『銀魂2 掟は破るためにこそある』
監督:福田雄一
出演:小栗旬,菅田将暉,橋本環奈,柳楽優弥,三浦春馬,窪田正孝,吉沢亮,勝地涼,夏菜,
長澤まさみ,岡田将生,ムロツヨシ,キムラ緑子,佐藤二朗,堤真一,中村勘九郎,堂本剛他
TOHOシネマズ伊丹にて。
大ヒットした『銀魂』(2017)の続編は、冒頭からナメてます(笑)。
小栗くんと菅田くんと環奈ちゃんの顔出しなしのトークから始まり、
日本アカデミー賞にかすりもしない小栗くんネタで盛り上がる。
いかにも福田雄一監督らしい始まりです。
そうそう、昨年度の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞って菅田くんだったのですね。
『あゝ、荒野』(2017)をスルーしてしまったから、知らなんだ。
幕末、地球人と天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が共に暮らす町、かぶき町。
“万事屋(よろずや)銀ちゃん”を営む元攘夷志士の坂田銀時(小栗旬)と、
縁あって住み込みで店を手伝う志村新八(菅田将暉)と神楽(橋本環奈)だったが、
一向に仕事の依頼はなく、家賃を数カ月滞納している。
家主のお登勢(キムラ緑子)が怒鳴り込みにくることもしばしば。
自分から仕事を貰いに行くなどプライドが許さぬと憤る銀時を説き伏せ、
新八が取ってきた仕事はキャバ嬢だったり床屋の留守番だったり。
しかも行く先々に警察庁長官・松平片栗虎(堤真一)が客として現れる。
彼は「庶民の生活に触れたい」という将軍・徳川茂茂(勝地涼)をお忍びで連れ回しているのだ。
そのころ、真選組の副長・土方十四郎(柳楽優弥)が首に何かを撃ち込まれ、
以来、人が変わったようにおかしな言動が増える。
これは真選組の局長・近藤勲(中村勘九郎)の暗殺を企てる伊東鴨太郎(三浦春馬)の陰謀。
そうとも知らず、伊東と沖田総悟(吉沢亮)の進言により、近藤は土方を辞めさせることに。
それでも真選組を思う土方は、犬猿の仲の銀時に助けを求めるのだが……。
ゲロネタとかう○こネタは勘弁してよと思いましたが(笑)、
そこを除けば満遍なく楽しい。もちろん寝る隙なし。
テレビでやってりゃいいことを派手にしただけと言えなくもないし、
ここまでふざけるとおふざけが過ぎるのではと思わなくもありません。
でもねぇ、大人も子どもも大笑いしているし、
家族丸ごと楽しめる作品という意味ではこれでいいんじゃないでしょうか。
出番は少なくても長澤まさみと岡田将生はしっかり。
人斬り河上万斉役の窪田正孝も光っています。
千人斬りの異名を持つ彼に「弱けりゃ何人でも斬れる」という銀時の台詞、
そりゃそうだわと妙に納得してしまいました。
裏切り者を裏切り者のままで死なせたくないという真選組にはジーン。
いままで柳楽くんにあまり興味はなかったのですが、この土方、カッコイイですよね。
ま、そんなことで。しつこく続編あっても歓迎します。
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