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『ファイナル・デッドコースター』

『ファイナル・デッドコースター』(原題:Final Destination 3)
監督:ジェームズ・ウォン
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド,ライアン・メリマン,クリスタル・ロウ,
   シャーラン・シモンズ,クリス・レムシュ,サム・イーストン,アマンダ・クルー他
 
Amazonプライムビデオは見放題作品の本数を非公開にしているそうですが、
いったいどんだけあるんでしょうね。
そしておそらくどこよりも多い膨大な数の中から、
私におすすめとして表示される謂れはない!と言いたくなるものもいろいろ。
本作もどちらかといえば「謂れはない」と言いたいけれど、
んー、そうでもないかなぁ。こんなホラーはわりと好きかも(笑)。
 
2006年のアメリカ作品。ジャンルでいうとサスペンスホラー。
“ファイナル・デスティネーション”シリーズの第1弾だった、
『ファイナル・デスティネーション』(2000)は観た記憶があります。
人気TVドラマ“X-ファイル”シリーズや“ミレニアム”シリーズの脚本家、
ジェームズ・ウォンの劇場映画監督デビュー作でした。
 
“ファイナル・デスティネーション”シリーズは第5弾まで作られていて、
いずれも「事故を予知して避けた人間も結局死ぬ」っちゅう嫌な話(笑)。
第1弾は飛行機、第2弾は高速道路、そして第3弾が本作で遊園地
ちなみに第4弾はサーキット、第5弾は吊り橋だそうで。怖すぎる。(^^;
なお、ジェームズ・ウォンがメガホンを取ったのは第1弾と第3弾です。
第4弾と第5弾は別の監督ですが、3Dなんですと。怖っ!
 
これだけ書いたらもう本作のあらすじ要らんでしょうが、自分の備忘録として一応。
 
高校の卒業式を前に、クラスメートたちと遊園地を訪れたウェンディ。
ここでの写真も卒業アルバムに盛り込もうと、撮影を担当している。
 
楽しいはずの遊園地で写真を撮るとき、しばしば不吉な予感を抱き、
思い過ごしに違いないと考えようとするウェンディだったが、
みんなでジェットコースターに乗り込んだとき、
脱線して凄惨な事故に遭う予知夢を見てパニックに陥る。
 
自分が降りた後もみんなに降車を促すウェンディを見て、
ウェンディの恋人の友人ケヴィンを含む何名かが降車。
その後も騒ぎ立てるウェンディが係員によって取り押さえられたとき、
発車したジェットコースターは本当に脱線して乗客は悲惨な死を迎える。
 
恋人も親友も失って自分を責め続ける日々を送っていたウェンディは、
ある日、ケヴィンから信じがたい話を聞かされる。
かつて起きた飛行機事故で、ウェンディと同じように予知した者がいたらしい。
飛行機に乗るのをやめた人々はそのときは死を免れたが、
結局はその後に次々と事故に遭い、亡くなってしまったと。
しかも事故に遭った順番は、飛行機の座席順だったという。
 
およそ信じられない話だと苦笑いして突き放すが、
ジェットコースターに乗り込んだときの席順に
事故を免れたクラスメートたちが次々と死んで行き……。
 
ホラー映画らしく、すんごい死に方をします。
体ごと焼ける、アタマ潰れる、顔に釘刺さりまくる、などなど。
来そうやなと思う頃から画面を直視しないようにしましたが、
それでも割と突然来るので手遅れだったりも(笑)。
 
B級にしては主役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドがとても可愛く、
凄惨なシーンで直視を避けられれば面白い作品です。
と思ったら、メアリーはやはり活躍していますね、今も。
あんな可愛い女子高生役だった彼女が、こんな凄腕の殺し屋役を演じる女優になっているとは。
10年以上前の旧作を観ると、そのときの役者が今どうなっているのかもわかって楽しいですね。
 
ジェットコースターが故障して死にそうな目に遭った友人がいるので、
ちょっと笑えない部分もありますが、そんな目に遭った友人は、
「でも二度と乗りたくないとは思わへんねんなぁ」と言っていました。
「結婚に失敗しても、また結婚したいと思うのと同じ」と後に続けるから、
なんだか含蓄のある言葉だなぁと思っています。
そのふたつが同じなのかどうか、私にはわかりませんけれども。
 
第5弾の『ファイナル・デッドブリッジ』も怖いもの見たさで気になります。
と思ったけれど、プライム会員フリーじゃないのか。299円払って観るか迷う。

—–

『精神0』

『精神0』
監督:想田和弘
 
“仮設の映画館”で観る3本目。
第七藝術劇場を選択しました。
 
想田和弘監督による「観察映画」第9弾。
台本を作らず、予断と先入観を排除して対象を観察する映画。
だから、本作には一切の説明がありません。
ここはどこなのか、何を撮っているのか、注視することになります。
同監督の『精神』(2008)を未見だったため、
本作について何も知らない状態で観はじめたので、殊更に注視。
 
