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『グッド・ナース』

『グッド・ナース』(原題:The Good Nurse)
監督:トビアス・リンホルム
出演:ジェシカ・チャステイン,エディ・レッドメイン,ンナムディ・アサマア,
   ノア・エメリッヒ,キム・ディケンズ,マリク・ヨバ他
 
劇場での先行上映に行こうかどうか迷っているうちにNetflix独占配信が始まりました。
ならばもう家で観ればいいかと。
 
アメリカ作品ですが、監督はデンマーク出身のトビアス・リンホルム。
『アナザーラウンド』(2020)の脚本家なのだそうです。へ~。
プロデューサーにはダーレン・アロノフスキーの名前もあってまたまたビックリ。
 
それよりも何よりも驚きなのは、300人だか400人だかを殺した看護師がいるということ。
実話ですよ、実話。
「ヘルスケアシリアルキラー」という言葉があることを初めて知りました。
医療現場で患者を故意に死に至らしめる医師や看護師をそう呼ぶのですと。
 
そして自分の思い込みに驚いたのは、看護師=女性だと思っていたこと。
本作の「グッド・ナース」は女性だと思っていたから、
ジェシカ・チャステインがそのシリアルキラーだと信じて疑わず、
鑑賞してみてエディ・レッドメインのほうだったのかと驚きました。
 
パークフィールド病院のICUに勤務する看護師エイミーはシングルマザー
心臓に疾患があり、早々に治療の必要があるのはわかっているが、
勤めて6カ月経たなければ有給休暇がないし、健康保険も使えない。
なんとか半年耐え抜かねばならない。
 
そんな折、年中人員不足の現場にチャーリーという看護師が雇い入れられる。
彼はとても有能であるうえに、エイミーの体調に気づき、事情を知って助けてくれる。
時には子どもたちの様子も見てくれて、エイミーはとてもありがたく思う。
 
ところがあるとき、患者が急死。その死に不審な点があるらしい。
刑事から協力を頼まれたエイミーはひそかに調べはじめるのだが……。
 
調べてみたら、チャーリーがこれまでにいた病院では患者の急死が相次いでいる。
彼がいなくなると急死が激減する。
でもエイミーにとっては優しい青年。自分の病気のことも理解してくれる。
揺れ動くエイミーを演じるジェシカ・チャステインも素晴らしいし、
何よりエディ・レッドメインの演技が凄すぎます。
いいのか、魔法動物学者ニート・スキャマンダーがこんな役を演じて(笑)。
 
彼は当然現在も服役中で、生きている間に釈放されることはありませんが、
動機がいまだに明らかになっていないのが怖い。
老若男女問わず、誰が死のうが関係なし。とにかく殺す。
なぜ殺したのかと問われて、映画の中では「誰も止めなかったから」と答えています。
 
誰も止めなかった。
いくつもの病院を渡り歩き、その都度最初は優秀と思われて、だけどなんだかおかしい。
どこの病院側も彼を解雇するだけで、あとはどうでもいい。
自分の病院から死人が出なければ、どこで誰が死のうがかまわないのは病院も同じ。
どこかの病院が彼の話をしていれば、こんなに死ななかったかもしれないのに。
 
自分のところさえよければという気持ち。
たいていがそんなものなのかもしれません。悲しく恐ろしいことです。

—–

『アムステルダム』

『アムステルダム』(原題:Amsterdam)
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベイル,マーゴット・ロビー,ジョン・デヴィッド・ワシントン,クリス・ロック,
   アニャ・テイラー=ジョイ,ゾーイ・サルダナ,マイク・マイヤーズ,マイケル・シャノン,
   ティモシー・オリファント,アンドレア・ライズボロー,テイラー・スウィフト,マティアス・スーナールツ,
   アレッサンドロ・ニヴォラ,ラミ・マレック,ロバート・デ・ニーロ他
 
