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『#彼女が死んだ』

『#彼女が死んだ』(英題:Following)
監督:キム・セフィ
出演:ピョン・ヨハン,シン・ヘソン,イ・エル,パク・イェニ,ユン・ビョンヒ,パク・ミョンフン他
 
前述の『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』の次に、同じくキノシネマ心斎橋にて。
よその劇場ではなかなかかからない韓国作品を上映してくれるのは、前身のシネマート心斎橋と同じで嬉しい。
新調された座席は少し後傾していて以前よりも観やすくなっています。
 
監督は本作が長編デビューとなるキム・セフィ。
主演のピョン・ヨハンは『太陽は動かない』(2020)にも出演していた俳優だけど、
TVドラマで主に活躍している人らしく、私の頭の中には残念ながら記憶なし。
 
韓国には不動産公認仲介士という国家資格があるのですね。
「韓国には」と書きましたが、不動産業について何も知らない私は、類似資格が日本にもあるのかどうか知りません。
ただ、聞いたことのない資格の名前だったので、韓国特有のものなのかなと思っただけです。
とにかく、この資格がなければ不動産取引の仲介ができないらしい。
 
本作を観るかぎりでどんなことをする資格なのかを推察すると、
たとえば自分が所有している物件を誰かに貸したいとき、この不動産公認仲介士なる者を通して貸します。
↑これだけが理解に至ったことですが、鑑賞後にネットで調べたら、この仲介手数料がかなり高額で、
公認仲介士の資格を取って数件仲介すれば、大企業に勤務する人と同程度の年収が稼げるそうな。
 
さて、本作の主人公ク・ジョンテ(ピョン・ヨハン)はそんな不動産公認仲介士。
いま若者たちに人気のこの資格について指南する彼のホームページも大人気。
 
そんな彼の決して人に言えない楽しみは、仲介した部屋の大家から預かった鍵を使って住人の留守中に忍び込むこと。
私生活を覗き見した代わりに、ネジの緩んだ箇所を締め直したり水道の詰まりを直したりして退室する。
また、部屋の中を見回してどう考えても不要であろうものをひとつ頂戴してコレクションにしている。
 
おかげで仲介物件の住人のことはたいてい知っているジョンテだったが、まだ何の情報も得ていない気になる女性が近所にいる。
彼女はインフルエンサーのハン・ソラらしく、彼女の私生活が知りたくてたまらない。
どうにか部屋に忍び込む方法がないかと考えあぐねていたところ、なんと彼女のほうからジョンテの事務所にやってくる。
 
ソラが言うには、仕事の都合で町を離れることになったから、部屋を賃貸に出したいと。
大家の了解は得ているのでこの場でジョンテに鍵を渡して後は任せると。
躍りたいほど嬉しい気持ちを隠して鍵を預かったジョンテは、その日からソラの留守を狙って数度侵入。
彼女の私生活に触れて満足感を味わう。
 
ある日、いつものように覗き見のためにソラの部屋に入ると、ソファに横たわったソラが惨殺されていた。
すぐに警察に通報すべきだが、そうすれば自分の不法侵入がバレてしまう。
慌ててその場を去ったジョンテは、賃貸物件を探している途中のカップルに直ちに連絡。
内見に案内するふりをしてそのカップルを先に部屋に入らせ、ソラの遺体を発見させようとするが、
血まみれだったソラの遺体が綺麗さっぱりなくなっているではないか。
 
同じ頃、ソラの親友だというやはりインフルエンサーのホルギが警察へ出向き、ソラと連絡が取れなくなっていることを告げる。
担当した刑事のオ・ヨンジュがソラの部屋を訪れてみると、ソファの下にわずかな血痕が。
事件としての捜査が始まり、ソラの部屋を仲介するジョンテのもとへもヨンジュがやってきて……。
 
以下ネタバレです。
 
とても面白かったですが、気持ちのよい話ではありません。
『ターゲット 出品者は殺人鬼』(2023)でつけ狙われるヒロインを演じたシン・ヘソンが、
本作でもストーキングされる側と見せかけてその実、身も凍りそうな殺人鬼
 
