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『クリード 炎の宿敵』

『クリード 炎の宿敵』(原題:Creed II)
監督:スティーヴン・ケイプル・Jr.
出演:マイケル・B・ジョーダン,シルヴェスター・スタローン,テッサ・トンプソン,
   フロリアン・ムンテアヌ,フィリシア・ラシャド,ドルフ・ラングレン他

TOHOシネマズ西宮にて、『喜望峰の風に乗せて』の次に。

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)の続編です。
原題は前作が“Creed”、本作が“Creed II”とシンプルなのに、
やけに仰々しい副題が付いている。
同様に音楽もときどき仰々しくて苦笑いしちゃったのですが、
この「ジャジャーン」という仰々しさはいかにも娯楽作という感じがして嫌いじゃない。
スティーヴン・ケイプル・Jr.監督はこれが初の長編って、
いったいどんな人がバックに付いているのと思うぐらい華々しいデビューだわ。

シルヴェスター・スタローンの“ロッキー”シリーズで、
ロッキー最大のライバルであり親友でもあったボクサー、アポロ・クリード。
そのアポロの息子アドニス・クリードを主人公にしたのがこの“クリード”シリーズ。

アドニス役のマイケル・B・ジョーダンの名前を初めて聴いたとき、
なにそのマイケル・ジョーダンもどき。そう思いませんでした?
彼の出世作『フルートベール駅で』(2013)がミニシアター系だったから、
ずっとその路線で行くのかと思っていたら、まさかの“クリード”。
去年は『ブラックパンサー』(2018)で観て驚きました。はい、好きです。

ロッキーの指導を受けて、世界チャンピオンの座に就いたアドニス。
聴覚障害を持つ歌姫ビアンカへのプロポーズもバッチリ。
これ以上ないぐらいの幸せに浸っている。

そんな折り、アドニスに挑戦状を叩きつける者が現れる。
相手はロシアの荒くれボクサー、ヴィクター。
それはかつてアポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子だった。

ロッキーに負けたせいで人生が狂ったと恨むイワンは、
自分の息子をロッキーの愛弟子と戦わせようと目論む。
挑発されて黙っていられなくなったアドニスはロッキーに会いに行くが、
ロッキーからはヴィクターと試合をすべきではないと止められる。

父親アポロの命を奪ったイワンの息子ヴィクターと戦わずにはいられない。
アドニスはロッキーと決裂、挑戦を受けて立つのだが……。

イワン役のドルフ・ラングレン、いささか歳は感じるものの、イカツイのはそのまま。
昔の彼以上に凄いのがヴィクター役のフロリアン・ムンテアヌ。
顔は優しくて、怖くない役もできそうなんですけど、なにしろこの体つき。
どう見てもアドニスが速攻でやられちゃいそう。そして初戦はそのとおりに。

お決まりのことしか起こらないし、上記のように音楽が仰々しい。
でもそれゆえ安心して観ていられます。
最後にはちゃんと“ロッキー”のテーマもかかって、続編もまだまだつくれそうで。

それにしてもイワンとヴィクター親子って、
まるで『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』のパラガスとブロリー。
復讐を果たすために育てられた息子って、不憫です(泣)。

鑑賞後に気づきましたが、あのいかついオバハン、
ブリジット・ニールセンか!
いや、いちばん怖いって。(^^;

面白かった~。
—–

『喜望峰の風に乗せて』

『喜望峰の風に乗せて』(原題:The Mercy)
監督:ジェームズ・マーシュ
出演:コリン・ファース,レイチェル・ワイズ,デヴィッド・シューリス,ケン・ストット他

3連休の真ん中だった日曜日、前週末に公開された作品中、
これは観たい度がわりと低かった。
出演しているのは良い役者ばかりですが、睡魔に襲われる危険があったから。
それゆえ、ハシゴしようとすると本作を入れざるを得ない西宮は止めて、
大阪市内へ出るつもりでした。
しかし電車で出かけるのがしんどくなり、車でTOHOシネマズ西宮へ。
しんどかったら映画を観ること自体を止めればいいのに、
何が何でも向かってしまうのです、劇場へ(笑)。

懸念どおり、ちょっと寝ました。
海の上をゆらゆらしているだけなので、寝て起きても状況はほぼ変わらない。(^^;
『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』(2013)と同じですね。

実在の実業家ドナルド・クローハースト。
イギリスではかなり有名な人らしいのですが、私は初めて聞きました。
で、ウィキペディアで調べてみたら、なんだか悲惨な人生。
ネタとして(と言ってもいいものかどうか)凄すぎる人生なので、
映画は無論、TVドラマや舞台、小説や詩にまでなっているようです。

