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『ときめき☆プリンセス婚活記』

『ときめき☆プリンセス婚活記』(英題:The Princess and the Matchmaker)
監督:ホン・チャンピョ
出演:シム・ウンギョン,イ・スンギ,キム・サンギョン,ヨン・ウジン,
   カン・ミンヒョク,チェ・ウシク,チョ・ボクレ,ミンホ他

毎年暮れの休みに突入すると、シネマート心斎橋でハシゴするのが恒例となっています。
テアトルグループに吸収される前は韓国作品を多く上映していた劇場ですが、
今もそれはちゃんと引き継がれていて、韓国作品を観るならここ。
そしてハシゴした作品全部アタリのことも多いから、良い気持ちで帰れるんです。

TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポートの使用期間中で疲労が溜まっていたため、
この日のハシゴは2本に留めておくつもりで、朝9時頃、車で家を出発。
28日だったから、まだ正月休みでない会社も多いはず。
新御堂筋が混んでいるだろうし、心斎橋まで1時間以上かかるかも。
その推測が外れ、意外に空いていて40分ぐらいで到着。
南堀江の“CAFE CONTEMPO”でモーニングをテイクアウトしてから劇場へ。

う~ん、まだ10時。予定していた2本ハシゴの前にもう1本観られそう。
しかしこのタイトルの韓流でしょ、私は観ないよ普通。
でも上映開始に間に合うのに、観ないのももったいなくない?
ということで、まったく期待せずに鑑賞。そうしたら大当たりで。

主演はシム・ウンギョン
『サニー 永遠の仲間たち』(2011)、『怪しい彼女』(2014)とコメディ作品の彼女は絶品。
コメディじゃなくてもイケるんでしょうが、そっちはあまり印象に残っていません。

舞台は李氏朝鮮、英祖29年に当たる1753年。
深刻な干ばつのせいで、民衆は餓え、今にも暴動が起きそうな気配。
憂える王は、この危機から脱するためにどうすべきか悩み抜き、
王女ソンファがめでたく結婚すれば、神が恵みの雨を与えるだろうという結論に達する。

ソンファは実は呪われし王女として民衆の間で笑われている。
幼い頃から彼女に関わる者はなぜか不幸に見舞われるため、
そんな彼女の婿になる奴は貧乏くじを引いたも同然というわけだ。

しかし王はソンファと最高の相性を持つ男を婿に迎え入れようと、
婿にふさわしい男を貧富問わずに募集をかける。
王子になれるとあれば多少の不幸に見舞われても致し方ない。
多くの男たちが我こそは王子にふさわしいと押しかける。

応募した男たちと王女の相性を見ることになったのは、
朝鮮最高の監察官(=占い師)ソ・ドユン。
候補が4人に絞り込まれたようだと侍女から知らされたソンファは、
自分の婿になるかも知れない男たちを一目見ておきたいと、
侍女の協力を得てこっそり宮中を抜け出し、一人で町をうろつくのだが……。

ソンファ役にシム・ウンギョン。ソ・ドユン役にイ・スンギ。
このふたりを見ているのが非常に楽しい。

だいたい、干ばつをなんとかするために結婚だなんて、
いったいいつの話やねんと思うのですが、いやいや、そんな時代のこと。
なんでも神の思し召しだったのでしょうか。

すべてを委ねられる占い師だから、悪だくみをする人もいて当然。
ドユンはあり得ないぐらい誠実で、占い師としても超優秀。
対する悪い占い師には強力なバックがいて、ドユンはそれに巻き込まれます。

そもそも占いを信じない私も最初はアホくさと思っていたのに、
途中からはその占いで悪い奴らをギャフンと言わせてやれと祈ってしまいました。

王道のハッピーエンドにとても幸せな気持ち。
どっしりと重くて悲惨な韓国作品も好きだけど、
こういう素直な恋愛コメディもいいなぁ。
—–

『私は、マリア・カラス』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の17本目@なんば)

『私は、マリア・カラス』(原題:Maria by Callas)
監督:トム・ヴォルフ

フランスのドキュメンタリー作品。TOHOシネマズなんば別館にて。

マリア・カラス。
世紀の歌姫と謳われる、ギリシャ系アメリカ人のソプラノ歌手
1923年にニューヨークに生まれ、53歳で亡くなった彼女について、
これが長編デビューとなるトム・ヴォルフ監督が
世界中から集めた未公開資料や映像をまとめた作品です。

客は高年齢層ばかり。そりゃそうです、知らないもの。
私も名前を知っているぐらいで、顔も本作で初めて知ったぐらいです。美人だなぁ。

海運王アリストテレス・オナシスとダブル不倫していたのも知らなんだ。
カラスとオナシスは9年もつきあっていたそうで、
そりゃオナシスが妻と離婚したら、自分と結婚してくれると思いますよね(笑)。
なのにオナシスはジョン・F・ケネディの未亡人ジャクリーン・ケネディと再婚。
そのときのカラスのうちひしがれた様子も綴られています。

こういったゴシップにまつわる映像も多いですが、カラスの歌も堪能できます。
特に嬉しかったのは、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディがかける、
プッチーニのオペラ曲『蝶々夫人』のアリア“ある晴れた日に”がしっかり聴けること。