インフルエンサーとしてもてはやされたいがために、食べてもいない「映えるもの」を食べているように見せかけ、
行ってもいないところに行っているように、持ってもいないものを持っているように撮ってSNSに挙げる。
犬や猫の保護に努めているふりをして募金を促しているけれど、見せる役目が終わった動物は無残に殺すという冷酷さ。
自分の悪行をジョンテに見られたと思い込むソラは、彼を罠にはめることを思いつくわけです。
 
ソラのおこないはもちろんおぞましいけれど、覗き見の趣味があるジョンテだって褒められたものではありません。
応援したくなるのはイ・エル(美人!)演じる女刑事のヨンジュぐらいですかねぇ。
彼女は志願して刑事部に配属されたのに、女だからと仕事を振ってもらえない。
逮捕のお膳立てまではさせられても、手柄は全部男どもに持っていかれます。
行方不明のインフルエンサー探しもたいしたことのない話だろうと思っていたら、これがこんな事件で。
濡れ衣を着せられるところだったジョンテがお礼を言いに来たとき、彼に放つヨンジュの言葉が刺さります。
 
自分は被害者ではないということを肝に命じよ。

—–

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(原題:The Apprentice)
監督:アリ・アッバシ
出演:セバスチャン・スタン,ジェレミー・ストロング,マーティン・ドノヴァン,マリア・バカローヴァ,
   キャサリン・マクナリー,チャーリー・キャリック,マーク・レンドール,ベン・サリヴァン他
 
 
ドナルド・トランプ、大嫌いです。
嫌いだからこそ、トランプの弁護団が公開を阻止しようとしたという本作が気になります。
アメリカでの配給に苦戦しながらもなんとか公開にこぎつけ、トランプは怒りあらわ。
大統領選に影響が及ぶことも懸念されたようですが、それでも当選しちゃうんですもねぇ。
 
脚本を書いたのは、トランプを長年に渡って取材した記者ガブリエル・シャーマン。
脚本ができあがったからといって、政府を敵に回すことになる作品だもの、及び腰になる人もいて当然。
『新聞記者』(2019)を観たときに追記したようなことが日本でもありました。
名だたる監督のもとへも送られたそうですが、ビジネス上のリスクありとして皆お断りになったそうです。
 
で、白羽の矢が立ったのかどうか知らんけど、受けて立ったのはアリ・アッバシ監督。
彼の『マザーズ』(2016)は妊婦には絶対お薦めできないホラーだったし、
『ボーダー 二つの世界』(2018)は不気味なこと極まりないスリラーでした。
本作はホラーでもスリラーでもないはずなのに、話そのものがかなり怖い。
ちなみに“アプレンティス”はトランプが司会を務めたリアリティ番組のタイトルです。
 
不動産業を営むトランプ家に次男として生まれたドナルド。
長男フレッド・ジュニアは父親フレッドの仕事を継ぐ気がなく、TWAのパイロットの職に就いた。
パイロットという職業を見下す父親は、一族の恥さらしだとフレッド・ジュニアを非難する。
一方のドナルドは父親の会社の副社長の肩書きを持つものの、
任されている仕事といえば自社が所有するアパートメントを回り、家賃の督促をするだけ。
 
あるとき、ドナルドの父親が政府から訴えられる。
黒人の入居者を認めない等、不正を働いたというもので、父親は窮地に追い込まれる。
そんな折ではあるが、一応は父親の名は通っているから、名士が集うクラブに入店を許可されたドナルド。
最年少のメンバーとなったことに鼻高々で入店。
 
すると、彼を見つけた著名な弁護士ロイ・コーンが声をかけてくる。
ロイはかつて赤狩りの先鋒に立ち、ローゼンバーグ事件でスパイ容疑をかけられた夫妻を死刑台に送った元検察官
ドナルドのことを気に入ったと見えて、縋りつかれるとこの案件を引き受けてくれる。
 
