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『フッド:ザ・ビギニング』

『フッド:ザ・ビギニング』(原題:Robin Hood)
監督:オットー・バサースト
出演:タロン・エガートン,ジェイミー・フォックス,ベン・メンデルソーン,イヴ・ヒューソン,
   ティム・ミンチン,F・マーレイ・エイブラハム,ジェイミー・ドーナン他
 
22日が祝日になっているとは1カ月ほど前まで知らず。
アルバイトさんの勤務予定表を提出したら、
人事係から「22日は祝日ですが、本当に出勤されますか」と連絡があり、
え〜っ、そうだったのと驚く始末。失礼しました。
 
で、TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴ。
 
嫌いなタイプじゃないけれど華はないなぁと思っていたタロン・エガートン
それが『ロケットマン』でなんかええ感じになってきたやんと見直し、
本作の予告編でカッコええやんと惚れかけました。ええ感じ継続中。
 
よく考えたら、私、ほとんど知らないんです、“ロビン・フッド”
中世イングランドの伝説上の人物。
詩曲を歌いながら各地を訪ねたいわゆる吟遊詩人が編んだ1編だそうで。
何世紀ものあいだ語り継がれ、今なおこうして映画化されるのが凄い。
なお、監督は本作がデビューのオットー・バサースト。
レオナルド・ディカプリオがプロデューサーを務めています。
 
イングランドのノッティンガム。
若き領主ロビンは、馬を盗みに邸に入った美女マリアンと恋に落ちる。
幸せで優雅な毎日を送っていたが、徴兵されることに。
生きて帰るとマリアンに約束し、十字軍の兵士として出征する。
 
敵兵の息子が丸腰にもかかわらず斬首されそうになった折り、
思わず助けようとしたロビンは、領主でなければ反逆罪に問われるところ、
命は取られることなくイングランドへ送り返される。
 
出征してから4年が経過しているが、マリアンは待ってくれているはず。
そう思っていたのに、なぜかロビンは戦死したことになっており、
領地を含む財産すべて、ノッティンガム州長官によって没収されていた。
幼なじみの修道士タックは、死んだとばかり思っていたロビンが現れてビックリ。
 
タックからマリアンが鉱山で働いていると聞き、ロビンは直ちに向かう。
ところが、マリアンは民衆のリーダー格の男ウィルと暮らしていた。
物陰から彼女の姿を見て凹むロビンに声をかけてきたのは、
あの戦地で斬首された青年の父親ジョンだった。
 
息子が殺されるのを阻止しようとしてくれたのはおまえだけ、
そういうジョンは、一緒に政府を叩き潰そうとロビンに持ちかけて……。

うん、好きですね。映画らしい映画で。
美男がいて美女がいて、頼れる相棒がいて、わかりやすい悪役がいる。
州長官役のベン・メンデルソーンなんて王道の悪役そのもの。
この人、善人役を演じているところを見たことない気がします。
整った顔をしたオッサンなのに、いい人役は回ってこないんですねぇ。
憎たらしくて憎たらしくて、最期は吊るされろと思っていました(笑)。
 
州長官と枢機卿が悪事を働いているっていうのは、
カトリック教会からクレームが出ないものなのでしょうか。
ローマ法皇が怒ってもおかしくない内容で、興味が湧きます。
 
原題が“Robin Hood”のところ、邦題の副題はわざわざ『ザ・ビギニング』に。
そーですか、続編やるんですね。あんまり意地悪な話にしないでね。
 
あ、ロビンがジョンの特訓を受けるシーンは
『巨人の星』の星一徹と飛雄馬親子を思い出してウケてしまった。(^^;

—–

『ボーダー 二つの世界』

『ボーダー 二つの世界』(原題:Grans)
監督:アリ・アッバシ
出演:エヴァ・メランデル,エーロ・ミロノフ,ステーン・リュングレン,
   ヨルゲン・トゥーソン,アン・ペトレン,シェル・ウィレルムセン他
 