109シネマズ箕面にて、封切り日だった先週金曜日に観ました。
 
キャストはだいたい2行以内で収まる程度の人数を挙げるようにしているのですが、
本作に関しては誰を省けばいいのかわからない。で、ありったけ挙げました。
 
監督はデヴィッド・O・ラッセル。予告編がすこぶる面白そうでした。
実はクリスチャン・ベイルの顔があまり得意ではないのですが、やっぱり上手いですよねぇ、この人。
体重増やしたり減らしたり、体は大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。
 
1933年。
第一次世界大戦で心身ともに傷を負った退役軍人たちを診る医師バートは、
訪ねてきた弁護士ハロルドに葬儀場へと連れて行かれる。
そこには戦場でバートやハロルドの上官だったビル・ミーキンズの遺体があった。
 
居合わせたビルの娘リズによれば、彼女は自分の父親が殺されたのではないかという疑念を持っており、
親戚たちは反対しているが自分は解剖を望んでいるとのこと。
葬儀まで2時間あるからその間にビルの遺体を解剖してほしいと言うのだ。
 
致し方なく引き受けて遺体を調べると、明らかに毒を盛られた痕跡あり。
それを伝えている途中、リズは何者かに背中を押されて車道に飛び出し、轢死。
さらにはその犯人にバートとハロルドは罪を着せられ、追われる身となるのだが……。
 
と、簡単には説明できないほど話はややこしい。
国家規模の陰謀に巻き込まれてしまったわけですねぇ。
 
キャストが本当に豪華で、バートにクリスチャン・ベイル、ハロルドにジョン・デヴィッド・ワシントン
1918年に戦場で出会ったこのふたりは、大怪我をした折にたどり着いたアムステルダムで
マーゴット・ロビー演じる看護師のヴァレリーに救われ、固い絆で結ばれます。
 
罪を着せられたら、頼るのは政治家に顔の利く大金持ち。
その富豪トム役をラミ・マレック、とってもウザいその妻役をアニャ・テイラー=ジョイが演じています。
ショックだったのは、刑事のうちの駄目なほう役のアレッサンドロ・ニヴォラ
彼、すごい二枚目だったイメージがあるのに、なんですか、この腑抜け具合は。
 
圧巻はやはりロバート・デ・ニーロでしょう。
金や名誉では動かされない正しい人。
戦争を金儲けの手段としか見ていない富豪たちは、国民に人気のある彼を取り込もうとしますが、
用意されたスピーチなんて読まないし、暗殺されるかもしれないと覚悟して登壇する。
そんなギルという人を演じるデ・ニーロが素晴らしい。
 