ロイの教えは、「攻撃、攻撃、攻撃」「絶対に非を認めるな」「常に勝利を主張せよ」。
父親に楯突けない気弱な青年だったトランプは教えを忠実に守り、やがて大成功を収めるのだが……。
 
3度結婚している彼の最初の奥さんで、チェコ出身のモデル、イヴァナとの馴れ初めも出てきます。
彼女に豊胸手術を受けさせておいて、作り物の胸にゾッとすると言い放ち、浮気を繰り返す。
お金への執着は最初からあったけれど、ちょっと見栄っ張りのボンボンぐらいのイメージだったのが、
一旦富を手にするや、それを増やすことに飽くなき執念を燃やしつづけ、
落ちぶれた兄や言うことを聞いてくれようとしない父親はじゃまでしかない。
あんなに面倒を見てくれたロイのことも、利用し尽くした後はポイっと。
 
ドナルド役のセバスチャン・スタンとロイ役のジェレミー・ストロングの演技が凄いんです。
特に後者が凄すぎて。この人、『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』(2013)で犯人役を演じた人なんですね。
 
自身が太って行くことや髪の毛が薄くなって行くことも気にしていて、
脂肪除去と頭皮除去の手術のシーンがエグすぎて見たくなかった。
 
映画ですからね、かなり脚色の部分はあるでしょうし、丸ごと信じたりはしません。
真実何割かだったとしても、やっぱり好きにはなれないよなぁ。
 
アメリカでは本作の宣伝をおおっぴらずにすることができなかったのは当然だけど、
それでも上映禁止としなかったのは、懐の深さを見せるほうが得だと判断したからでしょうかね。

—–

『マーク・アントニー』

『マーク・アントニー』(原題:Mark Antony)
監督:アーディク・ラヴィチャンドラン
出演:ヴィシャール,S・J・スーリヤー,スニール,リトゥ・ヴァルマ他
 
昨年より日本全国で巡回中の“第6回 インド大映画祭 IDE2024”。
その上映作品がついに塚口サンサン劇場にもやってきました。
 
ボリウッドは機会があれば結構観ているつもりだけど、ヴィシャールのことは記憶にありません。
タミル語映画界で人気のある俳優らしい。でもこの人は私の好みとかけ離れすぎていました。(^^;
 
科学者のチランジーヴィは、過去の人々と通話可能な電話を発明、長い年月をかけて完成させる。
まずは、かつて自分が送迎を怠ったせいで足を負傷した妻を救うため、当時に電話をかけて妻の怪我を防ぐ。
すると妻は怪我をすることもなく、夢だった教師の職に就いて現在の夫婦仲も円満に。
 
気をよくしたチランジーヴィが出かけたクラブでは、ギャングのアントニーと敵対するエカンバラムがひと悶着。
エカンバラムは自身の身内を殺したアントニーを銃殺し、巻き添えを食ったチランジーヴィも死んでしまう。
 
20年が経過し、アントニーの親友だったジャッキーが、アントニーの息子マークの親代わりを務めていた。
ジャッキーの息子マダンとマークは実の兄弟のように育ったが、
実はアントニーがエカンバラムに殺されたのはジャッキーが仕組んだことだったとわかり……。
 
チランジーヴィが死んでも、残された電話の使い方をマークやマダンが知るに至り、
過去に電話をかけては自分たちの親に忠告して現在を変えようとします。
電話をかけられるのは1日1回のみ。現在から過去にしかかけられません。
電話に出た相手が未来からの電話を信じずに切ってしまえば、もう同じ日にはかけられない。
 
話に慣れるまでが大変です。まず、名前を覚えられないじゃあないですか。
チランジーヴィはラーム・チャランの父親と同じ名前だから覚えられるとして、エカンバラムとか、無理。
父親と息子が出てくれば、どちらも同じ俳優が特殊メイクを施して演じていて、何が何だかわからない。
おかげで前半は睡魔に襲われた箇所がいくつもあります。
 
