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『劇場版 パタリロ!』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の16本目@梅田)

『劇場版 パタリロ!』
監督:小林顕作
出演:加藤諒,青木玄徳,佐奈宏紀,細貝圭,金井成大,石田隼,吉本恒生,三津谷亮,小林亮太,
   木下ほうか,池田鉄洋,鈴木砂羽,魔夜峰央,西岡徳馬,哀川翔他
 
TOHOシネマズ梅田にて、2本ハシゴの2本目。
3時間半食べて飲みつづけた後だったのに、
前述の『ハッピー・デス・デイ』はまったく眠くならず。
これならば本作も寝ずに済むのではと思ったのに、爆睡。
やっぱり面白くなければ寝ちゃうのですよねぇ。
 
鑑賞後数日経つまで知らなかったのですが、本来は昨秋公開の予定だったとか。
それが出演者の不祥事発覚で半年以上延期になったそうで。
いったい誰が何をしたのか調べたくなるのが人間というもの。
調べました。へ~っ。
 
1978(昭和53)年に『花とゆめ』で連載が開始された『パタリロ!』。
私は『花とゆめ』派ではなく、『別冊マーガレット』派でしたが、
これはコミックが発売されるたびに買っていました。何巻まで揃えたかなぁ。
 
常春の国マリネラ王国の皇太子パタリロ・ド・マリネール8世(加藤諒)は、
側近のタマネギ部隊を引き連れて大英帝国ロンドンを訪問。
パタリロの前に現れたのは、警護担当として任命されたバンコラン(青木玄徳)と、
謎の美青年新聞記者マライヒ(佐奈宏紀)。
パタリロはどうやら権力争いで命を狙われているらしく……。
 
漫画はそら好きでしたよ。
パタリロを実写で演じるなら加藤諒だというのもわかります。
でも私にはこの実写版の何がおもしろいのかさっぱりわからん。
いちばん笑ったのはスタッフロールの「哀川翔甲冑」。
 
シアター5の真ん中からは結構笑い声が聞こえていましたから、
ウケる人にはウケるのでしょう。
佐奈宏紀やタマネギ部隊の面々には熱烈なファンがついているようで、
お気に入りのイケメンがいるのであれば、
男性同士の絡みやシャワーシーン等のサービスショットに目がランランとするはず。
 
不祥事を起こしたのは青木玄徳だったとのこと。
酒に酔っては女性に猥褻行為を働いていたようで、そらアカン。
エンディングでは続編をお約束しますと皆で踊っていますが、
酒は止められないだろうし、どうなりますことか。
 
あ、酒を止められないのは私も同じか。(^^;

—–

『ハッピー・デス・デイ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の15本目@梅田)

『ハッピー・デス・デイ』(原題:Happy Death Day)
監督:クリストファー・ランドン
出演:ジェシカ・ロース,イズラエル・ブルサード,ルビー・モディーン,
   レイチェル・マシューズ,チャールズ・エイトキン他
 
平日に有休を取り、大阪駅で昼飲みランチしたのは、
私が20歳の大学生だったときに10歳の小学生だったふたり。
あれから30年以上経ってこうして一緒に飲めるのが嬉しい。
 
アイドルタイムのない店なのをいいことに、
開店時刻の11時に入店して14時半まで3時間半。
目の前にワイングラスが並ぶ並ぶ。
〆にグラッパまでいただいて解散。
私はTOHOシネマズ梅田が入るナビオへと向かい、
コーヒーで酔いを覚ましながらバイオレンスな本(笑)を読む。
 
夕方から2本ハシゴの1本目に観たのが本作。
製作は『スプリット』(2017)や『ゲット・アウト』(2017)を手がけるブラムハウス・プロダクションズ。
冒頭に流れる製作・配給会社の映像が超コワイのがこのブラムハウス。
これだけでじゅうぶんホラーです。
 
ホラーの苦手意識を克服したどころか、最近は観たいホラーが多い私。
これも好奇心に勝てずに観に行ったら、めっちゃオモロイやんか!
監督は誰かと思えば『ディスターピア』(2007)の脚本家クリストファー・ランドン。
どうりで面白い&私が好きなわけだ。
 
女子大生のツリーは、美人だが高飛車な尻軽女。
その日も酔っぱらって目が覚めると、知らない男子学生のベッドの上。
いかにも真面目そうな彼はカーターと名乗ってツリーを気遣うが、
ビッチなツリーはろくに話もせずに退出。
 
女子寮に戻り、ルームメイトのロリにもいつも同様冷たい態度。
ツリーの誕生日のためにロリが手製のカップケーキを差し出すと、
礼も言わずにゴミ箱に投げ入れるツリー。
 
そんなツリーに天罰が下ったのか、
晩にパーティーに出かけようとしたところ、何者かにつけ狙われる。
逃げても逃げても追いつかれ、結局殺されてしまったツリー。
 
ところがそこで目が覚める。殺されたのは夢だったのか。
しかしそこにはカーターがいて、前日と同じように名乗る。
何もかも前日と同じで、狐につままれたような気持ちに。
 