診察室が映り、医師と患者のやりとりから、
ここが精神科診療所であることがわかります。
どうやらこのお医者さんが『精神』で密着した山本昌知先生。
 
80歳を過ぎて、突然引退を決めた山本先生。
山本先生を信頼する患者たちは、今後が心配でたまらない。
そんな心配をなんとか取り除こうとする山本先生。
 
人間いろいろと欲を持つものだけど、精神ゼロに身を置く日を設けようよ。
生きているだけでありがたいと思う日があっていい。
ありがたいと思えることが増えるのは素晴らしいこと。
 
精神を患い、つらい思いをしてきた患者たちに山本先生は言います。
自分さえよければいいと思う人が多い社会の中で、
健康を害したあなたが耐えて生きているのはすごいことだよ。
 
長年の感謝を言われると、山本先生はこちらこそとお礼を言う。
人生を豊かにしてもらったと、医師が患者に言うのです。
 
引退して、奥さんとふたりっきりの生活。
どちらも足もとがおぼつかないから、見ていると不安。
それでも、焦らず急がず自分たちのペースで、
日々を過ごされている様子に見入りました。
 
さて、仮設の映画館で次は何を観ようかな。

—–

『スノークラッシュ』

『スノークラッシュ』(原題:Deep Winter)
監督:マイキー・ヒルブ
出演:エリック・ライヴリー,マイケル・マドセン,ケラン・ラッツ,
   ルーク・ゴス,ペイトン・リスト,ロバート・キャラダイン他
 
どんどん行きますよ〜、Amazonプライム会員タダの作品
 
2008年のアメリカ作品。日本では劇場未公開。
12年も前の作品をこうして観ることになるなんて、
劇場で新作を観まくっていた3月までは思いもしなかったこと。
まぁこういうのも楽しくていいや。
 
山もの、特に雪山ものが大好きです。
普通に登山の話も好きだし、雪山が舞台のしょぼいB級も好き。
この邦題を見て、どちらかといえば後者寄り、
しょぼいB級サスペンスを想像していました。
そうしたら全然そうじゃなくて、スキースノボの青春ものだった(笑)。
それも好きなのでかまわないけれど、Amazonの内容紹介には偽りあり。
「命がけのレスキューアクション」って、レスキューシーンなんてゼロですから。
 
マイキー・ヒルブ監督、知らんし。調べましたが本作以外に作品なし。
主演のエリック・ライヴリーも知らんし。でもちょっと男前。
ライヴリーというからには、ブレイク・ライヴリーと関係があるのかなと思ったら、
やはりブレイクのお兄さん。そしてライヴリーは俳優一家だと知りました。
お父さんが俳優で、5人の息子と娘も全員役者らしい。
ブレイクがダントツの売れっ子のようです。私も彼女しか知りませんでした。
 
出演陣の中で即座に顔と名前が出てくるのはマイケル・マドセンぐらい。
いい役で出ていて、これは嬉しい。
 
さて、原題は“Deep Winter”。
よく考えてみると、この原題からも青春ものは想像しづらいですね(笑)。
 
タイラーは、誰もがその才能を認めるスキーのダウンヒルレーサー。
しかし、大事なレースでコーチの指示を無視した滑りで転倒。
チームを追い出される。
 
地元に戻り、かつで一度関係を持ったことのある女性エリサと再会。
彼女は幼なじみのプロスノーボーダー、マークの妹。
マークの手前、エリサとつきあうことを遠慮して今に至るが、
お互いの気持ちが再燃。
 
翌朝、エリサと共にいるところに押しかけてきたマーク。
てっきり怒っているのかと思いきや、
マークは一緒にアラスカへ行こうとタイラーを誘う。
制覇は不可能といわれるアラスカの山にマークが挑む姿をフィルムに収める話が進行中で、
もうひとりのスキーヤーと滑る予定だったが、その人が骨折。
代役をタイラーに務めてほしいというのだ。
 
こうしてアラスカに乗り込んだタイラーとマーク、その撮影隊。
雪山のエキスパート、ディーンにガイドを頼み、
ヘリコプターで雪に覆われた山頂へと向かうのだが……。
 
平々凡々なストーリー。
あ、この人ここで骨折、代わりにタイラーが行くんやな。
行ってみたらマークよりもタイラーがずっと凄くて、
マークが嫉妬してふてくされて喧嘩別れ。
その後マークが勝手に滑りに行って事故に遭うんやな。
 
想像と1ミリも違わず(笑)。
ここから後はちょっとだけ想像していなかったことが起きます。
ちょっとぐらい想像を上回ってくれんと。(^^;
 
こんなふうに、ストーリーには見るべきものが何もありませんけれど、
ニヤケた顔つきではあるものの、エリック・ライヴリーはイケメンで○。
スキーとスノボのシーンも迫力があります。
それを観るには楽しい作品なんじゃないでしょか。
私は楽しかったです。

—–

『ぼくの名前はズッキーニ』

『ぼくの名前はズッキーニ』(原題:Ma vie de Courgette)
監督:クロード・バラス
声の出演:ガスパール・シュラッター,シクスティーヌ・ミューラ,
     ポラン・ジャクー,ミシェル・ヴュイエルモーズ他
 
