画面で観ても……という気持ちが強いのかもしれません。(^^;
彼は体重を落としすぎだと思うんですが、健康面は大丈夫ですか。
マシュー・マコノヒーみたいに心配になります。
 
あ、一瞬その名前に目を疑い、嬉しくなったことを書き忘れていました。
本編前に上映されるジョーカーのアニメを担当したのが大好きなシルヴァン・ショメ監督だったことです。必見。
クレジットを観ていて「えっ、今“Sylvain Chomet”って書いてあったよね?
『ベルヴィル・ランデブー』のショメ監督だよね?見間違いじゃないよね?」と小躍りしました。
……なんだ、そっちのほうが私の印象に残っているじゃあないか。

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『東京カウボーイ』

『東京カウボーイ』(原題:Tokyo Cowboy)
監督:マーク・マリオット
出演:井浦新,ゴヤ・ロブレス,藤谷文子,ロビン・ワイガート,國村隼他
 
午後から魚拓の展覧会→梅田でCS第2戦を観ながら立ち呑み芦屋でディナー。
これらの前にまずは映画を1本と思い、午前中シアターセブンへ。
 
主演が井浦新のアメリカ作品です。
監督はこれが長編劇映画デビューとなるマーク・マリオット。
共同で脚本を担当するのは藤谷文子スティーヴン・セガールの娘ですね。
 
先に、「最近の日本語おかしくないかしら!?」ということで、ひっかかった台詞を記しておきたい。
「私のことをお見かけしたことがあるかもしれません」って、変じゃないですか。
同様にガソリンスタンドの自動音声も前々から気になっています。
「ご利用するお支払い方法を選択してください」って、正しい日本語ですか。
正しくは「ご利用になるお支払い方法」か「ご利用のお支払い方法」「利用されるお支払い方法」じゃないですか。
いつの頃からか「ご◯◯する」をアナウンサーも普通に使うようになっていて、
毎度毎度ひっかかっているのですけれど、もはやどれが正しいのかわからなくて。
 
大手商社に勤める坂井英輝(井浦新)は、業績が芳しくない食品会社に再構築を提案して買収を進める達人。
このたびも丹精込めた手作りを謳う老舗のチョコレート会社の買収に成功したばかり。
 
ある日の議題は会社が所有しているモンタナ州牧場について。
社長(岩松了)をはじめとする経営陣はこの牧場を切ってしまいたいところ、
英輝は和牛を育てる牧場に変身させてはどうかと提案する。
すでに和牛の専門家である和田直弘(國村隼)にアドバイスを求めていた英輝は、
和田と共にすぐにモンタナ州に飛ぶことに。
 
英語があまり得意ではない英輝に対して、和田は英語堪能、人の心を掴むのも上手い。
下戸の英輝はアルコールの摂取も断固拒否して、人の輪の中に入ろうとしない。
すべては和田頼みだったのに、その和田が酔っぱらってロデオマシーンに挑戦して負傷してしまう。
 
ひとりで何もかも乗り切らなければならなくなり、不安いっぱいながらも妙に自信のある英輝。
牧場主の女性ペグ(ロビン・ワイガート)は一応優しく接してはくれるものの、
場違いなスーツ姿のままの英輝に内心あきれている。
牧場で働く者たち相手に「和牛を育てましょう」とプレゼンしたところで、誰の心も動かない。
 
ペグは英輝の相手を労働者のひとりハビエル(ゴヤ・ロブレス)に任せて事務所に引きこもる。
話は何も進展しないまま時間だけが経ってゆき、英輝は焦りはじめる。
勤務先の副社長で恋人の増田けい子(藤谷文子)から報告をせっつかれるも返事ができなくて……。
 
冒頭の日本語にひっかかりをおぼえたものの、概ね面白く見ました。
郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、英輝のように自分のことばかり考えて、
彼らに馴染もうとしなければ何も進展しません。
 
チョコレート会社の買収に関しても、チョコレートを食べてみることすらせずに話を進める。
お宅のブランドを守りますと約束したのに、買収に成功してしまえばどうでもいい。
モンタナにお土産として持って行ったチョコレートを子どもが一口食べて吐き出したのを見て、
これまでの自分が如何に傲慢だったかを思い知ります。
 
買収する側とされる側両方に本当に良い方法はないものか。
みんなが幸せになれる方法を見つけるのは難しいものだけど、考えて考えて考え抜けば、どこかにあるのかも。

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『室井慎次 敗れざる者』

『室井慎次 敗れざる者』
監督:本広克行
出演:柳葉敏郎,福本莉子,齋藤潤,前山くうが,前山こうが,松下洸平,矢本悠馬,生駒里奈,丹生明里,佐々木希,
   筧利夫,甲本雅裕,遠山俊也,升毅,真矢ミキ,飯島直子,小沢仁志,木場勝己,稲森いずみ,いしだあゆみ他
 
“踊る大捜査線”シリーズが大好きでした。
ドラマ終了時に全巻買ったビデオはびろびろに伸びたのでもう処分してしまったけれど、
サントラのCDは今もちゃんと残っていて、聴けば泣きそうになる曲もあります。
 