夜になるとまた襲われて殺される。
起きるとやはり自分の誕生日。
こうして恐怖の誕生日が毎日繰り返され、抜け出せなくなるのだが……。
 
ツリー役のジェシカ・ロースのフィルモグラフィーを見ると、
これまでに彼女の出演作を見ているはず。
でも全然記憶にない。こんな美人なのに。
性格悪い役が似合いそうな彼女だから、本作のヒロインがピッタリ。
少しずついい子になって行って、終盤はホロリとまでさせられます。
 
タイムループというと思い出すのは当然『恋はデジャ・ブ』(1993)。
ハッピーなエンディングでカーターが「『恋はデジャ・ブ』みたいだね」と言うとツリーが「何それ」。
「えっ!?知らないの? ビル・マーレイを!? 『ゴーストバスターズ』も!?」に笑いました。
ビル・マーレーのこと、若い子はもはや知らないのか。アンマリだ(笑)。
 
せっかくのハッピーエンドなのに、続編あるってか。
こんなタイムループは嫌だけど、そら観ますよ、面白かったもん。

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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』〈IMAX3D字幕版〉

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(原題:Spider-Man: Far From Home)
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド,サミュエル・L・ジャクソン,ゼンデイヤ,コビー・スマルダーズ,
   ジョン・ファヴロー,マリサ・トメイ,ジェイク・ギレンホール他
 
仕事でなんだか疲れ果て、まっすぐ帰ろうかと思ったけれど、
この日は1日、ファーストデー。
フリーパスを用いてTOHOシネマズまで観に行くのは止めるとしても、
家の近所の映画館で観ずに帰るのはもったいないんとちゃうん?
で、思いっきり帰宅の動線上にある109シネマズ箕面へ。
観に行ってよかったと素直に思えた作品です。元気になれた。
 
しかしピーターはなんだかんだで青春まっただ中の高校生。
スーパーヒーローとしての活動よりも、好きな女の子との時間を大切にしたい。
 
ピーターがスパイダーマンであることを知っている親友ネッドや、片想いの相手MJ、
そのほか科学好きの仲間や先生たちとヨーロッパを旅行することになったピーター。
純粋に旅を楽しみたいピーターは、スパイダーマンのスーツすら持たずに出かけようとする。
しかし鞄を開けてみれば、メイおばさんが「念のために」と押し込んだスーツが。
 
スパイダーマンスーツを着なければいけない機会など訪れるはずもないと信じたかったが、
どんな問題が発生したのか、元S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーに旅先で捕まる。
仕方なく話を聞くと、“エレメンタルズ”という自然の力を操る敵がヨーロッパ各地に出没、
猛威を振るっていると言い、異次元から来たヒーロー“ミステリオ”に引き合わせられる。
 
ピーターは同級生らの目を盗みながらミステリオと共闘、
エレメンタルズに立ち向かうのだが……
 
初代スパイダーマンはトビー・マグワイアでした。
良い役者だとは思っていましたが、好みの顔かと問われるとおそらくわりと苦手。
だからスパイダーマンにまったく思い入れがなかったのでしょうね。
日本人からするとちょっぴり「おばさん顔」に見えてしまう。
 
ヒロイン役のエマ・ストーンにもなんだか飽きてきて。
 
そして今のスパイダーマンはと言えば、トム・ホランドだって別にタイプじゃない。
でも、息子を見守る母親の気分にさせられるのは彼です。
想いを寄せるMJも、美人というよりはカッコイイ同級生。同性ウケしそう。
そんなわけで、これまでのスパイダーマンの中で確実にいちばん応援したくなる。
 
単なるスーパーヒーローものではなく、青春ものとして面白い。
ヒーローにはなりたい、人類を救いたい。
でもそれよりも好きな女の子とただただ一緒に居たいんだよ。
人類か彼女か、その間で揺れ動くピーターがカワイイ。
 
ジェイク・ギレンホールがわりと好きなので、
スパイダーマンと協力するヒーローとして登場するなんてと喜びましたが、
なんだよこのミステリオ、めっちゃ悪い奴やんか。(^^;
 
アベンジャーズネタも結構登場して楽しい。
ハッピー役のジョン・ファヴローとメイおばさん役のマリサ・トメイを見ると和みます。
やっぱりアベンジャーズを知っている人のほうが楽しめるかな。
 
AC/DCの“Back in Black”もかかって気分はアゲアゲ。
みんな大好きだ〜!