この美貌と素晴らしい歌声。
歌を離れたときもあったけれど、また舞台に立つ日を待ち望んでいたというカラス。
45歳で亡くなったフレディ・マーキュリーもそうだけど、
どうしてみんなこんなに早く亡くなってしまったのか。惜しい。
—–

『葡萄畑に帰ろう』

『葡萄畑に帰ろう』(原題:The Chair)
監督:エリダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・カヴァゼ,ニネリ・チャンクヴェターゼ,ナタリア・ジュゲリ他

『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観てからテアトル梅田へ移動。

なかなか観る機会のないジョージアの作品。
一昨年公開された『みかんの丘』(2013)と『とうもろこしの島』(2014)も
観よう観ようと思っているうちに上映が終了してしまい、今度こそ。

そもそもジョージアってどこよ。ロシアとトルコのあいだ辺りらしい。
日本では2015年まではグルジアと呼ばれていました。
ワイン発祥の地とされ、ジョージアワインはクレオパトラも愛したことから、
“クレオパトラの涙”なんて呼ばれたりするそうです。

さて、そんな国の映画は、馴染みもないからヘンテコに映る。
エミール・クストリッツァ監督の作品と近い気がするのは、
私がなんとなく「ざっくりあの辺りの映画」だと思い込んでいるからでしょうね。
しかしクストリッツァ監督の作品は笑えるけど、これは笑えない。(^^;

長らく政界に身を置いた経験のあるエリダル・シェンゲラヤ監督だから、
作品にも政治風刺が思いっきり織り交ぜられています。

葡萄畑が広がる実家に母親を残して出たギオルギは、
早くに妻を亡くし、一人息子ニカと義姉マグダの三人暮らし。
「国内避難民追い出し省」の大臣として政界に身を置いている。
自ら注文した椅子の座り心地を確かめるのが楽しくて仕方ない。

ある日、国内避難民を追い出すために思い切った手を打つように
首相から命じられたギオルギは、さっそく避難民が暮らす地域へ。
ただちに追い出そうとしたところ小競り合いに。
警官に小突かれた女性を助けようとして、誤って警官に殴られてしまう。

救急車内で目を覚ますと、自分が助けた女性ドナラが同乗していた。
彼女の美しさにギオルギは一目惚れ。
行き場を失ったドナラをニカの家庭教師として住み込みで雇い入れることに。
妻と死別して独身だというものの、ニカもマグダもドナラの存在を許せない様子で……。

冒頭、空中を椅子が舞うシーンから始まるんです。“Jaguar”のロゴ入りの。
おっ、面白いなと思ったら、あとは睡魔に襲われる襲われる。

椅子のみならず、家具のいろんなものが警官を攻撃したりするのは
ちょっとしたファンタジーで目を惹かれましたが、う~む、意味不明。

原題が“The Chair”であるとおり、椅子の存在感は絶大です(笑)。
なのに邦題は『葡萄畑に帰ろう』でしょ。かなり無理がある。
最後は帰るのは葡萄畑なわけで、邦題に偽りなしとも言えるけど。

面白さを理解できないまま終わりましたが、
ジョージアの作品を観られたことはよかったと思います。
—–

『シュガー・ラッシュ:オンライン』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の16本目@梅田)

『シュガー・ラッシュ:オンライン』(原題:Ralph Breaks the Internet)
監督:リッチ・ムーア,フィル・ジョンストン
出演:ジョン・C・ライリー,サラ・シルヴァーマン,ガル・ガドット,
   タラジ・P・ヘンソン,アラン・テュディック,ビル・ヘイダー他

なお、「TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の15本目」が抜けているのは、
『ボヘミアン・ラプソディ』を観たからです。
今後ももし「○本目がないやん」というときは、また『ボ・ラプ』を観たと思ってください(笑)。

前日にフリーパスで観ようとして席数上限にひっかかってアウト。
涙を呑んだので翌日にリベンジ。
前日は例のいびつな形状のシアターでの上映でしたが、
この日はTOHOシネマズ別館アネックスのシアター10で。
しかも8:50からの上映だから、まだまだ客少なし。
余裕でチケットをゲットできました。

字幕版の上映をしている劇場がいかに少ないことか。
吹替版はまだ観ていないので、比較してどうとはまだ言えませんが、
『グリンチ』を振り返ると、やっぱり字幕版のほうがよさそう。
というのか、吹替版は観逃しても悔しくないけど、字幕版は絶対観たい。

『シュガー・ラッシュ』(2012)の続編。
ゲームの中に暮らすゲームキャラたちの日々というアイデア、楽しいねぇ。

ゲームセンターの中にあるレースゲーム“シュガー・ラッシュ”。
ヴァネロペは「不具合」がプレイヤーたちにウケている天才レーサー。
レトロアーケードゲーム“フィックス・イット・フェリックス”の悪役ラルフと大の仲良しで、
ラルフはヴァネロペと一緒に過ごす時間に至福を感じている。