イケメンいない。イケメンじゃなくてもいいけど、好きなタイプとはかけ離れすぎ。
むさ苦しい兄ちゃん、いや、オッサンがいっぱい出てきてあーだこーだと言われてもウザいだけ。
終わってみれば、まぁ楽しくないわけじゃなかったけれど、私は今後ヴィシャールはパスします。
ほかに見たいボリウッド俳優はたくさんいるのですから。

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『エマニュエル』

『エマニュエル』(原題:Emmanuelle)
監督:オードレイ・ディヴァン
出演:ノエミ・メルラン,ウィル・シャープ,ジェイミー・キャンベル・バウアー,チャチャ・ホアン,アンソニー・ウォン,ナオミ・ワッツ他

前述の『サラリーマン金太郎 【暁】編』の次に、同じく109シネマズ箕面にて。

私と同年代の人なら誰でも知っているであろう“エマニエル夫人”。
と言っても、知っているのはあのジャケットと音楽だけだという人が多いでしょうね。
だって女性はほぼ観る機会がないですもの。私も中身は知りませんでした。

原作者のエマニエル・アルサンがタイ・バンコクの出身で、16歳のときにフランスの外交官と結婚した女性だというのも今回知ったこと。
映画化のさいに主演したシルビア・クリステルは、60歳で亡くなるまでずーっとエマニエル夫人のイメージしか無し。

今回のリメイク版の監督は『あのこと』(2021)のオードレイ・ディヴァン。
主演は『燃ゆる女の肖像』(2019)や『TAR/ター』(2022)のノエミ・メルラン。
原作の舞台だったバンコクを香港に移して。R15+指定のフランス作品。
平日のレイトショー、客は私ともうひとり、女性のみ。男性だと気まずくなりそうだからよかった(笑)。

エマニュエル・アルノーが香港の高級ホテル“ローズフィールドパレス”にチェックイン。
彼女はこのホテルのオーナー企業に勤めており、ここに滞在して各分野の審査をするのが今回の仕事。
上司から特に指示されているのは、同ホテルの責任者であるマーゴ・パーソンのアラを探すこと。
マーゴが就任して以来、ホテルのランキングがひとつ下がったため、彼女をクビにする理由がほしいというわけだ。

エマニュエルはサービスをチェックしながら、マーゴをはじめとするホテル関係者や常連客と交流。
中でも気になるのは、プールサイドに頻繁に姿を現す女性ゼルダで、彼女は売春をしている模様。
しかもそれはどうやらマーゴから依頼を受けているらしい。

また、常連客の男性ケイ・シノハラは、いつも同じ部屋を取っておきながら、そこで眠ることはない。
職業もわからなければ、いつ外出していつ戻ってきたのかも巧みに隠す。
そんなケイに興味を惹かれたエマニュエルは、彼のことを知りたいと思うのだが……。

香港の雰囲気を味わうことはできるけれど、それだけ。
もともと主演のノエミ・メルランのことがあまり好きではありません。
セザール賞の授賞式のさいに、ロマン・ポランスキーの最優秀監督賞受賞に憤慨し、暴言を吐きながら退席したというような記事を読んだから。
さまざまな意見があることは否定しませんが、それってどうよと思う。

ほかの出演者にもあまり魅力を感じません。
マーゴ役のナオミ・ワッツは、昔は脱ぐほうの役だったでしょうに、デコのシワが悲しい。←嬉しくもありますが(笑)。
ゼルダ役のチャチャ・ホアンは細すぎて。美人というわけでもなし。
こういう官能作品だからって肉感的なほうがいいとは限らないでしょうが、なんだかなぁ。
ケイ役のウィル・シャープは背が低いのか、ノエミ・メルランと並んで歩くとちんちくりんに見えてしまう。