期待したほどは面白くなかったというのが正直なところ。
だけど「ほぼ実話」だとしたら、凄くないですか、こんな話。

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2022年10月に読んだ本まとめ

2022年10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2802ページ
ナイス数:974ナイス
■#真相をお話しします
記憶に残る話かと言われるとそんなことはない。余韻に浸れそうな話かと言われるとそれもそんなことはない。すぐに忘れてしまいそうではあるけれど、今の時代に本当にあっても不思議じゃない話で、しかもとても嫌な感じ。目の前に血まで飛んできそうな話もあります。特に面白かったのは最終話の「#拡散希望」でしょうか。生まれたときから自分がこんなものに使われていたと知ったら、そりゃもう親を抹殺したくなる。そしてそれすらネタになる。著者のファンにはならないとしても、この読みやすさ。この手の怖い短編をこれからもお待ちしています。
読了日:10月04日 著者:結城 真一郎
■ワニの町へ来たスパイ (創元推理文庫)
CIAエージェントの女性が訳あって田舎町に身を隠すことに。しかも自分とは真逆のタイプになりすまして。私は頭の中にシャーリーズ・セロンを思い描きました。もっと若い女性なのでしょうけれど、アラフィフになっても美しく颯爽としている彼女のイメージがピッタリ。ひたすら目立たないようにしなければならないのに、彼女が立ち寄る先では何かが起こる。舌打ちが聞こえて来そうで可笑しい。婆様ふたりが最高です。チャーミング保安官にはジョシュ・デュアメルとかどうでしょ。もうちょっと知名度の高い俳優のほうがいいかしら。とにかく楽しい!
読了日:10月07日 著者:ジャナ・デリオン
■傑作はまだ (文春文庫 せ 8-4)
幾度も書いていることですが、私にとっては「心が疲れているときには瀬尾まいこ」。たいてい、ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな設定で、本作は若かりし頃に一夜だけ共にした女性との間に子どもができちゃった。しかし双方結婚は望まず、女性がひとりで子どもを育てる。それが25年経ったある日、息子だという青年が突然訪ねてきてひと月同居することに。軽くて非常識に見えるわが息子。だけど常識がなかったのは自分のほう。スタバで大声で注文する女子の話は目からウロコ。そういうふうに人を見られる人間になりたいとちょっと思った。
読了日:10月11日 著者:瀬尾 まいこ
■Qrosの女 (講談社文庫)
ゴシップ記事って、追われるほうも追うほうもこんなに過酷なのですね。どちら側からも複数の人の視点で語られるので、同じシーンを違うほうから見ることができて面白いものの、同じシーンが何度も出てくるせいで頁が増える。「はいはい、さっきも見たよそれ」てな感じになってきたところ、ラスト30頁でまったく予期していなかった展開に。そうですかそうですか。嫉妬は何も女性特有ではない。アナタがそんなにも黒い気持ちに染まっていたとは。じゅうぶん満足なヤラレタ感。断罪して終わりじゃなく、すべての人にとって良いように。鮮やかです。
読了日:10月17日 著者:誉田 哲也
■オトナ語の謎。 (新潮文庫)
オトナ語なんて使っていたつもりはなかったけれど、ここに挙げられている言葉どれもこれも使っていることに驚きました。ちょっと涙目になったのは「なるはや」。6月に癌で亡くなった弟が、まだ意識のはっきりしているときに連絡してきたなぁ、「爪切り持ってきてもらえますか、なるはやで」って。母にこの本を見せながら、「なるはやでって言ってたよ(笑)」と言ったら、「なるはや」なんて言葉を使ったことのない母が「へ~っ、そう」と感慨深げにうなずいていました。弟よ、空の上でほかにほしいものはないか、なるはやでは届けられないけど。
読了日:10月20日 著者:糸井 重里,ほぼ日刊イトイ新聞
■いけない (文春文庫 み 38-5)
以前ほかの本でも見かけた蝦蟇倉市。何度も見かけると実在の町かと思ってしまう。各章を読む→最終頁の写真を見る→隠された真相発見。となるらしいのですが、はぁ、私のアタマではその真相にさっぱり至ることができず、驚愕することもないまま終わってしまいました。ただ、そこには至れずとも普通に面白い。数年前に書かれた物語であるにもかかわらず、怪しげな新興宗教が登場して、まるで今を先取りしたかのよう。道尾さんには予知能力があるのでしょうか。もう一度、完全シラフの状態で再読して「おーっ、そういうことだったのか!」と叫びたい。
読了日:10月21日 著者:道尾 秀介
■線は、僕を描く
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】一昨年読んだ本のなかではたぶんいちばん好きでした。映画の公開を心待ちにして封切り日のレイトショーで。大筋では原作と同じ。良いことは間違いないけれど、細部こんな流れだったっけと終始思いながら観ました。原作を読んでいれば初対面の湖山がいきなり霜介をスカウトしたのもわかるけど、映画だけではツライ。家族を亡くした原因もこんなだったっけと、原作を思い出しつつ違和感をおぼえます。そんななか、江口洋介はまたしてもオイシイところを持って行く。湖峰に惚れっぱなしの鑑賞となりました。
読了日:10月22日 著者:砥上 裕將
■川っぺりムコリッタ (講談社文庫)
『サバカン』『川っぺりムコリッタ』、今年はじんわり心に染みる邦画が続いて嬉しい。『サバカン』はなぜか原作に手を出す気持ちにならなかったけど、これはすごく読みたくなりました。島田はムロツヨシに当て書きしたのかと思うほど。松山ケンイチのあの雰囲気、満島ひかり演じる無愛想な大家さん、皆よかったなぁと思い出す。映画で笑ったところは原作でも笑い、泣きそうになったところは原作でも泣きそうに。このイメージそのままに映画化した荻上監督、素晴らしい。小さな幸せを当たり前のことだと思わずに、幸せだと感じられる人間で居たい。
読了日:10月24日 著者:荻上 直子
■希望の糸 (講談社文庫)
ガリレオシリーズといい、加賀恭一郎シリーズといい、最近の東野圭吾は主人公周辺の出自に迫ることにしたようです。本作で明らかになるのは加賀刑事の従弟・松宮刑事の出自。10年以上前のTVドラマ版では、松宮刑事の母親・克子を宮下順子が演じていました。本作も映像化されること前提なのでしょうね。溝端淳平と宮下順子の顔がちらついて仕方がない。こうもあちこちで似た流れになると、いろいろと片付けておきたい歳になったのかな東野さん、と思います。墓場まで持って行くつもりでもなかなかそうは行かない。人は見えない糸で繋がっている。
読了日:10月30日 著者:東野 圭吾