前日に飲み会帰りの映画鑑賞に挑んで爆睡してしまったにもかかわらず、
この日も出かけた帰りにシネ・リーブル梅田へ。
劇場の売店でエビスプレミアムブラックとつまみを少々。
ロビーで飲みながら本を読んで20:40の開映待ち。
 
スウェーデン/デンマーク作品。
原作は『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)と同じくヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名短編小説。
シネコンでメジャー作品しか観たことがないという人には決して鑑賞をお勧めできません。
変態の極みとも言える作品で、第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞。
 
スウェーデンの税関で働く女性ティーナには人間の感情を嗅ぎ分ける才能がある。
違法な物を持ち込もうとする人間は、怒りや恐れ、あるいは羞恥などの感情を持つから、
ティーナは入国審査でそういった人間を即座に見極めることができる貴重な人材。
 
しかし、その容貌はあまりにも醜い。
犬のハンドラーであるローランドとティーナの持ち家で同棲中ではあるものの、肉体関係はなし。
求められてもティーナが自分には無理だと頑なに拒んでいる。
 
ある日、いつもどおり税関で勤務中のティーナは、
自分と非常に似通った醜い容貌の旅行者ヴォーレと出会う。
彼にどこか良くない匂いを感じ取り、ティーナの同僚が身体検査をしたところ、
見た目はれっきとしたヴォーレにペニスはなく、膣があった。
性転換手術を受けたわけでもないらしい。
 
犯罪者のごとく調べたことを謝るティーナだったが、ヴォーレは気にする必要はないと言う。
ティーナは自分の家の離れを貸すとヴォーレに提案、彼はその提案を受け入れる。
 
一方、町では児童ポルノビデオを撮影している場所があることがわかり、
悪事に対する嗅覚が優れているティーナが摘発に協力するのだが……。
 
ネタバレすると、己を単なる醜い人間だと信じていたティーナは人間ではなくて、
ヴォーレによれば「トロール」
同類だからか、ヴォーレにどうしようもなく惹かれてしまったティーナが、
お互いに欲情して繋がるところは、かなりキモい。
見た目は男なのに膣があるヴォーレに、股からいきなりニョキニョキとペニスが生えてきたティーナが挿入。
普通にシネコンで上映している映画しか観ない人は引きますよ、きっと(笑)。
 
同じトロールであったとしても、人間を激しく憎み、復讐しようとするヴォーレに対し、
ティーナは人の心を持っている。
いくら醜い容貌であっても、同僚は彼女をきちんと認めているし、
近隣の住人も彼女の人となりを知っていて、普通につきあっている。
だから、ティーナはみんながみんな悪い人間だなんて思っちゃいないんですね。
 
ヴォーレに惹かれつつも、彼のおこないは許せない。
彼の思いどおりにしてはいけないと思う。
でも、目の前に自分と同じ遺伝子の赤ん坊がいるとしたら。
 
人にはよう薦めないけれど、観たことを決して忘れない作品です。
あ、ここまで強烈だと、なんぼへろへろでも睡魔には襲われません(笑)。

—–

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
監督:箱田優子
出演:夏帆,シム・ウンギョン,渡辺大知,黒田大輔,上杉美風,小野敦子,嶋田久作,
   伊藤沙莉,高山のえみ,ユースケ・サンタマリア,でんでん,南果歩他
 
先週の金曜日。
関東から出張中の高校の同期生男子が最終間際の新幹線に乗るまでの間、飲むことに。
もうひとり、大阪在住の同期生女子とともに大阪駅近くの店で食べて飲んで。
4時間近くさんざんしゃべり倒して20時半ごろ解散。
グラスワインを何杯飲んだかわからんけれど、少なくとも1人ボトル1本は空けた計算。
こんな状態で映画を観ようと考えるのが間違っていました。
今年いちばん寝てしまった。(^^;
 