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『凪待ち』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@伊丹)

『凪待ち』
監督:白石和彌
出演:香取慎吾,垣松祐里,西田尚美,吉澤健,音尾琢真,リリー・フランキー他
 
『きみと、波にのれたら』を観たあと、私にしては珍しく40分の空き。
前日お酒をしこたま飲んだせいで、朝は食欲がなくて牛乳とコーヒーを飲んだだけ。
そろそろお腹も空いてきて、『きみと、波にのれたら』を観たからオムライスが食べたい。
しかしイオンモール伊丹の飲食店はどこもかしこも行列ができている。
オムライスもパスタもお好み焼きもあきらめて、スタバのキッシュで手を打ちました。
 
さて、お腹が鳴らなくなったところで本作へ。
たぶん今いちばん気になっているのが白石和彌監督です。
『麻雀放浪記2020』も観に行きたかったのに、
ピエール瀧がドラッグで捕まったために、わりと密やかな上映でした。。
ほとんど宣伝できないまま終映した印象。
本作は誰も捕まった人が出ていないから安心。(^^;
 
金を持てば全部競輪につぎ込んでしまう木野本郁男(香取慎吾)。
つきあい始めて6年、一緒に暮らし始めて5年になる昆野亜弓(西田尚美)は、
自分のへそくりからこっそり郁男が金を抜いていることを知りながらも
そこそこに怒るだけで、ギャンブル依存症の郁男と別れようとしない。
 
郁男と亜弓、亜弓の娘・美波(恒松祐里)は川崎で暮らしていたが、
石巻に住む亜弓の父親・勝美(吉澤健)が末期癌であることがわかり、
ギャンブルを止めることを前提に3人で実家に戻ると決める。
 
二度とギャンブルには手を出さないつもりで亜弓の実家に身を寄せた郁男だったが、
新しい職場の社員に連れられて行った先はノミ屋。
亜弓に隠れてまたしてもギャンブルを始めた郁男は……。
 
暗いです。ヘヴィーです。その主役が元SMAPだなんて。
 
美波は母親には反抗的な態度ばかり取るのに、郁男には気を許している。
わが子ではないから、郁男が無責任でいられるようにも見えますが、
がんじがらめの母親よりも寛容な郁男になつくのは当然。
しかし母親を困らせてやろうと考えた美波がちょっと夜遊びに走ったせいで、
探しに出た郁男と亜弓は大喧嘩。結果、取り返しのつかないことが起こります。
 
リリー・フランキー演じるやたら面倒見のいいオッサン・小野寺が、
実は犯人なのではないかと最初からぷんぷんにおうから、
彼と郁男のいくら感動的な場面にも感動できないのは玉に瑕(!?)。
 
暴力団の組長に麿赤兒、亜弓の元夫に音尾琢真、この辺り、皆いい。
そのなかでも亜弓の父親役の吉澤健が素晴らしい。泣かされます。
こういうのを見ると、血って何なのかと思う。
血よりも濃い他人の絆だって築くことができる。
 
暗いけど、光がある。だから好き。

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『きみと、波にのれたら』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@伊丹)

『きみと、波にのれたら』
監督:湯浅政明
声の出演:片寄涼太,川栄李奈,松本穂香,伊藤健太郎他
 
ダンナがいてもいなくても酔っぱらう土曜日(笑)。
翌朝、蒸し暑さも手伝っていつもよりへろへろだけど、フリーパスがありますからね。
せめて2本は観なきゃもったいないとTOHOシネマズ伊丹へ。
 
湯浅政明監督、基本的に私は好きなようです。
勢い込んで観に行ったわりには睡魔に襲われた『夜は短し歩けよ乙女』(2017)は置いておくとして、
『夜明け告げるルーのうた』(2017)は大好きでした。
今回は、私は良い印象のない片寄涼太が声の出演と知って微妙な気持ちになりましたが、
顔はタイプじゃなくても声だけならばまぁええかと。
 
幼い頃から波乗りが得意、サーフィンが大好きな女子ひな子。
実家を出て、目の前に海が広がるマンションで一人暮らしを始めるが、
隣の建設中のビルに潜り込んだ不良どものせいで火事に遭う。
ボードを小脇に抱えて逃げるひな子を救ったのが消防士の港。
 
永遠の愛を誓うひな子と港だったが、ある日、港が海で急死。
絶望の淵から立ち上がれないひな子は海を見るのも辛くて引っ越す。
 
ようやく友人たちには顔を見せるようになったひな子は、
コップであれ池であれ風呂場であれ、
とにかく目の前に水のある場所で想い出の歌を口ずさむと
その水の中に港が現れることに気づく。
しかし港の姿が見えているのはひな子だけで……。
 
これを観た前日、28歳の息子さんを亡くしたばかりの姉御と会ったところでした。
成仏してほしくないというのは生きている者の思いではないかなんて話や、
スマホのパスワードをいろいろ試してみるけれどわからないなんて話をしたから、
本作がかぶりすぎてつらいのなんのって。
 
恋人と息子、亡くした人はちがっても、大切な人だという点では同じ。
自分がこう言ったから、ああしたから、死んでしまったのではないかと責める。
気持ちの整理をつけるって大変なことなんだなぁ。
 
いつまでも悔やんでいることを亡くなった人だって望まないはず。
そう思いたいけれど、結局それも生きている者の考え。
いったいどう思っているのかもう一度出てきて聞かせてよ、そう言いたい。
 
片寄くん、やっぱり声だけのほうがええな。
ひな子の声は川栄李奈。港の妹に松本穂香。港の後輩に伊藤健太郎
相対的には万人受けする良いアニメなのではと思います。
 
港の苗字「雛罌粟」、読めます?書けます?

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