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『凪待ち』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の14本目@伊丹)

『凪待ち』
監督:白石和彌
出演:香取慎吾,垣松祐里,西田尚美,吉澤健,音尾琢真,リリー・フランキー他
 
『きみと、波にのれたら』を観たあと、私にしては珍しく40分の空き。
前日お酒をしこたま飲んだせいで、朝は食欲がなくて牛乳とコーヒーを飲んだだけ。
そろそろお腹も空いてきて、『きみと、波にのれたら』を観たからオムライスが食べたい。
しかしイオンモール伊丹の飲食店はどこもかしこも行列ができている。
オムライスもパスタもお好み焼きもあきらめて、スタバのキッシュで手を打ちました。
 
さて、お腹が鳴らなくなったところで本作へ。
たぶん今いちばん気になっているのが白石和彌監督です。
『麻雀放浪記2020』も観に行きたかったのに、
ピエール瀧がドラッグで捕まったために、わりと密やかな上映でした。。
ほとんど宣伝できないまま終映した印象。
本作は誰も捕まった人が出ていないから安心。(^^;
 
金を持てば全部競輪につぎ込んでしまう木野本郁男(香取慎吾)。
つきあい始めて6年、一緒に暮らし始めて5年になる昆野亜弓(西田尚美)は、
自分のへそくりからこっそり郁男が金を抜いていることを知りながらも
そこそこに怒るだけで、ギャンブル依存症の郁男と別れようとしない。
 
郁男と亜弓、亜弓の娘・美波(恒松祐里)は川崎で暮らしていたが、
石巻に住む亜弓の父親・勝美(吉澤健)が末期癌であることがわかり、
ギャンブルを止めることを前提に3人で実家に戻ると決める。
 
二度とギャンブルには手を出さないつもりで亜弓の実家に身を寄せた郁男だったが、
新しい職場の社員に連れられて行った先はノミ屋。
亜弓に隠れてまたしてもギャンブルを始めた郁男は……。
 
暗いです。ヘヴィーです。その主役が元SMAPだなんて。
 
美波は母親には反抗的な態度ばかり取るのに、郁男には気を許している。
わが子ではないから、郁男が無責任でいられるようにも見えますが、
がんじがらめの母親よりも寛容な郁男になつくのは当然。
しかし母親を困らせてやろうと考えた美波がちょっと夜遊びに走ったせいで、
探しに出た郁男と亜弓は大喧嘩。結果、取り返しのつかないことが起こります。
 
リリー・フランキー演じるやたら面倒見のいいオッサン・小野寺が、
実は犯人なのではないかと最初からぷんぷんにおうから、
彼と郁男のいくら感動的な場面にも感動できないのは玉に瑕(!?)。
 
暴力団の組長に麿赤兒、亜弓の元夫に音尾琢真、この辺り、皆いい。
そのなかでも亜弓の父親役の吉澤健が素晴らしい。泣かされます。
こういうのを見ると、血って何なのかと思う。
血よりも濃い他人の絆だって築くことができる。
 
暗いけど、光がある。だから好き。

—–

『きみと、波にのれたら』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@伊丹)

『きみと、波にのれたら』
監督:湯浅政明
声の出演:片寄涼太,川栄李奈,松本穂香,伊藤健太郎他
 
ダンナがいてもいなくても酔っぱらう土曜日(笑)。
翌朝、蒸し暑さも手伝っていつもよりへろへろだけど、フリーパスがありますからね。
せめて2本は観なきゃもったいないとTOHOシネマズ伊丹へ。
 
湯浅政明監督、基本的に私は好きなようです。
勢い込んで観に行ったわりには睡魔に襲われた『夜は短し歩けよ乙女』(2017)は置いておくとして、
『夜明け告げるルーのうた』(2017)は大好きでした。
今回は、私は良い印象のない片寄涼太が声の出演と知って微妙な気持ちになりましたが、
顔はタイプじゃなくても声だけならばまぁええかと。
 
幼い頃から波乗りが得意、サーフィンが大好きな女子ひな子。
実家を出て、目の前に海が広がるマンションで一人暮らしを始めるが、
隣の建設中のビルに潜り込んだ不良どものせいで火事に遭う。
ボードを小脇に抱えて逃げるひな子を救ったのが消防士の港。
 
永遠の愛を誓うひな子と港だったが、ある日、港が海で急死。
絶望の淵から立ち上がれないひな子は海を見るのも辛くて引っ越す。
 
ようやく友人たちには顔を見せるようになったひな子は、
コップであれ池であれ風呂場であれ、
とにかく目の前に水のある場所で想い出の歌を口ずさむと
その水の中に港が現れることに気づく。
しかし港の姿が見えているのはひな子だけで……。
 
これを観た前日、28歳の息子さんを亡くしたばかりの姉御と会ったところでした。
成仏してほしくないというのは生きている者の思いではないかなんて話や、
スマホのパスワードをいろいろ試してみるけれどわからないなんて話をしたから、
本作がかぶりすぎてつらいのなんのって。
 
恋人と息子、亡くした人はちがっても、大切な人だという点では同じ。
自分がこう言ったから、ああしたから、死んでしまったのではないかと責める。
気持ちの整理をつけるって大変なことなんだなぁ。
 
いつまでも悔やんでいることを亡くなった人だって望まないはず。
そう思いたいけれど、結局それも生きている者の考え。
いったいどう思っているのかもう一度出てきて聞かせてよ、そう言いたい。
 
片寄くん、やっぱり声だけのほうがええな。
ひな子の声は川栄李奈。港の妹に松本穂香。港の後輩に伊藤健太郎
相対的には万人受けする良いアニメなのではと思います。
 
港の苗字「雛罌粟」、読めます?書けます?