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『スペンサー ダイアナの決意』

『スペンサー ダイアナの決意』(原題:Spencer)
監督:パブロ・ラライン
出演:クリステン・スチュワート,ジャック・ファーシング,ティモシー・スポール,
   ショーン・ハリス,サリー・ホーキンス,ステラ・ゴネット,エイミー・マンソン他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
「実際の悲劇に基づく寓話」だというテロップが最初に表示されます。
英国王室の中で追い詰められていくダイアナ妃の心情に迫った作品です。
公開直前の時期にまさかエリザベス女王がお亡くなりになるとは。
 
1991年のクリスマスシーズン。
ノーフォーク州サンドリンガムにあるチャールズ3世の別邸“サンドリンガム・ハウス”に
エリザベス女王をはじめとする英国ロイヤルファミリーが集まる。
 
チャールズ皇太子の不倫が取り沙汰されているが、皇太子自身が責められることはない。
皇太子妃であるダイアナは誰にも思いを打ち明けられず、孤立した状態。
衣装係のマギーだけがダイアナの話し相手なのに、チャールズはマギーを解雇しようとする。
 
息子の王子ふたり、ウィリアムとハリーは、母ダイアナのことを案ずるが、
やりたくない狩猟も父チャールズから命じられてはやらないわけにいかない。
そんな息子たちを見ていて、ダイアナはあることを決断するのだが……。
 
ダイアナ妃を演じるのはクリステン・スチュワート
わりとやさぐれたイメージがあるので、こんな気品を要する役に抜擢されたことに違和感がありました。
事実、冒頭で彼女が自ら車を運転してサンドリンガム・ハウスに向かう途中、
道に迷って立ち寄ったダイナーで言葉を発するシーンを見たときは無理でしょと思ったほど。
 
ところが時間が経過するにつれて、彼女が本物らしく見えてくる。
ヴェールをかぶった顔など、ダイアナ妃にとても似ていました。
 
ひとりでイライラを募らせて、ロイヤルファミリーが一堂に会す場には必ず遅刻。
不機嫌な表情を見せて退席したかと思えば、トイレで吐いていたり。
衣装係がシーン毎に用意した服をわざと間違えて着たり、そりゃもう周囲は困るでしょう。
わがままし放題の印象も受けますが、こんな堅苦しい日々を送る彼女に同情したくなる。
 
ロイヤルファミリーの慣習もわかって面白い。
クリスマスにサンドリンガム・ハウスに到着するとまず体重測定。
帰りにまた体重を測り、1キロ以上増えていれば「楽しんだ」ということ。
体重が楽しんだかどうかの目安になるなんて。
 
衣装にしても、自分ではいっさい選べない。
朝食の席に着くとき、教会に礼拝に行くとき、すべて事細かに決められています。
パパラッチに狙われないように、着替えるときは必ずカーテンを。
それを怠った衣装係は無能の烙印を押されるわけですね。
 