劇場で観逃した旧作をAmazonプライムビデオにて。プライム会員無料。
 
2016年のスイス/フランス作品。
非常に美しいストップモーションアニメです。しかし内容はかなりヘヴィー。
見た目に反して重い内容のアニメといえば『メアリー&マックス』(2008)を思い出す。
 
アル中の母親と暮らす9歳の少年イカール。
母親は彼のことを“ズッキーニ”と呼ぶ。
飲んでいないときは笑顔だって見せてくれる。
 
ある日、酒に酔った母親が転倒して死亡。
泥酔した母親を避けようとした自分のせいだとズッキーニは考える。
事故を担当した心優しき刑事レイモンは、
身寄りのいないズッキーニを孤児院“フォンテーヌ園”へと連れて行く。
 
だんまりを決め込んで話そうとしないズッキーニを
リーダー格のシモンがいじめるが、
大喧嘩を繰り広げたのちはお互い打ち解ける。
 
しばしば面会に来てくれるレイモンにも心を許しはじめたズッキーニ。
ほかの子どもたちとも仲良くなり、日々を楽しむようになった頃、
カミーユという少女が新たに園の仲間に加わって……。
 
子どもたちが園に預けられた理由はさまざま。
両親揃ってヤク中だったり、父親が浮気した母親を殺して自殺したり、
父親が強盗したり、母親が強制退去させられたり、性的虐待に遭っていたり。
それでも子どもたちはたくましく生きてゆく。
仲間との絆は強く、誰も見捨てたりしません。
 
引き取られて行く子どもがいれば、羨ましくて仕方がないけれど、
それが仲間のためだと考えて引き留めたりしない。
もうこのくだりは辛くて涙が出ます。
 
子どものことを何も考えていない身内もいれば、
親身になって考える他人だっている。
 
お薦めしたい作品です。ただ、子どもさんと観るにはこの内容なのでご注意を。

—–

『ファイアー・レスキュー』

『ファイアー・レスキュー』(原題:救火英雄)
監督:デレク・クォック
出演:ニコラス・ツェー,ショーン・ユー,サイモン・ヤム,フー・ジュン,バイ・ビン,
   アンディ・オン,ウィリアム・チャン,パトリック・タム,アンドリュー・ラウ他
 
たぶんこれから当分の間、ここに書くのはAmazonプライムビデオ見放題作品です。
 
2013年の中国/香港作品。
数十年前に香港映画にハマった時期がありましたが、
今は“イップ・マン”シリーズが気になるくらいで、
ジャッキー・チェンの主演作を除けばそれほど観ていない気がします。
そのジャッキーは本作にカメオ出演。
消防士募集のCMの中に登場するだけの人ですけれど(笑)。
 
消防士のサムとチウとイップは、火災現場で上司の指示に従わずに行動して負傷。
申し開きの場で先導者は誰かと問われ、チウが挙手する。
結果、チウはたいして重くはないが処分を受け、サムは出世の道を閉ざされ、
要領良く立ち回ったイップが1年後に署長に着任する。
 
サムはイップから異動を言い渡されており、これが同署最後の出勤日。
彼に代わる者として入隊したのは2人、どちらも新人ではあるが、
歳を食っているホイと、きゃぴきゃぴの若造キン。
ホイはすでに40代で訳ありのようだが、体力テストは満点だったらしい。
 
この日、ある工場で火災が発生。
サムたちが出動して鎮火したものの、近隣に発電所があることが気になる。
地面の温度上昇を抑えようと、サムはイップに散水を進言するが、
「イブに散水などすれば、住民から苦情が出る」とイップは取り合わない。
仕方なく署に戻ったものの、やはり気になるサムは、ホイとキン、
それにチウと旧知の監督プイと共にふたたび工場へ。
 
同じ頃、発電所に勤務する女性技師リンが、
パイプに異常を感じて所長に報告するが、所長は無視。
「イブにややこしい話をしないでくれ」と。
 
やがてサムやリンの懸念どおり、発電所でも爆発火災が発生し、
取り残された人々を救うため、消防隊員らは建物内へと侵入するのだが……。
 
しかしなんでまぁ署長とか所長とかって、こうも嫌な人間ばかりなのでしょう。
上にこびへつらい、出世のことしか考えていない。
そら彼らには彼らなりの大変さがあるのはわかりますけれども、
逃げるときは真っ先に、ですもんね(笑)。
「おまえは死ね!」と観ながら思わず口にだして言うてしまいましたがな。
 
発電所内には校外学習で訪問していたチウの息子が取り残されていて、
考えられることすべて起こります。だからこそ楽しい。
 
サム役のニコラス・ツェーが格好良くて。
ちょっと玉山鉄二に似てませんか。
 サムには生きていてほしかったなぁ。あ、これはネタバレか。(^^;
 
消防士の使命は、消火ではなく、人命救助。
それを信念にひとりでも多くの人を救おうとする男たちに胸が熱くなる。

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