—–

『新聞記者』

『新聞記者』
監督:藤井道人
出演:シム・ウンギョン,松坂桃李,本田翼,岡山天音,郭智博,長田成哉,
   宮野陽名,高橋努,西田尚美,高橋和也,北村有起哉,田中哲司他
 
職場で終業後に勉強会が予定されていた日、
終了時間は押すだろうと21:15から109シネマズ箕面にて上映の本作を予約。
そうしたら予定どおりの18:30に勉強会が終了してしまい、えーっ。
時間がありすぎるけれど、一旦帰ったらもう出るのは嫌になる。
みのおキューズモールのスタバで本を読みながら時間をつぶすことに。
 
中日新聞東京本社社会部の現役記者・望月衣塑子の同名小説が原案。
ご本人と前川喜平氏などが劇中の座談会参加者として顔を出しています。
 
吉岡エリカ(シム・ウンギョン)が記者として勤務する東都新聞社会部に、
大学新設計画に関する極秘情報が匿名で送られてくる。
上司の陣野和正(北村有起哉)から調査を任される吉岡。
 
若手エリート官僚の杉原拓海(松坂桃李)は、
外務省から内閣情報調査室(通称「内調」)に出向中。
着任後、上司の多田智也(田中哲司)から命じられるままに
現政権を維持することを目的として情報操作やマスコミ工作に携わってきた。
それが世のため人のためと信じておこなっていることだが、
ある日、かつての上司で内閣府に勤める神崎俊尚(高橋和也)が自殺し、
自ら命を絶つはずなどない神崎の死の真相を突き止めたいと考える。
 
通夜の席で神崎の妻(西田尚美)や娘に群がるマスコミを見て、杉原はやるせない思い。
そのとき、遺族に代わってマスコミに声を荒げる吉岡を見かける。
吉岡は自分と同じく記者だった父親を自殺で亡くしていたのだ。
 
杉原が内調の職員であることを知った吉岡は、匿名ファクスについて明かし、
内閣府でいったい何が起きているのかを調べるために協力してほしいと、
杉原に願い出るのだが……。

吉岡のツイートに賛同の声もあれば頭おかしい呼ばわりをする声も。
実際、原案者の名前を入れると「頭おかしい」と即座に推測変換。
世間の反応は映画そのままなのでしょう。
 
少々疑問に思うのは、なぜ吉岡役に日本人ではなく韓国人女優を起用したのかということ。
シム・ウンギョン、可愛いけど垢抜けず、
ちょっと猫背でおばあちゃんぽいところも含めて私は大好きです。
大好きだけど、つたない(じゅうぶん上手いけど)日本語には違和感あり。
日本人と韓国人を両親に持ち、アメリカ生活が長かったという設定だから
これでいいのかもしれませんが、そういう説明はだいぶん後にしか出てこないですからね。
普通、接触してきた記者がたどたどしい日本語をしゃべるとなぜかなと思いませんか。
誰もそういう疑問を持たずに進むことに違和感。
私はそこが気になったせいで、中盤まで話にのめり込めませんでした。
かつ、画面が上下左右に激しく揺れるシーンもあって、酔いそうに
 
とはいえ、加計学園問題そのままとおぼしき内容で、よく撮れたものだと感心。
最後をぼやかしたところを見ると、そこまでズバッとは行けないか。
 
藤井道人監督はまだ32歳。それこそ公安に目を付けられるんじゃないかとやや心配。(^^;
こういう作品が多く撮られるようになれば、世の中も変わるでしょうか。
 
〈追記〉本記事UP後に、本作のキャスティングが難航したことを
    複数の方から教えていただきました。なるほど。
    日本人女優が出演を拒否し、韓国人女優になったとのこと。
    その事情を鑑賞前に知っていれば、もっとのめり込めたと思うと残念です。

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『X-MEN:ダーク・フェニックス』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の12本目@西宮)

『X-MEN:ダーク・フェニックス』(原題:X-Men: Dark Phoenix)
監督:サイモン・キンバーグ
出演:ジェームズ・マカヴォイ,マイケル・ファスベンダー,ジェニファー・ローレンス,
   ニコラス・ホルト,ソフィー・ターナー,タイ・シェリダン,アレクサンドラ・シップ他
 
