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『2分の1の魔法』

『2分の1の魔法』(原題:Onward)
監督:ダン・スキャンロン
声の出演:トム・ホランド,クリス・プラット,ジュリア・ルイス=ドレイファス,オクタヴィア・スペンサー,
     カイル・ボーンハイマー,トレイシー・ウルマン,ウィルマー・バルデラマ,ジョン・ラッツェンバーガー他
 
同じくなんばパークスシネマにて。
吹替版のみを上映している劇場が多いなか、こちらでは字幕版も上映しています。
主人公の声を担当するのは“スパイダーマン”トム・ホランド
何気なく“アベンジャーズ”(笑)。
 
かつて世界は魔法の国だった。しかし魔法を使いこなすには鍛錬が必要。
魔法を使わずとも火をつけることができたり、
何でもできるように文明の利器が発達したりして、だんだん魔法は不要に。
イアンはそんな魔法が消えかけた世界に暮らす少年。
 
内気で自分にまるで自信のない彼は、16歳の誕生日に母親からプレゼントを受け取る。
それは、亡き父親から母親が預かっていたもので、
16歳になったら渡してほしいと託されていたそうだ。
 
プレゼントを開けてみると、魔法の杖。
イアンとその兄バーリーは、この杖を使って父親を復活させようとするが、
魔法が半分しか効かなかったため、甦ったのは父親の下半身だけ。
ふたりは父親を丸ごと甦らせようと、冒険に旅立つのだが……。
 
逢いたさあまりに死んだ父親を生き返らせようとするなんて、
ちょっと悪趣味じゃないかい?と思っておりましたが、
生き返ることができるのはたった1日なんですね。
それを聞いて安心してしまい、そうしたらところどころまた寝てしまった(笑)。
 
中盤以降はしっかり目が覚めました。
自分が生まれる前に亡くなってしまったお父さん。
自分には父親との想い出が何もないと思っていたけれど、
実はお兄ちゃんがその役目をしっかり果たしてくれていたのだと気づくときがよかった。
ありゃ、めちゃくちゃネタバレですね。すみません。
 
吹替版のエンディング曲になっているスキマスイッチの“全力少年”も聴きたいし、
余力があれば、吹替版も観ようと思います。今度は寝ずに。
……と思っていたのですが、これを書いたのは1カ月以上前。
もう上映している劇場が少ないと思うんですよねぇ。
オンラインかDVDで観られるようになるまでたいして時間かからんかも。(^o^;

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『ポルトガル、夏の終わり』

『ポルトガル、夏の終わり』(原題:Frakie)
監督:アイラ・サックス
出演:イザベル・ユペール,ブレンダン・グリーソン,マリサ・トメイ,ジェレミー・レニエ,パスカル・グレゴリー,
   ヴィネット・ロビンソン,グレッグ・キニア,アリヨン・バカレ,セニア・ナニュア他
 
なんばパークスシネマにて、フランス/ポルトガル作品を。
監督は当然フランス人だろうと思ったら、意外にもアメリカ人のアイラ・サックス
予告編のポルトガルの風景がとても美しかったので観に行きましたが、
私はイザベル・ユペールがあんまり得意じゃないかも。
凄い女優だとは思うけれど、どこか鼻につく感じです。(^^;
 
ヨーロッパを代表する女優のフランキーは、ポルトガルの避暑地シントラでバカンス中。
彼女の声掛けによりそこに集められた家族や友人。
息子や義理の娘夫婦、現在の夫はもちろんのこと、前夫もいれば、
アメリカ滞在中に世話になったヘアメイクの係も呼ばれている。
フランキーの言うことは絶対で断ることなんてできず、現地へやってきた人々。
翌日に山頂に集合するまでの間、それぞれの思いを胸に過ごすのだが……。
 
世界遺産にも選ばれているシントラはとても美しい。
でもそこでうだうだ言うてるだけっちゃだけで、だから何!?と思わなくもない。
途中まではそれでも面白く観ていたのですが、終盤睡魔に襲われ。
 