1968年のこと。イギリスは海洋冒険ブームに沸いている。
美しく優しい妻と子どもたちに囲まれて幸せとはいえ、
仕事に行き詰まって金策に頭を悩ませていたドナルドは、
スポンサーを得てヨットレースに出場することを思いつく。

彼が出場するのは単独無寄港世界一周ヨットレース“ゴールデン・グローブ・レース”。
華々しい実績を持つセーラーが参加者として名を連ねるなか、
週末にヨットを楽しむ程度のアマチュアが自ら製作した船で参加するとあって、
世間は呆れたり嘲笑したりしつつも話題となって一躍人気者に。

しかし、アマチュアセーラーが出場するにはあまりに過酷。
なんとか期限内に出航を果たしたものの、
ドナルドには予測できなかった多難つづきで……。

まったく好感の持てない人物なんです。
コリン・ファースが演じるのですから、ちょっとは応援したくなるかと思ったのに。
そもそもレースをナメているし、いろいろと適当。
そんな状態で大いなる海に挑めるわけがない。

で、この人、どうするのかと思ったら、嘘をついちゃうんですね。早々と。
ほかの参加者の動向を無線でチェックしながら、
実際はちっとも進んじゃいないのに、順調どころか参加者のうち最速で進んでいるかのように。
こんな嘘がつき通せるわけもなく、浅はかというしかないでしょう。

喜望峰を回れずに棄権する参加者がどんどん増えて、逆に焦るドナルド。
ビリになれば航海日誌を提出せずに済むから、
だったらいっそのことビリになっちゃおうと目論む。

その場かぎりの思いつきがすべて無理だとわかったときに彼がどうするか。
彼の遺体は発見されていませんが、自殺したと見られているそうです。

嘘がバレたとき、マスコミが妻のコメントを取ろうと自宅へ押しかけます。
「あなたたちが夫を殺した」という妻にもちょっと同情できません。
参加者の美人妻たちの撮影にモデル風のポーズを取っていたのだし、
海上から電話してくる夫を妻も追い詰めなかったと言えるでしょうか。

デヴィッド・シューリス演じるスポンサーの言うように、
ドナルドのいちばんの願いが「有名になること」だったのだとしたら、
死後にこんな形で世界的に有名になった。それが悲しく痛々しい。

邦題から爽やかな海洋ものを想像していると愕然とさせられます。
原題は“Mercy”。その「救い」はどこにあったのか。
—–

18回目の『ボヘミアン・ラプソディ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の29本目@伊丹)(完)

2018年の最後の1本で2019年の最初の1本だった『ボヘミアン・ラプソディ』
フリーパスもやっぱりこれで〆たいじゃないですか。

109シネマズ大阪エキスポシティで観たIMAXレーザーGT2D版が最高だったし、
4回行った“胸アツ”応援上映も楽しかったから、
もう通常版は観る気にならないと思ったのはそのときだけ。
通常版でもいいからまた観たいと思い、結局そのあと何回観に行ったことか。

もう何も書くことはございません(笑)。

あ、だけどそういえば、書いていないこともあったのを思い出しました。
本作には4度の“If you say so.”が出てきます。

1度目はフレディがロックフィールド農場で“Love Of My Life”を作曲中のシーン。
ポールが「なんという曲?」と尋ねると、フレディが答え、
「メアリーの歌だ」と言ったときに、ポールが口にするのがその台詞。
字幕は「そう言うなら」。そのままですね。

2度目はブライアンが“Bohemian Rhapsody”のギターソロ演奏中。
「次はオペラ」とフレディから聞いたブライアンが「気に入った」と答え、
「失うものは?」と問うフレディに、ブライアンが「ない」と答えると、
フレディがその台詞を言います。字幕は「そう来なくちゃ」。

3度目はフレディが自宅で開いたパーティの席。
「最高だろ?」と言うフレディにブライアンがその台詞で答えます。
字幕は「まあね」。

4度目はディーキーが作った“Another One Bites the Dust”について、
ロジャーが「ディスコはやりたくない」というシーン。
「ドラムループにシンセなんて」というロジャーに、フレディがその台詞。
これには字幕すらありません。相手の神経を逆なでする合いの手的な使われ方。

“If you say so.”って、1度目とか3度目もしくは4度目のような、
乗り気でないときの言い方だと思っていたので、
2度目の“If you say so.”がすごく好きでした。
フレディとブライアンが心の底から微笑みながらのこの台詞。

ブライアン役のグウィリム・リーもロジャー役のベン・ハーディもロン毛が似合いすぎ。
ディーキー役のジョー・マッゼロだけは短かいほうがいいかな。
本物のロジャーもいつもあんなに口半開きなんですか。
そうとも思えないけれど、ロン毛で口半開きのベン・ハーディ、可愛すぎる。