ある日、通常のレースに飽き飽きしていたヴァネロペを喜ばそうと、
ラルフがちょっとしたいたずらを仕掛けたところ、
案の定ヴァネロペは大喜びしたものの、プレイヤーが大慌て。
結果、ゲーム機のハンドルを壊してしまい、シュガー・ラッシュは故障する。

製造元はすでになくなっており、ハンドルの注文は無理。
ハンドルがなければシュガー・ラッシュは廃棄処分となってしまう。
住人たちをを救うためにもハンドルを手に入れようと、
ヴァネロペとラルフはインターネットの世界へ飛び込む。

オークションサイトにたどり着き、ハンドルを落札したのは良かったが、
代金を払えないことに気づいたふたり。
支払い期限までになんとか金を工面しようとかけずりまわるのだが……。

ネタバレになりますが、最後は私にはかなり衝撃的。
だって、シュガー・ラッシュを救うためにインターネットの世界へ行ったのに、
えっ、やっぱり新しい世界のほうがよくなっちゃったってか。

ヴァネロペべったりのラルフはほかにも友だちを見つけなさいと言わんばかり。
ヴァネロペに自分以外の友だちができると妬むのは、確かにちょっとキモい。
だからって、彼だけ元の世界に戻ることになるとは。
いろんな集まりに顔を出して、知り合いを増やして、ほら、寂しくないでしょって。
これって、基本的には『グリンチ』の「ひとりぼっちの人は寂しい」と同じ。
再び言わせていただきます。大きなお世話やっちゅうの。(^^;

楽しかったですけどね。ディズニーは一貫してこういう考えなのかも。
それのほうが教育的といえば教育的かしらん。
—–

『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@梅田)

『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』
監督:高橋滋春
声の出演:種崎敦美,木村良平,東山奈央,小桜エツコ,関智一,
     檜山修之,子安武人,遊佐浩二,小栗旬,ブルゾンちえみ他

「無料鑑賞には席数に上限が設けられた旨が記されているけれど、
この席数制限はあってないようなものらしい」と書いた
のを訂正します。
ありました。(^^;

この日の朝にダンナがタイから帰国。
洗濯物などを片づけ、散髪に行くというダンナを送り出し、
晩に夙川で待ち合わせて、私は映画を観るべく午後から梅田へ。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』を観るつもりでした。
できれば字幕版、もし満席なら吹替版を観ようと思い。
家を出る時点では残席半分だったから、間に合うと思ったのです。
劇場に着いたときにも電光掲示板を見たらまだ完売じゃなかったし。

しかし断られました。字幕版、吹替版、両方とも。
上限の席数がすでに出てしまったとのことで。
ならばもう観ていない作品は本作しかありません(泣)。

有人窓口で私の後ろに誰も並んでいなかったので、
「参考までに教えてください」と上限席数について尋ねてみました。
座席数の何割というふうに定められているそうです。
『シュガー・ラッシュ』のシアターは小さめだったから、
人数にするとすぐに上限に達してしまうのかもしれません。

結局“妖怪ウォッチ”かよぉと思いながら観ましたが、最後は泣きそうに(笑)。

東京・さくら元町。
運転手をかかえる身分の老人・下町シンが川にかかる橋の上で車を停める。
毎年こうして同じ場所でしばし佇む彼は、「今年も現れてはくれないのか」と寂しそう。
いったい彼は何を待っているのか。回想シーンへ。

1960年代。少年だったシンは、父親を亡くして病気の母親と二人暮らし。
新聞配達のアルバイトをして生活を支えていたが、
ある日、母親に謎の妖怪が取り憑き、暴走させられた母親は事故死してしまう。

生きる望みを失ったシンが川に飛び込んで自殺しようとしたとき、
同じ年頃の少年・高城イツキに引き留められる。
聞けばイツキの姉も謎の妖怪に取り憑かれ、命を落としたらしい。
イツキは謎の妖怪を一緒に倒そうじゃないかと言う。

そんな2人に声をかけてきたのが少女・有星タエ。
シンの後ろに守護霊が見えるとタエは言い、
その守護霊を引き連れたまま、3人は山姥屋敷と呼ばれる場所へ向かう。

イツキによれば、謎の妖怪を倒すために必要な妖怪ウォッチが山姥屋敷にある。
ところが屋敷に到着してみると、3人を襲ってきたのはタエの祖母。
実はタエの祖母も同じ妖怪に取り憑かれてしまったのだと。
シンの守護霊の活躍でなんとか戦うことができ、タエの祖母も元に戻る。

謎の妖怪は、女性の魂を奪う妖怪・玉藻前。
3人は協力して玉藻前に挑む覚悟を決めるのだが……。

なんといっても舞台は1960年代、大好きな昭和です。
風景に郷愁を感じ、それだけでものめり込めるというもの。
展開としては、最後は毎度おなじ。
僕の友だち、妖怪みんな出てきてボスキャラに総攻勢をかけるわけで、
珍しくもなんともありません。
だけど泣けるんだなぁ、このみんなでドドーッとという話は。
それにしてもぬらりひょん、男前すぎません?いつも思う。

何事も気の持ちよう。強く願えば何でも叶う。
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