結局フランキーの思惑が何だったのか、私にはわかりません。
自分の死後に誰と誰がくっついたらいいなんて大きなお世話だし。
 
私にとっては、街並みや海を見るだけで終わってしまった作品です。

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『きっと、またあえる』

『きっと、またあえる』(原題:Chhichhore)
監督:ニテーシュ・ティワーリ
出演:スシャント・シン・ラージプート,シュラッダー・カプール,
   ヴァルン・シャルマ,プラティーク・バッバル他
 
シネマート心斎橋にて、前述の『鬼手』とハシゴ。
こっちが本命でしたが、思いがけず『鬼手』が面白くて。
これもよかったのはよかったけれど、
『きっと、うまくいく』(2009)の二番煎じか三番煎じみたいなこの邦題、
魂胆見え見えでイマイチじゃないですか。(^^;
ちなみに原題の“Chhichhore”はヒンドゥー語で「お気楽な」みたいな意味だそうです。
 
監督は『ダンガル きっと、つよくなる』(2016)」のニテーシュ・ティワーリ。
ま、そのときの邦題からしてすでに二番煎じの感がありましたもんね。
『きっと、うまくいく』を超えるのは厳しそうです。
主演は『PK』(2014)にも出演していたスシャント・シン・ラージプート、
ヒロイン役は『サーホー』(2019)のシュラッダー・カプール、美人だなぁ。
 
アニは名門ボンベイ工科大学出身のエリート。
妻のマヤと別れ、一人息子のラーガヴはアニと豪邸で暮している。
ラーガヴはアニとマヤどちらとも良好な関係を築いており、
目下の悩みは進学のことだけだと思われていたが、
合格発表の日、不合格の通知を見たラーガヴは飛び降り自殺を図る。
 
一命は取り留めたものの、脳内に出血があり、予断を許さない状況。
医師曰く、ラーガヴには生きる意志が希薄で、これは致命的だと。
無意識のうちにラーガヴにプレッシャーをかけていたと知ったアニは、
自身の大学時代、負け犬と呼ばれていたことをラーガヴの枕元で話しはじめるのだが……。
 
負け犬というけれど、負け犬でもないのです。
たまたまアニが入寮することになった学生寮4号棟が
10個ある寮のうち、いちばんボロくて変人が集まる棟。
意識のないラーガヴに想い出を語るうち、
懐かしくなってアニはかつての仲間に連絡を取ります。
やがて意識を取り戻したラーガヴの病室に皆が集まり、
話を聴くうちにラーガヴの気持ちが変化してゆきます。
 
こんな話がよくない話であるはずもなく、最初から最後まで楽しい。
ただ、『きっと、うまくいく』と比べると、スケールが小さい。
うん、まぁ、こんなもんかなで終わってしまうのでした。
エンドロールまで踊りもないし、ちょっと寂しい気も。
 
それにしてもインド作品を観るといつも思うのが、
同じ人との会話の中で、今ヒンドゥー語で話していたはずが
いきなり英語で話しはじめたり。どうなっているのか知りたい。
 
学生時代と今を同じ役者が老けメイクをほどこして演じています。
老けメイク苦手な私だけど、これはなぜか大丈夫でした。めっちゃ自然。
 

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『鬼手』

『鬼手』(英題:The Divine Move 2: The Wrathful)
監督:リ・ゴン
出演:クォン・サンウ,キム・ヒウォン,キム・ソンギュン,ホ・ソンテ,ウ・ドファン,
   ウォン・ヒョンジュン,パク・サンフン,チョン・インギョム他
 
平日の晩に食事に行くことになり、時間休を取るつもりでしたが、
どうしても本作を観たくなって、午後休に変更。シネマート心斎橋へ。
 
囲碁とアクションの異色の組み合わせ」ってどないよ。
と観る前は笑っていたけれど、午後休を取ってでも観に行ってよかった。
なんでこんなに面白いの。
 
囲碁の世界で神と崇められるファン・ドギョンの屋敷。
孤児の姉弟は清掃をして駄賃をもらい、なんとか日々を凌いでいた。
ある日、姉が自ら命を絶つ。
姉を死に追いやったドギョンに復讐を誓う少年。
 