評論家の評価は高くなかった本作がゴールデングローブ賞を受賞して嬉しいです。
まだしばらく上映は続くはず。そしてまたきっと観てしまう。

Give me more rock’n’roll !!
—–

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』〈吹替版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の28本目@伊丹)

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(原題:Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald)
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン, キャサリン・ウォーターストン,ダン・フォグラー,
   アリソン・スドル,エズラ・ミラー,ジュード・ロウ,ジョニー・デップ他
声の出演:宮野真守,伊藤静,間宮康弘,遠藤綾,武藤正史,森なな子,
     江口拓也,岩崎ひろし,森川智之,平田広明他

8連休最後の日曜日、フリーパスを使えるのもこの日が最後。
上映中の作品はほぼすべて観ました。
観逃していた作品で気になっているのはこれぐらい。
字幕版を観たときは、前作の話をほとんど忘れてしまっていました。
それでも眠気に襲われたイメージはなかったのに、
吹替版を観てみたら、私はずいぶん寝ていた気が。(^^;

『グリンチ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』ともに字幕版のほうが私は好きでしたが、
これは吹替版のほうがよかったように思います。
『グリンチ』では説教臭かった宮野真守のナレーションも、
このニュート・スキャマンダー、いいではないですか!

結構笑いました。
特に私が好きだったのは、年齢不詳のお爺ちゃん、ニコラス・フラメル。
この人、実在の人物だったのですねぇ。
パリの出版業者で錬金術に長けた人。「賢者の石」の製造に成功したという伝説もあるなんて。
ジェイコブに握手を求められて「ひぃぃぃぃ」、
骨が折れそうになっているところなんてふきだしちゃう。カワイイ。

字幕版ではわかりにくかった話も今回はスイスイ。
これを観ないままにしなくてよかったです。

私、ジョニー・デップはわりとどうでもいいんですけれど、
ジュード・ロウはやっぱり好きだなぁ。
善人役のときは嬉しくなります。
髪の生え際の後退が気になっていましたが、今は気にならない。
なんかしてます?
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『ワイルド・ストーム』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の27本目@西宮)

『ワイルド・ストーム』(原題:The Hurricane Heist)
監督:ロブ・コーエン
出演:トビー・ケベル,マギー・グレイス,ライアン・クワンテン,ラルフ・アイネソン,
   メリッサ・ボローナ,ジェームズ・カトラー,ベン・クロス他

『ボヘミアン・ラプソディ』『ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー』
『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』→これ。

自然災害にまぎれて悪いことを企むなんてありきたりだけど、
頭からっぽにして大画面で観るにはうってつけの作品です。
有人窓口のお姉ちゃんが「『ワイルド・スピード』ですね」と言っていたのがワラける。
これは「スピード」じゃなくて「ストーム」です。
1作目と監督は同じロブ・コーエンだけど(笑)。

アメリカ西海岸に史上最大規模のハリケーン“タミー”が迫る。
アラバマ州のある町では、地元警察が住民たちに避難を促すなか、
財務省職員のケーシーが裁断予定の6億ドルを紙幣処理施設へと運ぶ。

施設へ到着すると、数日前からシュレッダーが故障しているらしい。
ハリケーンのもと、裁断されないままの大金を置いておくことに不安を感じ、
ケーシーは持ち出しに必要なパスワードをひそかに変更する。

施設が停電に見舞われたため、ケーシーは修理業者を呼ぼうとするが、
ハリケーンのせいか電話も使えない。仕方なく自ら業者のもとへと車を走らせる。

その頃、ハリケーンに乗じて強奪を企む輩たちが動きはじめていた。
内部と外部のメンバーで結成された強盗団が念入りに計画してのこと。

そうとは知らないケーシーは、修理を担当するブリーズを訪ねる。
実はブリーズとその弟で気象学者のウィルは、
1992年のハリケーン“アンドリュー”で父親を亡くしていた。
施設内で何が起きているかも知らずにブリーズを連れて戻ったケーシーは、
不穏な空気を察知するが後の祭り。
ブリーズは人質同然に施設内に入れられて電気修理をおこなう。

なんとかそこから逃げたケーシーは、ウィルと協力して強盗阻止を図るのだが……。

科学的にも技術的にもこんなことが可能かどうか、
正しいのかどうかなんてさっぱりわかりません。
しかし強盗団を出し抜くためにウィルが考えるあの手この手は楽しいし、
何よりハリケーンの迫力、スゴイ。劇場で観る醍醐味。

ケーシー役のマギー・グレイスが可愛くて素敵。
わりと地味なトビー・ケベルとライアン・クワンテン、
男ふたりに挟まれて要らんロマンスが生まれないのも良いところ。

批評家のウケはよくないそうですが、こんなの批評されても気の毒(笑)。
ただ楽しむ、そんな作品ですから。
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