最後の劇場版から10年以上が経ってからこうして続編が制作されるなどとは夢にも思わず。
監督はずっとおんなじ本広克行、脚本もずっとおんなじ君塚良一、プロデュースもずーっと亀山千広
なのに主役だった織田裕二がこの場にいないのはやっぱり寂しいけれど、
いろいろと大人の事情がありそうだから仕方のないことなのかなぁ。
そんな織田裕二不在の続編ではありますが、スピンオフとしてじゅうぶん以上の楽しさです。
 
警察を辞めて故郷の秋田へと戻った室井慎次(柳葉敏郎)は、池の端に建つ古民家を購入。
タカこと森貴仁(齋藤潤)とリクこと柳町凜久(前山くうがと前山こうがの2人1役)を施設から引き取り、一緒に暮している。
タカは3年前に母親(佐々木希)を殺された過去があり、リクは服役中の男の息子。
つまりふたりは事件の被害者と加害者の子どもという立場で、室井は進んで里親となった。
 
心穏やかに過ごしていたある日、池の向こうから死体が見つかる。
身元を調べてみると、かつて室井が関わった特殊詐欺事件の犯人グループのひとりで、数年前に出所していたことがわかる。
秋田だけの事件ではないと、警視庁からも人がやってきて対策本部が設置されたうえに、室井も協力を求められて困惑。
 
同時期、室井家の周囲をうろついていたらしい少女が倒れているのをリクが見つけ、室井たちが介抱する。
彼女は日向杏(福本莉子)、なんと史上最悪の猟奇殺人犯と呼ばれた日向真奈美(小泉今日子)の娘だった。
室井に代わって料理をつくったり、リクとタカにゲームを貸したりと、馴染んでいる様子を見せる杏だったが、
何が目的なのか、室井について信じがたい嘘をリクたちに吹聴しはじめる。
それを鵜呑みにしてリクが憤る一方、タカは彼女の怪しさに気づいて慎重になるのだが……。
 
甲本雅裕遠山俊也筧利夫といった懐かしい顔ぶれとのやりとりにはグッと来て、それだけでいいと思えます。
その一方で、なんだか雑だなぁと思う場面もいくつか。
たとえば、杏が室井から暴力を受けているとか、里親をしているのは金目当てだからどうせそのうち子どもを捨てるとか、
あることないことじゃなくてないことないことをタカとリクに話すのですが、
室井のことを信じられなくなったリクが反抗的な態度を見せるようになります。
その後、何事もなかったようにリクが室井と普通に話すようになっているのは何故なんだ。
また、「ここから追い出す気はないが、人に迷惑をかけるな」と言われてふてくされた杏も普通に居るのがなんだかなぁ。
室井の「車を置かさせてください」という「さ入れ」の台詞も気になります。
という雑な点は置いておくとして、莉子ちゃんの演技がめちゃめちゃ怖い。もうやめて(笑)。
 
昔のシーンもいっぱい登場しますから、懐かしさに浸れます。
みんな歳を取ったのも嬉しいね。
 
来月公開の後編を楽しみにしています。

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2回目の『JUNG KOOK: I AM STILL』

甲子園でクライマックスシリーズ第1弾を観戦して撃沈した帰り道、
TOHOシネマズ伊丹に寄って後述の『室井慎次 敗れざる者』を観ようとしたら、その前にまだ2時間近くある。
おなかはいっぱいだから食事するつもりはないし、お茶の気分でもない。
この2時間の隙間を埋めてくれる映画はないものかとスケジュールを確認したら、
予告編開始から20分以上経過しているけれど、たぶん本編開始からは5分程度経過したであろう本作があるではないですか。
というわけで、『JUNG KOOK: I AM STILL』をもう一度観ることに決定。
 
自動券売機ではもう販売を終了しているため、有人窓口へ向かい、「すみません。18:50からのジョングクお願いします」と申し出る。
上映が始まってからチケットを購入しようとすると、「ほかのお客様の妨げにならない席へのご案内となります」と言われる場合もあるのですが、
今回はなぜかそう言われることもなく、すんなり購入。
暗闇に入場してみて納得。客は中央席に集中しているから、端っこガラ空きで。
 
ジョングクが可愛すぎて、もう一度観てもいいかなぁというぐらいには思っていましたが、
ホントにもう一度観る日がこんなにすぐに来るとは思いもせず。
いや〜、マジで可愛いです。カッコイイです。
若い子のみならずおばちゃんたちが入れ込むのもわかる。
 
グループで活動していると、メンバーの中には合わない人もいるでしょうし、
みんながみんな性格良しとは思えないのですけれど、みんな良いのかなぁ。
兵役前のソロ活動を大成功させたジョングクがBTSについてつぶやくのを聞いていると、グループ内になんらかの軋轢があるとは微塵も思えません。
 
2回目の鑑賞を終えて思ったのは、これまで観たK−POPグループのドキュメンタリー作品の中でこれがいちばん好きだということ。
その人に密着していても音楽のシーンがあまりない場合もままありますが、
本作は歌って踊るジョングクも歌っていないジョングクも堪能できる。
 
ARMYになるつもりはありません(笑)。
でもこんなBTSのドキュメンタリー、特にジョングクの作品はまた観たいと思う。
というのか、本作の3回目もあるかもしれません。(^^;

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