ドギョンに勝負を挑むだけの力をつけるため、
碁盤を背負ってまずはソウルへと向かった少年は、
不良に追われてなけなしの金を奪われてしまう。
当面の金を稼ぐつもりで碁会所へと乗り込んだ少年は、居合わせた大人全員に勝つ。
その様子を見ていたのがホ・イルド。
 
イルドは少年の囲碁の素質を見抜き、徹底的に教え込む。
見事に才能を開花させた少年とイルドはコンビを組んで賭け碁で荒稼ぎ。
しかしふたりに負かされた者の恨みを買い、イルドは殺されて……。
 
囲碁の盛んな国のひとつが韓国であることすら知りませんでした。
囲碁と聞くと目の色を変え、負けるとプライドがずたずたにされる。
命が危険にさらされることさえ考慮しておかなければならないというのは
映画の中だけのことだと思いたいですが、
そこにお金が絡むとなると、命を奪われることだってあるのでしょうね。
 
少年が成長してからを演じるのがクォン・サンウ
私、実はこの人はかなりタイプのようです(笑)。
本作のようなシリアスな役をしているときも非常にカッコいい。
鍛え抜かれた肉体が美しく、思わず惚れ惚れ。
囲碁の腕を磨きながら、狙われたときのために肉体も鍛えなあかんとは。
彼を恨んで追いかけるサイコ野郎役にはウ・ドファン。彼もイイ。
 
最後のプロ棋士100人との対決も見応えがあります。
やっぱりチェス将棋も囲碁も、賢くないとでけんなぁ。

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『ジョーンの秘密』

『ジョーンの秘密』(原題:Red Joan)
監督:トレヴァー・ナ
出演:ジュディ・デンチ,スティーヴン・キャンベル・ムーア,ソフィー・クックソン,
   トム・ヒューズ,ベン・マイルズ,テレーザ・スルボーヴァ,ニーナ・ソサーニャ他
 
TOHOシネマズで貯まったポイントを使う機会がなかなかないので、
何の割引もない木曜日を選んで鑑賞。
TOHOシネマズ西宮にて、この日が本作の上映最終日でした。
 
“実話に基づく”だらけですねぇ。
原作は2013年に発表された英国人作家ジェニー・ルーニーの同名小説。
80代の老女メリタ・ノーウッドがスパイ容疑で逮捕されたという、
2000年に起きた実際の事件をモチーフにした小説です。
 
息子はとっくに独り立ちし、夫の亡き後、ひとりで静かに暮らすジョーン・スタンリー。
ところが2000年5月、自宅に突然MI5の職員が現れ、ジョーンは逮捕される。
容疑は、ソ連に原爆開発に関する機密情報を漏洩したというもので……。
 
大半は1938年の回顧シーン。
2000年のジョーンを名優ジュディ・デンチ(『キャッツ』は悲惨だったけど(^^;)、
1938年のジョーンをソフィー・クックソンが演じています。
 
ジョーンはケンブリッジ大学で物理学を学ぶとても優秀な学生でした。
在学中に友人になった快活な女性ソニアを通じて、
共産主義者でユダヤ系ドイツ人の青年レオ・ガーリチと知り合い、恋をします。
大学を首席で卒業した彼女はその賢さを買われ、
原爆開発の極秘プロジェクトのメンバーに抜擢されます。
 
話の流れから、彼女は自分がスパイを働いているなんてことに気づかず、
好きになった相手に利用されて、情報を渡していたのかと思っていました。
でもそうではない。KGBの一員となったレオにいくら言われようと、
機密情報は教えられないと頑として断ります。
 
しかし、広島に原爆が投下されるのを見て、心が押しつぶされそうになった彼女は、
同盟国であるソ連とも情報を共有すべきだと考え始めます。
皆が原爆を持てば、お互い投下し合うなんてことはなくなる。
核兵器の恐ろしさを皆が同等に理解していれば、これが使われることはなくなると。
 
原爆のつくり方を知らせることで平和を保つ。
凄い考え方があるものだと思ったけれど、
じゃあ彼女はどうすべきだったのかと思うと、ほかに答えが見つからない。
 
ちょうど前日に『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を観たところだったので、
スターリンを崇拝していたレオたちを見ると、虚しい気持ちが募ります。

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