監督はCM界で活躍する箱田優子。
2016年の“TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM”にて審査員特別賞を受賞した企画が基。
めっちゃ面白そうだったんだけどなぁ。こんだけ寝たら感想書けん。
 
東京に暮らす30歳のCMディレクター、砂田(夏帆)。
売れっ子を自負する彼女の仕事は順調、優しい夫にも恵まれている。
それだけではなく遊び相手までちゃんといて、
心身共に何不自由ない生活を送っているはずが、荒みきっている心。
 
仕事を一旦放り出し、病気の祖母を見舞うために茨城に帰ることに。
大嫌いな故郷に帰るに当たり、その旅のお供に選んだのは、親友の清浦(シム・ウンギョン)。
天然の清浦と行動を共にするせいもあってか、
認めたくない自分の一面と否応なく向き合わされてしまい、イライラを募らせる砂田だったが……。

もうねぇ、どれぐらい寝ていたかっていうと、
これを鑑賞した1本に入れてはいけないぐらいのレベルです。
だってこうしてあらすじを書き始めてみたら、
夏帆演じる主人公の「優しい夫」の役を誰が演じていたのかすら思い出せない。
夫、出てきましたか!?
こういうときに限って、公式サイトを調べても載ってないんですよね。(^^;
 
断片的に覚えているのは、彼女の母親役の南果歩のこと。
認知症とは思えないけれど、ひとり台所でテレビに向かってカップラーメンをすする母親。
家事の一切を放棄している模様で、
「家事をしないつもりはないけれど、してもしなくても誰も気にしない」感じです。
このシーンが頭に焼き付いていて、人って、必要とされなければこうなるのかもと思いました。
 
また、イライラして飲まずにはいられなくなった砂田が清浦を誘って
実家近くのスナックへ行くシーン。
おもしろくもないのに愛想笑いを続ける砂田に、
スナックのママが「可愛いと言われているのかもしれなけど可愛くないから」と
言い放つシーンは強烈でした。
 
清浦役がなぜシム・ウンギョンなのかは謎です。
これが謎なのは酔っぱらって寝てしまったことは関係ない。
彼女は『新聞記者』で日本人を演じて以来、
片言の日本語でも日本人を演じることを皆が受け入れたのでしょうか。
私も受け入れたひとりです。
 
途中で一旦目が覚めたと自分では思っていたのに、
気がついたらエンドロールだった。(^o^;
絶対好きなタイプの作品のはずなので、もう一度観ようと思うのですが、
酔っぱらっているか否かにかかわらず何度見ても寝てしまう映画というのがままある。
もう一度1,300円払って観て寝てしまうのは嫌だから、観るならDVDで。
 
すみません、酔っぱらいで。感想書けません。

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『ジョン・ウィック:パラベラム』

『ジョン・ウィック:パラベラム』(原題:John Wick: Chapter 3 – Parabellum)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス,ハル・ベリー,イアン・マクシェーン,ローレンス・フィッシュバーン,
   マーク・ダカスコス,エイジア・ケイト・ディロン,ランス・レディック,アンジェリカ・ヒューストン他
 
終業後にTOHOシネマズ伊丹で1本だけ。
ムビチケを買ったまま観そびれていたので、何の割引もない木曜日を選んで行きました。
 
キアヌ・リーヴスが伝説の元殺し屋を演じるシリーズ。
 
裏社会の聖域“コンチネンタルホテル”においては、
殺し屋であろうとも人を殺してはならない。
しかし、前作でその掟を破ったジョン・ウィックは粛清の対象として、
裏社会の元締め“主席連合”から1400万ドルの賞金首に指定されてしまう。
 
どこもかしこも賞金を狙う刺客ばかりで死闘を余儀なくされるから満身創痍。
救いの手を差し伸べてくれる人を求め、まずは育ての親であるディレクターを尋ねる。
ディレクターの計らいでモロッコへと向かったジョンは、
かつて“血の誓印”を交わした元殺し屋ソフィアに協力を求めるのだが……。
 