へ~っと驚いたのは、ホテル館内の監視者役がアンソニー・ウォンだったことぐらい。
香港へ向かう飛行機の中で向かいの席の男を誘ってトイレの中でヤって、バーで知り合ったカップルと3Pヤって、
ゼルダとそういう仲になって、最後はケイの前で別の男とヤって、エンドロール。
ただのヤリマンじゃあないか。

何が言いたかったのかまったくわからず、これなら日活ロマンポルノのほうがずっと面白いぞ。

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『サラリーマン金太郎 【暁】編』

『サラリーマン金太郎 暁』
監督:下山天
出演:鈴木伸之,城田優,石田ニコル,文音,影山優佳,竹島由夏,米倉れいあ,山口大地,斎藤さらら,
   前田瑞貴,川合智己,佳久創,橋本じゅん,尾美としのり,浅野温子,榎木孝明他

109シネマズ箕面にて。

原作は1994年から2016年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載された本宮ひろ志原作の同名人気漫画。
実写版を観たことはないのですが、“サラリーマン金太郎”といえば高橋克典じゃないんですか。
“ミナミの帝王”竹内力から千原ジュニアにいつのまにか替わっていたように、これも替わっていました。
どーでもいいけどと思いながら観に行ったら、結構面白かった。

青森県大間に暮らすでマグロ漁師シングルファーザー元ヤン・矢島金太郎(鈴木伸之)は、
久々に大物のマグロがかかったと喜んで釣り上げようしていた折、
潮に流されて遭難しかけていた老人・大和守之助(榎木孝明)を見つけ、マグロをほっぽりだして助ける。

東京の大手建設会社ヤマト建設の会長を務める大和は、金太郎に船とマグロの弁償を申し出るが、
金太郎はそれを断り、代わりに大和の会社で雇ってほしいと言う。
マグロしか知らない金太郎が初めて大都会に出て、大会社のサラリーマンに転身。

出社初日早々、専務の黒川優作(尾美としのり)に無礼を働き、社員たちは騒然、黒川の機嫌を損ねる。
そんなことは気にしない金太郎だったが、彼の教育係を言いつけられた女子社員・前田一美(影山優佳)は、
パソコン使えない、電話の応対むちゃくちゃな金太郎の扱いに困り果て、植物の水やりだけを指示する。

息子とともに身を寄せることになった家は居酒屋
そこに姿を見せる婆さん・中村加代(浅野温子)は、ほかの客に酒を集ることで有名で“乞食ババア”と呼ばれているが、
金太郎は加代と即座に親しくなり、東京で初めての「ダチ」となる。

2日目以降もひたすら水やりをする金太郎を見た同僚たち(前田瑞貴&川合智己)は、
新入社員の頃に毎日土まみれになっていたことを思いだし、金太郎を手伝うように。
金太郎を命の恩人と呼ぶ大和はもとより、良い印象を持たなかった黒川も金太郎を見る目が変わってゆく。

しかしそんな大和と黒川の失脚を狙っているのが元官僚の社長・大島源造(橋本じゅん)とその腰巾着・鷹司誠士(城田優)。
ふたりは大和が特別枠で入社させた金太郎の過去に注目し、輩を雇って金太郎を襲わせるのだが……。

マグロ漁師が建築会社に入社して仕事をこなせるとは思いません。
だけど水やりを言いつけられても腐らずにそれを懸命にやる。
水やりにも真剣な態度を見れば、まわりの人の印象も変わるかもしれないとは思います。

金太郎に喧嘩をふっかけてきた半グレ集団のリーダー・李秀麗(文音)も結局彼にゾッコンに。
困ったときの頼れる相手になるし、財界人が集うクラブの美鈴ママ(石田ニコル)も彼を放っておきません。
乞食ババアの正体はそんなもんだろうと思っていましたが、誰が相手であってもぶれず、素のままでいる金太郎は良いですよね。

わざわざ大画面で観るほどのものかという気はしないでもないけれど、スッキリと楽しい気分になれるからいいや。
来月の【魁】編の公開が待たれます。

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