ダイアナ妃が愛読していたのは、16世紀に処刑されたイングランド王妃アン・ブーリンの伝記。
そちらにも興味が湧きます。
ダイアナ妃は何を想う。

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『RRR』

『RRR』(原題:RRR)
監督:S・S・ラージャマウリ
出演:N・T・ラーマ・ラオ・Jr.,ラーム・チャラン,アジャイ・デーヴガン,アーリヤー・バット,
   サムドラカニ,レイ・スティーヴンソン,アリソン・ドゥーディ,オリヴィア・モリス他
 
最初に言います。サイコーです。(^O^)
 
“バーフバリ”シリーズのS・S・ラージャマウリ監督作品。
インド映画史上最高の製作費を投じて撮り上げたという超大作です。
本作の公開記念に上映されていた『マガディーラ 勇者転生』(2009)を先日観たばかり。
その主役ラーム・チャランのどれだけカッコよかったことか。
彼がまた出演しているのが嬉しくてウキウキしながら109シネマズ大阪エキスポシティへ。
 
どこまでも3時間までしかサービスしてくれない箕面。
エキスポシティは6時間サービスしてくれます。箕面なんとかしてよ。
 
専制君主のスコット・バクストンとその妻キャサリンは、ゴーンド族の村を訪れたさい、
美しい歌声を持つ少女マッリを気に入って、母親から奪い取る。
宮廷でマッリを暖炉の上に飾る置物のごとく扱って皆に見せびらかすためだ。
娘を連れて行かないでくれと懇願する母親を撃ち殺そうとする護衛に、
スコットは「銃弾がもったいない。ほかの方法で殺せ」と言う。
 
嘆き悲しむゴーンド族の人々。
必ずマッリを連れ戻すと誓った不屈の男コムラム・ビームは、仲間数名と共にデリーに入る。
ビームがアクタルと名乗ってムスリムを装い、宮廷に忍び込むタイミングを図っていたある日、
舟で川に漕ぎ出た少年が事故に巻き込まれそうになっているところに遭遇。
そのとき、同様に少年を見つけて助ける方法を考えていたのがラーマ・ラージュ。
アクタルとラーマは協力して少年を見事助け出し、やがて親友となる。
 
しかしラーマは実は英国政府の下で働く警察官。
出世のために政府の極秘任務に就き、マッリを探しに来るであろうゴーンド族の村の者を追いかけていた。
アクタルの正体を知らぬラーマ、ラーマの職業を知らないアクタルだったが……。
 
ビーム(アクタル)役にN・T・ラーマ・ラオ・Jr.、ラーマ役にラーム・チャラン。
ボリウッドがいいのは、ハッピーエンドが待っているから。
冷酷な鬼軍曹のようなラーマが最後までそうであるはずはなく、
敵対する仲となってしまったふたりが、そのうち手を組むのだと思っていました。
ところがそのときがなかなか来ない。
えーっ、このままってことはないよねと思っていたら……来ました!!!
 
警察官の制服を着たラーム・チャランは、濃いぃ八字ひげが似合っていなくて格好良くない。
これって本当に『マガディーラ』と同じ俳優なの?とテンション下がりましたが、
そうじゃないときの彼、どんだけカッコイイか。
一方のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.は、ラームに比べると三枚目の要素も入ってきますが、
ふたりが踊るシーンなんて、もうアゲアゲです。めちゃくちゃ楽しい。
 
ライオンや虎、そのほか多くの動物が登場しての殺戮シーンは、動物愛護団体から訴えられそう
また、大英帝国のお役人たちが悪人すぎて、イギリスからクレームが来ないか心配になります。
こんな役を引き受けた白人俳優、責められるんじゃないかとも思ったりして。(^^;
 
たっぷり3時間の長尺ですが、このところ睡眠不足の私がまったく睡魔に襲われず。
早くももう一度観たくなっています。
こんなボリウッド、大好き!

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