シリーズの監督は往々にして替わるものですが、これは3作とも一緒。
っちゅうのか、この監督、“ジョン・ウィック”シリーズしか映画撮ってないやん。(^^;
 
個人的にはわりと最近『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を観たばかりだったから、
そこが映ったのが嬉しい。
 
『ブレードランナー』(1982)の影響を感じる変な店が登場。
「平家」という鮨屋で、店主が凄腕の殺し屋(だけどジョンのファン)。
わざわざ妙な日本語をしゃべらせんでもいいんじゃないでしょか。
 
ディレクター役のアンジェリカ・ヒューストンがド迫力。
ソフィア役のハル・ベリー、超カッコイイです。
コンチネンタルホテルのコンシェルジュ役、ランス・レディックも大好き。
 
前作まで以上にヨレヨレのキアヌ・リーヴス演じるジョンは、
あんな数の敵におよそ勝てるとも思えない歩き方なのに、めっさ強い。
しかしシャツのはだけた胸と腹は白くてぷよんぷよん(笑)。
脱ぐには値しないと見えて、肌を見せるのはその一瞬のみ。
 
シンプルすぎる話なので、説明は不要と思われます。
見どころは、すんごくいっぱい死にます。とにかく死にます。
直視できないほどえげつない殺され方もいっぱい。(^^;
 
ヨレヨレのキアヌがすっころびながら闘う姿をご堪能ください。
続編まだ作る気かよ!

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『真実』

『真実』(原題:La Verite)
監督:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ,ジュリエット・ビノシュ,イーサン・ホーク,
   クレマンチヌ・グレニエ,マノン・クラヴェル,アラン・リボル他
 
終業後にTOHOシネマズ西宮へ車を走らせ、まず前述の『イエスタデイ』を鑑賞。
たいがいへろへろだから寝るかもしれんと思いつつ、TOHOシネマズ伊丹で本作を。
上映開始時間は21:40。23:40の終映まで目と頭が持つか。
 
カトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎えてオール外国人キャストってどないよ。
字幕版と吹替版のどちらを観るか迷いましたが、まずは地声で観てみましょう。
 
フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本を出版することに。
アメリカで脚本家として活躍する娘リュミールは、
テレビ俳優の夫ハンクと可愛い盛りの娘シャルロットを伴い、
本の出版を祝う名目でパリ郊外の母親を訪ねる。
 
事前に内容を教えてもらえなかったリュミールは、何が書かれているのか気がかり。
さっそく本に目を通すと、およそデタラメばかり。
苛立って非難してもファビエンヌはまったく動じず……。
 
懸念どおり、ちょっと寝ました(笑)。
つまらなかったというわけではありませんが、寝不足で観るのはあかんかった。
ハンク役のイーサン・ホークの演技は嫌いじゃないし、
シャルロット役のクレマンチヌ・グレニエがめちゃめちゃ可愛い。
若かりし頃からわりとオバサン顔のジュリエット・ビノシュは年相応か。
更年期まっただなか、あるいはそんな時期も過ぎているかもしれない彼女なのに、
吹替版を宮崎あおいが担当しているのはかなり違和感があります。
 
なんといってもカトリーヌ・ドヌーヴですから。
私には吉永小百合主演の映画を観たときと同じように、
カトリーヌ・ドヌーヴのための映画だと思えます。
彼女を観るのでなければ成り立たない、彼女ありきの映画。
 
リュミールが大好きだったというファビエンヌのライバル、サラ。
ファビエンヌのサラへの思い、そしてリュミールへの思いが明らかになるシーンはよかったけれど、
もう少しサラの人物像がわかるほうが私はよかったかな。
って、私が寝ている間にサラについていろいろ語られていたなんてことはありませんよね!?(^^;
 
ここまで大女優になると、人生すべて脚本を書いて演じている、
そんなこともあるかもしれない。

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