『プロメア』の上映終了時間と本作の上映開始時間はかぶっていました。
でも、どの予告編も覚えるくらい繰り返し観ていますから、本編からでじゅうぶん。
 
もとは“X-MEN”シリーズの製作や脚本に関わってきたサイモン・キンバーグが、
自ら初監督に挑んでシリーズの集大成を撮り上げるということなんだそうな。
 
DCコミックス派ともマーベルコミック派とも言えない私。
どっちがどっちだかよくわかっていないんです。
DCにもマーベルにも『キャプテン・マーベル』がいるらしくて、
ややこしいったらありゃしない。(^^;
キャプテン・マーベルと本作のジーンって、キャラかぶってるような気がします。
 
特殊な能力を持つ少女ジーンは、両親と車に乗っていた折りに事故を引き起こす。
自分を責める彼女を引き取ったのは、プロフェッサーXことチャールズ。
彼はジーンのような子どもたちを集めて学校を経営しているのだ。
 
チャールズのもとで大人になったジーンは、
レイブンやハンクとともに“X-MEN”として活躍するが、
宇宙ミッション中にフレアを浴び、彼女のダークサイドが覚醒。
そのパワーを自分で制御することができず、次々と人を傷つけたうえに、
なだめようとしたレイブンを殺してしまう。
 
また、死亡したと思っていた父親が生きていることを知ったジーンは、
信頼していたチャールズに騙されたと感じ、憎悪の念を募らせる。
ジーンのその力を悪用しようとする謎の女が近づいてきて……。
 
“アベンジャーズ”と変わらぬぐらい派手なはずなのに、なんでしょう、この地味感は。
ニコラス・ホルトジェシカ・チャステイン、全員知名度は高いはず。
お金もかかっていそうなのに、なんだかしょぼいんです。
 
ストーリーにも深みがなくて、ただただ派手(だけど地味)なアクション作品。
さして期待もしていなかったからがっかりもしませんが、
ずっとファンだった人は残念で仕方ないはず。
 
なんにせよ、DCコミックスとマーベルコミック、
どのスーパーヒーローがどっちのコミックの人なのか、
もう全然わからなくなってきました。
私はどっちがどっちでもかまわないので、
いっそのこと総出演で1本撮ってもらえませんか。

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『プロメア』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の11本目@西宮)

『プロメア』
監督:今石洋之
声の出演:松山ケンイチ,早乙女太一,堺雅人,佐倉綾音,吉野裕行,稲田徹,新谷真弓,小山力也,
     小清水亜美,楠大典,檜山修之,小西克幸,柚木涼香,古田新太,ケンドーコバヤシ他
 
終業後の映画鑑賞は遠くても伊丹止まりにしておきたいところ、
これは西宮でしか上映していません。
くじけそうになりながらもTOHOシネマズ西宮へ。
 
無料鑑賞の席数の上限制限になんてひっかかるわけもないと思っていましたが、
窓口に行ってみてびっくり、残席わずか。
残席わずかではあるけれど、無料鑑賞の人は多くなかったようで、
無事に席を確保することができました。
 
人気TVアニメシリーズ“天元突破グレンラガン”や“キルラキル”の監督&脚本コンビ、
今石洋之と中島かずきによる初の完全オリジナル劇場アニメーション。
と言われても私は全然知らんし。
ついていけるかと心配していたら、最初は案の定ワケがわからず呆然。
こりゃ寝るなと思ったものの、話がわかるにつれてお目目パッチリ。
上映終了間近になってもこれだけ客が入っていることに納得。
 
突然変異によって出現した炎を操る人種“バーニッシュ”が全世界の半分を焼く。
それから30年が経過し、一部の攻撃的なバーニッシュが“マッドバーニッシュ”を名乗り、
ありとあらゆるものを焼き尽くそうと放火テロを繰り返す。
 
自治共和国プロメポリスは、そんなマードバーニッシュに対抗すべく、
高機動救命消防“バーニングレスキュー”が結成される。
火消しに命を賭ける新人隊員ガロ・ティモスは、
高層ビルの火災現場でマッドバーニッシュのリーダーであるリオ・フォーティアと対決。
彼を捕らえることに成功するのだが……。
 
うざいぐらい熱い(笑)ガロの声を担当するのは松山ケンイチ
最初は敵でも後に良き相棒となるリオに早乙女太一
ガロの命の恩人のはずが実はとんでもない悪役クレイ・フォーサイトに堺雅人
 
クレイは地球に見切りをつけて宇宙への逃亡を計画。
全人類あるいは選ばれし者を乗せた船でオアシスを目指すという話はありがち。
これなんかもそうですよね。
 
だから、物語そのものに目新しさは感じませんでしたが、
映像も音楽もとにかくスタイリッシュ。スピード感にも溢れています。
それゆえ目がついて行かなかったりもします。(^^;
 
こうして一度観てあらすじをわかったうえでもう一度観るのも楽しそう。
人気声優の声で聴く作品も楽しいけれど、
こうしてよく知っている俳優たちが熱い声を聴かせてくれるのもいいですね。

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